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第10章 永遠の愛をキスで誓う
女と女の戦いですか…
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「あ!レオンハルト様もいらしてたんですね!こんにちは!」
「…これは…フェリシア・エマ・ローズ嬢…ご無沙汰しております…」
……俺…ゲームのヒロインは好きだけど、この子はあんまり好きじゃ無いんだよな………
つか、なんだよ…もって…しかもよりによって奇遇と来たか……
「…フェリシア・エマ・ローズ嬢、お久し振りです…相変わらずなようで何より……ところで…許可を得て人払いをしている王家の敷地で、いったい何をされていたのですか??」
……アルグレッドの、笑顔で人を追い詰める所…ホントに怖い……
「えっ…と……それは……」
「…申し訳有りませんが、この場所から移動して頂けませんか?アルグレッド様とレオンハルト様はご友人同士で楽しまれて居りますので」
イグナシオの声に副音声がかかっているように聞こえる……なんか…強めに出てけって聞こえる…
「ぇ…でもイベント……いえ、私もピクニックに参加したいです!これも何かの縁ですから!」
そう言うと、フェリシア・エマ・ローズ(ヒロイン)は俺達の座っている敷物の上に上がってきた。
……おいおい…いくら何でも図々しすぎるだろ…イグナシオもアルグレッドも…笑顔を貼り付けるのが限界に近くなってきてるぞ……
「…はぁ……」
仕方ない…ここは俺がちょっと厳しく言って聞かせるか……
俺は、座っていた状態から立ち上がり、フェリシア・エマ・ローズに向き直る…
「…なぁフェリシ…ー「レー…オー…!!」
ドッシーンッ!!
「いっ…てぇ!!?」
「レオ!!暇だったから会いに来たよ~!!」
「「……クエミリア王女!?」」
「ん?…!!ア、アルグレッド王子!?…」
突然…女子と思えないほどの勢いで俺の背中に衝突してきたのは、クエミリア王女…もとい、薫だった……当然隣国の王女の思いもしない登場に、俺以外の全員が唖然としていたが…薫も薫で転生前からの推しであるアルグレッドに気が付き、咄嗟に姿勢を整えた。
「アルグレッド王太子殿下…大変、お見苦しいところをお見せしてしまい、誠に申し訳御座いません。私はアークライト・クエミリアと申します、なにとぞ宜しくお願い致しますわ」
「……ぁ、あぁ!此方こそ挨拶が遅れて申し訳ない…私はドラグニル・アルグレッドと申します…此方こそ宜しくお願い致します」
……そうだよな…普通淑女の挨拶ってこうだよな………
「…あ、クエミリア王女…此方俺の執事のイグナシオだ、イグナシオ…此方クエミリア王女」
「お初にお目にかかります、クエミリア王女…カーティス・イグナシオと申します…」
「アークライト・クエミリアです、宜しくお願いします…カーティス・イグナシオ様」
…これがあの薫か……
「…ち、ちょっと!貴方どなたですか??…アルグレッド様やイグナシオ様とはどんな関係ですか!?」
クエミリア王女(薫)と2人が話しをしていると…場の空気が読めないフェリシア・エマ・ローズが割り込んできた……
………あーぁ……この子やっちゃったよ……薫は怖いんだぞ……特に…かわいこぶってる奴と礼儀のなってない奴には…
「…はい??……あら、貴方こそどなたですの??」
……貴族らしい品の良い笑顔…俺以外の人間には、きっとそう見えているだろう…
何故俺だけ…薫を怖いと感じるのか……何故…フェリシア・エマ・ローズ(ヒロイン)の言動に…「やっちゃったよ…」と思ったのか…
…後でイグナシオにだけは教えておこう…
そうだな……説明する時の始まりは…きっとこうだ……
『…俺の妹は昔……それはそれは有名なヤンキーでした………』
「…これは…フェリシア・エマ・ローズ嬢…ご無沙汰しております…」
……俺…ゲームのヒロインは好きだけど、この子はあんまり好きじゃ無いんだよな………
つか、なんだよ…もって…しかもよりによって奇遇と来たか……
「…フェリシア・エマ・ローズ嬢、お久し振りです…相変わらずなようで何より……ところで…許可を得て人払いをしている王家の敷地で、いったい何をされていたのですか??」
……アルグレッドの、笑顔で人を追い詰める所…ホントに怖い……
「えっ…と……それは……」
「…申し訳有りませんが、この場所から移動して頂けませんか?アルグレッド様とレオンハルト様はご友人同士で楽しまれて居りますので」
イグナシオの声に副音声がかかっているように聞こえる……なんか…強めに出てけって聞こえる…
「ぇ…でもイベント……いえ、私もピクニックに参加したいです!これも何かの縁ですから!」
そう言うと、フェリシア・エマ・ローズ(ヒロイン)は俺達の座っている敷物の上に上がってきた。
……おいおい…いくら何でも図々しすぎるだろ…イグナシオもアルグレッドも…笑顔を貼り付けるのが限界に近くなってきてるぞ……
「…はぁ……」
仕方ない…ここは俺がちょっと厳しく言って聞かせるか……
俺は、座っていた状態から立ち上がり、フェリシア・エマ・ローズに向き直る…
「…なぁフェリシ…ー「レー…オー…!!」
ドッシーンッ!!
「いっ…てぇ!!?」
「レオ!!暇だったから会いに来たよ~!!」
「「……クエミリア王女!?」」
「ん?…!!ア、アルグレッド王子!?…」
突然…女子と思えないほどの勢いで俺の背中に衝突してきたのは、クエミリア王女…もとい、薫だった……当然隣国の王女の思いもしない登場に、俺以外の全員が唖然としていたが…薫も薫で転生前からの推しであるアルグレッドに気が付き、咄嗟に姿勢を整えた。
「アルグレッド王太子殿下…大変、お見苦しいところをお見せしてしまい、誠に申し訳御座いません。私はアークライト・クエミリアと申します、なにとぞ宜しくお願い致しますわ」
「……ぁ、あぁ!此方こそ挨拶が遅れて申し訳ない…私はドラグニル・アルグレッドと申します…此方こそ宜しくお願い致します」
……そうだよな…普通淑女の挨拶ってこうだよな………
「…あ、クエミリア王女…此方俺の執事のイグナシオだ、イグナシオ…此方クエミリア王女」
「お初にお目にかかります、クエミリア王女…カーティス・イグナシオと申します…」
「アークライト・クエミリアです、宜しくお願いします…カーティス・イグナシオ様」
…これがあの薫か……
「…ち、ちょっと!貴方どなたですか??…アルグレッド様やイグナシオ様とはどんな関係ですか!?」
クエミリア王女(薫)と2人が話しをしていると…場の空気が読めないフェリシア・エマ・ローズが割り込んできた……
………あーぁ……この子やっちゃったよ……薫は怖いんだぞ……特に…かわいこぶってる奴と礼儀のなってない奴には…
「…はい??……あら、貴方こそどなたですの??」
……貴族らしい品の良い笑顔…俺以外の人間には、きっとそう見えているだろう…
何故俺だけ…薫を怖いと感じるのか……何故…フェリシア・エマ・ローズ(ヒロイン)の言動に…「やっちゃったよ…」と思ったのか…
…後でイグナシオにだけは教えておこう…
そうだな……説明する時の始まりは…きっとこうだ……
『…俺の妹は昔……それはそれは有名なヤンキーでした………』
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