お前らの相手は俺じゃない！

第10章 永遠の愛をキスで誓う

湯煙襲われ事件３

「っあ……や…ぁ！」
「レオ逃げんな…っ」
「ひあぁﾞっ…！」

先程から襲ってくる快楽が脳内を突き抜けるたびに身体が痺れて意識がぼやけてくる…
余りに強烈な刺激に逃げようと身をよじっても、すぐに引き戻されては最奥まで突き上げられ…みっともない声が漏れ出てしまう…

「ぐ…れ……も、それやらぁ…！」
「嫌じゃねぇだろ？お前のナカは俺に縋り付いてこんなに甘えてるのに…」

そう言うと、じっくり自身を引き出しながらナカを撫でるように動かし始める。

「ひぁっ…あっ…や…ぁっ…」
「ほら…そろそろ素直になれって」

意地悪そうに微笑みながら余裕の無い俺を容赦なく押さえ込んでいるグレイは…随分と楽しそうだ……

「ま…じでっ…覚えてろっ…！」

だらしのない声を堪えられず漏らしつつも、明らかにこの状況を楽しんでいるグレイに腹が立ち、キッと睨んで心ばかりの抵抗を示す。
抱かれることが…と言うよりは、余裕の無い俺で遊んでいることが…無性に悔しいのだ。

「……そう言うの…今のレオがやっても煽ってるようにしか見えないぞ」
「別に…煽ってるワケじゃ…！」
「っん…」
「ひぁ…っ！？」

突然、腹のナカで熱が吐き出される感覚が体中を走り抜ける。

「…ー…っは…」
「…っ……」バシャッ…！

強い快楽が身体を走り抜けると、全身の力が抜けて意識が薄れ始めた…
…やばい……頭がボーッとして……

「！おいレオ？？…マズい！のぼせたか！？」
「……っ…」
「レオ！…大丈夫か！？…」

……グレイの声が遠のいて聞こえる…どうなってるんだ………



　　　ーーー翌朝ーーー

「…っ……んん…」

翌朝、俺はグレイの部屋で目を覚ました…

「………」
「…グレイ…運んでくれたのか…」

横で寝息をたてているグレイは随分と気持ち良さそうで、無防備な姿にちょっとだけ可愛い…なんて思ってしまう…
……仕方ないから、昨夜のことは許してやるか。
それにしても……

「……ゲームじゃ分からなかったけど…案外子供っぽい所もあるんだな…」

寝ているグレイの髪を撫でながら、画面越しでしか認識しなかった相手が…本当に生きているのだと実感する…

「…誰が子供っぽいって？？」
「っ！？おまっ…起きて！？」
「なぁ、誰が子供っぽいって？？教えろよ？」
「うるさい！…ってか！なに脱がして…ちょっ！！」

…まさか…朝っぱらからもう１ラウンド始まるとは思ってもみなかった……




可愛いとか思うんじゃ無かった！！昨日のことだってもうぜってぇ許さねぇからな！！！