15 / 67
第4章 クラステル魔法学園入学
日常にトラブルは付きものだ
しおりを挟む
俺達4人は騎士団の施設を一通り見た後、騎士団の訓練場へ行くことになった。
「おぉ……学園の訓練場程じゃ無いけど、ここの訓練場も広いな~…」
「そりゃあ騎士団の訓練場だしな、お前もいずれ来るんだろ??レオンハルト」
「だ、断言までは出来ねぇけど…俺なりに頑張る…つもりはある…」
「大丈夫だよ、レオならきっとなれるよ?」
「!…アリガトな、アルグレッド殿下」
俺も今より剣の腕を磨いて、騎士団に入れたら良いな…
皆期待してくれてるみたいだし…やれるだけ頑張ってやる!
「いえいえ、所でレオ」
「ん?何だ?」
ふと話題を変える王子の方を向く。
「明日から実力判断テストだけど…勉強の方は…大丈夫なのかい?」
「あぁ平気だ、もうテスト範囲は勉強した……んだけど………実技試験が…」
俺が気まずそうに話すと、グレイ騎士団長が不思議そうに聞いてきた。
「あれだけ剣が使えるんだ、むしろ筆記の方が大変なんじゃねぇのか??」
……確かにそうだ…実技テストが、剣術だけのテストだったらどれだけ良かったか……
「グレイ騎士団長…大変申し上げにくいのですが、レオンハルト様は魔法が苦手でして…」
「魔法が?」
「はい、初級レベルは出来るのですが、中級レベルの魔法は苦手な様なのです…」
悩ましげに話すイグナシオの言葉に少し驚いているグレイ騎士団長……
仕方ないだろ!俺にはコスモなんて感じられなかったんだから!
「っ俺は!理論的に考えたり哲学的な事を論ずるのは苦手なんだよ…」
「けど初級レベルは出来るんだろ?」
「おう初級レベルなら何とかなる……ノリで…」
「……ノリ…か」
基礎の出来ない俺は気分が乗れば多少の魔法が使える、だから…今ここで打てと言われたところでどう打っているかも分からない魔法は打てない…
こう言うのは、ノリとテンションとフラグでどうにかなるんだ!!…と個人的に信じている。
グレイ騎士団長やアルグレッド王子…そしてイグナシオは俺が魔法を使えないと言うことについて随分と悩んでいる様だが俺はもう話しに興味を無くしてしまい、ウロウロと訓練場の中を歩き回り始めた。
学園の訓練場はドームの中に広い空間が形成されていたが、騎士団の訓練場は自然の草原を少し整地して作ってあるように見える。
ドームと違って、空が見えるのは中々良いと思う。
――ガサガサッ――
近くの茂みで物音がする、自然を少し整地しただけの訓練場だけ有って動物たちも良く顔を出すらしい…
「何かの動物か…?」
丸腰なため少し離れてようすを伺うと、直ぐにその音の正体は姿を現した……
…ヴゥ゙ゥ……
油断してた…魔法の世界にコイツは付きもの…皆との距離も遠い…今は丸腰………マジでヤバい………
…………大型魔獣だ………
「おぉ……学園の訓練場程じゃ無いけど、ここの訓練場も広いな~…」
「そりゃあ騎士団の訓練場だしな、お前もいずれ来るんだろ??レオンハルト」
「だ、断言までは出来ねぇけど…俺なりに頑張る…つもりはある…」
「大丈夫だよ、レオならきっとなれるよ?」
「!…アリガトな、アルグレッド殿下」
俺も今より剣の腕を磨いて、騎士団に入れたら良いな…
皆期待してくれてるみたいだし…やれるだけ頑張ってやる!
「いえいえ、所でレオ」
「ん?何だ?」
ふと話題を変える王子の方を向く。
「明日から実力判断テストだけど…勉強の方は…大丈夫なのかい?」
「あぁ平気だ、もうテスト範囲は勉強した……んだけど………実技試験が…」
俺が気まずそうに話すと、グレイ騎士団長が不思議そうに聞いてきた。
「あれだけ剣が使えるんだ、むしろ筆記の方が大変なんじゃねぇのか??」
……確かにそうだ…実技テストが、剣術だけのテストだったらどれだけ良かったか……
「グレイ騎士団長…大変申し上げにくいのですが、レオンハルト様は魔法が苦手でして…」
「魔法が?」
「はい、初級レベルは出来るのですが、中級レベルの魔法は苦手な様なのです…」
悩ましげに話すイグナシオの言葉に少し驚いているグレイ騎士団長……
仕方ないだろ!俺にはコスモなんて感じられなかったんだから!
「っ俺は!理論的に考えたり哲学的な事を論ずるのは苦手なんだよ…」
「けど初級レベルは出来るんだろ?」
「おう初級レベルなら何とかなる……ノリで…」
「……ノリ…か」
基礎の出来ない俺は気分が乗れば多少の魔法が使える、だから…今ここで打てと言われたところでどう打っているかも分からない魔法は打てない…
こう言うのは、ノリとテンションとフラグでどうにかなるんだ!!…と個人的に信じている。
グレイ騎士団長やアルグレッド王子…そしてイグナシオは俺が魔法を使えないと言うことについて随分と悩んでいる様だが俺はもう話しに興味を無くしてしまい、ウロウロと訓練場の中を歩き回り始めた。
学園の訓練場はドームの中に広い空間が形成されていたが、騎士団の訓練場は自然の草原を少し整地して作ってあるように見える。
ドームと違って、空が見えるのは中々良いと思う。
――ガサガサッ――
近くの茂みで物音がする、自然を少し整地しただけの訓練場だけ有って動物たちも良く顔を出すらしい…
「何かの動物か…?」
丸腰なため少し離れてようすを伺うと、直ぐにその音の正体は姿を現した……
…ヴゥ゙ゥ……
油断してた…魔法の世界にコイツは付きもの…皆との距離も遠い…今は丸腰………マジでヤバい………
…………大型魔獣だ………
51
お気に入りに追加
2,538
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
君と秘密の部屋
325号室の住人
BL
☆全3話 完結致しました。
「いつから知っていたの?」
今、廊下の突き当りにある第3書庫準備室で僕を壁ドンしてる1歳年上の先輩は、乙女ゲームの攻略対象者の1人だ。
対して僕はただのモブ。
この世界があのゲームの舞台であると知ってしまった僕は、この第3書庫準備室の片隅でこっそりと2次創作のBLを書いていた。
それが、この目の前の人に、主人公のモデルが彼であるとバレてしまったのだ。
筆頭攻略対象者第2王子✕モブヲタ腐男子
【完結】隣に引っ越して来たのは最愛の推しでした
金浦桃多
BL
タイトルそのまま。
都倉七海(とくらななみ)は歌い手ユウの大ファン。
ある日、隣りに坂本友也(さかもとともや)が引っ越してきた。
イケメン歌い手×声フェチの平凡
・この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる