51 / 91
【ひとやすみinterlude】
登場人物
しおりを挟む
【登場人物】
黒廼 暁(くろの さとる)
《月鏡》の中心部にある図書館で働く司書の女性。歳は20代前半、身長160センチ。焦げ茶色の前下がりボブカットで、色は毛先にかけて紫がかっている。顔の右横の毛束だけ長め。細眉で、つり目がちの瞳は上半分が橙、下半分があかつき色の『夜明けイメージ』。胸元に紫色の宝石のブローチを付けている。ブラウスに司書の制服=エプロンスカートがトレードマーク。足元はローファー。
①私②あんた。女性的な口調だが、口が悪く暴言もよく吐く。
感情豊かで振れ幅が大きく、すべて表情や行動に出る。生まれつき人の心の機微を感じとりやすく疲れてしまうため、基本は人に関心を寄せないようにしている。その一方、好奇心旺盛な質問魔の一面も持ち、一旦興味を持ったものには異様な執着を見せる。ツンデレなので喧嘩や塩対応が癖になっており、素直な気持ちを言い出せないことが多い。ゆえに、好きな相手=御影にも喧嘩腰になりやすく、歳上相手では唯一普通にタメ口をきいている。読書が好きで特に小説やエッセイを好む。湖観察が趣味。ネガティブになりやすいが、すぐ立ち直る。気長に待てる子。御影の秘密をすべて暴くことが現在の目標。
御影 公慈(みかげ きみちか)
巫女の家系出身の研究者で、専門は気象学や地理学。老いるスピードが非常に遅いという体の特性を生かし『伝録』(=生き字引として様々な場所に身を置く)の役目も担う。歳は肉体が二十代半ば、実年齢は200越え。身長180センチ。髪は青みがかった白銀で、ハーフアップに近い髪型。瞳は青色。裾の長い白いコートに手袋をつけている。左耳には青い三日月形のイヤリング。足元は黒い長ズボンとブーツ。
①僕②君。理知的で冷静な話し方。小難しい。意図的に尖らせることも。
ぶっきらぼうで他人に対して心を許すことができず、自分の身の上を語ることを極端に避ける。制約や拘束を嫌うマイペースだが、なぜか無自覚に人を惹き付けてしまう。そのくせ逃亡癖がある。自らの外見を他人から錯覚させる幻術を使い、持ち前の卓越した演技力で追っ手の目を欺く。一方で、酒を一滴でも飲むと豹変し、子どもっぽく素直な本性が露わになる。暁を常に気にかけており内心デレデレなのだが、つい不器用な振る舞いをしてしまうので、非常に悩んでいる。かつては暁を遠ざけようとしていたが、あっけなく失敗した。
北方 泉(きたかた いずみ)
御影が現在『伝録』を行っている職場で働く、薬学関係の営業職の青年。26歳。身長171センチと男性としては小柄だが体格はがっしりしてる体育会系。紺色の天然パーマで、後ろで小さく一つ括りにしている。丸い瞳は灰色。極度の寒がりで、ファーつきの上着を好んで身に纏う。
①俺②貴方、名前+敬称。のほほんとした口調。~だねぇ、~だよ
御影の数少ない友人のひとり。友好的かつお節介焼きで、裏表のない性格。とにかく明るく活発。他人の恋愛話が主食で、仲良くしてるカップルが好き。暁の恋を応援し、相談にも乗っている。細かいとこで女子力が高い。これでもマイペースな御影に振り回されがちな苦労人で、酒の席では文句を本人にぶつけている。意外と毒舌で、だんだん上司の御影への当たりがキツくなりつつある。周りに犬っぽいと思われている。ワイワイやるパーティーや宴が好き。
純江 悠璃(すみのえ ゆうり)
学院附属学校の教師の女性。歳は20代前半、身長157センチ。外跳ねした金髪に、太眉、灰色の丸っこい目、アヒル口。薄手の露出多め服が好きだが、スカートは嫌い。足は大体サンダル。
①わたし②君、貴方。口調はオタクっぽく、早口でおしゃべり。
暁の学院時代からの親友。時間が無い職業ゆえに仕事時はせっかちだが、その反動で普段はめちゃくちゃ時間にルーズ。強メンタルで、なんにも気にしない性格。自信家。悩みがないことが悩み。超がつく面食いで、暁も手につけられない程の妄想癖持ち。実は内弁慶で、普段は無口+筆談の省エネ生活を送っている。水神さまを強く信仰する。暁を「シャル」と呼ぶ。
冴(さえ)
腕利きの刑事。歳は肉体が二十代半ば、年齢不詳。身長182センチ。白の乱れた長髪で左目を隠している。垂れ眼は金。アクアマリンの柱状ピアスをつけている。服装は腕捲り黒シャツに白ネクタイ、黒スラックスに革靴。
①オレ②アンタ、お前、キミ。飄々とつかみどころの無い口調。~ねェ、~ぜ
旧友の御影と共に酒を飲んでいたところを暁に目撃されている人物。艶やかな雰囲気をもつ色男で、女に間違えられやすい。女性に目がなく、見境なく口説いては御影に叱られているが全く懲りないらしい。根は真面目。独り言多め。御影を『チカ』と呼ぶ。
アレス=クルーガー
異国から月鏡を訪れた女性。歳は20前後、身長174。朱色の長髪を切り揃え、後ろは長い三つ編みにしてる。切れ長の眼はエメラルドグリーン。唇が厚い。耳はピアスだらけだが、特に目を引くのが桃色の桜形のもの。民族衣装の黒いチャイナドレスを着ている。からだの発育が良い。
①私②オマエ。姉御口調。語彙が少ないので漢字はカタカナ表記も含む。
普段は表情に乏しく、快か不快かしか分かりにくい。沸点が変なところにあり厄介。一方、意外とぼんやりしており、バカで詰めが甘く直情的。生物的な欲求が第一。『死神』という人物を殺すことを宿願とする。
***
【用語】
月鏡(げっきょう):美しい湖を中心に広がる都市で、現在は学者らが中心に自治している。水の神が広く信仰され、代々巫女が政に関わってきた。四方を山に囲まれた閉鎖的な地形で、冷涼な気候で四季がある。まれに天気が荒れるほか、神業としか思えないような超常的な現象があとをたたない。南に図書館・繁華街、北に神殿、西に研究機関が集まり、南側に広く住宅街が分布する。かつて月鏡の先住民と他国からの移民で諍いが何度も発生したという、血塗られた歴史がある。
湖畔の図書館:世界中の本が集まる歴史ある図書館で、絵本や娯楽小説から学術文献まで幅広く取り扱う。限られたエリートだけが司書になることができる。制服はエプロンスカート。
帝国ゾネンブルク:遥か西にある軍事大国。月鏡侵略を狙っているという噂がある。
水神さま:月鏡で信仰されている神で、水と氷、そして知恵を司る。伝説では、月や夜と絡めて語られることが多い。ときに天災をもたらすという。
カイル:遥か昔に月鏡へやってきたとされる、滅びた国『レダ』の王子。歴史上の人物。移り住んだ出来事は月鏡の歴史的に大きな意味をもち、北嶺遠流と呼ばれている。
黒廼 暁(くろの さとる)
《月鏡》の中心部にある図書館で働く司書の女性。歳は20代前半、身長160センチ。焦げ茶色の前下がりボブカットで、色は毛先にかけて紫がかっている。顔の右横の毛束だけ長め。細眉で、つり目がちの瞳は上半分が橙、下半分があかつき色の『夜明けイメージ』。胸元に紫色の宝石のブローチを付けている。ブラウスに司書の制服=エプロンスカートがトレードマーク。足元はローファー。
①私②あんた。女性的な口調だが、口が悪く暴言もよく吐く。
感情豊かで振れ幅が大きく、すべて表情や行動に出る。生まれつき人の心の機微を感じとりやすく疲れてしまうため、基本は人に関心を寄せないようにしている。その一方、好奇心旺盛な質問魔の一面も持ち、一旦興味を持ったものには異様な執着を見せる。ツンデレなので喧嘩や塩対応が癖になっており、素直な気持ちを言い出せないことが多い。ゆえに、好きな相手=御影にも喧嘩腰になりやすく、歳上相手では唯一普通にタメ口をきいている。読書が好きで特に小説やエッセイを好む。湖観察が趣味。ネガティブになりやすいが、すぐ立ち直る。気長に待てる子。御影の秘密をすべて暴くことが現在の目標。
御影 公慈(みかげ きみちか)
巫女の家系出身の研究者で、専門は気象学や地理学。老いるスピードが非常に遅いという体の特性を生かし『伝録』(=生き字引として様々な場所に身を置く)の役目も担う。歳は肉体が二十代半ば、実年齢は200越え。身長180センチ。髪は青みがかった白銀で、ハーフアップに近い髪型。瞳は青色。裾の長い白いコートに手袋をつけている。左耳には青い三日月形のイヤリング。足元は黒い長ズボンとブーツ。
①僕②君。理知的で冷静な話し方。小難しい。意図的に尖らせることも。
ぶっきらぼうで他人に対して心を許すことができず、自分の身の上を語ることを極端に避ける。制約や拘束を嫌うマイペースだが、なぜか無自覚に人を惹き付けてしまう。そのくせ逃亡癖がある。自らの外見を他人から錯覚させる幻術を使い、持ち前の卓越した演技力で追っ手の目を欺く。一方で、酒を一滴でも飲むと豹変し、子どもっぽく素直な本性が露わになる。暁を常に気にかけており内心デレデレなのだが、つい不器用な振る舞いをしてしまうので、非常に悩んでいる。かつては暁を遠ざけようとしていたが、あっけなく失敗した。
北方 泉(きたかた いずみ)
御影が現在『伝録』を行っている職場で働く、薬学関係の営業職の青年。26歳。身長171センチと男性としては小柄だが体格はがっしりしてる体育会系。紺色の天然パーマで、後ろで小さく一つ括りにしている。丸い瞳は灰色。極度の寒がりで、ファーつきの上着を好んで身に纏う。
①俺②貴方、名前+敬称。のほほんとした口調。~だねぇ、~だよ
御影の数少ない友人のひとり。友好的かつお節介焼きで、裏表のない性格。とにかく明るく活発。他人の恋愛話が主食で、仲良くしてるカップルが好き。暁の恋を応援し、相談にも乗っている。細かいとこで女子力が高い。これでもマイペースな御影に振り回されがちな苦労人で、酒の席では文句を本人にぶつけている。意外と毒舌で、だんだん上司の御影への当たりがキツくなりつつある。周りに犬っぽいと思われている。ワイワイやるパーティーや宴が好き。
純江 悠璃(すみのえ ゆうり)
学院附属学校の教師の女性。歳は20代前半、身長157センチ。外跳ねした金髪に、太眉、灰色の丸っこい目、アヒル口。薄手の露出多め服が好きだが、スカートは嫌い。足は大体サンダル。
①わたし②君、貴方。口調はオタクっぽく、早口でおしゃべり。
暁の学院時代からの親友。時間が無い職業ゆえに仕事時はせっかちだが、その反動で普段はめちゃくちゃ時間にルーズ。強メンタルで、なんにも気にしない性格。自信家。悩みがないことが悩み。超がつく面食いで、暁も手につけられない程の妄想癖持ち。実は内弁慶で、普段は無口+筆談の省エネ生活を送っている。水神さまを強く信仰する。暁を「シャル」と呼ぶ。
冴(さえ)
腕利きの刑事。歳は肉体が二十代半ば、年齢不詳。身長182センチ。白の乱れた長髪で左目を隠している。垂れ眼は金。アクアマリンの柱状ピアスをつけている。服装は腕捲り黒シャツに白ネクタイ、黒スラックスに革靴。
①オレ②アンタ、お前、キミ。飄々とつかみどころの無い口調。~ねェ、~ぜ
旧友の御影と共に酒を飲んでいたところを暁に目撃されている人物。艶やかな雰囲気をもつ色男で、女に間違えられやすい。女性に目がなく、見境なく口説いては御影に叱られているが全く懲りないらしい。根は真面目。独り言多め。御影を『チカ』と呼ぶ。
アレス=クルーガー
異国から月鏡を訪れた女性。歳は20前後、身長174。朱色の長髪を切り揃え、後ろは長い三つ編みにしてる。切れ長の眼はエメラルドグリーン。唇が厚い。耳はピアスだらけだが、特に目を引くのが桃色の桜形のもの。民族衣装の黒いチャイナドレスを着ている。からだの発育が良い。
①私②オマエ。姉御口調。語彙が少ないので漢字はカタカナ表記も含む。
普段は表情に乏しく、快か不快かしか分かりにくい。沸点が変なところにあり厄介。一方、意外とぼんやりしており、バカで詰めが甘く直情的。生物的な欲求が第一。『死神』という人物を殺すことを宿願とする。
***
【用語】
月鏡(げっきょう):美しい湖を中心に広がる都市で、現在は学者らが中心に自治している。水の神が広く信仰され、代々巫女が政に関わってきた。四方を山に囲まれた閉鎖的な地形で、冷涼な気候で四季がある。まれに天気が荒れるほか、神業としか思えないような超常的な現象があとをたたない。南に図書館・繁華街、北に神殿、西に研究機関が集まり、南側に広く住宅街が分布する。かつて月鏡の先住民と他国からの移民で諍いが何度も発生したという、血塗られた歴史がある。
湖畔の図書館:世界中の本が集まる歴史ある図書館で、絵本や娯楽小説から学術文献まで幅広く取り扱う。限られたエリートだけが司書になることができる。制服はエプロンスカート。
帝国ゾネンブルク:遥か西にある軍事大国。月鏡侵略を狙っているという噂がある。
水神さま:月鏡で信仰されている神で、水と氷、そして知恵を司る。伝説では、月や夜と絡めて語られることが多い。ときに天災をもたらすという。
カイル:遥か昔に月鏡へやってきたとされる、滅びた国『レダ』の王子。歴史上の人物。移り住んだ出来事は月鏡の歴史的に大きな意味をもち、北嶺遠流と呼ばれている。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
からくれないに、色づいて【Eternity -エタニティ- シリーズ】
冴月希衣@商業BL販売中
恋愛
“あか”は、お前の色。それは冷え切った闇に射した一条の光。
煌めき、迸る、目も眩むほどの鮮やかな光源。俺だけの唐紅(からくれない)。
この想いを染め上げる、たったひとつの、赤。
考古学研究室に在籍する大学生、宮城零央(みやぎ れお)。
生まれ持った容姿の端麗さに惹かれて寄ってくる女子が後を絶たないが、零央は考古学以外には興味がない。
来るもの拒まず、去るもの追わず。後腐れがないという理由で、中学の頃から年上限定で遊びの恋愛を繰り返していた。
『誰にも本気にならない。誰にも落とせない』と言われ、自身でも恋愛には冷めきった感覚しか抱いていなかった零央だが、考古学研究のために出向いた奈良で、教授の娘、初琉(はる)と出逢う。
彼女との出逢いで初めて恋を知り、それまで知らなかった疼きと切なさ、もどかしさ、燃え立つ激情の温度と“色”を知る。けれど、初琉には気持ちを伝えられなくて――。
【Eternity -エタニティ- シリーズ ――永遠に、愛してる――不変の愛の物語】
☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆
素敵な表紙は春永えい様
◆本文、画像の無断転載禁止◆
No reproduction or republication without written permission.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる