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美幸 現実という名の鎖

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「んっ  はっ はぁっ!」

パンッパンッっと音を鳴らし腰を振り、私の奥深くに刺さるソレの快楽に私は、悶える。

「はっ 気持ちいいか? もっと声を出せよ。ほらっ、上に乗れよ。仕事で疲れてるんだからよ」

「ッ!!  んっ いいっっ」

「くっ!  そろそろイキそうだ!!」

「~~ッん!!」

「おいっ。どこに出して欲しいっ?」

「んっ 中はだめっ。あなたっ!!そ、外にっ」

「あぁっ!駄目だっ中にイクぞっ!!」

「~~っあぁん!!」
美幸は絶頂を迎える夫と共に自らも果てた。
いつからだろうか、こうやって夫が、私を乱暴に扱うようになったのは。
仕事がうまくいかない鬱憤を晴らすように私を抱いて、好きなように外に女を作り、その女に振られたら、今のように私を犯す。

「おいっ  もう寝るぞ。」

「えぇ。おやすみなさい。あなた。」

美幸は股から垂れる精子を拭き取り夫に答えた。

あぁ、こんな愛も無い行為に私は、悶え、、何をやっているのだろう。
旦那である以上行為を断る理由は無い。
それでも私の心はあの、年下の彼を求める。

もう少しだ、あと数日もすれば、私は彼の胸の中で心からの絶頂を迎えることができる。
我ながら不倫のリスクを彼に負わせて自分勝手な女だと思う。

「ッ~~ッ!!」

美幸は、寝息を立てた旦那の横でテルを想像し股に指を挿れる。
息を殺し溢れる白濁の液を掻き出すように、指を動かす。

テルは、私に愛を思い出させてくれた。
私を触るあの優しい指 私の全てを求めるかのような愛撫に私は虜になっている。
彼のしたいことを全て受け入れよう。彼が、私を女と見てくれている間に私も全力で答えよう。
それが、離婚もせずに、彼を求める中途半端な私のせめてものお詫びだ。
彼の為なら卑しい雌豚になっても構わない。

「ッんっ!!」

美幸の指はシーツに大量のを染みをつくり、動きを停めた。
夫との行為以上の興奮と快楽に満たされ、美幸は布団をかぶり瞼を閉じた。

あぁ彼との艶やかな日々がどうか、1日でも長く保たれますように。


「、、、、、チッ」

旦那に自慰を気づかれた事を知らずに美幸は眠りについた。


運命の歯車は、静かに少しずつ、狂い初めていたのだった。
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