あまにがショコラトリー!
二月十三日。明日はバレンタイン当日。
ショコラトリー・ブリュールでは、バレンタイン用のクッキーが飛ぶように売れていた。
今もまた、もう一つ。
「ありがとうございます、お兄さん! ハッピーバレンタイン~!」
浮かれきった女子学生は、店員の青年・ラズに向けて、明るい声で言う。
ラズは作り笑いを顔に貼り付けて、女子学生の客を見送った。やがて店内から客がいなくなると、彼は作り笑いを崩さぬまま吐き捨てる。
「……余計なお世話なんだけど?」
――ちょっとひねくれた青年と、天然で鈍感な少女のバレンタインの話。
ショコラトリー・ブリュールでは、バレンタイン用のクッキーが飛ぶように売れていた。
今もまた、もう一つ。
「ありがとうございます、お兄さん! ハッピーバレンタイン~!」
浮かれきった女子学生は、店員の青年・ラズに向けて、明るい声で言う。
ラズは作り笑いを顔に貼り付けて、女子学生の客を見送った。やがて店内から客がいなくなると、彼は作り笑いを崩さぬまま吐き捨てる。
「……余計なお世話なんだけど?」
――ちょっとひねくれた青年と、天然で鈍感な少女のバレンタインの話。
目次
感想
あなたにおすすめの小説
あなたに贈るチョコレート【短編集】
天野蒼空
恋愛
バレンタインに向けた短編集。
チョコレートみたいに甘かったり、ちょっぴり苦かったり。色んな味がございます。お好きな味もあるかも。
等身大の女の子達をお楽しみください。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

隣の家の渡邊くんはイケメン俳優やってます
藤野ひま
恋愛
隣の家の幼なじみの同級生、渡邊董也は俳優をやっている。
何だか最近人気らしい。
夢が叶ってよかったね。
では、さようなら。
表紙は、まかろんK(@macaronk1120)さんのフリーイラストをお借りしました。
【完結】あなたの瞳に映るのは
今川みらい
恋愛
命を救える筈の友を、俺は無慈悲に見捨てた。
全てはあなたを手に入れるために。
長年の片想いが、ティアラの婚約破棄をきっかけに動き出す。
★完結保証★
全19話執筆済み。4万字程度です。
前半がティアラside、後半がアイラスsideになります。
表紙画像は作中で登場するサンブリテニアです。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

【完結】私が貴方の元を去ったわけ
なか
恋愛
「貴方を……愛しておりました」
国の英雄であるレイクス。
彼の妻––リディアは、そんな言葉を残して去っていく。
離婚届けと、別れを告げる書置きを残された中。
妻であった彼女が突然去っていった理由を……
レイクスは、大きな後悔と、恥ずべき自らの行為を知っていく事となる。
◇◇◇
プロローグ、エピローグを入れて全13話
完結まで執筆済みです。
久しぶりのショートショート。
懺悔をテーマに書いた作品です。
もしよろしければ、読んでくださると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる