118 / 197
魔女の村ミスルトー
70 村の昼下がり
しおりを挟む
一日一日が過ぎてゆくたび、メルリアの熱はゆるやかに下降していた。
食事以外ツリーハウスにいたメルリアも、今日は外へ出て風に当たったり、広場に足を運んだり。村のエルフと会話をする時間も長くなった。本調子にはまだ少し遠いが、熱は大分落ち着いている。
そんな昼下がり、メルリアはリタと共に午後のひとときを楽しんでいた。
透明なティーカップは鮮やかなオレンジ色で満たされていた。まぶしいほどの色彩は、魔女の村で採れた橙色のグレープフルーツに、皮や種まで真っ白な桃などを混ぜた飲み物である。
「それでね、アラキナさんってば、本当に人間を驚かすのが好きでさー。この間なんて、ゴーストパンプキンを喋らせるような魔法をかけちゃって大変だったの。口がもごもご動いて、でも声はアラキナさん……」
「ちょっと怖いかも……」
広場で談笑する二人からは笑顔が絶えない。
そんなメルリアの様子を、クライヴは少し離れたところから見ていた。彼は、ハル、レニーと共に、今晩の夕食に使う素材の下ごしらえをしている。すり鉢で豆を砕く音に紛れ、広場の会話はよく聞こえない。はっきりと分かるのは、彼女たちの笑い声が重なる時だけだ。
……大分落ち着いているようでよかった。クライヴはほっと胸をなで下ろす。その瞬間、ガコンと嫌な音が響いた。右方へ視線を向けると、隣で同じ作業をしていたはずのハルがいない。すり鉢の豆は、まだ形が残っているものばかりだ。
「またやっちゃった……」
やがて、ハルが戻ってくる。困ったように頬を掻きながら、右手にはすりこぎがしっかりと握られていた。
それを見てクライヴは苦笑する。ハルが豆をすっている間にすりこぎを吹っ飛ばしたのは、これで三度目だった。
「変わろうか? 俺の方は十分に見えるし」
クライヴの手前にあるすり鉢には、豆の形は姿もなかった。皮まで白い雲上豆は粗い粉状になっている。これは豆の粉末ですと言われなければ、元々が何であったかは判別がつかないほどに。
「いいんですか?」
ハルの瞳が期待に輝いた。しかしその希望を遮るように、レニーは彼の行動を手で制した。そうして、ゆっくりと首を横に振る。
「経験を積まないとハルのためにならない。暇ならもう一袋」
「あ、ああ、分かった」
レニーはクライヴのすり鉢を手に取ると、銀のボウルに注いでいく。すりこぎですり鉢を軽く叩くと、粉末が彼の周りに散った。空のすり鉢に再び雲上豆を投入した後、クライヴに手渡した。
そうして、レニーは地面に腰を下ろす。今日の相手はゼブラスイカだ。直径三十センチのそれを見据えながら、切れ目を探すようにゴロゴロと転がした。
クライヴが作業を再開すると、ハルもまた淡々と豆を潰した。仕方なくやっている、という態度が顔に出ている。
エルフの社会では、家事はほとんど男に任される。女の方が強大な魔力を持つ個体が生まれやすいからだ。本国ブランの王や神子は必ず女性が選ばれているため、女性が強い社会である。魔女の村も力関係は例外ではないが、家事は当番制である。ただし、アラキナは除く。
ざくざくと差し込むようにすりこぎを動かしていたハルが、その様子を見て手を止めた。
「シーウェルさん。……ありがとうございました」
「何がだ?」
思わずクライヴの手が止まる。腕や右手の平にじんわりとした熱を感じた。
すると、今度はハルの方が手を動かし始めた。
「その。挨拶……は、できた、ので」
ハルは顔だけを広場の方に向けて、理解しろと促す。視線を動かさなかったのは、あちらを見たら間違いなくすりこぎが吹き飛ぶと分かっていたからだ。
その意図を正しくくみ取り、クライヴは広場の方を見る。真っ先に視界に捉えたのはメルリアだったが、いやいや違うだろうと隣のリタを見て納得する。思わず笑みがこぼれた。
「よかったじゃないか! ハルが頑張ったからだな」
「え、あ……そう、でしょうか」
予想外の言葉に、作業のハルの手が止まりそうになる。なんとか平常を装って豆を潰し続けた。レニーに詳細を聞かれたくなかったからだ。
「ああ。俺が何を言ったところで、やるかやらないかはハル次第だ。『自分でできた』っていうのは、すごく大きな事だと思う」
ハルの手元でことんと静かな音が立ち、すりこぎがすり鉢に寄りかかかる。そうして、そのまま動かなくなった。その言葉をかみしめるように目を伏せる。
それに気づかぬまま、クライヴは手を動かし始める。豆をすりこぎに押しつけるように静かに力を入れた。
「そうだ、クライヴ。アラキナさんからの伝言」
「……なんだ?」
あの癖の強い老婆からの伝言? 何を言われるのだろうと、つい手が止まってしまう。顔を上げ、レニーの顔色をまじまじと窺った。しかし彼はゼブラスイカと対峙したまま表情一つ変えないし、こちらも見ない。黒い線の部分を指でなぞりながら、彼は淡々としていた。
「『明日には娘の熱が下がる見込みだが、出発は明後日にしろ』だ」
「ああ、分かった……」
クライヴはその言葉にただうなずいた。
おそらくこれはアラキナからの忠告だろうと思った。そうであれば聞いておいた方がいい。そもそも自分たちが魔女の村に来た経緯を思い出すと、大事を取る以外の選択肢はない。ここは素直に受け入れるべきだろう。一つ頷くと、視線を落とした。固形の豆の面影がほとんど消え、間もなく粉末状になりそうだ。その白を見つめながら、聞いた伝言を頭の中で反芻する。
……出発は明後日にしろ、か。
魔女の村の空は高く遠く、木々の間から差し込むのは西方からの光。
夕暮れは遠からず訪れる。
食事以外ツリーハウスにいたメルリアも、今日は外へ出て風に当たったり、広場に足を運んだり。村のエルフと会話をする時間も長くなった。本調子にはまだ少し遠いが、熱は大分落ち着いている。
そんな昼下がり、メルリアはリタと共に午後のひとときを楽しんでいた。
透明なティーカップは鮮やかなオレンジ色で満たされていた。まぶしいほどの色彩は、魔女の村で採れた橙色のグレープフルーツに、皮や種まで真っ白な桃などを混ぜた飲み物である。
「それでね、アラキナさんってば、本当に人間を驚かすのが好きでさー。この間なんて、ゴーストパンプキンを喋らせるような魔法をかけちゃって大変だったの。口がもごもご動いて、でも声はアラキナさん……」
「ちょっと怖いかも……」
広場で談笑する二人からは笑顔が絶えない。
そんなメルリアの様子を、クライヴは少し離れたところから見ていた。彼は、ハル、レニーと共に、今晩の夕食に使う素材の下ごしらえをしている。すり鉢で豆を砕く音に紛れ、広場の会話はよく聞こえない。はっきりと分かるのは、彼女たちの笑い声が重なる時だけだ。
……大分落ち着いているようでよかった。クライヴはほっと胸をなで下ろす。その瞬間、ガコンと嫌な音が響いた。右方へ視線を向けると、隣で同じ作業をしていたはずのハルがいない。すり鉢の豆は、まだ形が残っているものばかりだ。
「またやっちゃった……」
やがて、ハルが戻ってくる。困ったように頬を掻きながら、右手にはすりこぎがしっかりと握られていた。
それを見てクライヴは苦笑する。ハルが豆をすっている間にすりこぎを吹っ飛ばしたのは、これで三度目だった。
「変わろうか? 俺の方は十分に見えるし」
クライヴの手前にあるすり鉢には、豆の形は姿もなかった。皮まで白い雲上豆は粗い粉状になっている。これは豆の粉末ですと言われなければ、元々が何であったかは判別がつかないほどに。
「いいんですか?」
ハルの瞳が期待に輝いた。しかしその希望を遮るように、レニーは彼の行動を手で制した。そうして、ゆっくりと首を横に振る。
「経験を積まないとハルのためにならない。暇ならもう一袋」
「あ、ああ、分かった」
レニーはクライヴのすり鉢を手に取ると、銀のボウルに注いでいく。すりこぎですり鉢を軽く叩くと、粉末が彼の周りに散った。空のすり鉢に再び雲上豆を投入した後、クライヴに手渡した。
そうして、レニーは地面に腰を下ろす。今日の相手はゼブラスイカだ。直径三十センチのそれを見据えながら、切れ目を探すようにゴロゴロと転がした。
クライヴが作業を再開すると、ハルもまた淡々と豆を潰した。仕方なくやっている、という態度が顔に出ている。
エルフの社会では、家事はほとんど男に任される。女の方が強大な魔力を持つ個体が生まれやすいからだ。本国ブランの王や神子は必ず女性が選ばれているため、女性が強い社会である。魔女の村も力関係は例外ではないが、家事は当番制である。ただし、アラキナは除く。
ざくざくと差し込むようにすりこぎを動かしていたハルが、その様子を見て手を止めた。
「シーウェルさん。……ありがとうございました」
「何がだ?」
思わずクライヴの手が止まる。腕や右手の平にじんわりとした熱を感じた。
すると、今度はハルの方が手を動かし始めた。
「その。挨拶……は、できた、ので」
ハルは顔だけを広場の方に向けて、理解しろと促す。視線を動かさなかったのは、あちらを見たら間違いなくすりこぎが吹き飛ぶと分かっていたからだ。
その意図を正しくくみ取り、クライヴは広場の方を見る。真っ先に視界に捉えたのはメルリアだったが、いやいや違うだろうと隣のリタを見て納得する。思わず笑みがこぼれた。
「よかったじゃないか! ハルが頑張ったからだな」
「え、あ……そう、でしょうか」
予想外の言葉に、作業のハルの手が止まりそうになる。なんとか平常を装って豆を潰し続けた。レニーに詳細を聞かれたくなかったからだ。
「ああ。俺が何を言ったところで、やるかやらないかはハル次第だ。『自分でできた』っていうのは、すごく大きな事だと思う」
ハルの手元でことんと静かな音が立ち、すりこぎがすり鉢に寄りかかかる。そうして、そのまま動かなくなった。その言葉をかみしめるように目を伏せる。
それに気づかぬまま、クライヴは手を動かし始める。豆をすりこぎに押しつけるように静かに力を入れた。
「そうだ、クライヴ。アラキナさんからの伝言」
「……なんだ?」
あの癖の強い老婆からの伝言? 何を言われるのだろうと、つい手が止まってしまう。顔を上げ、レニーの顔色をまじまじと窺った。しかし彼はゼブラスイカと対峙したまま表情一つ変えないし、こちらも見ない。黒い線の部分を指でなぞりながら、彼は淡々としていた。
「『明日には娘の熱が下がる見込みだが、出発は明後日にしろ』だ」
「ああ、分かった……」
クライヴはその言葉にただうなずいた。
おそらくこれはアラキナからの忠告だろうと思った。そうであれば聞いておいた方がいい。そもそも自分たちが魔女の村に来た経緯を思い出すと、大事を取る以外の選択肢はない。ここは素直に受け入れるべきだろう。一つ頷くと、視線を落とした。固形の豆の面影がほとんど消え、間もなく粉末状になりそうだ。その白を見つめながら、聞いた伝言を頭の中で反芻する。
……出発は明後日にしろ、か。
魔女の村の空は高く遠く、木々の間から差し込むのは西方からの光。
夕暮れは遠からず訪れる。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!
マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です
病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。
ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。
「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」
異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。
「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」
―――異世界と健康への不安が募りつつ
憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか?
魔法に魔物、お貴族様。
夢と現実の狭間のような日々の中で、
転生者サラが自身の夢を叶えるために
新ニコルとして我が道をつきすすむ!
『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』
※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。
※非現実色強めな内容です。
※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
クズスキル、〈タネ生成〉で創ったタネが実はユグドラシルだった件
Ryoha
ファンタジー
この木、デカくなるの早過ぎじゃね?
リクルス・アストリアは15歳の時、スキル授与の儀で〈タネ生成〉という誰も聞いたことのないスキルを授与された。侯爵家の三男として期待を一身に背負っていた彼にとって、それは失望と嘲笑を招くものでしかなかった。
「庭師にでもなるつもりか?」
「いや、庭師にすら向いてないだろうな!」
家族からも家臣からも見限られ、リクルスは荒れ果てた不毛の地「デザレイン」へと追放される。
その後リクルスはタネ生成を使ってなんとかデザレインの地で生き延びようとする。そこで手に入ったのは黒い色をした大きな種だった。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
獣人のよろずやさん
京衛武百十
ファンタジー
外宇宙惑星探査チーム<コーネリアス>の隊員六十名は、探査のために訪れたN8455星団において、空間や電磁波や重力までもが異常な宙域に突入してしまい探査船が故障、ある惑星に不時着してしまう。
その惑星は非常に地球に似た、即移住可能な素晴らしい惑星だったが、探査船は航行不能。通信もできないという状態で、サバイバル生活を余儀なくされてしまった。
幸い、探査船の生命維持機能は無事だったために隊員達はそれほど苦労なく生き延びることができていた。
<あれ>が現れるまでは。
それに成す術なく隊員達は呑み込まれていく。
しかし―――――
外宇宙惑星探査チーム<コーネリアス>の隊員だった相堂幸正、久利生遥偉、ビアンカ・ラッセの三人は、なぜか意識を取り戻すこととなった。
しかも、透明な体を持って。
さらに三人がいたのは、<獣人>とも呼ぶべき、人間に近いシルエットを持ちながら獣の姿と能力を持つ種族が跋扈する世界なのであった。
筆者注。
こちらに搭乗する<ビアンカ・ラッセ>は、「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)」に登場する<ビアンカ>よりもずっと<軍人としての姿>が表に出ている、オリジナルの彼女に近いタイプです。一方、あちらは、輪をかけて特殊な状況のため、<軍人としてのビアンカ・ラッセ>の部分が剥がれ落ちてしまった、<素のビアンカ・ラッセ>が表に出ています。
どちらも<ビアンカ・ラッセ>でありつつ、大きくルート分岐したことで、ほとんど別人のように変化してしまっているのです。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
異種族ちゃんねる
kurobusi
ファンタジー
ありとあらゆる種族が混在する異世界 そんな世界にやっとのことで定められた法律
【異種族交流法】
この法に守られたり振り回されたりする異種族さん達が
少し変わった形で仲間と愚痴を言い合ったり駄弁ったり自慢話を押し付け合ったり
そんな場面を切り取った作品です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる