102 / 197
魔女の村ミスルトー
61 クライヴとハル3-2
しおりを挟む
「……!」
一切視線を動かさなかったハルが顔を上げた。炎の奥に見えるツリーハウスから人が出てきたのだ。彼女はツリーハウスへ向けて何か喋った後、扉を閉めると、その場からこちらに向かって手を振る。その様子に、ガチン、とハルは石のように固まった。
クライヴからはその人物が誰かまで視認することはできなかったが、背格好とハルの様子を見るに、あれはリタだったのだろうと察する。さすがにすぐは無理だよな、と苦笑した。
リタはすぐにこちら隣のツリーハウスの扉を引く。しかし部屋には入らず、その入り口で漠然と立ち尽くしていた。五秒間の沈黙の後、リタは突然走り出す。
「ちょっ、大変~!」
息を切らせながら、リタは二人の傍に駆け寄ってくる。そのさなか、クライヴはチラリとハルの様子をうかがう。たき火のせいかリタが近くに来たせいかどちらかは判別がつかなかったが、顔を赤くしたまま微動だにしない。自分から話しかけた方がいいのかと考えつつ、クライヴは立ち上がる。
「どうしたんだ?」
リタはゆっくりと立ち止まると、肩を上下させ浅い呼吸を繰り返した。そのままツリーハウスを指さすが、すぐに言葉が出てこない。たった一日の付き合いでしかないが、リタがここまで慌てているのは初めて見た。疑問に腕を組みながら、彼女の言葉をじっと待つ。
やがて、リタは浅い呼吸のまま、首を横に振った。
「メルリア、見なかった? 今見たら、どこにもいないんだけど……!」
「――え」
ひときわ大きな音を立て、たき火の薪が形を崩す。その衝撃で、周囲に火の粉が荒々しく舞った。
クライヴは辛うじて首を横に振った。それを見るなり、彼の奥で包丁を振るうレニーに向けてリタが問う。
「レニーは知らない? 人間の女の子」
「見ていない。見たらとっくに報告している。少なくとも昼過ぎから四時前くらいにはいなかった」
二人の会話をぼんやりと聞き流しながら、クライヴは必死に昼から今までの記憶を辿っていた。昼過ぎは見ていないし、リタに薬の説明を受けた時も、ハルと広場にいた時も見ていない。川にいた時間はレニーが見ていないという。その後、レニーの手伝いをしていた間は、自分もレニーも広場から離れていた時があった。だったら、その間に……?
クライヴの頭が徐々に真っ白になっていく。すぐ近くで燃えるたき火の熱も感じず、薪が爆ぜる音も耳に届かない。ただただ呆然と立ち尽くしていた。
そんな中、ツリーハウスの間から一人のエルフが顔を出す。リタはその男に全力で手を振って、こちらへ来いと合図した。男のエルフ――ザックは面倒くさいと言った風に眉をひそめ、大きな欠伸をしながら歩み寄る。リタが手招きする手の速度に合わずマイペースな動きだ。痺れを切らしたリタは、三メートルほど空いた距離でも構わずに叫んだ。
「おーい、ザック! ねえ、人間の女の子見なかったー?」
「あ? 人間の女? あぁ、イリスが置いてったヤツか。川辺でボケーッとしてたなァ……」
ザックはだるそうに両腕を交互に伸ばしながらよろよろと歩いた。
クライヴはその言葉にはっと顔を上げる。男の姿を認識するなり、咄嗟に口を開いた。
「川辺って、さっきの川辺ですか」
「ん? オメェ、さっきの人間か」
ザックはくあっと大きな口を開けて、もう一度ゆっくり欠伸する。
嫌な予感、期待、緊張――それらで早鐘を打つ心臓の鼓動を、耳のずっと近くで聞きながら、クライヴはザックが口を開くのを待った。その遅すぎる動作が速く終わることを願いながら。
「ああそうだ、ハルのヤローがクッソ恥ずかしい告白してた場所――」
「ありがとうございます!」
たき火の傍で、ぼとっと何かが落ちた。ハルが椅子ごと地面に崩れ落ちた音だ。それにも気づかず、クライヴは言葉の途中で彼に頭を下げ、その場から飛び出した。一度しか来ていない道ではあるが、数時間前に往復した道だ。場所は覚えている――。大丈夫だと確信を持ち、クライヴは暗い森の中へ消えていった。
「ふーん、アイツ意外と根性あるなァ」
その後ろ姿を目で追いながら、ザックはケラケラと笑う。
対してリタはふっと視線を落とすと、たき火向こうにある塊を見つめた。
「あー……」
ハルが椅子ごと転倒したせいで、椅子の部品それぞれがバラバラに外れていた。パーツの部分部分が広場に散らばり、おまけに脚の一つは炎に飲み込まれている。ずいぶんと古いものだとはいえ、丁寧に使えばもう少し持ったかもしれない。
ザックは振り返ると、立ち尽くすリタを見てニヤニヤ笑う。
「お? なんだリタ、オメェ――」
「くだらない妄想している暇があったら椅子直して」
リタはぴしゃりと言い放つと、後は任せたからとツリーハウスへ戻っていく。
やれやれとザックはため息をつくと、椅子のパーツを周囲に散らばらせたまま寝っ転がるハルの傍に立つ。仁王立ちのまま、しゃがみもせずにそれを見下した後、彼の膝辺りを靴の先で軽く蹴った。
「起きろ、ハル」
動く気配はない。
面倒くさいと頭をかきながら、ザックはもう一度欠伸した。
一切視線を動かさなかったハルが顔を上げた。炎の奥に見えるツリーハウスから人が出てきたのだ。彼女はツリーハウスへ向けて何か喋った後、扉を閉めると、その場からこちらに向かって手を振る。その様子に、ガチン、とハルは石のように固まった。
クライヴからはその人物が誰かまで視認することはできなかったが、背格好とハルの様子を見るに、あれはリタだったのだろうと察する。さすがにすぐは無理だよな、と苦笑した。
リタはすぐにこちら隣のツリーハウスの扉を引く。しかし部屋には入らず、その入り口で漠然と立ち尽くしていた。五秒間の沈黙の後、リタは突然走り出す。
「ちょっ、大変~!」
息を切らせながら、リタは二人の傍に駆け寄ってくる。そのさなか、クライヴはチラリとハルの様子をうかがう。たき火のせいかリタが近くに来たせいかどちらかは判別がつかなかったが、顔を赤くしたまま微動だにしない。自分から話しかけた方がいいのかと考えつつ、クライヴは立ち上がる。
「どうしたんだ?」
リタはゆっくりと立ち止まると、肩を上下させ浅い呼吸を繰り返した。そのままツリーハウスを指さすが、すぐに言葉が出てこない。たった一日の付き合いでしかないが、リタがここまで慌てているのは初めて見た。疑問に腕を組みながら、彼女の言葉をじっと待つ。
やがて、リタは浅い呼吸のまま、首を横に振った。
「メルリア、見なかった? 今見たら、どこにもいないんだけど……!」
「――え」
ひときわ大きな音を立て、たき火の薪が形を崩す。その衝撃で、周囲に火の粉が荒々しく舞った。
クライヴは辛うじて首を横に振った。それを見るなり、彼の奥で包丁を振るうレニーに向けてリタが問う。
「レニーは知らない? 人間の女の子」
「見ていない。見たらとっくに報告している。少なくとも昼過ぎから四時前くらいにはいなかった」
二人の会話をぼんやりと聞き流しながら、クライヴは必死に昼から今までの記憶を辿っていた。昼過ぎは見ていないし、リタに薬の説明を受けた時も、ハルと広場にいた時も見ていない。川にいた時間はレニーが見ていないという。その後、レニーの手伝いをしていた間は、自分もレニーも広場から離れていた時があった。だったら、その間に……?
クライヴの頭が徐々に真っ白になっていく。すぐ近くで燃えるたき火の熱も感じず、薪が爆ぜる音も耳に届かない。ただただ呆然と立ち尽くしていた。
そんな中、ツリーハウスの間から一人のエルフが顔を出す。リタはその男に全力で手を振って、こちらへ来いと合図した。男のエルフ――ザックは面倒くさいと言った風に眉をひそめ、大きな欠伸をしながら歩み寄る。リタが手招きする手の速度に合わずマイペースな動きだ。痺れを切らしたリタは、三メートルほど空いた距離でも構わずに叫んだ。
「おーい、ザック! ねえ、人間の女の子見なかったー?」
「あ? 人間の女? あぁ、イリスが置いてったヤツか。川辺でボケーッとしてたなァ……」
ザックはだるそうに両腕を交互に伸ばしながらよろよろと歩いた。
クライヴはその言葉にはっと顔を上げる。男の姿を認識するなり、咄嗟に口を開いた。
「川辺って、さっきの川辺ですか」
「ん? オメェ、さっきの人間か」
ザックはくあっと大きな口を開けて、もう一度ゆっくり欠伸する。
嫌な予感、期待、緊張――それらで早鐘を打つ心臓の鼓動を、耳のずっと近くで聞きながら、クライヴはザックが口を開くのを待った。その遅すぎる動作が速く終わることを願いながら。
「ああそうだ、ハルのヤローがクッソ恥ずかしい告白してた場所――」
「ありがとうございます!」
たき火の傍で、ぼとっと何かが落ちた。ハルが椅子ごと地面に崩れ落ちた音だ。それにも気づかず、クライヴは言葉の途中で彼に頭を下げ、その場から飛び出した。一度しか来ていない道ではあるが、数時間前に往復した道だ。場所は覚えている――。大丈夫だと確信を持ち、クライヴは暗い森の中へ消えていった。
「ふーん、アイツ意外と根性あるなァ」
その後ろ姿を目で追いながら、ザックはケラケラと笑う。
対してリタはふっと視線を落とすと、たき火向こうにある塊を見つめた。
「あー……」
ハルが椅子ごと転倒したせいで、椅子の部品それぞれがバラバラに外れていた。パーツの部分部分が広場に散らばり、おまけに脚の一つは炎に飲み込まれている。ずいぶんと古いものだとはいえ、丁寧に使えばもう少し持ったかもしれない。
ザックは振り返ると、立ち尽くすリタを見てニヤニヤ笑う。
「お? なんだリタ、オメェ――」
「くだらない妄想している暇があったら椅子直して」
リタはぴしゃりと言い放つと、後は任せたからとツリーハウスへ戻っていく。
やれやれとザックはため息をつくと、椅子のパーツを周囲に散らばらせたまま寝っ転がるハルの傍に立つ。仁王立ちのまま、しゃがみもせずにそれを見下した後、彼の膝辺りを靴の先で軽く蹴った。
「起きろ、ハル」
動く気配はない。
面倒くさいと頭をかきながら、ザックはもう一度欠伸した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

【本編完結】転生隠者はまったり怠惰に暮らしたい(仮)
ひらえす
ファンタジー
後にリッカと名乗る者は、それなりに生きて、たぶん一度死んだ。そして、その人生の苦難の8割程度が、神の不手際による物だと告げられる。
そんな前世の反動なのか、本人的には怠惰でマイペースな異世界ライフを満喫するはず……が、しかし。自分に素直になって暮らしていこうとする主人公のズレっぷり故に引き起こされたり掘り起こされたり巻き込まれていったり、時には外から眺めてみたり…の物語になりつつあります。
※小説家になろう様、アルファポリス様、カクヨム様でほぼ同時投稿しています。
※残酷描写は保険です。
※誤字脱字多いと思います。教えてくださると助かります。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
【完結】恋は、終わったのです
楽歩
恋愛
幼い頃に決められた婚約者、セオドアと共に歩む未来。それは決定事項だった。しかし、いつしか冷たい現実が訪れ、彼の隣には別の令嬢の笑顔が輝くようになる。
今のような関係になったのは、いつからだったのだろう。
『分からないだろうな、お前のようなでかくて、エマのように可愛げのない女には』
身長を追い越してしまった時からだろうか。
それとも、特進クラスに私だけが入った時だろうか。
あるいは――あの子に出会った時からだろうか。
――それでも、リディアは平然を装い続ける。胸に秘めた思いを隠しながら。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

転生令嬢シルクの奮闘記〜ローゼ・ルディ学園の非日常〜
桜ゆらぎ
ファンタジー
西の大国アルヴァティアの子爵令嬢、シルク・スノウパール。
彼女は十六歳になる年の春、熱で倒れ三日間寝込んだ末に、全てを思い出した。
前世の自分は、日本生まれ日本育ちの女子高生である。そして今世の自分は、前世で遊び倒していた乙女ゲームの序盤に登場したきり出てこない脇役キャラクターである。
そんなバカな話があるかと頬をつねるも、痛みで夢ではないことを突きつけられるだけ。大人しく現実を受け入れて、ひとまず脇役としての役目を果たそうと、シルクは原作通りに動き出す。
しかし、ヒロインが自分と同じく転生者であるというまさかの事態が判明。
“王太子と幼なじみを同時に攻略する”という野望を持つヒロインの立ち回りによって、この世界は何もかも原作から外れていく。
平和な学園生活を送るというシルクの望みは、入学初日にしてあえなく打ち砕かれることとなった…

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる