幾望の色

西薗蛍

文字の大きさ
上 下
12 / 197
貿易と海の街シーバ

10 みさき家の手伝い1-1

しおりを挟む



「ふっ、ちゅ、…あ、」

 スルスルと私の肌の上をなぞる手が、胸を掠める。ビクッと体が跳ねて、それをまたリアスさんは嬉しそうに見つめた。
 さっきから、わざとそんな触れるか触れないかのギリギリの触り方をする。1日になんども触られる胸は、すでにピンと勃って主張していて、リアスさんが指でそれを弾いて弄ぶたび、腰が跳ね上がる。
 
「っあ、……んっ、んっ、」

 ちゅっとキスをしてから、リアスさんは私の肌の上を唇でなぞり、行き着いた頂きに舌を這わせた。

 リアスさんの硬直がお腹に当たっている。
 私で興奮してくれている。早くナカに挿れたいと言われているかのようで、たまらない。
 私だって、それが早く欲しい。その熱くて硬いのが私の膣壁を擦り上げ、奥にぐりぐりと先端を押し付け、中にアツイ精液を注ぎ込まれることを期待して、また、とろりと蜜で潤い、ビーズを伝って床にパタパタと落ちる。

 はやく触れて欲しいと彼に告げると、ぢゅぷん、といきなり指をそこに突き立てられ、

「ぁあ!!」

 っと身体をのけぞらせた。
 くち、くちゅ、っと指を浅いところで動かされ、クリも一緒に触って欲しくて腰を前に突き出してしまう。

「剥き出しのクリトリスでも、前に比べて上手にイケるようになりましたね」
「あ、っ、ふっ」

 くりゅんとクリを摘まれてこすられる。以前は敏感すぎて。そこを触られるだけで痛さを感じてすぐにやめてほしかったものも、何度も触られて、今では逆にきもちよすぎて自分から触って欲しいとクリを擦り付けてしまっている。
 リアスさんの指の動きに合わせてゆるやかに腰を振る。蜜口への指の出し入れと、クリトリスの刺激に気持ち良すぎてすぐにイキそうになる。

「え……」

 もう少しでイけたのに、彼の指がクリから離れて指も引き抜かれてしまう。
 どうしてとリアスさんを見返すと、彼はとても楽しそうに笑った。

「ダメですよ。クリトリスココでイッては。もちろんナカの浅いとこでもイッても駄目です」
「んっ、やぁ、……イきたい…」

 極限まで高められた身体は、我慢ができない。早くイキたくてたまらない。
 リアスさんが下穿きの前をくつろげると、イキリ勃った彼のモノが勢いよく出てきた。

「奥ではまだ、イけていませんよね?今日は奥でイケるまで、ココを触るのはお預けです」

 熱いモノが私のお腹に直接当たる。
 待てなくて、彼の肉棒をそっと手に持つと、自分から秘所に当てた。

「ふふ。自分から私のモノを咥え込もうとして、とてもいやらしいですね。……そんなあなたも私は好きですよ」

 ぞり、ぞり、っと私の股の間を太いものが行き来する。それを蜜壺に納めた時の感覚を思い出して、期待でゾワゾワと背中を電流がかけぬけた。

「んっ、ん、」

 なんとか蜜口に挿れようとするのに、立ったままでは、リアスさんと腰の高さが合わず、肉棒はつるんと滑ってなかなか上手く挿入はいらない。
 リアスさんは、そんな私を見てまた優しく笑う。
 ぎゅっと私を抱きしめて、ちゅ、くちゅぅ、とキスをする。
 舌を軽く吸われて、もう、限界で、欲しくて欲しくてじわりと涙が出てきた。

「おねが、ぅふむっ、いじわるしな、いでっ」

 ちゅむっ、とキスをしながらリアスさんは私の太ももに指を這わせると、片足をぐっと持ち上げた。

「ああ、本当に、あなたは……愛おしくてたまらない」
「あぁぁ!!」

 ぐぷん!っと一気に奥まで貫かれる。目の前がチカチカして、一瞬でイッてしまった。

「……っは、……うねって、ますね。……でも、ここからですよ」

 ちゅと、ちゅと、っと、リアスさんの欲望が私の奥を何度も何度もノックする。そしてぐっ、ぐっと奥へと押し込まれた。

「ぁ、っ、はっ」

 彼の腰の動きに合わせて腰を振る。クリトリスは宣言されたとおり、全く触ってくれない。
 もどかしくて触りそうになっては、リアスさんにやんわりと止められる。

「おね、がぃ、もっイキたい」

 ぐぷん、じゅぷんと出し入れを大きくし、蜜で溢れかえったソコは、抜き差しを滑らかにする。同時に容赦のない快楽を与えてくる
 お腹の奥底が熱い。徐々に迫り上がってくる快楽は、クリでイく時のように一瞬では登ってこない。

「あっ、なんか、くる、りあすさ、」
「っ、ええ。上手に奥で感じていますね。このまま、オクに集中してください」
「オク、コチュ、コチュって、ぁんっ」 
「っ、私のモノが、あなたの子宮口にキスをしていますね。……あなたのナカのヒダも、一つ一つが私を逃さないとでも主張しているかのように、吸い付いてきていますよ」
「ふっ、ヤぁ、…あっ、あっ、」

 いやらしい言葉を紡がれるたび、想像してしまい、気持ちも高まってゾクゾクとする。
 徐々に追い詰められていく感覚。だけど、イきそうでイケない。

「ん、んんっ、はっ、ぁ」

 気持ちいいのに、イけないのがつらい。

「りあす、さ、イけな、くるしぃ」

 涙目になる私をみて、

「……そうですね。意地悪はこの辺にしておきましょうか」

 そう言ったリアスさんは、ジュプっと最奥で律動を止めると、ピタリと性器どおしをくっつけたまま、腰をふった。

「あっ、オク…ずっとあたって…ぁっ!ふっぁ」

 彼の動きに合わせるように性器を離さず腰をくねらせると、オクが気持ちいい。もっと、もっとと快楽を追いかけて私も夢中で腰を振った。

「りあすさ、ぃきそう、もう、オク、気持ちいい、っあ、っあっ、ふっぁ、」

「そう、ちゃんと奥で感じていますね。上手ですよ。っ、……ああ、締め付けがキツくなってきましたね。子宮口も降りてきている……っ、私ももう、イきそうです」

 くぢゅ、ちゅぶ、ぬちゃ、ぬちょ、と粘度の高い水音がする。大きな抜き差しでなく、性器をくっつけたままのナカのみの律動は、たまらなくきもちょくて、

「ぁ、ぁあああっっ!!」
「っ!!」

 達した後も、長くきもちいいが続き、びゅるびゅる!っと彼の熱が最奥に打ち付けられると、胸がきゅんとして幸せに満たされた感覚に、途方もなくリアスさんが愛おしい。
 その愛おしい人の腕に抱かれている私は、とても幸せだとそう感じる。

 リアスさんに、ちゅっと涙を唇で拭われ、

「とても上手に奥でイけましたね」

 と、褒められると、私は嬉しくてリアスさんを抱きしめた。

「愛していますよ」

 耳元で優しい声で囁かれ、キスを繰り返す。

「私もです。リアスさん。愛しています」

 そう返すと、彼は赤い瞳を細めて嬉しそうに笑った。

 私の愛液とリアスさんの精液が混ざったものが、挿入されたままのリアスさんの肉棒をつたい、ぼたぼたと床にシミをつくる。

 リアスさんの硬直は一度精子を吐き出したのにまだおさまらず、ゆるく何度か前後に動くと、粘度が増した分きもちよくて、気づけばまたさっきと同じようにリアスさんを求めていた。
 そうして5度、精液をナカで吐き出され、今日のお勤めも無事に終了することができた。

 身体を清めて用意されていた新しいワンピースを着て、リアスさんに抱きしめられて今日も眠る。
 また明日、目が覚めたら私はリアスさんを求めるのだろうし、彼もきっとそれを望んでいる。
 そうして次にまた、新しい命が宿るまで、そして宿ってからもずっと、彼とこの場所で死ぬまで永遠に愛し愛されて生きるのだ。


 --ああ。それはなんて、幸せな--
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。 ◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

女神様の使い、5歳からやってます

めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。 「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」 女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに? 優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕! 基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。 戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~

めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。 いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている. 気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。 途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。 「ドラゴンがお姉さんになった?」 「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」 変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。 ・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~

川原源明
ファンタジー
 秋津直人、85歳。  50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。  嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。  彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。  白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。  胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。  そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。  まずは最強の称号を得よう!  地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編 ※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

処理中です...