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貿易と海の街シーバ
09 そこは貿易と海の街3-2
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「さっきから引っかかってたんだけど……あなた、歳はいくつ?」
「十七……、あ、そろそろ十八になりますけれど」
十八といえば、ヴィリディアンでは成人を意味する年齢だ。
その言葉を聞いた途端、一瞬フィリスの動きが止まった。ヒュウ、と音を立て細い息を吐く。
「……少し待っていて、すぐ戻る」
淡々と言うフィリスの眉が不快そうにピクピクと動く。
メルリアはわけも分からず頷き、足早に去って行くフィリスの後ろ姿を見送った。
その間、メルリアは厨房を改めて見回していた。
自身の身長より高い食品庫には、エプリ食堂にもあった魔法石が取り付けられている。
丁寧に片付けられた食器棚の中には、取っ手のない茶器もいくつか並んでいる。ヴィリディアンでは珍しい茶器だ。皿の方はシンプルに無地のものが多い。形は一般的な円形のものだけではなく、長方形や正方形の四角い皿もいくつか存在する。
珍しいな、と眺めるメルリア。
ふと、グレアムが荷台で運んでいた積み荷の存在を思い出した。
積み直した荷物は、どれもこの国では見かけない雑貨ばかりであった。今朝のグレアムは、隣国オウコウへ出張に行った帰りだったという。
グレアムさん、外国の雑貨を集めるのが好きなのかな……?
メルリアが疑問に思っていると、背後からドン、と鈍い音がした。
メルリアが先ほど聞いたものと同じ音だ。それと同時に、男の笑い声が聞こえるのもワンセット。
「あー、そうかぁ……。んー。あぁ、そうだ、妹『系』ってヤツだ、妹系!」
「意味分からない言葉を喋るのはやめて」
「父ちゃんを宇宙人扱いはへこむぞフィー……」
グレアムの落ち込みましたという様子から全力で背を向け、フィリスが厨房へと戻ってきた。彼女はメルリアを見ると、ばつが悪いといった風に視線をそらした。不必要に手をもみ落ち着かない様子だ。
「あー、……えっと」
フィリスは物事をはっきりと言うタイプだ。知り合ったばかりのメルリアでも、こんな風に話を切り出すのは珍しいということは分かっていた。
フィリスは何度か言葉を伝えられず言いよどむ。それを何度か繰り返し、煮え切らない自分自身にストレスが溜まった頃、バチンと己の両頬を叩いた。フィリスの中に気合いが入る。今なら言える気がした。
「私ね――」
やっと言い出すことができる。フィリスは言葉を切り出した。
しかし。
「ふぃ、フィリスさ……顔、痛くないですか……?」
しかし、メルリアは怯えていた。
フィリスに向けた手をぷるぷると震わせている。顔が軽く青ざめ、兄弟が残しておいたプリンを勝手に食べてしまったことに食べ終わってから気づいたような顔をしていた。
メルリアが旅に出てからまだ日は浅いが、このような思いをするのは二度目である。
「平気、だけど」
調子が狂うな、とフィリスは頬を掻く。
正直この子は多少面倒だが、父のように厄介ではないだろうなと思った。父ほど厄介なやつがいたら見てみたいけど、とも。
メルリアはほっと安堵の息を吐く。落ち着いた様子を見て、フィリスは再び口を開いた。
「ずっとあなたのこと年下だと思ってたんだけど、違ったのね。私まだ十六なの、ごめんなさい」
「えっ!」
メルリアは目を丸くして驚く。
フィリスの体に無意識に力が入った。次は何を言われるのだろうかという緊張のせいだ。
「わ、私もずっと私の方が年下だと思ってました」
無駄な緊張だと言わんばかりに、フィリスの体中の力が抜けていく。
フィリスは厨房のカウンター越しに視線を向けた。そこには、上機嫌でテーブルを拭くグレアムの姿がある。広い背中に悪意ある視線を送った後、メルリアに向き直って苦笑する。
「……だから、その、私に敬語なんていらない。さん付けも……年上の人にさんなんて言われるのはムズムズするからやめて」
しっかり者のフィリスが、自分より年下だったという事実――。メルリアの心臓は驚きでドクドクと早く脈打っていたが、彼女の一つ一つ言葉を聞き、頷くたびに、鼓動が正常な速度へと戻っていった。
「私は、もっと固くした方がいい?」
メルリアは先ほど伸ばしかけていた手をぶんぶんと横に振って否定した。平常へと戻りかけていた脈がまた少し早くなる。
「そ、そのままでいて、ほしい。私も、その方が、嬉しい」
メルリアはまるで言葉を覚えたばかりの生物のように、片言で伝えた。
そんな様子におかしくなったフィリスは、たまらずに吹き出すように笑った。物語の中で見た機械人形のようだ、と。これ以上彼女に情報を与えたら混乱させそうだ。フィリスはなんでもないとその場を凌ぐ。
「フィリスちゃんって呼んでもいい、かな?」
「あ……」
フィリスが返答に詰まった。しかし、それはほんの一瞬。フィリスはすぐに顔を上げて頷いた。
このまま黙っていたら、またメルリアの"加害者妄想"が加速しそうだと思ったからだ。事実、その一瞬の間に彼女の顔からは笑顔が消えていた。
「何でもない、大丈夫。ただ、『ちゃん』って呼んでもらえる事なかったから、珍しいと思っただけ。あ、嫌じゃないから」
フィリスの言葉に、メルリアがほっと明るい顔に戻る。
他人だったお互いの距離が少し縮んだ瞬間だった。
「十七……、あ、そろそろ十八になりますけれど」
十八といえば、ヴィリディアンでは成人を意味する年齢だ。
その言葉を聞いた途端、一瞬フィリスの動きが止まった。ヒュウ、と音を立て細い息を吐く。
「……少し待っていて、すぐ戻る」
淡々と言うフィリスの眉が不快そうにピクピクと動く。
メルリアはわけも分からず頷き、足早に去って行くフィリスの後ろ姿を見送った。
その間、メルリアは厨房を改めて見回していた。
自身の身長より高い食品庫には、エプリ食堂にもあった魔法石が取り付けられている。
丁寧に片付けられた食器棚の中には、取っ手のない茶器もいくつか並んでいる。ヴィリディアンでは珍しい茶器だ。皿の方はシンプルに無地のものが多い。形は一般的な円形のものだけではなく、長方形や正方形の四角い皿もいくつか存在する。
珍しいな、と眺めるメルリア。
ふと、グレアムが荷台で運んでいた積み荷の存在を思い出した。
積み直した荷物は、どれもこの国では見かけない雑貨ばかりであった。今朝のグレアムは、隣国オウコウへ出張に行った帰りだったという。
グレアムさん、外国の雑貨を集めるのが好きなのかな……?
メルリアが疑問に思っていると、背後からドン、と鈍い音がした。
メルリアが先ほど聞いたものと同じ音だ。それと同時に、男の笑い声が聞こえるのもワンセット。
「あー、そうかぁ……。んー。あぁ、そうだ、妹『系』ってヤツだ、妹系!」
「意味分からない言葉を喋るのはやめて」
「父ちゃんを宇宙人扱いはへこむぞフィー……」
グレアムの落ち込みましたという様子から全力で背を向け、フィリスが厨房へと戻ってきた。彼女はメルリアを見ると、ばつが悪いといった風に視線をそらした。不必要に手をもみ落ち着かない様子だ。
「あー、……えっと」
フィリスは物事をはっきりと言うタイプだ。知り合ったばかりのメルリアでも、こんな風に話を切り出すのは珍しいということは分かっていた。
フィリスは何度か言葉を伝えられず言いよどむ。それを何度か繰り返し、煮え切らない自分自身にストレスが溜まった頃、バチンと己の両頬を叩いた。フィリスの中に気合いが入る。今なら言える気がした。
「私ね――」
やっと言い出すことができる。フィリスは言葉を切り出した。
しかし。
「ふぃ、フィリスさ……顔、痛くないですか……?」
しかし、メルリアは怯えていた。
フィリスに向けた手をぷるぷると震わせている。顔が軽く青ざめ、兄弟が残しておいたプリンを勝手に食べてしまったことに食べ終わってから気づいたような顔をしていた。
メルリアが旅に出てからまだ日は浅いが、このような思いをするのは二度目である。
「平気、だけど」
調子が狂うな、とフィリスは頬を掻く。
正直この子は多少面倒だが、父のように厄介ではないだろうなと思った。父ほど厄介なやつがいたら見てみたいけど、とも。
メルリアはほっと安堵の息を吐く。落ち着いた様子を見て、フィリスは再び口を開いた。
「ずっとあなたのこと年下だと思ってたんだけど、違ったのね。私まだ十六なの、ごめんなさい」
「えっ!」
メルリアは目を丸くして驚く。
フィリスの体に無意識に力が入った。次は何を言われるのだろうかという緊張のせいだ。
「わ、私もずっと私の方が年下だと思ってました」
無駄な緊張だと言わんばかりに、フィリスの体中の力が抜けていく。
フィリスは厨房のカウンター越しに視線を向けた。そこには、上機嫌でテーブルを拭くグレアムの姿がある。広い背中に悪意ある視線を送った後、メルリアに向き直って苦笑する。
「……だから、その、私に敬語なんていらない。さん付けも……年上の人にさんなんて言われるのはムズムズするからやめて」
しっかり者のフィリスが、自分より年下だったという事実――。メルリアの心臓は驚きでドクドクと早く脈打っていたが、彼女の一つ一つ言葉を聞き、頷くたびに、鼓動が正常な速度へと戻っていった。
「私は、もっと固くした方がいい?」
メルリアは先ほど伸ばしかけていた手をぶんぶんと横に振って否定した。平常へと戻りかけていた脈がまた少し早くなる。
「そ、そのままでいて、ほしい。私も、その方が、嬉しい」
メルリアはまるで言葉を覚えたばかりの生物のように、片言で伝えた。
そんな様子におかしくなったフィリスは、たまらずに吹き出すように笑った。物語の中で見た機械人形のようだ、と。これ以上彼女に情報を与えたら混乱させそうだ。フィリスはなんでもないとその場を凌ぐ。
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「あ……」
フィリスが返答に詰まった。しかし、それはほんの一瞬。フィリスはすぐに顔を上げて頷いた。
このまま黙っていたら、またメルリアの"加害者妄想"が加速しそうだと思ったからだ。事実、その一瞬の間に彼女の顔からは笑顔が消えていた。
「何でもない、大丈夫。ただ、『ちゃん』って呼んでもらえる事なかったから、珍しいと思っただけ。あ、嫌じゃないから」
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