2 / 197
始まり~エピナールの村
02 幾望の夜に-1
しおりを挟む
メルリア・ベルは世話焼きである。それが長所であり短所でもあった。
メルリアがエピナールへ向かっていると、空から突然財布が降ってきた。メルリアは地面に落ちた財布を拾いあげる。革袋の薄汚れたそれはずっしりと重い。
疑問に思い空を見上げると、ほうきに乗って空を飛ぶ魔術士の運び屋が、ふらふらと危なっかしい軌道を描きながら飛んでいた。
メルリアは慌ててここ数年出していなかった大声を上げ、財布を持ちながらその魔道士を追いかけた。二十分にも及ぶ働きかけにより、ほうきを操縦しながら眠っていた魔術士は目を覚まし、無事メルリアから財布を受け取った。
気を取り直して再びエピナールへ向かうメルリアは、街道から少し外れた道で茂みを探す女性の姿を見つける。
どうしたのかと尋ねると、女性が一緒に旅をしていた愛犬がいなくなってしまったという。街道は安全ではあるが、道の脇にある茂みや森となると話が異なる。
攻撃的な野生動物や魔獣に襲われるかもしれないからだ。とはいえ女性を放っておくこともできず、メルリアは女性と共に人が入ってもギリギリ安全な範囲で犬を捜した。
奥へ奥へと入ろうとする女性を宥めながら一時間捜索を行ったが、犬は見つけられない。しかし数十分後、街道を巡回していた衛兵が発見し、保護したところで犬捜しは解決した。
極めつけに、「ママが帰ってこない」と泣きわめく五歳の男の子の面倒を、母親が探しに来るまで付き合った結果、すっかり夕方になり、空は眩しいほどの橙色に染まっていたのだった。
「えっと……。確か、こっちだった、はず……」
メルリアは一人、街道を進んでいた。「この先、エピナールの村」と書かれた看板を暗がりの中なんとか解読し、真っ暗な道を歩いていく。
この国の街や村の周辺には、魔獣を避ける対策が施されている。人間の生活圏に影響を与えないよう、かつ野生動物の生活圏を侵さないよう、魔術士が街道と森の間に薄い結界を張っている。
とはいえ、その効果は街道を行く人間の姿が認識できなくなるだけであるから、普通に街道を通る野生動物や魔獣が道を堂々と歩いている様は珍しくない。
左方の森から獣の呻く低い声が聞こえ、メルリアはびくりと肩をふるわせた。
大丈夫だろうかと不安になるが、未だに宿らしきものは見当たらない。それ以前に、道と森以外の存在が認知できていなかった。
旅を決めた初日からよく分からない場所で野宿だろうか――メルリアの脳裏にそんな思考がよぎる。それだけは避けたかった。とにかく明るい場所へ出なければ。
メルリアは目をこらし、光のある場所を探しながら前へ前へと進んでいく。しばらくすると、頬を冷たい風が撫でた。
右から? メルリアは風の吹く方へ目を向けた。右方数百メートル先、木々の間にわずかに光が見える。足元の地面をよく見ると、道が二手に分かれていた。右へと別れている道はそちらへと道が繋がっている。
行ってみよう。メルリアはその方面へと足を進めた。
森を、木々を抜けると、一気に視界が開けた。そこには巨大な湖が広がっている。
風が止むと、水面が満天の夜空を鏡のように映し出す。時折湖の魚が跳ね、ぽちゃんと静かな音を立て、その水鏡を曖昧な形に揺らした。メルリアが光だと思っていたものは人工的なそれではなく、丸く湖を照らす月明かりだったのだ。
そこにたどり着いたメルリアは、言葉を失っていた。エピナールにある湖の存在は知っていた。けれど、こんな綺麗な場所だったなんて知らなかった。メルリアがその光景に目を奪われていると、彼女の視界の端で人影が動く。
「……早かったのね。もういいの?」
湖のほとりに腰を掛けていた女は、そう言いながら立ち上がった。女がメルリアの姿に気づくと、緩めていた表情を引き締めた。しかしすぐに苦笑を浮かべる。
「ごめんなさい、人違いだったみたい」
メルリアはその言葉にはっと我に返る。だが、声を掛けてきた女を見て、再び言葉を失った。
幻想的な湖を背に立つ女性――闇夜に紛れるかのような黒い服に身を包んだその人物に、メルリアは目を奪われていたからである。彼女はメルリアより明らかに年上だが、まだどこか少女のような雰囲気を漂わせる顔立ちをしていた。すらっとした立ち姿。特徴的な赤い瞳。髪は胸まで長さの、癖のあるセミロングヘアー。異性ならば目を留めない者はいないだろう。
同性であるメルリアすら、その女の姿は美しいと感じてしまうほどであった。
「そんなにじっと見て……、私に何か用?」
「ご、ごめんなさい」
再び女の声で我に返ったメルリアは、女に慌てて頭を下げる。
「綺麗だな、って思って」
女は背後の湖に視線を向けると、目を細めて笑う。
「そうね。そんなところにいないで、もっと近くに来て見てみたら?」
手招きされるまま、メルリアは女の傍まで歩いて行く。女が凹凸の少ない大きな石の上に腰を下ろすと、メルリアも手近な石の上に腰を下ろした。
冷たく固い感触に少し驚くが、目の前の景色にその感覚は飲み込まれる。そんなことは、どうだっていいと感じたのだ。
メルリアは、吸い込まれるように湖の水面を見つめた。湖に近づくと、月がもっと大きく見える。
湖のすぐそばまで行けば、絶対に触れることのできない月に触れられる、子供のような夢を叶えられるような――そんな気さえした。
メルリアがエピナールへ向かっていると、空から突然財布が降ってきた。メルリアは地面に落ちた財布を拾いあげる。革袋の薄汚れたそれはずっしりと重い。
疑問に思い空を見上げると、ほうきに乗って空を飛ぶ魔術士の運び屋が、ふらふらと危なっかしい軌道を描きながら飛んでいた。
メルリアは慌ててここ数年出していなかった大声を上げ、財布を持ちながらその魔道士を追いかけた。二十分にも及ぶ働きかけにより、ほうきを操縦しながら眠っていた魔術士は目を覚まし、無事メルリアから財布を受け取った。
気を取り直して再びエピナールへ向かうメルリアは、街道から少し外れた道で茂みを探す女性の姿を見つける。
どうしたのかと尋ねると、女性が一緒に旅をしていた愛犬がいなくなってしまったという。街道は安全ではあるが、道の脇にある茂みや森となると話が異なる。
攻撃的な野生動物や魔獣に襲われるかもしれないからだ。とはいえ女性を放っておくこともできず、メルリアは女性と共に人が入ってもギリギリ安全な範囲で犬を捜した。
奥へ奥へと入ろうとする女性を宥めながら一時間捜索を行ったが、犬は見つけられない。しかし数十分後、街道を巡回していた衛兵が発見し、保護したところで犬捜しは解決した。
極めつけに、「ママが帰ってこない」と泣きわめく五歳の男の子の面倒を、母親が探しに来るまで付き合った結果、すっかり夕方になり、空は眩しいほどの橙色に染まっていたのだった。
「えっと……。確か、こっちだった、はず……」
メルリアは一人、街道を進んでいた。「この先、エピナールの村」と書かれた看板を暗がりの中なんとか解読し、真っ暗な道を歩いていく。
この国の街や村の周辺には、魔獣を避ける対策が施されている。人間の生活圏に影響を与えないよう、かつ野生動物の生活圏を侵さないよう、魔術士が街道と森の間に薄い結界を張っている。
とはいえ、その効果は街道を行く人間の姿が認識できなくなるだけであるから、普通に街道を通る野生動物や魔獣が道を堂々と歩いている様は珍しくない。
左方の森から獣の呻く低い声が聞こえ、メルリアはびくりと肩をふるわせた。
大丈夫だろうかと不安になるが、未だに宿らしきものは見当たらない。それ以前に、道と森以外の存在が認知できていなかった。
旅を決めた初日からよく分からない場所で野宿だろうか――メルリアの脳裏にそんな思考がよぎる。それだけは避けたかった。とにかく明るい場所へ出なければ。
メルリアは目をこらし、光のある場所を探しながら前へ前へと進んでいく。しばらくすると、頬を冷たい風が撫でた。
右から? メルリアは風の吹く方へ目を向けた。右方数百メートル先、木々の間にわずかに光が見える。足元の地面をよく見ると、道が二手に分かれていた。右へと別れている道はそちらへと道が繋がっている。
行ってみよう。メルリアはその方面へと足を進めた。
森を、木々を抜けると、一気に視界が開けた。そこには巨大な湖が広がっている。
風が止むと、水面が満天の夜空を鏡のように映し出す。時折湖の魚が跳ね、ぽちゃんと静かな音を立て、その水鏡を曖昧な形に揺らした。メルリアが光だと思っていたものは人工的なそれではなく、丸く湖を照らす月明かりだったのだ。
そこにたどり着いたメルリアは、言葉を失っていた。エピナールにある湖の存在は知っていた。けれど、こんな綺麗な場所だったなんて知らなかった。メルリアがその光景に目を奪われていると、彼女の視界の端で人影が動く。
「……早かったのね。もういいの?」
湖のほとりに腰を掛けていた女は、そう言いながら立ち上がった。女がメルリアの姿に気づくと、緩めていた表情を引き締めた。しかしすぐに苦笑を浮かべる。
「ごめんなさい、人違いだったみたい」
メルリアはその言葉にはっと我に返る。だが、声を掛けてきた女を見て、再び言葉を失った。
幻想的な湖を背に立つ女性――闇夜に紛れるかのような黒い服に身を包んだその人物に、メルリアは目を奪われていたからである。彼女はメルリアより明らかに年上だが、まだどこか少女のような雰囲気を漂わせる顔立ちをしていた。すらっとした立ち姿。特徴的な赤い瞳。髪は胸まで長さの、癖のあるセミロングヘアー。異性ならば目を留めない者はいないだろう。
同性であるメルリアすら、その女の姿は美しいと感じてしまうほどであった。
「そんなにじっと見て……、私に何か用?」
「ご、ごめんなさい」
再び女の声で我に返ったメルリアは、女に慌てて頭を下げる。
「綺麗だな、って思って」
女は背後の湖に視線を向けると、目を細めて笑う。
「そうね。そんなところにいないで、もっと近くに来て見てみたら?」
手招きされるまま、メルリアは女の傍まで歩いて行く。女が凹凸の少ない大きな石の上に腰を下ろすと、メルリアも手近な石の上に腰を下ろした。
冷たく固い感触に少し驚くが、目の前の景色にその感覚は飲み込まれる。そんなことは、どうだっていいと感じたのだ。
メルリアは、吸い込まれるように湖の水面を見つめた。湖に近づくと、月がもっと大きく見える。
湖のすぐそばまで行けば、絶対に触れることのできない月に触れられる、子供のような夢を叶えられるような――そんな気さえした。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
前世は冷酷皇帝、今世は幼女
まさキチ
ファンタジー
2、3日ごとに更新します!
コミカライズ連載中!
――ひれ伏せ、クズ共よ。
銀髪に青翡翠の瞳、人形のような愛らしい幼女の体で、ユリウス帝は目覚めた。数え切れぬほどの屍を積み上げ、冷酷皇帝として畏れられながら大陸の覇者となったユリウス。だが気が付けば、病弱な貴族令嬢に転生していたのだ。ユーリと名を変え外の世界に飛び出すと、なんとそこは自身が統治していた時代から数百年後の帝国であった。争いのない平和な日常がある一方、貧困や疫病、それらを利用する悪党共は絶えない。「臭いぞ。ゴミの臭いがプンプンする」皇帝の力と威厳をその身に宿す幼女が、帝国を汚す悪を打ち払う――!

村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。

王命って何ですか?
まるまる⭐️
恋愛
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
集団召喚⁉︎ ちょっと待て!
春の小径
ファンタジー
楽しく遊んでいたオンラインゲーム(公開四ヶ月目)。
そんなある日発表された【特別クエスト】のお知らせ。
─── え?
ログインしたら異世界に召喚!
ゲームは異世界をモデルにしてたって⁉︎
偶然見つけた参加条件で私は不参加が認められたけど、みんなは洗脳されたように参加を宣言していた。
なんで⁉︎
死ぬかもしれないんだよ?
主人公→〈〉
その他→《》
です
☆他社でも同時公開しています

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる