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第46話 公国王就任式
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スピカ公国の新しい公国王就任を祝う様な晴れ空の下、アーマンディは慣れない騎士服に身を包み、メイリーンと馬車に乗り込んだ。クレマチスの紋章を掲げる純白の馬車は、白馬によってミネラウパ城へと運ばれる。沿道を行き交う人々はその馬車に祈りを捧げる。この世界の平和を願うために。
「シェリル姉様は還って来なかったわね」
メイリーンは盛大にため息をついた。そんなメイリーンが着る服は白いシャツと紅色のズボン、黒い腰までのマントの魔塔の制服。
マントを止めるブローチには血の様に赤いルビーの目を持つ鳩が彫刻されている。おそらく公国王の就任式には魔塔の制服を着るだろうと予測したルーベンスが、メイリーンの為に用意した。
「スピカ様が連れて行かれたから、大丈夫だよ」
アーマンディは不安を隠す様に笑う。ウンディーネ公爵家特有の青い騎士服に身を包み、マントの色は水色だ。肩に結んだ銀の髪には、シェリルからもらったルビーの浄化石がつけられている。シェリルが用意すると言っていた宝石はもらえていない。代わりにシェリルに贈った二振の剣を腰に添えた
「シェリル姉様が還って来れなかったから、私達は二人きりなのよ。何あった場合に困るわ。警備の騎士達も式典に駆り出されて用意できなかったし最悪よ」
メイリーンは遠い目をしながら、大きなため息をつく。その様子を見て、アーマンディは雰囲気を変えるために話題を振った。柔らかく微笑みながら。
「今回は古式に則ってミネラウパ都市の4つの門からそれぞれの公爵が行進して、ミネラウパ城に入るんだよね?」
「そうよ。東西南北のそれぞれから行進するの。今まではヴルカン公爵家が公国王の式典に出なかったから、できなかったらしいわ。ただ今はヴルカン公爵家も協力的だからできる様になったの。正式な式典は何百年振りに行うらしいわ」
「ルーベンスは20人位しか連れて来てないよね?」
「本当はグノーム公爵家に駐屯している騎士を連れて、レオニダス様が中央都市に来る予定だったの。でもグノーム公爵領でまた瘴気の沼が複数発生しちゃって来れなくなったの。だから我が家の騎士を貸して、なんとか人数を確保したの。今回の公国王の式典の行進も本来ならレオニダス様が指揮する予定だったのに、来れないからルーベンスが代わりに指揮する事になったのよ」
「ウンディーネ公爵家は兄様の代わりに父様が指揮するんだよね?」
「そうよ。シルヴェストル公爵家はモデストメリーが、グノーム公爵家はルベール公爵が指揮を取るわ」
「今の時間はそれぞれがミネラウパ都市外で準備をしてるのよ。戦力が分散されてるわ。こんな時にシェリル姉様がいないなんて心細いわ」
「大丈夫だよ。我が家からミネラウパ城は近いし。メイリーンは心配しすぎだよ」
「小兄様は相変わらず呑気ね。羨ましいわ」
ため息を落とすメイリーンを見て、アーマンディは笑う。
心配していない訳じゃない。公国王就任式の後には、アジタートと会う事になっている。正直、不安は大きい。
だけどシェリルが絶対に戻ってくる自信がなぜかある。きっと自分の為に強くなって還ってきてくれると、自信を持って言える。
「そうこう言ってる間にミネラウパ城ね。小兄様は、式典でケイノリサ様に公国王の王冠をかぶせるのよね?」
「そうだよ。本当はシェリルが王冠を持って僕と一緒に式典に出る予定だったけど、いないからメイリーンに頼んで良い?」
「この服で?」
「ダメかな?」
「・・・着替えるわ」
「ありがとう」
アーマンディがお礼を言った所で馬車は停まり、アーマンディは先に降りた。次にメイリーンをエスコートし、降ろす。
「アーマンディ様!これは見違えましたた!」
声が掛かり振り返るとケイノリサがいた。
「ケイノリサ様お久しぶりです」
メイリーンがマントの裾を掴み、深くお辞儀をする。
「久しぶりですね。ケイノリサ」
アーマンディがにこやかに挨拶をすると、メイリーンがアーマンディの足を踏んだ。
「・・・久しぶり、だ?ケイノリサ」
アーマンディがメイリーンを見ながら挨拶をすると、メイリーンは首を縦に振った。
「アーマンディ様、今日は就任式にご参加頂きありがとうございます」
空気を読んだケイノリサが、深くお辞儀をする。
「おめでとう、ケイノリサ。今回の式典の補助役のシェリルがまだ戻って来ていない。メイリーンが代わりでも良いだろうか?」
「そうですね。メイリーン嬢、着替えを用意させよう」
「ありがとうございます。ケイノリサ様」
「ではこちらへ」
ケイノリサが二人を先導して歩き出す。アーマンディはメイリーンをエスコートしてその後ろをついて行く。
「アーマンディ様は凛々しくなられましたね。こうなると分かっていたら私の娘を紹介すべきでした」
「私にはシェリルと言う婚約者がおりますので」
「シェリル様は聖女の資格を得たらしいですね。なんでもスピカ様に導かれたとか。そうなると、今後の聖女の役目はシェリル様がやると言う訳ですね」
「違いま・・・」
アーマンディは言葉を止める。ケイノリサが人差し指を口の前に立てている。不穏な気配を感じ、アーマンディは口を噤む。メイリーンもケイノリサの一挙一動即の観察を始める。
「最近はアジタート様も聖女の館に篭り気味でしてね。新しい聖女の知らせがあれば、館から出てくる思うのです。私もアジタート様に何度もお声がけしてるのですが、全く相手にされず。人を送っても帰ってこない始末です。誰も出入りできない様で、困っているのですよ。護領水晶玉が割れていないかと心配しているのですが、新しい物もありますし、そこは問題ないでしょう」
つまり、アジタートは聖女の館から出ず、そこにはアジタート以外誰もいない。様子見の人を送っても、帰って来ない。つまり死んでる可能性が高い。更に旧護領水晶玉は割れている可能性がある。そう言うことね。
メイリーンはケイノリサの言葉を読み解く。
「今日は式典の後にアジタート様と会う予定でしたね。ですがシェリル様の事が心配でしょう。式典後は早めにお帰りなり、シェリル様をお持ちになった方が良いですよ」
つまり、アジタートに会わず早く帰った方が良い。会うならシェリルと一緒に会えと言う事ね。メイリーンは理解し、悲しげな表情で、言葉を返す。
「私もシェリル姉様の事が心配です。早くヴルカン公爵家でシェリル姉様を待ちたいですわ」
「そうした方が良いだろう。私もいつかシェリル様に会わせてもらいたい」
「そうだな。落ち着いたら私の婚約者に会ってくれ。美しい女性だから」
アーマンディも二人に併せて男らしく会話する。
「では、こちらの部屋でお待ちください。護衛はつけております」
ケイノリサは控え室で足を止めた。扉を挟んで護衛は4人いた。屈強な護衛は魔力もそれなりにありそうだ。
メイリーンは少し安堵した。
「カイゼル公爵とルーベンス公爵代理もこちらを使う様に指示してあります。二人が来るまで扉を開けてはいけません。不埒な者が近づかぬ様に、私が封印も致しましょう。メイリーン嬢も心配でしたら中からして頂いても良いですよ」
そう言い半ば強引にケイノリサは、二人を部屋に入れ、封印を行った。
部屋に入ったメイリーンもすかさず封印を施す。
「つまりアジタート様が怪しいって事ね」
メイリーンがアーマンディに鋭い視線を送る。アーマンディはそれを受け頷く。
(シェリル・・・)
窓から空を見上げ、愛おしい人の名前を呼ぶ。雲一つない空が、苦しくなる位美しく感じた。
「シェリル姉様は還って来なかったわね」
メイリーンは盛大にため息をついた。そんなメイリーンが着る服は白いシャツと紅色のズボン、黒い腰までのマントの魔塔の制服。
マントを止めるブローチには血の様に赤いルビーの目を持つ鳩が彫刻されている。おそらく公国王の就任式には魔塔の制服を着るだろうと予測したルーベンスが、メイリーンの為に用意した。
「スピカ様が連れて行かれたから、大丈夫だよ」
アーマンディは不安を隠す様に笑う。ウンディーネ公爵家特有の青い騎士服に身を包み、マントの色は水色だ。肩に結んだ銀の髪には、シェリルからもらったルビーの浄化石がつけられている。シェリルが用意すると言っていた宝石はもらえていない。代わりにシェリルに贈った二振の剣を腰に添えた
「シェリル姉様が還って来れなかったから、私達は二人きりなのよ。何あった場合に困るわ。警備の騎士達も式典に駆り出されて用意できなかったし最悪よ」
メイリーンは遠い目をしながら、大きなため息をつく。その様子を見て、アーマンディは雰囲気を変えるために話題を振った。柔らかく微笑みながら。
「今回は古式に則ってミネラウパ都市の4つの門からそれぞれの公爵が行進して、ミネラウパ城に入るんだよね?」
「そうよ。東西南北のそれぞれから行進するの。今まではヴルカン公爵家が公国王の式典に出なかったから、できなかったらしいわ。ただ今はヴルカン公爵家も協力的だからできる様になったの。正式な式典は何百年振りに行うらしいわ」
「ルーベンスは20人位しか連れて来てないよね?」
「本当はグノーム公爵家に駐屯している騎士を連れて、レオニダス様が中央都市に来る予定だったの。でもグノーム公爵領でまた瘴気の沼が複数発生しちゃって来れなくなったの。だから我が家の騎士を貸して、なんとか人数を確保したの。今回の公国王の式典の行進も本来ならレオニダス様が指揮する予定だったのに、来れないからルーベンスが代わりに指揮する事になったのよ」
「ウンディーネ公爵家は兄様の代わりに父様が指揮するんだよね?」
「そうよ。シルヴェストル公爵家はモデストメリーが、グノーム公爵家はルベール公爵が指揮を取るわ」
「今の時間はそれぞれがミネラウパ都市外で準備をしてるのよ。戦力が分散されてるわ。こんな時にシェリル姉様がいないなんて心細いわ」
「大丈夫だよ。我が家からミネラウパ城は近いし。メイリーンは心配しすぎだよ」
「小兄様は相変わらず呑気ね。羨ましいわ」
ため息を落とすメイリーンを見て、アーマンディは笑う。
心配していない訳じゃない。公国王就任式の後には、アジタートと会う事になっている。正直、不安は大きい。
だけどシェリルが絶対に戻ってくる自信がなぜかある。きっと自分の為に強くなって還ってきてくれると、自信を持って言える。
「そうこう言ってる間にミネラウパ城ね。小兄様は、式典でケイノリサ様に公国王の王冠をかぶせるのよね?」
「そうだよ。本当はシェリルが王冠を持って僕と一緒に式典に出る予定だったけど、いないからメイリーンに頼んで良い?」
「この服で?」
「ダメかな?」
「・・・着替えるわ」
「ありがとう」
アーマンディがお礼を言った所で馬車は停まり、アーマンディは先に降りた。次にメイリーンをエスコートし、降ろす。
「アーマンディ様!これは見違えましたた!」
声が掛かり振り返るとケイノリサがいた。
「ケイノリサ様お久しぶりです」
メイリーンがマントの裾を掴み、深くお辞儀をする。
「久しぶりですね。ケイノリサ」
アーマンディがにこやかに挨拶をすると、メイリーンがアーマンディの足を踏んだ。
「・・・久しぶり、だ?ケイノリサ」
アーマンディがメイリーンを見ながら挨拶をすると、メイリーンは首を縦に振った。
「アーマンディ様、今日は就任式にご参加頂きありがとうございます」
空気を読んだケイノリサが、深くお辞儀をする。
「おめでとう、ケイノリサ。今回の式典の補助役のシェリルがまだ戻って来ていない。メイリーンが代わりでも良いだろうか?」
「そうですね。メイリーン嬢、着替えを用意させよう」
「ありがとうございます。ケイノリサ様」
「ではこちらへ」
ケイノリサが二人を先導して歩き出す。アーマンディはメイリーンをエスコートしてその後ろをついて行く。
「アーマンディ様は凛々しくなられましたね。こうなると分かっていたら私の娘を紹介すべきでした」
「私にはシェリルと言う婚約者がおりますので」
「シェリル様は聖女の資格を得たらしいですね。なんでもスピカ様に導かれたとか。そうなると、今後の聖女の役目はシェリル様がやると言う訳ですね」
「違いま・・・」
アーマンディは言葉を止める。ケイノリサが人差し指を口の前に立てている。不穏な気配を感じ、アーマンディは口を噤む。メイリーンもケイノリサの一挙一動即の観察を始める。
「最近はアジタート様も聖女の館に篭り気味でしてね。新しい聖女の知らせがあれば、館から出てくる思うのです。私もアジタート様に何度もお声がけしてるのですが、全く相手にされず。人を送っても帰ってこない始末です。誰も出入りできない様で、困っているのですよ。護領水晶玉が割れていないかと心配しているのですが、新しい物もありますし、そこは問題ないでしょう」
つまり、アジタートは聖女の館から出ず、そこにはアジタート以外誰もいない。様子見の人を送っても、帰って来ない。つまり死んでる可能性が高い。更に旧護領水晶玉は割れている可能性がある。そう言うことね。
メイリーンはケイノリサの言葉を読み解く。
「今日は式典の後にアジタート様と会う予定でしたね。ですがシェリル様の事が心配でしょう。式典後は早めにお帰りなり、シェリル様をお持ちになった方が良いですよ」
つまり、アジタートに会わず早く帰った方が良い。会うならシェリルと一緒に会えと言う事ね。メイリーンは理解し、悲しげな表情で、言葉を返す。
「私もシェリル姉様の事が心配です。早くヴルカン公爵家でシェリル姉様を待ちたいですわ」
「そうした方が良いだろう。私もいつかシェリル様に会わせてもらいたい」
「そうだな。落ち着いたら私の婚約者に会ってくれ。美しい女性だから」
アーマンディも二人に併せて男らしく会話する。
「では、こちらの部屋でお待ちください。護衛はつけております」
ケイノリサは控え室で足を止めた。扉を挟んで護衛は4人いた。屈強な護衛は魔力もそれなりにありそうだ。
メイリーンは少し安堵した。
「カイゼル公爵とルーベンス公爵代理もこちらを使う様に指示してあります。二人が来るまで扉を開けてはいけません。不埒な者が近づかぬ様に、私が封印も致しましょう。メイリーン嬢も心配でしたら中からして頂いても良いですよ」
そう言い半ば強引にケイノリサは、二人を部屋に入れ、封印を行った。
部屋に入ったメイリーンもすかさず封印を施す。
「つまりアジタート様が怪しいって事ね」
メイリーンがアーマンディに鋭い視線を送る。アーマンディはそれを受け頷く。
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