聖女だけど、男です。 〜肉食系女騎士に愛されて、困ってます〜

清水柚木

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間話 ヴルカン公爵本邸(4)

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 趣味じゃないベッドカバーの上で、顔を隠しながら横たわるアーマンディの全身を眺める。男とは思えないほど、細い手足、肩と腰。顔を隠した腕をそっと開くと、桜色に蒸気した顔が見えた。彷徨う目と、引き結んだ唇。

 恐らく、頑張っているんだろうと思うと、少しの罪悪感と多くの陵辱感が湧く。細い腕をそのまま、ベッドに縫い付ける様に押さえ、額にキスを落とす。
 そんな段階なのに、アーマンディの体がビクッと揺れる。

「怖いですか?」
「大丈夫」
 声が震えている。

 普通は逆じゃないかと思う位の常識はある。だが、常識は関係ない。私は男に支配されたくない。その私にアーマンディはぴったり合う。運命の様に。


◇◇◇

 
 12歳の時に初陣を果たした。両親、特に母は私が戦場に出る事を反対した。母に甘い父親が初陣に出る為の条件として出したのが、一番上の兄レオニダスを倒す事。
 兄をあっさり倒した私は、2ヶ月に1回出陣する魔物退治の一員として加わる事になった。

 軍の構成は父と兄を加えたヴルカン一族、ヴルカン公爵家の騎士及び兵士。そして傭兵達。さらに女達が馬車4台分に載せられ、同行する。
 
 父の乗る馬に一緒に乗せられた私は、興味本位で父に聞いてみた。

「父上、あの女性は何ですか?戦場には邪魔でしょう」
「あー、あれはだな。戦闘と言うものは精神が兎角、昂る物なんだ。特に男はな。それで戦った後に、発散してもらう為にいるんだ」
「発散?なにを?」
「シェリルは、まだ分からなくて良いんだ。うん」
 
 曖昧な父の言葉に不信感を覚えるが、その後に遭遇した魔物の大群との戦いですっかり忘れてしまう。





「初陣で実に頑張った。さすが儂の娘だ」

 父が満面の笑顔で、私を褒めるが少々言い過ぎだと思った。私の討伐数は15匹。父は50匹をゆうに超えていた。兄のレオニダスですら42匹だ。途中で現れた一本角の虎の様な魔物に手擦った。あいつがいなければ、もう少し倒せたのに。


 1日目の討伐が終わり、少し開けた森で私達は夜営となった。私は父と一緒のテントだ。酔った父のいびきがうるさいのと、討伐数の少なさに憤り、寝れずテントから外に出た。

 耳を澄ますと、女達の悲鳴の様な、啜り泣く様な声が聞こえた。あの馬車の女達の事を思い出し、声の方に向かった。


 そこでは不思議な光景が広がっていた。
 男に組み敷かれた女があちらこちらに散らばり、切なげな声を出す。苦しそうな女もいる。やたら大きい声の女もいる。小さいテントからも聞こえるから、あそこでも同じ事がされているのだろう。

 確か家庭教師から習った行為だ。
「生殖活動か?」
 だが、ここでそれをする意味が分からない。少なくともここは戦場だ。ここで子供を作っても意味があるとは思えない。それとも死ぬかも知れないから種の保存本能として行っているのか・・・。

 考えていると、一つのテントから男と女が出てきた。女が男を見送り、手を振っている。周囲を見回した女は私に気付き、小走りで近づいてきた。

「僕ちゃんにはまだ早いんじゃないかしら?あら?その服は、ヴルカン公爵様の一族の方?」
「シェリル・ヴルカンだ。そして私は女だ」
 
 女は一瞬目を見開き、そして柔らかく笑った。少しふくよかな体、大きい胸、雑に束ねられた茶色の髪。首から胸にかけて紫色の小さな痣が散らばっている。

「その痣はどうした?さっきの男にやられたのか?暴力であれば、軍法によって裁くが?」
「痣?違うわ。これは暴力じゃないの。キスマークよ。さっきの男がつけた所有印の様な物よ。心配して下さりありがとうございます。シェリル様。ここは子供のくる場所ではないわ。お父様の元にお帰りください」

「帰る前に聞きたいのだが?」

 私が食い下がらないのが分かったのか、女は軽く笑い、私をテントへと案内した。

 入ったテントではすえた臭いがした。だが、中に入ると外の雑音が聞こえなくなった。テントの中には粗雑なベッドしかなく、仕方なしにそこに座った。

「どうぞ、何でもお聞きください」
 女はベッドの脇の床に座り、私を見上げた。胸の痣が不思議に美しく見える。

「父はここで男が発散していると言ってた。つまり男は性欲を発散していて、貴女達は受け止めてるで合っているか?」
「ええ、その通りです」
「女達はなぜ、あんな声を出すんだ?しかも下に組み敷かれてる者が多かった。苦しいのか」
「苦しくはないですが・・・シェリル様はおいくつですか?」

「私は12だ。私も将来は結婚して子供を作るだろう?私はその時に下ではなく、上にいたい。さっき見たが、上にいる者もいた。何が違うんだ。教えてくれ!」

「その、シェリル様はご令嬢ですから、そう言った教育を受けられたのでは?」
「受けたぞ?勃起した男を受け止めろしか言われなかった。正直、何をするのか分からなかった。だから教えてくれ!私は何であれ男に負けたくない!」

 女は大きな声で笑った。私はびっくりして目をパチパチさせた。

「ご令嬢には教えられませんよ。お帰りください」

 女はテントの入口を開け、私を追い出した。

 だが、諦めきれなかった私は連日連夜通い続け、最終的には女達と仲良くなり、彼女達の手練手管を教えてもらった。

 そして今、それを実践しようとしている。
 


◇◇◇



 アーマンディの唇を舐め、さらにその内を舐める。だが、噛み締めた歯が邪魔をしてその奥に進入できずにいる。

「アーマンディ様、口を開けて下さい」
「え?なんで?」

 まさかの質問に少し驚く。18歳の男がこんなに知識がないはずないのだが。

「そちらの方が気持ち良いですよ?」

 我ながら、何を言ってるんだろうと思うが、アーマンディは少し目を泳がせた後に少し口を開いた。

 色気がないとは思ったが、構わず唇を舐め、舌を侵入させた。舌を絡ませ、さらに奥を舐める。
 アーマンディの体が震え、声が出始める。そこで、一回止めて見た。アーマンディは、早くもとろんとした目をしている。

「どうですか?」
「あ、シェリルのキスは、いつも気持ち良いけど・・・」
「けど?」
「もっと・・して欲しいかも。ダメかな?」

 頭の奥で何かが弾けた感じがして、更にむさぼる様に口内へ侵入する。緩急をつけて舌を動かし、舌を吸い、歯茎も舐める。アーマンディは、その度に苦しそうな声をあげるが、ベッドに押さえつけた腕からは抵抗する意思がみられない。

 押さえつけていた腕を離し、首周りをそっと撫でるとアーマンディの身体が浮いて、唇が離れた。アーマンディの涎を舐め取り、耳の下に舌を沿わせる。

「んんっ!」
と言いう声と共に、アーマンディの腰が動く。更に体を撫でながら、首を舐めると更に大きく喘ぐ。

 男がこんなに感じやすくて良いのかと思うし、こんなに喘いで大丈夫かとも思うが、支配欲が勝り、更に責めたてたくなる。


 娼館の女達が言っていた。
 相手を観察する為に冷静になるのよ、と。
 更に言っていた。
 でも、好きな人相手だと、難しいのよね、と。


「や!シェリル、そこダメ!」
 後ろの首筋を舐めていると叫ぶ声が聞こえた。ダメと言う割には、抵抗が弱い。ここが弱点かと思い、抱き上げて、私の膝の上に座らせ更に責める。
 長い髪が邪魔をするので、前に回し、ついでにぺったんこだと言っていた胸を触る。

「シェリル!やだ、そこもダメ、や!ん・・、あ、あぁ」
 
 ダメダメと言う割に随分と嬉しそうな声だと思ったので、少し意地悪がしたくなり、全ての動きを止めてみた。

「いやですか?」
「・・っ、はぁ、シェリル。あの・・」
「嫌ならやめますよ?」
「ゾクゾクするの・・・」

「ゾクゾク?例えばこことか?」
 耳の付け根を舐めると、声と同時に体がのけぞる。
「っん、そこも、ゾクゾクする!」

「じゃあここは?」
 次に頸を舐めると、体が飛び上がるように伸びた。
「やっ!そこダメ‼︎シェリル、ダメだって!あ、やっ!!ん・・あ!」

 ここが感じやすいという事は背中だな、と冷静に判断し、アーマンディの服のベルトを後ろから外し、ワンピースタイプのドレスを上からを脱がす。思った通りあっさり裸になった。こんな脱がしやすい服が正装とは、あり得ないと思うが、ありがたい。

「・・・シェリル、なんで裸に・・」
 体を隠しながら、背後にいる私を睨むアーマンディの顔は真っ赤だ。潤んだ瞳までかわいらしく思い、思わずその目にキスを落とし、そのまま背筋を指で触る。そうすると、「やん‼︎」と言って、反ったアーマンディの頭が私の肩に来た。
 そのまま顎を掴み、身体をずらし深く口づけをする。空いた手で背筋を弄ると、声に出せない喘ぎ声が私の口の中に広がる。
 膝を立てて、アーマンディの身体を支え、顎を掴んでいた手で胸を触ると、更に身体が揺れる。
 
 責められるのが好きなのかと思っていたら、両手で私の胸を叩き出した。なんとなく不穏な気配を感じ、体を離すとアーマンディが泣いていた。

 飛ばし過ぎたかと反省し、どうするかと思っていたら、アーマンディからあり得ない言葉が飛び出した。

「シェリル、僕、病気かも知れない。どうしよう」
「は⁉︎何を突然?」

 アーマンディの視線の先を見る。思ったより大きいモノが存在感を示している。華奢だから、忘れていたがそこそこ身長があるのだ。この位はあって当然だろう。

「・・・。勃起しただけじゃないですか?びっくりさせないで下さいよ」
 と言いつつ、顔がニヤけてしまう。少し嬉しいのは私も女だと言う事だろう。

「ぼ、勃起ってなに?僕のが立った事を言ってるの?病気じゃないの?」
「・・・真面目に言ってるんですよね?」
 首を縦に振るアーマンディを見る。目がマジだ!

 あり得ないと思いつつ一応聞いてみる。
「朝、立たないんですか?」
「朝に⁉︎なんで‼︎」
「なんでって生理現象でしょう?そもそも、ウンディーネ公爵家で性教育は習ったでしょう?」
「関係ないと思ってサボった。シェリルはこれを治せる?元に戻せる?僕はずっとこのままなの⁉︎」
 そう言って枕を抱きしめながら、ポロポロ泣き始めた。

 まさかの事態に私だってびっくりだ。清い関係って言っていた口で、元に戻せと言われてる!そもそも、性行為事態が分かってないとは思わなかった!いや、キスの時点で違和感はあったが!!!

 だが、冷静に考えると、初めてのアーマンディの射精を頂けると言う事になる。正直今後の展開に不安は残るが、そこは私が教えて私好みにしていけば良い。そう言った意味では、私を触って頂くのは厳しい。

(口で受けるか・・・。フェラだな)
 まさか今日ここまで行くとは思わなかったが、それはそれで良しとしよう。初物を頂けるのだから、アリだな!と言うか、ここまで無垢なら、むしろアリだ!!

 覚悟を決めると、興奮してきた。

 泣きじゃくるアーマンディに近づき、そっと声をかける。必要なのはあくまで優しく声をかける事だ。
「アーマンディ様?治して欲しいですか?」
「治してくれるの?」
 
 アーマンディの涙をくちびるで受け、微笑む。
「ええ、わたしはアーマンディ様の恋人ですから。だから、触る許可をして頂けますか?今の私は、貴方の上半身しか許可を頂けていない」

 アーマンディは泣きながら、首を縦に振り震える声で「お願い」と言った。
 私はアーマンディに優しく口付けを落とす。

 初めてだから早いだろうな、と冷静に考え、まずは下着脱がし、汚れのないピンクの男根を見る。口に入るのか少し心配になるが、そこは考えず、まずは指先で鬼頭を触る。幸いな事にもう濡れていたので、そのまま触り続ける。

「や!シェリル!!なんか変!やっ・・・やん!」
 枕を抱きながら仰反るアーマンディの声は、今まで1番大きい。幸い我が家は頑丈な作りだから、部屋の音は漏れない。

 問題があるとしたら、私の精神だ!冷静になろうとするが、アーマンディの喘ぎ声で心が乱され、なけなしの理性が消えそうになる。

「シェリル!シェリル、やだやだ、やっ、あ、ん!そこ!あ、そこ!んんん~!!!」

 まだ先しか触ってないのに、そこまで昂ぶられたら、私だって興奮するだろう!と逆ギレ気味に触ってると、先端から溢れ出してきた。逃してたまるかと、慌てて口に入れる。

 皺を伸ばす様に吸い付き、先を舌で舐める。少し噛み付くと、更にアーマンディが仰け反り、口から出そうになる。耳には私の名を呼びながら、喘ぐ愛おしい人の声。
 口の中で脈打つのを感じ、思いっきり吸うと、今日一番の喘ぎ声が発せられ、私の口の中に精子が放出された。
 最後の一滴まで逃さない様に咬え、飲み込む。
 
 美味しいかと言われると微妙だが、愛おしい人の子種だと思うと飲み込めた。

「シェリル・・ごめん。なんか出た。ごめんなさい」

 息も絶え絶えに泣きじゃくりながら謝るアーマンディを起こし、抱きしめた。そんなに激しい事をした覚えはないが、腰に力が入らない様だ。そもそも騎士の私とは体力が違う。徐々に私好みに仕上げて、一晩中持つ体にしたい。
 そんな事を考えつつ、アーマンディにキスをする。

「気持ち良かったですか?」

 その質問に、アーマンディは更に顔を赤く染め、枕で顔を隠す。潤んだ上目遣いで、首を縦に振る。

 その返事に満足し、更に質問をする。
「また、したいですか?」
「・・・してくれるの?」
「もちろんですよ?」
「ねぇ、シェリル。僕達はまだ清い関係なのかな?」
「えぇ、清い関係ですよ」

 その答えに満足し、アーマンディはニッコリ笑った。そして眠いと言って目をしょぼしょぼさせて、布団へ潜った。

 清い関係?そんなわけないだろう‼︎だが、知らないならそれで良い。明日からは耐久性を上げさせつつ、もっと敏感になって頂こう。私を触るのはその後だ!
 
 満足気に眠る裸のアーマンディを抱きしめ、私は欲求不満のまま眠る事にした。
 これからの計画を練りながら。
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