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第19話 逃走(2)
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新聞に目を通す。一面に飛び込んで来たのは『聖女アーマンディは男』と言う見出し。マントを深く被りながら、周囲の声に耳をすますと、意外にもそれでもアーマンディが良いと言う言葉が聞こえる。『聖女の儀』の際に、アーマンディが起こした光の波がその要因だと推測し、納得する。
ルーベンスはアーマンディの記事の下に書かれているグノーム公爵家の被害の方が頭が痛い。あの脳筋に任せたのが失敗だった。
新聞を握り潰したい衝動に駆られるが、それを抑えて綺麗に折り畳む。この後は洋服と食料品の買い出しだ。慎重に動かなければならない。ここはまだ敵の本拠地だ。
夜が開けた後、アーマンディを含む5人は、簡単な食事を取り、森を抜けた。地図を確認し森の先にある街にルーベンスは一人で来た。隠密行動なら一人の方が楽だ。
そもそもアーマンディがいれば、その聖なる力で魔物は寄り付かない。人間だったら尚楽だ。昨晩からニヤニヤしてるシェリルに任せておけば良い。
買い物をすませて少し情報を探る。グノーム公爵家は、被害が甚大すぎて出兵はない様だ。ただし、公国騎士団が朝早くに、中央都市に向かったとの情報を得た。フェラン公国王は曲者だ。もう少し情報が欲しいところだが、時間をかけるのも問題あるだろうと思い、皆が待つ場所へ帰宅した。
「ルーベンス様、お帰りなさい!」
「ありがとうございました。メイリーン嬢の転移魔法はすごいね。あっという間に戻って来れた」
照れながら笑うメイリーンの後ろには、イチャイチャしてるバカップルがいる。その後ろにネリーが控えている。
森を抜けた先にあった洞窟には、先客がいたがそれをシェリルがあっという間に倒し、熊鍋だと喜んだのはネリーだった。
「アーマンディ様、この服を着てください。男物です。髪も結んでマントで隠して下さい」
病弱と言う設定は無理があったのでは?と思える程、アーマンディは健脚だった。裾の長いドレスで森をすいすい歩く。
「メイリーン嬢はこちらで。同じく男物です」
アーマンディと違って、メイリーンは体力がなかった。途中で歩けなくなり、シェリルが抱っこすると言ったが、それを拒否し、ルーベンスにおんぶされてここまで来た。
役得だとルーベンスは思った。が、同時に恋愛対象にされてないと判り、落ち込んだ。
「ネリーはこれね」
驚いたのはネリーだ。ペースも落とさず、一言も話さず、ついてくる。久しぶりに聞いた声が『熊鍋』と言うのはどうなんだろう。
3人を洞窟に残し、シェリルとルーベンスは外に出る。ルーベンスとしては色々質問はあるが、まずは大事な事から聞こうと考える。シェリルを見上げるとそわそわしながら、洞窟を見ている。見張っていないと覗きに行きそうで怖い。
「シェリル姉、グノーム公爵家の被害者数が130人って新聞に載ってたけど」
「130人?もう少し多いと思うぞ。150までは数えた」
「数は、まぁ良いよ。ところで公爵邸も半壊って書いてあったけど?」
「半壊は大袈裟だ。1/4程度だ。ただ、騎士の詰所は鍵がかかってたから、ぶっ壊した。あとは門の辺りで大砲を撃ってきたから、それを跳ね返して門は潰した」
顔を覆うルーベンスに対し、シェリルは満面の笑みで続けた。
「人は殺さなかったぞ!そこだけは頑張った!」
「そう・・・頑張ったね」
ルーベンスの頭を巡るのは賠償金の額。もちろん先に仕掛けたのはグノーム公爵家だ。だがやり過ぎるとこちらも責任を負う。ヴルカン公爵家にある余剰金の額で足りるかどうか不明だ。
「アーマンディ様とはうまく行ったのかよ?」
「ああ」
「良かったよ」
1つだけでも良い事があれば良い。そうしないと精神がもたない。ルーベンスはホッとする。
「だが外では嫌だと言われてしまった」
安心したのも束の間の発言に、驚すぎて声を出す方法を忘れ、口の閉じ方すら思い出さないルーベンス。
「アーマンディ様はシチェーションにこだわるな。どこでも同じだと思うが」
「あ、姉貴って女だよな?」
「姉は女につける敬称だと記憶しているが?」
「女なのに、なんでそんな発言が出るんだよ」
「性差別は良くない」
「そう言う問題じゃ、ないと思うんだ。俺は」
まさかの常識から教えなければ行けない事実に驚愕して、ルーベンスは顔を覆うことしかできない。シェリルの年齢は19歳、自分は13歳。荷が重すぎて目眩がする。
「シェリル様、僭越ながら私とお話しして頂けないでしょうか?」
後ろを振り返るとネリーが立っていた。シャツにベストを着た洋服を着こなし、背中にあった髪はキャスケットにうまく纏められている。
ご安心くださいと、ルーベンスに告げネリーはシェリルと共に消える。
とりあえず任せようと思い、振り返ると、メイリーンとアーマンディの姿が見えた。
長い髪を後ろに結びマントに隠し、焦茶のシャツと黒いパンツを履きこなすアーマンディは思ったより、男だった。同じ色の洋服を着こなし、ハンチングに髪を隠すのはメイリーン。こちらは残念ながら女の子だ。
「メイリーン嬢は女の子って感じですね」
「私もそう思う。でも小兄様は思ったより似合うわ。素敵よ」
「そうなの?でも着慣れなくて、なんか気持ち悪いかも」
袖口を気にしながら、顔を顰めるアーマンディにメイリーンが抱きつく。ほのぼのした光景に、空気が温かくなる様な気がして、ルーベンスは微笑んだ。
「ルーベンス様、この後はどうするんですか?もう中央都市には戻れないのかな?」
「そうですね。新聞には、アーマンディ様が男って載ってましたから、中央都市ではウンディーネ公爵家に人が押し寄せてるでしょうね。だから一旦南下してヴルカン公爵領に入ります。そこで情報を集めましょう」
「小兄様は今まで頑張ってきたわ。でも男って理由で、聖女を名乗れないなんて変よ」
「それなんですが、記事では叩かれてましたけど、一般市民の反応はアーマンディ様の味方が多い感じでしたね。『聖女の儀』での光に波はすごかったですから。あれを受けてアーマンディ様を否定するのは難しいっすよ」
「あの光の波は魔法使いの塔まで流れてたらしいわ。小兄様?」
メイリーンは空を見上げるアーマンディに気付く。珍しく真面目な顔にルーベンスも空を見上げる
「アーマンディ様、何かありましたか?」
「結界が一部澱んでる。まだ、アジタート様の元に水晶玉が届いてないのかな?」
「朝イチで公国騎士団が中央都市に早馬で走って行ったらしいです。まだ届いてないと思います」
「ここから急いで何日くらいかかるの?」
「公国騎士団ですからね。2、3日くらいでしょうか」
「ヴルカン公爵邸は?」
「このままのペースだと4日くらいですが、俺とシェリル姉が走れば2日ですね」
「僕達を抱えて行ける?」
「2人で3人は無理ですね」
「では私はここに置いて行ってください」
声がした方に3人が向くと、ネリーとシェリルがそこにいた。シェリルの表情は暗い。
「私だけでしたら、中央都市に戻るのも容易いです。公爵様に伝言もお届けしましょう」
「女の人が一人で危ないよ。容認できない」
「大丈夫です。昨日は公国王がいらっしゃいましたので不覚を取りましたが、私は一応アーマンディ様の護衛を兼ねておりますので」
「頼んで良い?ネリー」
「もちろんでございます。アーマンディ様」
軽くお辞儀をし、微笑むネリーは頼もしい。
「ルーベンス様、この旅の間の安全は保証致しますよ」
ネリーがチラリとシェリルを見ながら告げる。その意味に気付きルーベンスは軽く会釈をする。この頼もしい人がいなくなると思うと、少し残念な気もする。
アーマンディとメイリーンがネリーと話している中、暗い顔のシェリルに近付く。
「シェリル姉。顔色悪いぜ?」
「あぁ、ネリーに教えてもらった」
「そうなんだ」
「アーマンディ様は繊細だから、外では厳しいとの事だ」
「・・そうなんだ」
アーマンディ以外であっても、外ではどうだろうと思ったが、言うと面倒なのでルーベンスは飲み込んだ。
「だから、最速スピードで帰ろうと思うのだが、着いて来れるか?」
「それは、大丈夫だと思うけどさ。まだ、婚約もしてないよね?」
「だから?」
「アーマンディ様は聖女で、シェリル姉は一応、公爵令嬢だろ?手順踏むのが先だろ?」
「結婚まで行くのに、どの位の期間がかかると思っている?そもそも、世間的にはアーマンディ様は聖女で女だ。やっと新聞に男かも?で載った感じだぞ?私は結婚まで、上手く行っても1年はかかると思ってる」
「うーん、1年ですめば良いけど」
「そんなに待ってられない。私は欲求不満だ」
「・・・姉貴って、女だよね⁉︎」
「さっきも言ってたな。姉は・・・
「分かってるよ!女性につける敬称だよ!知ってるよ!だったらもう少し節度持ってよ!恥じらってよ!なんでそんなに赤裸々なんだよ!俺が恥ずかしいよ‼︎」
「・・・男は繊細だな」
「・・・・もういいよ」
こちらを見てるアーマンディを見て、ルーベンスは、気にしない様にと手を振る。
13歳の俺には荷が重い。思い合っているなら、常識はアーマンディ様に教えてもらえば良い。一応、アーマンディ様は男で、シェリル姉は女なんだから。
大丈夫だろうと、ルーベンスは空を仰ぐ。その空が少し陰が降りた様な気がしたが、無視する事にした。
ルーベンスはアーマンディの記事の下に書かれているグノーム公爵家の被害の方が頭が痛い。あの脳筋に任せたのが失敗だった。
新聞を握り潰したい衝動に駆られるが、それを抑えて綺麗に折り畳む。この後は洋服と食料品の買い出しだ。慎重に動かなければならない。ここはまだ敵の本拠地だ。
夜が開けた後、アーマンディを含む5人は、簡単な食事を取り、森を抜けた。地図を確認し森の先にある街にルーベンスは一人で来た。隠密行動なら一人の方が楽だ。
そもそもアーマンディがいれば、その聖なる力で魔物は寄り付かない。人間だったら尚楽だ。昨晩からニヤニヤしてるシェリルに任せておけば良い。
買い物をすませて少し情報を探る。グノーム公爵家は、被害が甚大すぎて出兵はない様だ。ただし、公国騎士団が朝早くに、中央都市に向かったとの情報を得た。フェラン公国王は曲者だ。もう少し情報が欲しいところだが、時間をかけるのも問題あるだろうと思い、皆が待つ場所へ帰宅した。
「ルーベンス様、お帰りなさい!」
「ありがとうございました。メイリーン嬢の転移魔法はすごいね。あっという間に戻って来れた」
照れながら笑うメイリーンの後ろには、イチャイチャしてるバカップルがいる。その後ろにネリーが控えている。
森を抜けた先にあった洞窟には、先客がいたがそれをシェリルがあっという間に倒し、熊鍋だと喜んだのはネリーだった。
「アーマンディ様、この服を着てください。男物です。髪も結んでマントで隠して下さい」
病弱と言う設定は無理があったのでは?と思える程、アーマンディは健脚だった。裾の長いドレスで森をすいすい歩く。
「メイリーン嬢はこちらで。同じく男物です」
アーマンディと違って、メイリーンは体力がなかった。途中で歩けなくなり、シェリルが抱っこすると言ったが、それを拒否し、ルーベンスにおんぶされてここまで来た。
役得だとルーベンスは思った。が、同時に恋愛対象にされてないと判り、落ち込んだ。
「ネリーはこれね」
驚いたのはネリーだ。ペースも落とさず、一言も話さず、ついてくる。久しぶりに聞いた声が『熊鍋』と言うのはどうなんだろう。
3人を洞窟に残し、シェリルとルーベンスは外に出る。ルーベンスとしては色々質問はあるが、まずは大事な事から聞こうと考える。シェリルを見上げるとそわそわしながら、洞窟を見ている。見張っていないと覗きに行きそうで怖い。
「シェリル姉、グノーム公爵家の被害者数が130人って新聞に載ってたけど」
「130人?もう少し多いと思うぞ。150までは数えた」
「数は、まぁ良いよ。ところで公爵邸も半壊って書いてあったけど?」
「半壊は大袈裟だ。1/4程度だ。ただ、騎士の詰所は鍵がかかってたから、ぶっ壊した。あとは門の辺りで大砲を撃ってきたから、それを跳ね返して門は潰した」
顔を覆うルーベンスに対し、シェリルは満面の笑みで続けた。
「人は殺さなかったぞ!そこだけは頑張った!」
「そう・・・頑張ったね」
ルーベンスの頭を巡るのは賠償金の額。もちろん先に仕掛けたのはグノーム公爵家だ。だがやり過ぎるとこちらも責任を負う。ヴルカン公爵家にある余剰金の額で足りるかどうか不明だ。
「アーマンディ様とはうまく行ったのかよ?」
「ああ」
「良かったよ」
1つだけでも良い事があれば良い。そうしないと精神がもたない。ルーベンスはホッとする。
「だが外では嫌だと言われてしまった」
安心したのも束の間の発言に、驚すぎて声を出す方法を忘れ、口の閉じ方すら思い出さないルーベンス。
「アーマンディ様はシチェーションにこだわるな。どこでも同じだと思うが」
「あ、姉貴って女だよな?」
「姉は女につける敬称だと記憶しているが?」
「女なのに、なんでそんな発言が出るんだよ」
「性差別は良くない」
「そう言う問題じゃ、ないと思うんだ。俺は」
まさかの常識から教えなければ行けない事実に驚愕して、ルーベンスは顔を覆うことしかできない。シェリルの年齢は19歳、自分は13歳。荷が重すぎて目眩がする。
「シェリル様、僭越ながら私とお話しして頂けないでしょうか?」
後ろを振り返るとネリーが立っていた。シャツにベストを着た洋服を着こなし、背中にあった髪はキャスケットにうまく纏められている。
ご安心くださいと、ルーベンスに告げネリーはシェリルと共に消える。
とりあえず任せようと思い、振り返ると、メイリーンとアーマンディの姿が見えた。
長い髪を後ろに結びマントに隠し、焦茶のシャツと黒いパンツを履きこなすアーマンディは思ったより、男だった。同じ色の洋服を着こなし、ハンチングに髪を隠すのはメイリーン。こちらは残念ながら女の子だ。
「メイリーン嬢は女の子って感じですね」
「私もそう思う。でも小兄様は思ったより似合うわ。素敵よ」
「そうなの?でも着慣れなくて、なんか気持ち悪いかも」
袖口を気にしながら、顔を顰めるアーマンディにメイリーンが抱きつく。ほのぼのした光景に、空気が温かくなる様な気がして、ルーベンスは微笑んだ。
「ルーベンス様、この後はどうするんですか?もう中央都市には戻れないのかな?」
「そうですね。新聞には、アーマンディ様が男って載ってましたから、中央都市ではウンディーネ公爵家に人が押し寄せてるでしょうね。だから一旦南下してヴルカン公爵領に入ります。そこで情報を集めましょう」
「小兄様は今まで頑張ってきたわ。でも男って理由で、聖女を名乗れないなんて変よ」
「それなんですが、記事では叩かれてましたけど、一般市民の反応はアーマンディ様の味方が多い感じでしたね。『聖女の儀』での光に波はすごかったですから。あれを受けてアーマンディ様を否定するのは難しいっすよ」
「あの光の波は魔法使いの塔まで流れてたらしいわ。小兄様?」
メイリーンは空を見上げるアーマンディに気付く。珍しく真面目な顔にルーベンスも空を見上げる
「アーマンディ様、何かありましたか?」
「結界が一部澱んでる。まだ、アジタート様の元に水晶玉が届いてないのかな?」
「朝イチで公国騎士団が中央都市に早馬で走って行ったらしいです。まだ届いてないと思います」
「ここから急いで何日くらいかかるの?」
「公国騎士団ですからね。2、3日くらいでしょうか」
「ヴルカン公爵邸は?」
「このままのペースだと4日くらいですが、俺とシェリル姉が走れば2日ですね」
「僕達を抱えて行ける?」
「2人で3人は無理ですね」
「では私はここに置いて行ってください」
声がした方に3人が向くと、ネリーとシェリルがそこにいた。シェリルの表情は暗い。
「私だけでしたら、中央都市に戻るのも容易いです。公爵様に伝言もお届けしましょう」
「女の人が一人で危ないよ。容認できない」
「大丈夫です。昨日は公国王がいらっしゃいましたので不覚を取りましたが、私は一応アーマンディ様の護衛を兼ねておりますので」
「頼んで良い?ネリー」
「もちろんでございます。アーマンディ様」
軽くお辞儀をし、微笑むネリーは頼もしい。
「ルーベンス様、この旅の間の安全は保証致しますよ」
ネリーがチラリとシェリルを見ながら告げる。その意味に気付きルーベンスは軽く会釈をする。この頼もしい人がいなくなると思うと、少し残念な気もする。
アーマンディとメイリーンがネリーと話している中、暗い顔のシェリルに近付く。
「シェリル姉。顔色悪いぜ?」
「あぁ、ネリーに教えてもらった」
「そうなんだ」
「アーマンディ様は繊細だから、外では厳しいとの事だ」
「・・そうなんだ」
アーマンディ以外であっても、外ではどうだろうと思ったが、言うと面倒なのでルーベンスは飲み込んだ。
「だから、最速スピードで帰ろうと思うのだが、着いて来れるか?」
「それは、大丈夫だと思うけどさ。まだ、婚約もしてないよね?」
「だから?」
「アーマンディ様は聖女で、シェリル姉は一応、公爵令嬢だろ?手順踏むのが先だろ?」
「結婚まで行くのに、どの位の期間がかかると思っている?そもそも、世間的にはアーマンディ様は聖女で女だ。やっと新聞に男かも?で載った感じだぞ?私は結婚まで、上手く行っても1年はかかると思ってる」
「うーん、1年ですめば良いけど」
「そんなに待ってられない。私は欲求不満だ」
「・・・姉貴って、女だよね⁉︎」
「さっきも言ってたな。姉は・・・
「分かってるよ!女性につける敬称だよ!知ってるよ!だったらもう少し節度持ってよ!恥じらってよ!なんでそんなに赤裸々なんだよ!俺が恥ずかしいよ‼︎」
「・・・男は繊細だな」
「・・・・もういいよ」
こちらを見てるアーマンディを見て、ルーベンスは、気にしない様にと手を振る。
13歳の俺には荷が重い。思い合っているなら、常識はアーマンディ様に教えてもらえば良い。一応、アーマンディ様は男で、シェリル姉は女なんだから。
大丈夫だろうと、ルーベンスは空を仰ぐ。その空が少し陰が降りた様な気がしたが、無視する事にした。
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