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32話 ヒロインの正体
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「そう言えば、エヴァとアダル様の卒業パーティーはどうだったの?」
私の質問に2人が振り向く。顔は違うけど、やっぱり親子なんだ。仕草が似てる。
今日は驚きの日々だった。
緊張しながら望んだお茶会。アダル様の素敵すぎる姿に、心臓が爆発しそうになった。しかもウルティモが魔法の指導をして欲しいとか言ったので、恐れ多くも手を握ってもらった。ドキドキしながら、アダル様の魔力を感じ、温かい魔力に心が癒されてたら、ヴィアラッテアの爆破発言!からのアダル様の魔力増加!からのお城の花火‼︎
その後は部屋に押し込まれて、頭がぐるぐるして、ベッドの中で悶えたりして、1人パニック状態だったけど、でもなんか納得した。
アダル様と咲夜君は見た目が全然違うのに、なぜか咲夜君を思い出していたから。
アダル様になった咲夜君は、私なんかと付き合ってくれるかな?こんな私なんかと。
今は、それが一番気になる……。
「卒業パーティー?別に何もなかったけど?」
咲夜君もとい、アダル様が答える。不思議。こんなにかっこいいのに、咲夜君って分かる。咲夜君は柔らかい雰囲気の男の子だったから全然違うのに。
「そうなのよ。断罪イベントも起きなかったの。正直、拍子抜けだったわ~。あの日はアダルベルト様に普通にエスコートされて、ファーストダンス踊ったわ。その後アダル様はヒロインとどこかに消えたの。ねえ、咲夜。あんたあの後、ヒロインとどこで何してたの?」
「どこ?覚えて……ないかな?」
不安そうな咲夜君。ああ、でも悩むアダル様はかっこいい!
「覚えてないのは仕様かな?魔王ルートになると、卒業パーティーの後にアダル様はヒロインと無意識で闘うでしょ?だからじゃないかな?」
「戦う?俺、覚えてないよ?」
不安げな表情をした咲夜くんを、燈子さんが押しのけた。
「え⁉︎麗ちゃん!RPGやったの?」
「燈子さん、やっていないんですか?」
「やる前に死んだのよ。麗ちゃんはどこまでやったの」
「私も初めの方だけです。魔王ルートだとオープニングが卒業パーティーからなんです。エヴァとアダル様が踊った後に、アダル様はヒロインと校舎裏に行くんです。アダル様を洗脳していたヒロインはアダル様に自殺させようとするんですが、アダル様の防衛本能が働いて返り討ちに会うって話しでしたよ」
2人が驚いてる。あれ?魔王様の事は知ってるのに、ヒロインの事は知らないの?
「え?待って、ラウラ男爵令嬢って何者なの?」
咲夜くんが動揺してる。
「魔王の手下だよ?」
私の言葉に2人が驚く。私は続け様に言葉を紡ぎ出す。
「ヒロインは勇者であるアダルベルト王子を殺しに来た刺客だ、って設定だったよ。だからゲームの中で、どのエンディング迎えてもアダルベルト王子が死ぬって、公式サイトに載ってた」
「はぁ⁉︎何そのイカれた設定!無理やりにも程があるでしょ‼︎」
「やっぱり燈子さんもそう思うよね。私もそれはどうだろう、って思ってた」
今度は私と燈子さんの間に、咲夜くんが割って入ってくる。
「いやいや、待って待って。大事な話だからゲームの話は一回おいて、整理するよ。とりあえずヒロイン・ラウラ男爵令嬢は魔王の手下で、俺を殺しに来た刺客ということで良い?」
私は頷く。
「それで俺が勇者って事で良いの?」
「アダル様が勇者で旅に出てたよ。後から2人仲間が増えるって公式サイトには載ってた」
「それ誰か覚えてる?」
「アダル様が1人で旅立つ所までしかやってないの」
明日の楽しみに取っておこうと思って、やらなかった。だって明日があると思ってたから。
「でも多分だけど一人は私だと思う。公式サイトで銀髪でシルバーの剣を持ってたから。男の子だと思ってたんだけど、女の子だったのかな?」
「その絵は私も見たわ!たぶんコスで間違いないわ。アダル様と並んだ後ろ姿の絵があったけど、随分小さい子だなぁって思ったから」
「そうなんだ。麗とオカンの意見が一致しているということは間違いなさそうだね。後の一人は覚えてる?」
「シークレットってなってたの。でもファンの間では攻略対象の誰かじゃないかって話になってた。あとね……エヴァが重要な鍵を握ってるって話題も出てた」
「……私?」
燈子さんが不思議そうな顔をしながら自分で自分を指す。
「エヴァンジェリーナってパッとしない役所だったでしょう?その割にはスチルに気合いが入ってたから、怪しいんじゃないかって」
「そう言えば設定集でも家系図からあったものね。髪色もサヴィーニ公爵家独自のものだし……」
エヴァが自分の髪を摘む。確かに赤茶色の髪は珍しい。
「クレメンテ公爵は婿養子だもんね。確か義弟は赤茶色の髪に紫の目だったよね」
咲夜君の言葉に燈子さんは頷く。
私の銀色の髪も緑の目もメルキオルリ伯爵家独自の物だ。この世界では血統で髪色と目の色が変わる。家系の目の色と髪の色が出なければ後継者にはなれない。アダル様の金髪、金眼の様に。
「まぁ、エヴァンジェリーナがそんな重要な役目があるとも思えないわ。残念な悪役令嬢だったし、そもそも王侯会議ではどんな話になってるの?」
燈子さんは残念な悪役令嬢じゃないけどなぁ。むしろヤバい悪役令嬢だよね?
「今、王侯会議では、魔王対策として意見が3つに出てるんだよ。一つは俺が出征しコスタンツァが国を守る案。二つ目はコスタンツァに出征させ、俺が国を守る案。三つ目は俺とコスタンツァが一緒に出征する案。現状では魔王の存在も確認できてないから、まずはコスタンツァに戦闘訓練させよう、ってなってる。魔王については、ラウラ男爵令嬢の時と同じで、王室が総力を上げても情報一つ出てこなかった。だから正直、麗の話を聞いてびっくりだよ。ラウラ男爵令嬢が魔王の手下なんて」
やっぱりゲームとは全然違う。ゲームではアダル様は神託を得てすぐ旅に出てた。私もイベントをクリアーしながら、目的地を探すんだって思ってた。でも現実は違う。ちゃんと偉い人が考えて、行動が決めらていくんだね。
「なんと言うか。妙な所でゲーム仕様よね?結局一人の人間に押し付けてるんだから。気に入らないわ」
大人だった燈子さんは私とは意見が違うみたい。不機嫌そうだ。
「仕方ないだろ?俺一人でこの国の軍隊なんて圧倒できるんだよ?前世の世界とは戦略も変わってくるよ」
「つまり、相手があんた以上だったら、この国は終わりってことでしょ?たった1人の肩に全てを背負わせるのよ?そこはちゃんと分かってるの?ゲームじゃないのよ。死んで生き返る魔法はないの」
燈子さんの意見に、咲夜君は言い返せないみたい。そしてさすが燈子さんは大人なんだね。
本当にそうだ。アダル様は強いけど、魔王がそれ以上の可能性もある。咲夜君が死んじゃう可能性もある。それを防ぐためには、私が頑張んなきゃいけない。
「咲夜君、燈子さん!私、頑張る!」
私は立ち上がり、咲夜君の手を右手で握り、左手で燈子さんの手を取った。前世の私と違って、今世の私は動く事ができる!走れる。力もある!力になれる‼︎
2人は驚いた表情で私を見てる。私は笑う。大好きな人の為なら頑張れる。今世では頑張れる体をもらった!
「私も力になるわ」
そう言った燈子さんの額が、私の額と合わさる。前世で良くしてくれた、元気になるおまじない。
「俺も力になるよ」
咲夜君は辛そうに笑う。きっと私の事を心配してくれてるのね。大丈夫。あなたを死なせない。私達は今世で幸せになる。してみせる!
その時、私が幸せになる事を許さないかの様に、爆発音が響き渡った。
お前には生きてる価値がないと言われた言葉が頭に響く。それを言ったのは、今世の父だったのか、前世の父だったのか。
私の質問に2人が振り向く。顔は違うけど、やっぱり親子なんだ。仕草が似てる。
今日は驚きの日々だった。
緊張しながら望んだお茶会。アダル様の素敵すぎる姿に、心臓が爆発しそうになった。しかもウルティモが魔法の指導をして欲しいとか言ったので、恐れ多くも手を握ってもらった。ドキドキしながら、アダル様の魔力を感じ、温かい魔力に心が癒されてたら、ヴィアラッテアの爆破発言!からのアダル様の魔力増加!からのお城の花火‼︎
その後は部屋に押し込まれて、頭がぐるぐるして、ベッドの中で悶えたりして、1人パニック状態だったけど、でもなんか納得した。
アダル様と咲夜君は見た目が全然違うのに、なぜか咲夜君を思い出していたから。
アダル様になった咲夜君は、私なんかと付き合ってくれるかな?こんな私なんかと。
今は、それが一番気になる……。
「卒業パーティー?別に何もなかったけど?」
咲夜君もとい、アダル様が答える。不思議。こんなにかっこいいのに、咲夜君って分かる。咲夜君は柔らかい雰囲気の男の子だったから全然違うのに。
「そうなのよ。断罪イベントも起きなかったの。正直、拍子抜けだったわ~。あの日はアダルベルト様に普通にエスコートされて、ファーストダンス踊ったわ。その後アダル様はヒロインとどこかに消えたの。ねえ、咲夜。あんたあの後、ヒロインとどこで何してたの?」
「どこ?覚えて……ないかな?」
不安そうな咲夜君。ああ、でも悩むアダル様はかっこいい!
「覚えてないのは仕様かな?魔王ルートになると、卒業パーティーの後にアダル様はヒロインと無意識で闘うでしょ?だからじゃないかな?」
「戦う?俺、覚えてないよ?」
不安げな表情をした咲夜くんを、燈子さんが押しのけた。
「え⁉︎麗ちゃん!RPGやったの?」
「燈子さん、やっていないんですか?」
「やる前に死んだのよ。麗ちゃんはどこまでやったの」
「私も初めの方だけです。魔王ルートだとオープニングが卒業パーティーからなんです。エヴァとアダル様が踊った後に、アダル様はヒロインと校舎裏に行くんです。アダル様を洗脳していたヒロインはアダル様に自殺させようとするんですが、アダル様の防衛本能が働いて返り討ちに会うって話しでしたよ」
2人が驚いてる。あれ?魔王様の事は知ってるのに、ヒロインの事は知らないの?
「え?待って、ラウラ男爵令嬢って何者なの?」
咲夜くんが動揺してる。
「魔王の手下だよ?」
私の言葉に2人が驚く。私は続け様に言葉を紡ぎ出す。
「ヒロインは勇者であるアダルベルト王子を殺しに来た刺客だ、って設定だったよ。だからゲームの中で、どのエンディング迎えてもアダルベルト王子が死ぬって、公式サイトに載ってた」
「はぁ⁉︎何そのイカれた設定!無理やりにも程があるでしょ‼︎」
「やっぱり燈子さんもそう思うよね。私もそれはどうだろう、って思ってた」
今度は私と燈子さんの間に、咲夜くんが割って入ってくる。
「いやいや、待って待って。大事な話だからゲームの話は一回おいて、整理するよ。とりあえずヒロイン・ラウラ男爵令嬢は魔王の手下で、俺を殺しに来た刺客ということで良い?」
私は頷く。
「それで俺が勇者って事で良いの?」
「アダル様が勇者で旅に出てたよ。後から2人仲間が増えるって公式サイトには載ってた」
「それ誰か覚えてる?」
「アダル様が1人で旅立つ所までしかやってないの」
明日の楽しみに取っておこうと思って、やらなかった。だって明日があると思ってたから。
「でも多分だけど一人は私だと思う。公式サイトで銀髪でシルバーの剣を持ってたから。男の子だと思ってたんだけど、女の子だったのかな?」
「その絵は私も見たわ!たぶんコスで間違いないわ。アダル様と並んだ後ろ姿の絵があったけど、随分小さい子だなぁって思ったから」
「そうなんだ。麗とオカンの意見が一致しているということは間違いなさそうだね。後の一人は覚えてる?」
「シークレットってなってたの。でもファンの間では攻略対象の誰かじゃないかって話になってた。あとね……エヴァが重要な鍵を握ってるって話題も出てた」
「……私?」
燈子さんが不思議そうな顔をしながら自分で自分を指す。
「エヴァンジェリーナってパッとしない役所だったでしょう?その割にはスチルに気合いが入ってたから、怪しいんじゃないかって」
「そう言えば設定集でも家系図からあったものね。髪色もサヴィーニ公爵家独自のものだし……」
エヴァが自分の髪を摘む。確かに赤茶色の髪は珍しい。
「クレメンテ公爵は婿養子だもんね。確か義弟は赤茶色の髪に紫の目だったよね」
咲夜君の言葉に燈子さんは頷く。
私の銀色の髪も緑の目もメルキオルリ伯爵家独自の物だ。この世界では血統で髪色と目の色が変わる。家系の目の色と髪の色が出なければ後継者にはなれない。アダル様の金髪、金眼の様に。
「まぁ、エヴァンジェリーナがそんな重要な役目があるとも思えないわ。残念な悪役令嬢だったし、そもそも王侯会議ではどんな話になってるの?」
燈子さんは残念な悪役令嬢じゃないけどなぁ。むしろヤバい悪役令嬢だよね?
「今、王侯会議では、魔王対策として意見が3つに出てるんだよ。一つは俺が出征しコスタンツァが国を守る案。二つ目はコスタンツァに出征させ、俺が国を守る案。三つ目は俺とコスタンツァが一緒に出征する案。現状では魔王の存在も確認できてないから、まずはコスタンツァに戦闘訓練させよう、ってなってる。魔王については、ラウラ男爵令嬢の時と同じで、王室が総力を上げても情報一つ出てこなかった。だから正直、麗の話を聞いてびっくりだよ。ラウラ男爵令嬢が魔王の手下なんて」
やっぱりゲームとは全然違う。ゲームではアダル様は神託を得てすぐ旅に出てた。私もイベントをクリアーしながら、目的地を探すんだって思ってた。でも現実は違う。ちゃんと偉い人が考えて、行動が決めらていくんだね。
「なんと言うか。妙な所でゲーム仕様よね?結局一人の人間に押し付けてるんだから。気に入らないわ」
大人だった燈子さんは私とは意見が違うみたい。不機嫌そうだ。
「仕方ないだろ?俺一人でこの国の軍隊なんて圧倒できるんだよ?前世の世界とは戦略も変わってくるよ」
「つまり、相手があんた以上だったら、この国は終わりってことでしょ?たった1人の肩に全てを背負わせるのよ?そこはちゃんと分かってるの?ゲームじゃないのよ。死んで生き返る魔法はないの」
燈子さんの意見に、咲夜君は言い返せないみたい。そしてさすが燈子さんは大人なんだね。
本当にそうだ。アダル様は強いけど、魔王がそれ以上の可能性もある。咲夜君が死んじゃう可能性もある。それを防ぐためには、私が頑張んなきゃいけない。
「咲夜君、燈子さん!私、頑張る!」
私は立ち上がり、咲夜君の手を右手で握り、左手で燈子さんの手を取った。前世の私と違って、今世の私は動く事ができる!走れる。力もある!力になれる‼︎
2人は驚いた表情で私を見てる。私は笑う。大好きな人の為なら頑張れる。今世では頑張れる体をもらった!
「私も力になるわ」
そう言った燈子さんの額が、私の額と合わさる。前世で良くしてくれた、元気になるおまじない。
「俺も力になるよ」
咲夜君は辛そうに笑う。きっと私の事を心配してくれてるのね。大丈夫。あなたを死なせない。私達は今世で幸せになる。してみせる!
その時、私が幸せになる事を許さないかの様に、爆発音が響き渡った。
お前には生きてる価値がないと言われた言葉が頭に響く。それを言ったのは、今世の父だったのか、前世の父だったのか。
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G-EG1MBQS9XD
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