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19話 聖剣ウルティモ
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俺と同じ日に産まれた人間が聖剣ウルティモを抜く試練を受けている。
それを見守るのは、教皇を始めとする大聖堂関係者。そして俺と俺の婚約者と言う名目で連れて来たエヴァンジェリーナ公爵令嬢。
場所は大聖堂の正面入り口、右側にある試練の間。この部屋に聖剣ウルティモを台座ごと移し中央に置いた。聖剣ウルティモを取り囲む様に俺達を含む関係者が着座する。
試練は一人ずつ行う。神官が連れてきて、名前と出身地を言ってから、剣を抜かせる。
だが、抜けない。
ちなみにオカンは最初に試した。抜けなかったが。
さすがに30人を超えると眠くなる。適度に休憩は取っているが、こればかりは仕方ない。総勢500人近いと言うから、気長に行くしかない。国民がそれほど多くなくて、本当によかった。
33人目の所で席を外す。オカンは見逃すまいと凝視してる。置いていこう……。
控室に戻って背筋を伸ばす。なんだろう、緊張のせいか随分疲れる。腰に差したヴィアラッテアに反応がないから、今日の選考メンバーにはいないのでは?と勝手に思っている。
俺がヴィアラッテアに会ったのは7歳の時だ。王族の子はしきたりとして、7歳になったらヴィアラッテアが刺さっている台座の前に、一人で立たされる。
俺がヴィアラッテアを見てると、[抜いてよ]と声が聞こえた。
抜くと同時に、周囲に閃光が走り、大きかった剣はその時の俺にちょうど良いサイズになった。周囲の人間は歓喜の声をあげ、両親も喜んでくれた。
ヴィアラッテアの声は周囲に聞こえない。だから俺はヴィアラッテアにいっぱい話しかけた。楽しいこと、悲しいこと、辛いこと。
ヴィアラッテアも色々話してくれた。
過去の王の事。
他の国の話。
知らない国の物語。
だけど何度聞いても勇者の事も、魔王の事も、ウルティモの事も決して教えてくれる事はなかった。それがちょっと哀しかった。俺はヴィアラッテアに何でも話すのに。
いつしかヴィアラッテアと会話する事もなくなった。子供だったんだな。今ならそう思う。気に入らなかったのだろう。ヴィアラッテアが隠し事をするのが。
最近の俺達は、また色々話すようになった。前世の事も、一番初めに話した。ヴィアラッテアはかわいい声をしている。ウルティモはどんな声だろう。早く持ち主が現れれば良いのに!
その時の俺は前向きだった。その時は……。
◇◇◇◇◇◇◇◇
100人目はまだ良かった。
200人目もまだ余裕があった。
300人目で少し焦り始めた。
400人目で空気が重くなった。
そして、今日で最後の一人だ。
「オリエッタ・メルキオルリ伯爵令嬢。王都内北4区にお住まいです」
神官が名前を読み上げる。
ふわふわした銀の髪に、薄い緑の目。かわいらしい令嬢だ。魔力量は貴族としては普通くらい。誰もが落胆している。その気持ちは分かる。彼女は……ないな。
オリエッタ伯爵令嬢が、台座にあるウルティモを触る。やはり抜けないか。
まさか最後まで抜けないとは。他国に協力を要請するか悩んでいると、ふと神官が持つ彼女の戸籍表が目に映る。なぜか不思議と気になる。
「神官、その戸籍表を見せてくれ」
手を差し出すと、なぜか神官は狼狽える。
「あ、あのこれは」
「見せれないと言う物ではないはずだが?」
脚をわざと組み、声のトーンを低くする。周囲に促され、神官はおずおずと戸籍表を俺に渡した。
目を通す。
「双子の姉がいるはずだが?」
俺の発言に周囲がざわめく。
「姉は死にました!」
オリエッタ伯爵令嬢が声を上げる。鼻につく嫌な声だ。
「あなた、不敬ですわよ。直答は許されておりませんわ」
エヴァ嬢が扇子で顔を隠しながら威嚇する。さすがオカン!すごい迫力。
「戸籍を見ると亡くなっていない様だが?答えたまえ。オリエッタ・メルキオルリ伯爵令嬢」
「あ、その、父が連絡を忘れて」
「それは犯罪ですわよ。メルキオルリ伯爵家は、そんな事もご存知ないのかしら?」
エヴァ嬢が呆れた様に睨むと、視線を右に左に移動させながら、「いえ、あの」と呟くオリエッタ嬢。嘘をついている事は確かだ。
「君では話にならない様だ。付き添いのものはいないのか?」
俺の言葉を受け、慌てて神官が呼びに行く。
伯爵令嬢であれば、誰か家人の者でも付き添っているはずだ。何かが勘に触る。突き止めなきゃいけない。
「メルキオルリ伯爵様がおいでです」
神官が男を連れて来た。娘と同じで落ち着きがなく、キョロキョロしてる。油ぎった顔から大量に汗が出ている。それを一生懸命拭いている。
父親が付き添いか。
なんだろう。なぜか嫌悪感がする。醜悪な見た目のせいか。あまり人に対して嫌悪感など抱かないのだが。
無表情を貫き、威厳を持って言葉を発する。王太子教育が活かされる時だ。
「アダルベルト・フォルトゥーナ・ミケーレ王太子だ。メルキオルリ伯爵、直答を許す。オリエッタ・メルキオルリ伯爵令嬢には、双子の姉、コスタンツァ・メルキオルリ伯爵令嬢がいるはずだが、なぜ今日ここにいないのか、答えよ!」
ビクッと肩が動きメルキオルリ伯爵は、額の汗を拭きながら返事をする。
「コスタンツァは、風邪を引いておりまして」
「風邪?体調不良の場合は、申告する旨を申し付けたはずだが?」
「朝、いきなり熱が出たので」
こいつも目が泳いでる。なぜだろう。イライラする。表情に出さないように横を見る。横にいるオカンが俺を見て、優雅に微笑む。意図を分かってくれる様だ。
「エヴァンジェリーナ嬢、メルキオルリ伯爵家に行き、コスタンツァ令嬢を診て欲しいのだが」
「仰せのままに、王太子様」
エヴァ嬢は立ち上がり、手を胸に当て、ドレスの裾を持ち、恭しくお辞儀をする。
「メルキオルリ伯爵。サヴィーニ公爵家の長女で、アダルベルト王太子様の婚約者、エヴァンジェリーナ・サヴィーニですわ。メルキオルリ伯爵家にご案内お願いします」
扇子で顔の半分を隠しながら、睨みつける。さすが!すごい迫力だ。
「いえいえ、拙宅になどお招きできません。すぐコスタンツァを連れて参ります。帰るよ。オリエッタ!」
オリエッタ嬢の手を掴んだメルキオルリ伯爵は、追い詰められた鼠の様に、後ろを見ずに駆ける。
「一時間以内に戻ってくる様に!」
一応声かけたけど、聞こえてるか不安だ。
「皆も一旦休憩に入ろう。審議はコスタンツァ・メルキオルリ伯爵令嬢が来てからだ!」
「アダル様?休憩室でお茶と致しましょう。二人きりで!」
周囲に聞こえる様にエヴァ嬢が話す。
牽制してるのね。オカン。二人きりになりたいのね。なんで、そんなに嬉しそうなのか、俺には良く分からないよ。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「鉄板よ!鉄板‼︎」
「オカンさぁ。それよく言うけどなんなの?」
休憩室に入った途端にオカンが騒ぎ出した。お茶を飲むって言ってたけど、淹れるのは俺だ。二人きりアピールが効いて、侍従達も入って来れない。ここ最近、なぜか体がダルいのにこき使われる。
「確実とかそんな意味?って意味なんて、どーでも良いの!ニュアンスで捉えなさい!」
「ああ、ごめん。で?何が鉄板なの?」
「ラノベで良くあるの。双子の姉妹のどちらかが理不尽な理由で虐げられてて、実は虐げられてる方が優れてたって話!」
「それって、コスタンツァ・メルキオルリ伯爵令嬢が虐げられてるって事?なんだか気持ち良くないよ。不愉快だ」
興奮していたオカンが、椅子に座りテーブルに頬杖付く。俺は淹れた紅茶をテーブルに置く。
「そうね。小説だから、ざまぁして幸せになって終わりってなるけど、ここは現実だもんね。確かに気持ち良いものではないわね」
「ただ、なんだろう。なんかあの親娘ムカつくんだよね。見てるだけでイライラするんだよ」
「珍しいわね。あんたが」
「俺もそう思う。初対面の人に感情を持つことはないんだけど、気持ち悪いなぁ」
本当になんだろう。この気持ち。
自分の気持ちに精一杯だった俺は、腰に差したヴィアラッテアが、鈍く光っている事に気付かなかった。
それを見守るのは、教皇を始めとする大聖堂関係者。そして俺と俺の婚約者と言う名目で連れて来たエヴァンジェリーナ公爵令嬢。
場所は大聖堂の正面入り口、右側にある試練の間。この部屋に聖剣ウルティモを台座ごと移し中央に置いた。聖剣ウルティモを取り囲む様に俺達を含む関係者が着座する。
試練は一人ずつ行う。神官が連れてきて、名前と出身地を言ってから、剣を抜かせる。
だが、抜けない。
ちなみにオカンは最初に試した。抜けなかったが。
さすがに30人を超えると眠くなる。適度に休憩は取っているが、こればかりは仕方ない。総勢500人近いと言うから、気長に行くしかない。国民がそれほど多くなくて、本当によかった。
33人目の所で席を外す。オカンは見逃すまいと凝視してる。置いていこう……。
控室に戻って背筋を伸ばす。なんだろう、緊張のせいか随分疲れる。腰に差したヴィアラッテアに反応がないから、今日の選考メンバーにはいないのでは?と勝手に思っている。
俺がヴィアラッテアに会ったのは7歳の時だ。王族の子はしきたりとして、7歳になったらヴィアラッテアが刺さっている台座の前に、一人で立たされる。
俺がヴィアラッテアを見てると、[抜いてよ]と声が聞こえた。
抜くと同時に、周囲に閃光が走り、大きかった剣はその時の俺にちょうど良いサイズになった。周囲の人間は歓喜の声をあげ、両親も喜んでくれた。
ヴィアラッテアの声は周囲に聞こえない。だから俺はヴィアラッテアにいっぱい話しかけた。楽しいこと、悲しいこと、辛いこと。
ヴィアラッテアも色々話してくれた。
過去の王の事。
他の国の話。
知らない国の物語。
だけど何度聞いても勇者の事も、魔王の事も、ウルティモの事も決して教えてくれる事はなかった。それがちょっと哀しかった。俺はヴィアラッテアに何でも話すのに。
いつしかヴィアラッテアと会話する事もなくなった。子供だったんだな。今ならそう思う。気に入らなかったのだろう。ヴィアラッテアが隠し事をするのが。
最近の俺達は、また色々話すようになった。前世の事も、一番初めに話した。ヴィアラッテアはかわいい声をしている。ウルティモはどんな声だろう。早く持ち主が現れれば良いのに!
その時の俺は前向きだった。その時は……。
◇◇◇◇◇◇◇◇
100人目はまだ良かった。
200人目もまだ余裕があった。
300人目で少し焦り始めた。
400人目で空気が重くなった。
そして、今日で最後の一人だ。
「オリエッタ・メルキオルリ伯爵令嬢。王都内北4区にお住まいです」
神官が名前を読み上げる。
ふわふわした銀の髪に、薄い緑の目。かわいらしい令嬢だ。魔力量は貴族としては普通くらい。誰もが落胆している。その気持ちは分かる。彼女は……ないな。
オリエッタ伯爵令嬢が、台座にあるウルティモを触る。やはり抜けないか。
まさか最後まで抜けないとは。他国に協力を要請するか悩んでいると、ふと神官が持つ彼女の戸籍表が目に映る。なぜか不思議と気になる。
「神官、その戸籍表を見せてくれ」
手を差し出すと、なぜか神官は狼狽える。
「あ、あのこれは」
「見せれないと言う物ではないはずだが?」
脚をわざと組み、声のトーンを低くする。周囲に促され、神官はおずおずと戸籍表を俺に渡した。
目を通す。
「双子の姉がいるはずだが?」
俺の発言に周囲がざわめく。
「姉は死にました!」
オリエッタ伯爵令嬢が声を上げる。鼻につく嫌な声だ。
「あなた、不敬ですわよ。直答は許されておりませんわ」
エヴァ嬢が扇子で顔を隠しながら威嚇する。さすがオカン!すごい迫力。
「戸籍を見ると亡くなっていない様だが?答えたまえ。オリエッタ・メルキオルリ伯爵令嬢」
「あ、その、父が連絡を忘れて」
「それは犯罪ですわよ。メルキオルリ伯爵家は、そんな事もご存知ないのかしら?」
エヴァ嬢が呆れた様に睨むと、視線を右に左に移動させながら、「いえ、あの」と呟くオリエッタ嬢。嘘をついている事は確かだ。
「君では話にならない様だ。付き添いのものはいないのか?」
俺の言葉を受け、慌てて神官が呼びに行く。
伯爵令嬢であれば、誰か家人の者でも付き添っているはずだ。何かが勘に触る。突き止めなきゃいけない。
「メルキオルリ伯爵様がおいでです」
神官が男を連れて来た。娘と同じで落ち着きがなく、キョロキョロしてる。油ぎった顔から大量に汗が出ている。それを一生懸命拭いている。
父親が付き添いか。
なんだろう。なぜか嫌悪感がする。醜悪な見た目のせいか。あまり人に対して嫌悪感など抱かないのだが。
無表情を貫き、威厳を持って言葉を発する。王太子教育が活かされる時だ。
「アダルベルト・フォルトゥーナ・ミケーレ王太子だ。メルキオルリ伯爵、直答を許す。オリエッタ・メルキオルリ伯爵令嬢には、双子の姉、コスタンツァ・メルキオルリ伯爵令嬢がいるはずだが、なぜ今日ここにいないのか、答えよ!」
ビクッと肩が動きメルキオルリ伯爵は、額の汗を拭きながら返事をする。
「コスタンツァは、風邪を引いておりまして」
「風邪?体調不良の場合は、申告する旨を申し付けたはずだが?」
「朝、いきなり熱が出たので」
こいつも目が泳いでる。なぜだろう。イライラする。表情に出さないように横を見る。横にいるオカンが俺を見て、優雅に微笑む。意図を分かってくれる様だ。
「エヴァンジェリーナ嬢、メルキオルリ伯爵家に行き、コスタンツァ令嬢を診て欲しいのだが」
「仰せのままに、王太子様」
エヴァ嬢は立ち上がり、手を胸に当て、ドレスの裾を持ち、恭しくお辞儀をする。
「メルキオルリ伯爵。サヴィーニ公爵家の長女で、アダルベルト王太子様の婚約者、エヴァンジェリーナ・サヴィーニですわ。メルキオルリ伯爵家にご案内お願いします」
扇子で顔の半分を隠しながら、睨みつける。さすが!すごい迫力だ。
「いえいえ、拙宅になどお招きできません。すぐコスタンツァを連れて参ります。帰るよ。オリエッタ!」
オリエッタ嬢の手を掴んだメルキオルリ伯爵は、追い詰められた鼠の様に、後ろを見ずに駆ける。
「一時間以内に戻ってくる様に!」
一応声かけたけど、聞こえてるか不安だ。
「皆も一旦休憩に入ろう。審議はコスタンツァ・メルキオルリ伯爵令嬢が来てからだ!」
「アダル様?休憩室でお茶と致しましょう。二人きりで!」
周囲に聞こえる様にエヴァ嬢が話す。
牽制してるのね。オカン。二人きりになりたいのね。なんで、そんなに嬉しそうなのか、俺には良く分からないよ。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「鉄板よ!鉄板‼︎」
「オカンさぁ。それよく言うけどなんなの?」
休憩室に入った途端にオカンが騒ぎ出した。お茶を飲むって言ってたけど、淹れるのは俺だ。二人きりアピールが効いて、侍従達も入って来れない。ここ最近、なぜか体がダルいのにこき使われる。
「確実とかそんな意味?って意味なんて、どーでも良いの!ニュアンスで捉えなさい!」
「ああ、ごめん。で?何が鉄板なの?」
「ラノベで良くあるの。双子の姉妹のどちらかが理不尽な理由で虐げられてて、実は虐げられてる方が優れてたって話!」
「それって、コスタンツァ・メルキオルリ伯爵令嬢が虐げられてるって事?なんだか気持ち良くないよ。不愉快だ」
興奮していたオカンが、椅子に座りテーブルに頬杖付く。俺は淹れた紅茶をテーブルに置く。
「そうね。小説だから、ざまぁして幸せになって終わりってなるけど、ここは現実だもんね。確かに気持ち良いものではないわね」
「ただ、なんだろう。なんかあの親娘ムカつくんだよね。見てるだけでイライラするんだよ」
「珍しいわね。あんたが」
「俺もそう思う。初対面の人に感情を持つことはないんだけど、気持ち悪いなぁ」
本当になんだろう。この気持ち。
自分の気持ちに精一杯だった俺は、腰に差したヴィアラッテアが、鈍く光っている事に気付かなかった。
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