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7話 父王への謁見
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王への謁見許可はすぐに通った。
俺は王族の色である白地に、金の刺繍を施した騎士服で王の執務室へ向かう。マントの色は裏地が紫で表は白だ。
紫は俺が産まれた時に与えられた色だ。王族の風習らしい。
胸には勲章が3つ。
王太子である証。
聖騎士団長である証。
聖魔法士団長で有る証。
腰に収まる剣は、聖剣ヴィアラッテア。
その昔、勇者が魔王討伐の際に使用したと伝わる聖なる剣。持ち主を選び、自動で防御結界を張り、体力と魔力と状態異常を自動回復してくれる。
王の執務室に到着した俺を迎えるのは、王直属の護衛騎士。うやうやしくお辞儀をし、扉を開ける。
「失礼致します」
俺は最大級のお辞儀をする。
顔を上げると、重厚感のあるデスクで書類にサインをする父が見える。
金の髪、薄い金の瞳。顎髭を生やしているのは、必要以上に若く見られる顔を老けて見せるため。父上は魔力量が多い方ではない。その為に魔力ではなく、智力で国内を統べる。
「座るが良い」
王である父が、机の前にあるソファへと俺を促す。
俺はお礼と共に、ソファへ着座する。
「少し待っていろ。急ぎの書類を片付ける」
そう言って父が指を鳴らすと、メイドが入ってきて、コーヒーと3段式のケーキスタンドを置く。ケーキがここぞとばかりに盛られている。
一見、俺の事を気遣っている様だが、実は違う。父は甘い物が大好きだ。周囲にバレない様に気を使っているが、実はバレてる。
前世のオヤジも甘い物が好きだった。ケーキとかクッキーとか良く作ってた。
スイーツバイキングにもオカンと良く行ってたっけ。オカンは甘い物がそんなに好きじゃなかったけど、オヤジに誘われたら付き合ってた。俺も一回付き合わされた。オヤジが嬉々としてケーキを20個食べる姿を見て、気持ち悪くなって吐いた。あれ以来、一緒に行くのやめたんだよな。
前世と今世の父で、共通点があるなんて面白いな。
「午前中に、サヴィーニ公爵家に行ったそうだな」
いつの間にか父が、俺の目の前のソファに腰掛け話をしてきた。
ケーキをソーサーに運び、フォークで2口。
もう次の物色が始ってる。息子と二人きりだから遠慮がない。
「ええ、エヴァンジェリーナ嬢に会いに行きました」
「ふむ、戻った……と思って良いのか。それとも治ったか」
やはり気付いていたのか。
「一時的に治っているらしいです」
「だから、聖剣ヴィアラッテアを持ち歩いているのか」
「はい、状態異常を防いでくれますから」
「そうか」
深刻な話……のはずだ。第一王位継承権保持者で、王太子である俺が洗脳されていた、と言う話だから。
だが、大した事ではない様な雰囲気で、父王はケーキを食べ続ける。前世に続いて、今世でも気持ち悪くなりそうだ。
「分かっていながら、放置されていたとは、父上も人が悪い」
少しの嫌味は許されるだろうと、言葉を繰り出す。そうしなければ、凝視してしまいそうだ。ケーキを食べ続ける父を。
「あの状態のお前に何を言っても無意味だろう。ラウラ男爵令嬢に溺れきっていたからな。魔法で洗脳される事はないだろうから、薬物の方か。中身が分からない物を食うなど、意地汚いにも程があるな」
「そうですね。私のミスです。申し訳なく……」
(なんだろう。納得がいかない)
「エヴァ嬢が、私のために薬を用意してくれるそうです。彼女の医療における知識は国内でも有数ですので、問題ないかと」
「生涯を共にするお前のためにと、医療の知識を勉強したそうだな。素晴らしい女性だ。もう二度と目移りは許さんぞ」
(それについては同意しかねます)
医療の知識は俺のためと言うより、前世の知識を活用しただけだし。まぁ、結果助かってるから、あながち嘘ではないかもだけど。
オカンを妻にするとかマジ無理!
オカンはオヤジにしか興味ないしね!
俺だって、オカンみたいな強い女は嫌だ。その場の空気を和ませてくれる女性が良い。麗みたいな……。
「返事がないな」
「いえ、今回の件でエヴァ嬢には愛想を尽かされたのでは、と思いまして」
ここは誤魔化す事にした。たぶんその内、婚約破棄するから。
「誠心誠意、謝る事だな。で、お前が来たのは、ラウラ男爵令嬢の調査の依頼か?」
「はい、正直なところ、彼女の意図が掴めません。私を含む5人を薬で虜にする事に何のメリットがあるのか。金が欲しいだけなら、もっと良いターゲットがいるはずです。ましてや私をターゲットにするなど、リスクが高過ぎます」
今更だけど、そう思う。王妃になりたいなら俺だけを狙えば良い。だが、血統を重視する王侯貴族が認める訳がない。
更に意味が分からないのが、彼女の行動だ。男5人を虜にし、学園や市中を練り歩く。その姿は異常だ。一夫一妻を絶対とするこの国で、その様な姿を見せつければ、あらゆる箇所から反感を買う。
国を傾ける為にわざとやっているのか、それとも考えなしの馬鹿なのか。
オカンなら、ヒロインも転生者とか言うかも知れないが。
「ラウラ男爵令嬢の両親は亡くなっていると言う。これは聞いてるな」
「はい。両親が亡くなって修道院で働いていた所を、祖父であるアイマーロ男爵に見つけられたと聞いております。ラウラ男爵令嬢の父はアイマーロ男爵を継ぐ予定でしたが、市中の女性と恋に落ち、両親に反対された為に駆け落ちしたと」
「ふむ、その両親の墓が見つからないのは知っているか?」
「いえ、知らないです。そう言えば聞いた事もありません」
ラウラ男爵令嬢とは、一年ほど一緒に過ごした。そう言えば、生い立ちの話は聞いたが、具体的な両親の死亡の原因も、どこに住んでいたかも聞いた事がない。
「つまり、彼女は何者なんですか?」
俺の目を真正面から受け止めた父がケーキを頬張る。
(何個目?ねぇ、それ何個目??)
「それは今、調査中だ。分かり次第連絡する」
なんだろう、今一シリアスに終わらなかった。母上と違って、キャラが強烈だな。父上。
とりあえず、髭に生クリーム付いてるけど、黙っておこう。
これで、おあいこだ。
俺は王族の色である白地に、金の刺繍を施した騎士服で王の執務室へ向かう。マントの色は裏地が紫で表は白だ。
紫は俺が産まれた時に与えられた色だ。王族の風習らしい。
胸には勲章が3つ。
王太子である証。
聖騎士団長である証。
聖魔法士団長で有る証。
腰に収まる剣は、聖剣ヴィアラッテア。
その昔、勇者が魔王討伐の際に使用したと伝わる聖なる剣。持ち主を選び、自動で防御結界を張り、体力と魔力と状態異常を自動回復してくれる。
王の執務室に到着した俺を迎えるのは、王直属の護衛騎士。うやうやしくお辞儀をし、扉を開ける。
「失礼致します」
俺は最大級のお辞儀をする。
顔を上げると、重厚感のあるデスクで書類にサインをする父が見える。
金の髪、薄い金の瞳。顎髭を生やしているのは、必要以上に若く見られる顔を老けて見せるため。父上は魔力量が多い方ではない。その為に魔力ではなく、智力で国内を統べる。
「座るが良い」
王である父が、机の前にあるソファへと俺を促す。
俺はお礼と共に、ソファへ着座する。
「少し待っていろ。急ぎの書類を片付ける」
そう言って父が指を鳴らすと、メイドが入ってきて、コーヒーと3段式のケーキスタンドを置く。ケーキがここぞとばかりに盛られている。
一見、俺の事を気遣っている様だが、実は違う。父は甘い物が大好きだ。周囲にバレない様に気を使っているが、実はバレてる。
前世のオヤジも甘い物が好きだった。ケーキとかクッキーとか良く作ってた。
スイーツバイキングにもオカンと良く行ってたっけ。オカンは甘い物がそんなに好きじゃなかったけど、オヤジに誘われたら付き合ってた。俺も一回付き合わされた。オヤジが嬉々としてケーキを20個食べる姿を見て、気持ち悪くなって吐いた。あれ以来、一緒に行くのやめたんだよな。
前世と今世の父で、共通点があるなんて面白いな。
「午前中に、サヴィーニ公爵家に行ったそうだな」
いつの間にか父が、俺の目の前のソファに腰掛け話をしてきた。
ケーキをソーサーに運び、フォークで2口。
もう次の物色が始ってる。息子と二人きりだから遠慮がない。
「ええ、エヴァンジェリーナ嬢に会いに行きました」
「ふむ、戻った……と思って良いのか。それとも治ったか」
やはり気付いていたのか。
「一時的に治っているらしいです」
「だから、聖剣ヴィアラッテアを持ち歩いているのか」
「はい、状態異常を防いでくれますから」
「そうか」
深刻な話……のはずだ。第一王位継承権保持者で、王太子である俺が洗脳されていた、と言う話だから。
だが、大した事ではない様な雰囲気で、父王はケーキを食べ続ける。前世に続いて、今世でも気持ち悪くなりそうだ。
「分かっていながら、放置されていたとは、父上も人が悪い」
少しの嫌味は許されるだろうと、言葉を繰り出す。そうしなければ、凝視してしまいそうだ。ケーキを食べ続ける父を。
「あの状態のお前に何を言っても無意味だろう。ラウラ男爵令嬢に溺れきっていたからな。魔法で洗脳される事はないだろうから、薬物の方か。中身が分からない物を食うなど、意地汚いにも程があるな」
「そうですね。私のミスです。申し訳なく……」
(なんだろう。納得がいかない)
「エヴァ嬢が、私のために薬を用意してくれるそうです。彼女の医療における知識は国内でも有数ですので、問題ないかと」
「生涯を共にするお前のためにと、医療の知識を勉強したそうだな。素晴らしい女性だ。もう二度と目移りは許さんぞ」
(それについては同意しかねます)
医療の知識は俺のためと言うより、前世の知識を活用しただけだし。まぁ、結果助かってるから、あながち嘘ではないかもだけど。
オカンを妻にするとかマジ無理!
オカンはオヤジにしか興味ないしね!
俺だって、オカンみたいな強い女は嫌だ。その場の空気を和ませてくれる女性が良い。麗みたいな……。
「返事がないな」
「いえ、今回の件でエヴァ嬢には愛想を尽かされたのでは、と思いまして」
ここは誤魔化す事にした。たぶんその内、婚約破棄するから。
「誠心誠意、謝る事だな。で、お前が来たのは、ラウラ男爵令嬢の調査の依頼か?」
「はい、正直なところ、彼女の意図が掴めません。私を含む5人を薬で虜にする事に何のメリットがあるのか。金が欲しいだけなら、もっと良いターゲットがいるはずです。ましてや私をターゲットにするなど、リスクが高過ぎます」
今更だけど、そう思う。王妃になりたいなら俺だけを狙えば良い。だが、血統を重視する王侯貴族が認める訳がない。
更に意味が分からないのが、彼女の行動だ。男5人を虜にし、学園や市中を練り歩く。その姿は異常だ。一夫一妻を絶対とするこの国で、その様な姿を見せつければ、あらゆる箇所から反感を買う。
国を傾ける為にわざとやっているのか、それとも考えなしの馬鹿なのか。
オカンなら、ヒロインも転生者とか言うかも知れないが。
「ラウラ男爵令嬢の両親は亡くなっていると言う。これは聞いてるな」
「はい。両親が亡くなって修道院で働いていた所を、祖父であるアイマーロ男爵に見つけられたと聞いております。ラウラ男爵令嬢の父はアイマーロ男爵を継ぐ予定でしたが、市中の女性と恋に落ち、両親に反対された為に駆け落ちしたと」
「ふむ、その両親の墓が見つからないのは知っているか?」
「いえ、知らないです。そう言えば聞いた事もありません」
ラウラ男爵令嬢とは、一年ほど一緒に過ごした。そう言えば、生い立ちの話は聞いたが、具体的な両親の死亡の原因も、どこに住んでいたかも聞いた事がない。
「つまり、彼女は何者なんですか?」
俺の目を真正面から受け止めた父がケーキを頬張る。
(何個目?ねぇ、それ何個目??)
「それは今、調査中だ。分かり次第連絡する」
なんだろう、今一シリアスに終わらなかった。母上と違って、キャラが強烈だな。父上。
とりあえず、髭に生クリーム付いてるけど、黙っておこう。
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