254 / 273
龍の章
四魔会議
しおりを挟む
元キール神聖王国の首都オリジンに存在する王城には、使徒達が集まる円卓の間というものが存在する。しかし国が崩壊した現在、そこを使うのは使徒ではない。
【よーぅ、来てやったぜぃ】
獣魔グティスは足でドアを蹴飛ばして、ズカズカと部屋の中に入った。中にはすでに死魔ヴァーロンと法魔レトが円卓についていた。
【うむ。久しいな。グティスよ】
ヴァーロンはモノクル越しにチラリとグティスを見る。しかしレトは不愉快そうな顔を浮かべて彼を無視する。
【おぅ。ヴァーロンのおっさんも元気そうだなぁ】
ズカズカと歩いてドサリとヴァーロンの向かい側の席に着く。
【しっかし、今度は女かぁ。特性とはいえ、会う度に顔が変わるのも難儀だよなぁ】
足をテーブルに投げ出して、椅子に体を沈めながらグティスがレトに話しかける。
【別に、我らにとって大切なのは魂だ。肉体などその付属物でしかない】
ぶっきらぼうに答えるレトを見てニヤニヤとグティスは笑う。
【なんでぇ、随分と不機嫌だねぃ。なんかあったのかぃ? 例えば、生まれた子供に何かあったとかぁ】
その言葉を聞いたレトは舌打ちをする。グティスは獣のような外見をしているが馬鹿ではない。むしろ頭が切れる。レト側の事情を知りつつもレトを煽って、さらに情報を引き出そうとしているのだろう。
【……】
だからこそ、レトは口を開ける事を拒んだ。
【言えないかぁ。そりゃ残念】
その様子を見たグティスは言葉とは裏腹に残念そうな顔を見せずにレトから目を離した。
【それにしても、ノヴァの爺さんはまだかねぃ。あの爺さん、いつも一番に来るはずなのになぁ】
彼らが集まる時、ノヴァはフィリアに選ばれた最古の存在である事から、彼らのまとめ役を引き受けていた。真面目な性格であるため、たとえ集合場所から自分が最も離れていたとしても、一番最初にそこに行くような人物だ。それなのにすでに集合予定時間を数分過ぎている。これはある意味で異常事態と言える。
【うむ。吾輩も気になっていたところだ。ノヴァ翁は意味もなく時間に遅れるような御仁ではない】
グティスとヴァーロンが話していると、足音が聞こえてきた。そちらに二人が視線を向けると、赤髪の若い男が立っていた。
【お前さん、誰だぃ? 魔人みたいだけどよぉ】
感じた事のない気配にグティスは思わず尋ねる。ヴァーロンも怪訝そうな顔を浮かべた。レトのみチラリと一瞥すると、興味を失ったかのように顔を背けた。男はそんな彼らの様子を無視して、空いていた最後の席に着いた。
【お前さん、もしかしてノヴァの爺さんなのかぁ?】
グティスは再度尋ねる。レヴィはグティスに顔を向けた。
「違う。俺はレヴィ、ノヴァじゃないが龍魔だ」
その言葉にポカンとした表情をグティスとヴァーロンは浮かべ、ついでその言葉の意味を理解すると、ノヴァは腹を抱えて笑い出し、ヴァーロンは顔を背けて肩を震わせた。
【ギャハハハハ! ノヴァの爺さん、いっつも偉そうな事ぉ言ってやがったのに、器に消されたのかよぅ! 雑魚すぎぃ! なんの冗談だよぉ!】
【くふふ、あまり笑ってやるな。ノヴァ翁がし……くくく……死んだんだぞ】
グティスを嗜めつつも、ヴァーロンも笑いを堪える事が出来なかった。
~~~~~~~~~
しばらくして、ようやく笑いやむと、レトが口を開いた。
【それで、今回話す内容についてだが……】
【おぃおぃ、なに仕切ろうとしてんだぃ? ノヴァの爺さんならまだしも、一番若い奴がしゃしゃるんだじゃねぇよぉ】
法魔であるレトは四魔の中で最後に生み出された存在だ。そのためグティスはレトを若造として見下す事があるのだ。
【誰かが話し始めなければ進むものも進まないだろう】
【んなこたぁ、わかってるさぁ。俺が言いたいのはテメェじゃ役不足ってことだ】
それを聞いたレトは肩をすくめると、口を閉じた。
【さてとぉ、ヴァーロンのおっさん、俺が進めてもいいかぃ?】
【うむ、よかろう】
【じゃあ、許可も出たという事で、情報開示を始めるとするかぃ】
グティスはそう告げると、自分が統治する大陸西側の話をし始めた。現在の支配規模や戦力などだ。それが終わると、ヴァーロンが話し、次いでレトも現状を報告する。
【んで、最後にえっと、レヴィだったかぁ? お前の情報を共有しろぃ】
「情報か……」
だがレヴィは彼らが望むような情報を持っていない。
【どうした? ノヴァ翁からは何も聞いていないのか?】
ヴァーロンの質問に、レヴィは首肯する。
【だぁから、リュカ王国を落としてないのかぁ】
ようやくグティスは納得したという表情を浮かべた。
「どういうことだ?」
【四魔は毎回目覚めるとフィリア様より使命を与えられる。その役割は毎回異なるが、共通しているのは何かしらで争うという事だ】
レヴィの様子を見て、レトが口を開く。
【今回我らに与えられた使命は陣取りゲーム。一国を制圧後、1年間の準備期間を経て、戦争を始めるというものだ】
「なんだそれ?」
【準備とは例えば配下を増やす事などがある。我らは自分の手元の駒と自らを用いて殺し合いをするのだ】
【ついでに言うとぉ、最中に勇者が殺しに来るかもしれないけど、それは自分でどうにかするって事でぇ】
「……それなら贄はどうするんだ?」
【贄? そういや、今回のはどんなやつなんだぁ?】
その質問に、レヴィはジンの特徴を説明する。
【へぇ、無神術の使い手で強化の権能持ちねぇ。なかなかにやばそうな組み合わせだぁ】
グティスは目を細める。先程までは大型の肉食獣のように荒々しい印象だったが、急に蛇のように狡猾そうな雰囲気が出てくる。
【うむ。其奴、危険すぎるな。下手すれば、フィリア様のお体を傷つけるかもしれん。強さはどの程度なのだ?】
【今現在の強さは大したものではない。そうだな、我らであれば本気を出さずとも容易く倒す事ができるだろう】
ヴァーロンの疑問に、レヴィの代わりにレトが答える。
【ほう、すでに戦ったのか?】
興味深そうにヴァーロンが尋ねる。
【ああ、この器と因縁浅からぬ仲でな。器を奪う時に少し戦った】
【それじゃあ、そいつは十全に戦えなかったんじゃねぇかぁ?】
【だろうな。だが侮るなよ。腐っても我は法魔だ。相手の実力を測る事など容易く出来る】
馬鹿にするように言ってきたグティスにレトは言い返した。
【まぁ、お前が言うならそうなんだろうよぉ】
【うむ。しかし、強化の権能とやらは話によると無限に力を増す事が出来るのだろう? 現状の戦闘力を鵜呑みにするのは少々安直すぎるな】
【おっさんの言う通りだぁな。それで、今そいつはどこにいるんだぁ?】
だが、その質問にレヴィは首を横に振った。
「わからない」
【なんでぇ、動向を探ってねぇのか?】
「こちらにも都合があったんだ」
【ふーん。まあ、贄ならそのうち出てくるだろぅさ。そういう風に創られているからなぁ。んじゃあまぁ、大体話はこれで終わりかぃ?】
グティスがそう言うと、他の三人も頷いた。
【そんじゃぁ、今日から丁度一月後、ゲームを始めようぜぇ。龍魔はまぁ今回は残念だったなぁ。陣取りゲームするにも陣がなきゃぁな。フィリア様の寵愛はまた来世っつぅ事だぁ】
小馬鹿にしたように言ってくるグティスをレヴィは無視する。彼にとって、もはやフィリアの愛は必要なものではない。
「じゃあ、俺は行く。贄を探し、育てる事が俺の使命だからな」
【おぅ、それはお前に頼んだぜぇ】
【うむ、任せた】
【……】
レヴィは立ち上がると円卓の間から出る。それに続くようにヴァーロンも立ち上がり、窓から飛び去った。部屋の中にはグティスとレトが残った。
【なんだ?】
レトが不快そうに出て行こうとしないグティス尋ねる。
【お前……弱体化しているなぁ】
ニヤニヤと笑うグティスに、眉がピクリと動く。
【ギャハハハハ、図星かぁ。まぁいい、1ヶ月後にまた会おうぜぇ】
グティスは立ち上がると鼻で笑って去って行った。
【ちっ】
誰もいなくなった円卓の間でレトは舌打ちをした。
~~~~~~~
空を飛びながら、俺はさっきの話し合いで聞いた内容を頭で反芻する。カミーラ達を巻き込まない為にはどうすればいいのか。だがわからない。他の四魔達が動き出せば、きっとこの世界に逃げられる場所はない。
ならば俺がすべき事は何か。カミーラ達を守る為に何が出来るのか。
きっと間も無く世界が終わる。その時、俺は何が出来るのだろうか。
【よーぅ、来てやったぜぃ】
獣魔グティスは足でドアを蹴飛ばして、ズカズカと部屋の中に入った。中にはすでに死魔ヴァーロンと法魔レトが円卓についていた。
【うむ。久しいな。グティスよ】
ヴァーロンはモノクル越しにチラリとグティスを見る。しかしレトは不愉快そうな顔を浮かべて彼を無視する。
【おぅ。ヴァーロンのおっさんも元気そうだなぁ】
ズカズカと歩いてドサリとヴァーロンの向かい側の席に着く。
【しっかし、今度は女かぁ。特性とはいえ、会う度に顔が変わるのも難儀だよなぁ】
足をテーブルに投げ出して、椅子に体を沈めながらグティスがレトに話しかける。
【別に、我らにとって大切なのは魂だ。肉体などその付属物でしかない】
ぶっきらぼうに答えるレトを見てニヤニヤとグティスは笑う。
【なんでぇ、随分と不機嫌だねぃ。なんかあったのかぃ? 例えば、生まれた子供に何かあったとかぁ】
その言葉を聞いたレトは舌打ちをする。グティスは獣のような外見をしているが馬鹿ではない。むしろ頭が切れる。レト側の事情を知りつつもレトを煽って、さらに情報を引き出そうとしているのだろう。
【……】
だからこそ、レトは口を開ける事を拒んだ。
【言えないかぁ。そりゃ残念】
その様子を見たグティスは言葉とは裏腹に残念そうな顔を見せずにレトから目を離した。
【それにしても、ノヴァの爺さんはまだかねぃ。あの爺さん、いつも一番に来るはずなのになぁ】
彼らが集まる時、ノヴァはフィリアに選ばれた最古の存在である事から、彼らのまとめ役を引き受けていた。真面目な性格であるため、たとえ集合場所から自分が最も離れていたとしても、一番最初にそこに行くような人物だ。それなのにすでに集合予定時間を数分過ぎている。これはある意味で異常事態と言える。
【うむ。吾輩も気になっていたところだ。ノヴァ翁は意味もなく時間に遅れるような御仁ではない】
グティスとヴァーロンが話していると、足音が聞こえてきた。そちらに二人が視線を向けると、赤髪の若い男が立っていた。
【お前さん、誰だぃ? 魔人みたいだけどよぉ】
感じた事のない気配にグティスは思わず尋ねる。ヴァーロンも怪訝そうな顔を浮かべた。レトのみチラリと一瞥すると、興味を失ったかのように顔を背けた。男はそんな彼らの様子を無視して、空いていた最後の席に着いた。
【お前さん、もしかしてノヴァの爺さんなのかぁ?】
グティスは再度尋ねる。レヴィはグティスに顔を向けた。
「違う。俺はレヴィ、ノヴァじゃないが龍魔だ」
その言葉にポカンとした表情をグティスとヴァーロンは浮かべ、ついでその言葉の意味を理解すると、ノヴァは腹を抱えて笑い出し、ヴァーロンは顔を背けて肩を震わせた。
【ギャハハハハ! ノヴァの爺さん、いっつも偉そうな事ぉ言ってやがったのに、器に消されたのかよぅ! 雑魚すぎぃ! なんの冗談だよぉ!】
【くふふ、あまり笑ってやるな。ノヴァ翁がし……くくく……死んだんだぞ】
グティスを嗜めつつも、ヴァーロンも笑いを堪える事が出来なかった。
~~~~~~~~~
しばらくして、ようやく笑いやむと、レトが口を開いた。
【それで、今回話す内容についてだが……】
【おぃおぃ、なに仕切ろうとしてんだぃ? ノヴァの爺さんならまだしも、一番若い奴がしゃしゃるんだじゃねぇよぉ】
法魔であるレトは四魔の中で最後に生み出された存在だ。そのためグティスはレトを若造として見下す事があるのだ。
【誰かが話し始めなければ進むものも進まないだろう】
【んなこたぁ、わかってるさぁ。俺が言いたいのはテメェじゃ役不足ってことだ】
それを聞いたレトは肩をすくめると、口を閉じた。
【さてとぉ、ヴァーロンのおっさん、俺が進めてもいいかぃ?】
【うむ、よかろう】
【じゃあ、許可も出たという事で、情報開示を始めるとするかぃ】
グティスはそう告げると、自分が統治する大陸西側の話をし始めた。現在の支配規模や戦力などだ。それが終わると、ヴァーロンが話し、次いでレトも現状を報告する。
【んで、最後にえっと、レヴィだったかぁ? お前の情報を共有しろぃ】
「情報か……」
だがレヴィは彼らが望むような情報を持っていない。
【どうした? ノヴァ翁からは何も聞いていないのか?】
ヴァーロンの質問に、レヴィは首肯する。
【だぁから、リュカ王国を落としてないのかぁ】
ようやくグティスは納得したという表情を浮かべた。
「どういうことだ?」
【四魔は毎回目覚めるとフィリア様より使命を与えられる。その役割は毎回異なるが、共通しているのは何かしらで争うという事だ】
レヴィの様子を見て、レトが口を開く。
【今回我らに与えられた使命は陣取りゲーム。一国を制圧後、1年間の準備期間を経て、戦争を始めるというものだ】
「なんだそれ?」
【準備とは例えば配下を増やす事などがある。我らは自分の手元の駒と自らを用いて殺し合いをするのだ】
【ついでに言うとぉ、最中に勇者が殺しに来るかもしれないけど、それは自分でどうにかするって事でぇ】
「……それなら贄はどうするんだ?」
【贄? そういや、今回のはどんなやつなんだぁ?】
その質問に、レヴィはジンの特徴を説明する。
【へぇ、無神術の使い手で強化の権能持ちねぇ。なかなかにやばそうな組み合わせだぁ】
グティスは目を細める。先程までは大型の肉食獣のように荒々しい印象だったが、急に蛇のように狡猾そうな雰囲気が出てくる。
【うむ。其奴、危険すぎるな。下手すれば、フィリア様のお体を傷つけるかもしれん。強さはどの程度なのだ?】
【今現在の強さは大したものではない。そうだな、我らであれば本気を出さずとも容易く倒す事ができるだろう】
ヴァーロンの疑問に、レヴィの代わりにレトが答える。
【ほう、すでに戦ったのか?】
興味深そうにヴァーロンが尋ねる。
【ああ、この器と因縁浅からぬ仲でな。器を奪う時に少し戦った】
【それじゃあ、そいつは十全に戦えなかったんじゃねぇかぁ?】
【だろうな。だが侮るなよ。腐っても我は法魔だ。相手の実力を測る事など容易く出来る】
馬鹿にするように言ってきたグティスにレトは言い返した。
【まぁ、お前が言うならそうなんだろうよぉ】
【うむ。しかし、強化の権能とやらは話によると無限に力を増す事が出来るのだろう? 現状の戦闘力を鵜呑みにするのは少々安直すぎるな】
【おっさんの言う通りだぁな。それで、今そいつはどこにいるんだぁ?】
だが、その質問にレヴィは首を横に振った。
「わからない」
【なんでぇ、動向を探ってねぇのか?】
「こちらにも都合があったんだ」
【ふーん。まあ、贄ならそのうち出てくるだろぅさ。そういう風に創られているからなぁ。んじゃあまぁ、大体話はこれで終わりかぃ?】
グティスがそう言うと、他の三人も頷いた。
【そんじゃぁ、今日から丁度一月後、ゲームを始めようぜぇ。龍魔はまぁ今回は残念だったなぁ。陣取りゲームするにも陣がなきゃぁな。フィリア様の寵愛はまた来世っつぅ事だぁ】
小馬鹿にしたように言ってくるグティスをレヴィは無視する。彼にとって、もはやフィリアの愛は必要なものではない。
「じゃあ、俺は行く。贄を探し、育てる事が俺の使命だからな」
【おぅ、それはお前に頼んだぜぇ】
【うむ、任せた】
【……】
レヴィは立ち上がると円卓の間から出る。それに続くようにヴァーロンも立ち上がり、窓から飛び去った。部屋の中にはグティスとレトが残った。
【なんだ?】
レトが不快そうに出て行こうとしないグティス尋ねる。
【お前……弱体化しているなぁ】
ニヤニヤと笑うグティスに、眉がピクリと動く。
【ギャハハハハ、図星かぁ。まぁいい、1ヶ月後にまた会おうぜぇ】
グティスは立ち上がると鼻で笑って去って行った。
【ちっ】
誰もいなくなった円卓の間でレトは舌打ちをした。
~~~~~~~
空を飛びながら、俺はさっきの話し合いで聞いた内容を頭で反芻する。カミーラ達を巻き込まない為にはどうすればいいのか。だがわからない。他の四魔達が動き出せば、きっとこの世界に逃げられる場所はない。
ならば俺がすべき事は何か。カミーラ達を守る為に何が出来るのか。
きっと間も無く世界が終わる。その時、俺は何が出来るのだろうか。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる