186 / 273
第7章:再会編
目覚め
しおりを挟む
投げつけたナイフは正確にナギの額に刺さる。勢いに押され、ナギは大きくのけぞり、ビクンと一度震えるとゆっくり姿勢を元に戻した。突き刺さったままのナイフが盛り上がってきた肉に押し出される様に徐々に抜けていき、やがて地面に落ちてカランという音をたてた。彼女の額から流れていた血は蒸発するかの様に、一瞬で消え去った。
「もー、お姉ちゃんに向かって、いきなり何するの?」
「あ……ああ…あああああああ!!!」
ジンは即座に無神術で両手にナイフを作り出すと、強く握りしめ、ナギに斬りかかった。
「悪戯はダメよ」
だが、刃が彼女に辿り着く前に、彼女から衝撃波が発生し、ジンの体が背後の壁まで吹き飛ばされた。
「がはっ」
意識が一瞬遠のき、両手に持っていたナイフを落としかける。しかし必死に意識を手繰り寄せ、ナイフを再度力を込めて握った。
「お姉ちゃんにナイフを向けるなんて、そんな子に育てた覚えはないよ?」
「違う! お前は姉ちゃんなんかじゃねえ!」
その言葉にナギは困惑した表情を浮かべる。まるでジンの方が間違っているのではないかと錯覚しそうになる顔を見て、ジンの心は掻き毟られた。
「どうしてそんな酷い事を言うの? 私はこんなにジンが大好きなのに」
「絶対にお前は姉ちゃんじゃない! 姉ちゃんは確かにあの時俺が殺した……殺したんだ!」
ジンはもはや泣きそうな顔を浮かべて、必死になって目の前の現実を否定しようとしていた。姉を殺した事は、彼にとって最大のトラウマだ。そして、それが今まで彼が生きてきた原動力でもあった。それなのに、その全てをぶち壊す存在がいるのだ。気が狂いそうだった。
「私はあなたのお姉ちゃんだよ。あっ、もしかして、この羽のせい? こんなのが付いてるから信じられないのかな。うーん、どうしたら分かってもらえるかな……そうだ! 私とジンしか知らないジンの秘密だってちゃんと覚えているよ」
そう言うとナギは、ジンと彼女しか知らないはずの話を彼に披露した。いくつまで寝小便をしていたかとか、ジンが隠し持っていた秘密のお宝の隠し場所だとか、些末な事を次々と流れる様にジンに話す。その発言全てが、目の前の女性がナギである事を示していた。
「……これぐらいで信じてくれたかな?」
「………」
ジンは絶句し、言葉が何も出て来なかった。考えが纏まらず、状況を受け止め切れなかった。そんな彼にナギが近寄ってくる。ジンは呆然と立ち尽くしていたが、反射的に僅かに後ずさる。しかし、それ以上動く事は出来なかった。硬直状態にある彼の前まで来ると、ナギは少し顔を上げて記憶の中にある笑顔を見せる。
「いつの間にか、こんなに大きくなったんだね」
「ね……えちゃん」
蚊の鳴くような声で囁くジンをナギはそっと抱きしめた。
「うん。お姉ちゃんだよ」
「姉……ちゃん? 本当に、姉ちゃんなのか?」
「はいはい、お姉ちゃんですよ」
その途端、ジンの瞳から涙が溢れ出し、足に力が入らなくなり、崩れ落ちる。ジンを支えながら、彼の頭を優しく撫でる。ナギの胸に顔を埋め、声を上げて泣きじゃくるジンを見て、ナギは微笑む。
「ふふふ、大きくなっても甘えん坊なのは変わらないね。ああもう、本当に嬉しいなぁ。ようやくあなたの事を喰べる事が出来るなんて」
「え?」
次の瞬間、ジンの肩をナギが喰い千切った。血が辺りに飛び散る。
「ぐっ、がああああああああ!」
激痛に思わずナギを引き剥がそうとするが、万力の様な力で抱きしめられて、まともに動く事も出来ない。
「こらこら、あんまり暴れちゃったら、上手く食べられないでしょ? 食事の時はお行儀良くって、ちゃんと教えたでしょ」
的外れな事を言いながら、再度ジンに噛みつき、咀嚼する。
「ぐああああああああ!」
ジンの悲鳴が洞窟の中に響き渡る。
「ああ、本当に美味しい。エルマーよりも、レイよりも、ザックよりも、ミシェルよりも! ジンが1番美味しい!」
恍惚とした表情を浮かべながら、ナギはさらにジンに噛み付いた。大量の血液とともに、ついに肩の骨が剥き出しになる。
「もっと、もっとちょうだい! きゃはっ、きゃははははははははははははは!」
悲鳴を上げ、苦痛に顔を歪め続けるジンを見ながら、ナギが狂ったように笑い出す。そしてもう一度彼に噛みつこうとした瞬間、彼女の頭が斬り飛ばされた。拘束が緩んだ瞬間に、誰かがジンをナギから奪い取った。続いて、炎球が飛び、地面に転がる頭と、力なく倒れた体を包み込み、ゴウゴウと激しく燃え上がる。
「ご無事ですか!?」
ジンが顔を声のした方に向けると、心配そうな顔を浮かべたハンゾーと、自分の肩の止血のために患部に結界を張ろうとしているミコト、そして、武器の刀を構えていまだ警戒態勢を解除せず、ナギとジンたちの間に立って炎を睨みつけているゴウテンがいた。
「……お……前ら」
「何もおっしゃられになる必要はございません。まだ治療は出来ておりませんが、ここにいては危険です。急いでこの場から離れましょう」
ジンが力なくその言葉に頷くと、ハンゾーはジンを背負い、ミコトとゴウテンに声を掛ける。ゴウテンは殿を務めるために彼らの後ろにつき、ミコトは、走る速度を上げる補助として全員に風の法術を掛けた。
「少々揺れますが、どうか辛抱して下さい」
しかし、ハンゾーたちが走り出した瞬間、背後の炎が鎮火した。
【逃さぬよ】
その声にゴウテンが即座に振り向き、呆然とする。
「嘘……だろ」
そこには先ほど首を斬り飛ばし、燃やしたはずのナギが、傷一つない姿で立っていた。確かに魔人を倒せるほどの攻撃ではないが、かつてアイザックと初遭遇した時にジンが黒炎で燃やし、一時的に行動不能にした様に、たとえ魔人であったとしても、普通ならば、少しの間とはいえ回復に時間がかかるはずである。しかし、その姿からダメージを負った様子は一切見受けられない。異なるのは、アッシュグレーだった髪が完全な銀色になり、白かった翼が闇より暗い黒へと変化している事だった。
【感謝するぞ。漸く意識を完全に表層に浮かべる事が出来た】
先ほどまでの雰囲気とは全く異なるその存在が発する一言一言に、得体の知れない力が込められている様にゴウテン達は感じた。少しでも相手の気に触る事をすれば間違いなく死ぬという事を完全に理解する。
「お、お前は一体?」
必死に恐怖を抑え、ゴウテンが尋ねる。
【今から死ぬ者に教えて何の意味がある、と言いたい所だが、せっかく我を呼び起こしてくれたのだ。特別に教えてやろう】
ゴウテンたちはその言葉に息を飲む。
【我が名はレト。法魔の名を冠する四魔の1人だ、とは言っても、まだ忌々しい事に不完全体ではあるのだがな】
そう名乗り、ナギと同じ顔で酷薄な笑みを浮かべる。その言葉が嘘では無い事に、ハンゾーも、ミコトも、ゴウテンも本能で理解した。
「くそっ、師匠、ミコト様! ジンを連れて逃げて下さい! ここは俺が時間を稼ぎます!」
ゴウテンが恐怖で体を震わせながら叫ぶ。
「な、何言ってるの!?」
「……任せた」
「ちょっと、じい!?」
ミコトの声を無視して、ハンゾーが彼女の腕を掴むと強引に走り出した。
「じい!? ゴウテン……ゴウテン!!」
ハンゾーは一切振り返らず、後ろを向いて叫ぶミコトをグイグイと引っ張って行った。
【時間を稼ぐだと? 面白い事を言うな小僧。それでは体操がてら、少し遊んでやるか】
「そいつは光栄だな。だが簡単にやれるとは思うなよ」
そう言うと、ゴウテンは蒼気を身に纏う。
【ほう、その歳で蒼気を使うか。ならば少しは楽しめるかな?】
レトの周囲に風が集まりだす。
【頼むから、簡単には死んでくれるなよ?】
風がレトを包み込んだこと視認した瞬間、右側から巨大なハンマーで殴られたかの様な衝撃がぶつかってくる。
「ぐはっ」
蒼気で身を包んでいたおかげで、死は何とか免れたが、その一撃で何本も骨が折れた様だ。肩から下の骨があちこち皮膚から飛び出している。痛みに顔を歪めるも、直ぐにレトを睨む。レトは一歩も動いていなかった。
【どんどん行くぞ】
またしても巨大なハンマーで殴られたかの様な衝撃が、今度は前方から飛んでくる。
「ぐふっ」
まるでボールの様に吹き飛ばされたゴウテンは空中で何とか姿勢を整え、着地する。しかし、休む間も無く次の攻撃が来る。刀を振るい、気を練り上げ、何とか対応しようとするも、終わりはすぐにやってきた。
【ほう、6発食らってもまだ生きているとは。なかなかやるではないか。お前のために2分も費やしたぞ】
素直に驚いているかの様に、ゴウテンに語りかけてくるが、ほとんどの骨が骨折しているゴウテンは微かに動く事すら出来ない。
【さて、殺すか】
上から風の塊が落ちてきて、ゴウテンに襲いかかる。
「ミ…コ…」
ゴウテンは微かに口を動かして、愛する許嫁の名を呟いた。
「ゴウテン!」
それに返答するかの様に少女の声が響き、ゴウテンの体を結界が覆い、風の槌を食い止めた。
「もー、お姉ちゃんに向かって、いきなり何するの?」
「あ……ああ…あああああああ!!!」
ジンは即座に無神術で両手にナイフを作り出すと、強く握りしめ、ナギに斬りかかった。
「悪戯はダメよ」
だが、刃が彼女に辿り着く前に、彼女から衝撃波が発生し、ジンの体が背後の壁まで吹き飛ばされた。
「がはっ」
意識が一瞬遠のき、両手に持っていたナイフを落としかける。しかし必死に意識を手繰り寄せ、ナイフを再度力を込めて握った。
「お姉ちゃんにナイフを向けるなんて、そんな子に育てた覚えはないよ?」
「違う! お前は姉ちゃんなんかじゃねえ!」
その言葉にナギは困惑した表情を浮かべる。まるでジンの方が間違っているのではないかと錯覚しそうになる顔を見て、ジンの心は掻き毟られた。
「どうしてそんな酷い事を言うの? 私はこんなにジンが大好きなのに」
「絶対にお前は姉ちゃんじゃない! 姉ちゃんは確かにあの時俺が殺した……殺したんだ!」
ジンはもはや泣きそうな顔を浮かべて、必死になって目の前の現実を否定しようとしていた。姉を殺した事は、彼にとって最大のトラウマだ。そして、それが今まで彼が生きてきた原動力でもあった。それなのに、その全てをぶち壊す存在がいるのだ。気が狂いそうだった。
「私はあなたのお姉ちゃんだよ。あっ、もしかして、この羽のせい? こんなのが付いてるから信じられないのかな。うーん、どうしたら分かってもらえるかな……そうだ! 私とジンしか知らないジンの秘密だってちゃんと覚えているよ」
そう言うとナギは、ジンと彼女しか知らないはずの話を彼に披露した。いくつまで寝小便をしていたかとか、ジンが隠し持っていた秘密のお宝の隠し場所だとか、些末な事を次々と流れる様にジンに話す。その発言全てが、目の前の女性がナギである事を示していた。
「……これぐらいで信じてくれたかな?」
「………」
ジンは絶句し、言葉が何も出て来なかった。考えが纏まらず、状況を受け止め切れなかった。そんな彼にナギが近寄ってくる。ジンは呆然と立ち尽くしていたが、反射的に僅かに後ずさる。しかし、それ以上動く事は出来なかった。硬直状態にある彼の前まで来ると、ナギは少し顔を上げて記憶の中にある笑顔を見せる。
「いつの間にか、こんなに大きくなったんだね」
「ね……えちゃん」
蚊の鳴くような声で囁くジンをナギはそっと抱きしめた。
「うん。お姉ちゃんだよ」
「姉……ちゃん? 本当に、姉ちゃんなのか?」
「はいはい、お姉ちゃんですよ」
その途端、ジンの瞳から涙が溢れ出し、足に力が入らなくなり、崩れ落ちる。ジンを支えながら、彼の頭を優しく撫でる。ナギの胸に顔を埋め、声を上げて泣きじゃくるジンを見て、ナギは微笑む。
「ふふふ、大きくなっても甘えん坊なのは変わらないね。ああもう、本当に嬉しいなぁ。ようやくあなたの事を喰べる事が出来るなんて」
「え?」
次の瞬間、ジンの肩をナギが喰い千切った。血が辺りに飛び散る。
「ぐっ、がああああああああ!」
激痛に思わずナギを引き剥がそうとするが、万力の様な力で抱きしめられて、まともに動く事も出来ない。
「こらこら、あんまり暴れちゃったら、上手く食べられないでしょ? 食事の時はお行儀良くって、ちゃんと教えたでしょ」
的外れな事を言いながら、再度ジンに噛みつき、咀嚼する。
「ぐああああああああ!」
ジンの悲鳴が洞窟の中に響き渡る。
「ああ、本当に美味しい。エルマーよりも、レイよりも、ザックよりも、ミシェルよりも! ジンが1番美味しい!」
恍惚とした表情を浮かべながら、ナギはさらにジンに噛み付いた。大量の血液とともに、ついに肩の骨が剥き出しになる。
「もっと、もっとちょうだい! きゃはっ、きゃははははははははははははは!」
悲鳴を上げ、苦痛に顔を歪め続けるジンを見ながら、ナギが狂ったように笑い出す。そしてもう一度彼に噛みつこうとした瞬間、彼女の頭が斬り飛ばされた。拘束が緩んだ瞬間に、誰かがジンをナギから奪い取った。続いて、炎球が飛び、地面に転がる頭と、力なく倒れた体を包み込み、ゴウゴウと激しく燃え上がる。
「ご無事ですか!?」
ジンが顔を声のした方に向けると、心配そうな顔を浮かべたハンゾーと、自分の肩の止血のために患部に結界を張ろうとしているミコト、そして、武器の刀を構えていまだ警戒態勢を解除せず、ナギとジンたちの間に立って炎を睨みつけているゴウテンがいた。
「……お……前ら」
「何もおっしゃられになる必要はございません。まだ治療は出来ておりませんが、ここにいては危険です。急いでこの場から離れましょう」
ジンが力なくその言葉に頷くと、ハンゾーはジンを背負い、ミコトとゴウテンに声を掛ける。ゴウテンは殿を務めるために彼らの後ろにつき、ミコトは、走る速度を上げる補助として全員に風の法術を掛けた。
「少々揺れますが、どうか辛抱して下さい」
しかし、ハンゾーたちが走り出した瞬間、背後の炎が鎮火した。
【逃さぬよ】
その声にゴウテンが即座に振り向き、呆然とする。
「嘘……だろ」
そこには先ほど首を斬り飛ばし、燃やしたはずのナギが、傷一つない姿で立っていた。確かに魔人を倒せるほどの攻撃ではないが、かつてアイザックと初遭遇した時にジンが黒炎で燃やし、一時的に行動不能にした様に、たとえ魔人であったとしても、普通ならば、少しの間とはいえ回復に時間がかかるはずである。しかし、その姿からダメージを負った様子は一切見受けられない。異なるのは、アッシュグレーだった髪が完全な銀色になり、白かった翼が闇より暗い黒へと変化している事だった。
【感謝するぞ。漸く意識を完全に表層に浮かべる事が出来た】
先ほどまでの雰囲気とは全く異なるその存在が発する一言一言に、得体の知れない力が込められている様にゴウテン達は感じた。少しでも相手の気に触る事をすれば間違いなく死ぬという事を完全に理解する。
「お、お前は一体?」
必死に恐怖を抑え、ゴウテンが尋ねる。
【今から死ぬ者に教えて何の意味がある、と言いたい所だが、せっかく我を呼び起こしてくれたのだ。特別に教えてやろう】
ゴウテンたちはその言葉に息を飲む。
【我が名はレト。法魔の名を冠する四魔の1人だ、とは言っても、まだ忌々しい事に不完全体ではあるのだがな】
そう名乗り、ナギと同じ顔で酷薄な笑みを浮かべる。その言葉が嘘では無い事に、ハンゾーも、ミコトも、ゴウテンも本能で理解した。
「くそっ、師匠、ミコト様! ジンを連れて逃げて下さい! ここは俺が時間を稼ぎます!」
ゴウテンが恐怖で体を震わせながら叫ぶ。
「な、何言ってるの!?」
「……任せた」
「ちょっと、じい!?」
ミコトの声を無視して、ハンゾーが彼女の腕を掴むと強引に走り出した。
「じい!? ゴウテン……ゴウテン!!」
ハンゾーは一切振り返らず、後ろを向いて叫ぶミコトをグイグイと引っ張って行った。
【時間を稼ぐだと? 面白い事を言うな小僧。それでは体操がてら、少し遊んでやるか】
「そいつは光栄だな。だが簡単にやれるとは思うなよ」
そう言うと、ゴウテンは蒼気を身に纏う。
【ほう、その歳で蒼気を使うか。ならば少しは楽しめるかな?】
レトの周囲に風が集まりだす。
【頼むから、簡単には死んでくれるなよ?】
風がレトを包み込んだこと視認した瞬間、右側から巨大なハンマーで殴られたかの様な衝撃がぶつかってくる。
「ぐはっ」
蒼気で身を包んでいたおかげで、死は何とか免れたが、その一撃で何本も骨が折れた様だ。肩から下の骨があちこち皮膚から飛び出している。痛みに顔を歪めるも、直ぐにレトを睨む。レトは一歩も動いていなかった。
【どんどん行くぞ】
またしても巨大なハンマーで殴られたかの様な衝撃が、今度は前方から飛んでくる。
「ぐふっ」
まるでボールの様に吹き飛ばされたゴウテンは空中で何とか姿勢を整え、着地する。しかし、休む間も無く次の攻撃が来る。刀を振るい、気を練り上げ、何とか対応しようとするも、終わりはすぐにやってきた。
【ほう、6発食らってもまだ生きているとは。なかなかやるではないか。お前のために2分も費やしたぞ】
素直に驚いているかの様に、ゴウテンに語りかけてくるが、ほとんどの骨が骨折しているゴウテンは微かに動く事すら出来ない。
【さて、殺すか】
上から風の塊が落ちてきて、ゴウテンに襲いかかる。
「ミ…コ…」
ゴウテンは微かに口を動かして、愛する許嫁の名を呟いた。
「ゴウテン!」
それに返答するかの様に少女の声が響き、ゴウテンの体を結界が覆い、風の槌を食い止めた。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる