149 / 273
第6章:ギルド編
対話
しおりを挟む
『おーい、いい加減に起きなよジンくん』
軽薄そうな声が聞こえてくる。彼はその声を知っている。だが目を開けるのも億劫なほどに体が疲れていた。だからその声をジンは無視して目を閉ざし続けた。
『もう起きてるのバレてるって、いい加減に起きなよ~。ねえ、ねえねえ、ねえねえねえ』
それでもジンは無視し続ける。
『ねえねえねえねえねえねえねえねえ、あれ、本当に寝てる?』
このままいけば相手はいなくなるかもしれない。そう考えたジンは一層強く目をつぶった。
『ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえおいシスコン』
「あああああうるっせえな!いい加減空気読めよ!」
『やっぱり寝たふりじゃん。君、幾ら何でも神様を無視しようだなんて烏滸がまし過ぎない?』
ラグナが呆れたような目をジンに向けた。
「仕方ねえだろ。体がだるいんだよ」
『そうそう、それだよそれ。君、このままだと死んじゃうレベルで結構ヤバイ状態だったんだけど自覚ある?』
その言葉にジンはすぐさま思い当たる。自身の内にある強大な力のことだ。それがまだうまく扱えないのが原因だということをラグナは言いたいのだろう。
『まあ、僕が何か言っても君は聞く耳持たないんだろうけどさ。君は僕たちが長い間待ち望んだ最高の作品なんだ。だからおばさん…フィリアを倒すまで死んでは困るんだよ』
「だけど、それならどうすりゃいいんだ?敵はどんどん強くなっていくのに、今の俺には倒すだけの力がない」
今までに向かい合った敵の数々を思い出す。そのどれもが凶悪で、今の自分では到底太刀打ち出来ない者もいた。とりわけ一人の少年の顔を思い浮かべる。彼から多くのものを奪い去った。フィリアに次いで彼が心の底から殺したいと思う相手だ。
『そこは残念だけど僕にはどうしようもないよ。今以上に君を強くしてあげられる力は僕にはないからね。でも本来ならば君に与えた権能である【強化】は最強に至る力だ。それを十全に扱える様に君は力を身につけなければならないのさ』
「……わかったよ。だが今の俺じゃあ、この力を使えば反動で大怪我しちまうだろう。さっきお前が言ってたみたいにさ」
力を発動することはできる様になったが、それをコントロールすることが、ジンにはまるで出来る気がしなかった。開放する度に死にかけては、いずれ確実に命を落とすだろう。今までが幸運だっただけだ。偶然近くに誰かがいて助けてくれた。しかしそれもいつもそうだとは限らない。最低限、死なない程度に力をコントロール出来なければ、彼は今後【強化】の権能を使おうとは思えなかった。自爆して復讐を果たせないなど、愚かしいにもほどがある。
『それなんだけどね。君、運がいいよ。ミーシャちゃんだっけ。あの子が君の力に対して微力ではあるけど、結界領域を展開してくれたおかげで肉体に枷ができた。あとは僕がそれをちょちょいと弄って、君の肉体に酷い負荷が出ない様に力を制限してあげる。そうすれば力をもっとコントロールしやすくなるはずだ。ただし無茶はしないこと。あとは徐々にその力を自分に馴染ませていけばいい』
「わかった。すまないな」
ラグナの言葉にジンは力強く頷いた。ラグナはそれを見て軽薄そうな笑みを浮かべる。
『そんなこと気にしないでいいよ。僕と君は協力関係にあるんだ。本当なら僕は可能な限り君をサポートしてあげたいんだけど、それが出来ない。だからせめてこれぐらいはさせて欲しいんだ』
ラグナの言葉は表情とは異なって誠実さを帯びている様にジンは感じた。
「それで、これからどうすればいい?とりあえず、今現在魔人に襲われているんだが」
『魔人の倒し方は覚えているかい?』
「ああ、体内を動き回っている魔核を破壊すればいいんだろ?だけどそれなら俺は確かにあの時一つ砕いたはずだ」
ジンは魔人アイザックとの戦闘を思い出す。確かに魔核の様なものを破壊した感触があった。しかしそれなのに魔人は復活したのだ。
『君は一つ忘れているよ。あの魔人が元は二人の魔物だったっていうことをね』
ラグナのその言葉の意図にジンはすぐさま気がついた。
「そうか!そもそも魔核が二つあったのか!」
『正解!あれは魔人でも珍しい融合体っていうんだ。僕も今までで数えるほどしか見たことがないぐらいレアなんだぜ?まあそれはともかく、融合体は通常の魔人よりも強力である上に厄介なことがもう一つあるんだけど、何かわかるかな?』
「なんだよ、勿体振らずにさっさと言えよ」
ニヤニヤと笑うラグナを見てイラつき怒鳴りそうになるも、ジンはそれを堪えて質問する。なぜか分からないが、ラグナと話していると心が掻き乱されるのだ。まるで正体不明の何かに包まれている不安な気分に苛まれる時がジンにはあった。
『えー、少しは考えて欲しいなぁ。まあいいや。融合体の魔核はね。両方を同時に破壊しない限り、延々と再生し続けるのさ。つまり君がどんなに一つを破壊しても、もう一つが有る限り、相手はいつまでも復活するというわけだ』
「それじゃあどうすればいいんだ?そんな奴をどうやって倒せばいい?」
『だからこその無神術と【強化】の権能なんじゃないか。あらゆるものを創造する力を強化すればいいのさ』
「ああ、なるほどな」
確かに先ほどの戦いでは黒炎に力を変換させた。つまりあれをもっと別の力に転じさせるということだ。炎では足止めは出来ても、倒すには至らないことは既に実証済みだ。
『それじゃあ期待しているよジン君。そろそろ起きる時間だ』
ジンは頷くと徐々にラグナの体が薄れ始め、周囲の白い空間が崩壊を始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
『それにしても、【領域】に閉じこもっていたカムイ君の血統が次々に中から出てきた上に、そのうちの一人が不完全ながらカムイ君の力を引き継いでいるとは。しかも完成品と同じ時期に現れるなんて、これから物語が加速していきそうだよね。そう思わないかい父さん?』
ラグナは結界を維持し続けているために弱り切っているオルフェにそう呼びかけた。オルフェは疲労から青ざめた顔でラグナを見た。
『何を考えているのだ?』
『もちろんフィリアおばさんを倒すことだけど?』
飄々と言いながら、無邪気に笑うラグナを見て言葉にオルフェは言葉を飲み込んだ。今のオルフェには彼を信じる以外に道がない。それほどまでに力を失い、弱っているのだ。そうこうしている内にラグナが歩き出す。
『どこに行くのだ?』
『ちょっと下界にね。こんなショーは最前列で見ないと、もったいないじゃん』
オルフェの咎める様な目をラグナは受け流し、天界から人間界へと降りていく。それをオルフェは目を細めながら見ていた。
『本当に一体何を考えているのだ』
オルフェのつぶやきを聴くものは誰もいなかった。
~~~~~~~~~~~~~
目覚めると街はあちらこちらで炎が舞っていた。ジンが横になっていたベッドから起きると、近くにあったテーブルにメモが置かれている事に気がついた。それには簡潔な状況の説明と、行われている作戦等の詳細が書かれていた。それから体の隅々に意識を集中させてみる。ラグナが言っていた通り、体の奥に何か力が溢れでるのを抑える枷がある様に感じられた。ラグナの言う通りならこれで肉体にくるダメージをある程度防ぐ事が出来るはずだ。
体の様子をチェックし、違和感が無いか、何か体に問題が起こっていないかを隅々まで確認する。
「よし、行けるな」
数分かけて全ての確認を終えるとジンは近くに置かれていた自分の荷物を確認する。失った短剣の替わりに新しいものをハンゾーか誰かが置いていってくれたらしい。ただし、敵の性質上あまり効果はないかもしれないのだが。念のためにジンはそれを装備した。
ジンが宿を出ると辺り一面焼け焦げた人間が転がっていた。近くに武器などが落ちていたことからおそらく冒険者か兵士であるということを、ジンは推察した。遠くの方ではいくつもの悲鳴が聞こえる。噎せ返る様な血臭と肉の焼け焦げた匂いに、吐きそうになるのをなんとか堪えて戦闘音のする方へと向かって駆け始めた。
軽薄そうな声が聞こえてくる。彼はその声を知っている。だが目を開けるのも億劫なほどに体が疲れていた。だからその声をジンは無視して目を閉ざし続けた。
『もう起きてるのバレてるって、いい加減に起きなよ~。ねえ、ねえねえ、ねえねえねえ』
それでもジンは無視し続ける。
『ねえねえねえねえねえねえねえねえ、あれ、本当に寝てる?』
このままいけば相手はいなくなるかもしれない。そう考えたジンは一層強く目をつぶった。
『ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえおいシスコン』
「あああああうるっせえな!いい加減空気読めよ!」
『やっぱり寝たふりじゃん。君、幾ら何でも神様を無視しようだなんて烏滸がまし過ぎない?』
ラグナが呆れたような目をジンに向けた。
「仕方ねえだろ。体がだるいんだよ」
『そうそう、それだよそれ。君、このままだと死んじゃうレベルで結構ヤバイ状態だったんだけど自覚ある?』
その言葉にジンはすぐさま思い当たる。自身の内にある強大な力のことだ。それがまだうまく扱えないのが原因だということをラグナは言いたいのだろう。
『まあ、僕が何か言っても君は聞く耳持たないんだろうけどさ。君は僕たちが長い間待ち望んだ最高の作品なんだ。だからおばさん…フィリアを倒すまで死んでは困るんだよ』
「だけど、それならどうすりゃいいんだ?敵はどんどん強くなっていくのに、今の俺には倒すだけの力がない」
今までに向かい合った敵の数々を思い出す。そのどれもが凶悪で、今の自分では到底太刀打ち出来ない者もいた。とりわけ一人の少年の顔を思い浮かべる。彼から多くのものを奪い去った。フィリアに次いで彼が心の底から殺したいと思う相手だ。
『そこは残念だけど僕にはどうしようもないよ。今以上に君を強くしてあげられる力は僕にはないからね。でも本来ならば君に与えた権能である【強化】は最強に至る力だ。それを十全に扱える様に君は力を身につけなければならないのさ』
「……わかったよ。だが今の俺じゃあ、この力を使えば反動で大怪我しちまうだろう。さっきお前が言ってたみたいにさ」
力を発動することはできる様になったが、それをコントロールすることが、ジンにはまるで出来る気がしなかった。開放する度に死にかけては、いずれ確実に命を落とすだろう。今までが幸運だっただけだ。偶然近くに誰かがいて助けてくれた。しかしそれもいつもそうだとは限らない。最低限、死なない程度に力をコントロール出来なければ、彼は今後【強化】の権能を使おうとは思えなかった。自爆して復讐を果たせないなど、愚かしいにもほどがある。
『それなんだけどね。君、運がいいよ。ミーシャちゃんだっけ。あの子が君の力に対して微力ではあるけど、結界領域を展開してくれたおかげで肉体に枷ができた。あとは僕がそれをちょちょいと弄って、君の肉体に酷い負荷が出ない様に力を制限してあげる。そうすれば力をもっとコントロールしやすくなるはずだ。ただし無茶はしないこと。あとは徐々にその力を自分に馴染ませていけばいい』
「わかった。すまないな」
ラグナの言葉にジンは力強く頷いた。ラグナはそれを見て軽薄そうな笑みを浮かべる。
『そんなこと気にしないでいいよ。僕と君は協力関係にあるんだ。本当なら僕は可能な限り君をサポートしてあげたいんだけど、それが出来ない。だからせめてこれぐらいはさせて欲しいんだ』
ラグナの言葉は表情とは異なって誠実さを帯びている様にジンは感じた。
「それで、これからどうすればいい?とりあえず、今現在魔人に襲われているんだが」
『魔人の倒し方は覚えているかい?』
「ああ、体内を動き回っている魔核を破壊すればいいんだろ?だけどそれなら俺は確かにあの時一つ砕いたはずだ」
ジンは魔人アイザックとの戦闘を思い出す。確かに魔核の様なものを破壊した感触があった。しかしそれなのに魔人は復活したのだ。
『君は一つ忘れているよ。あの魔人が元は二人の魔物だったっていうことをね』
ラグナのその言葉の意図にジンはすぐさま気がついた。
「そうか!そもそも魔核が二つあったのか!」
『正解!あれは魔人でも珍しい融合体っていうんだ。僕も今までで数えるほどしか見たことがないぐらいレアなんだぜ?まあそれはともかく、融合体は通常の魔人よりも強力である上に厄介なことがもう一つあるんだけど、何かわかるかな?』
「なんだよ、勿体振らずにさっさと言えよ」
ニヤニヤと笑うラグナを見てイラつき怒鳴りそうになるも、ジンはそれを堪えて質問する。なぜか分からないが、ラグナと話していると心が掻き乱されるのだ。まるで正体不明の何かに包まれている不安な気分に苛まれる時がジンにはあった。
『えー、少しは考えて欲しいなぁ。まあいいや。融合体の魔核はね。両方を同時に破壊しない限り、延々と再生し続けるのさ。つまり君がどんなに一つを破壊しても、もう一つが有る限り、相手はいつまでも復活するというわけだ』
「それじゃあどうすればいいんだ?そんな奴をどうやって倒せばいい?」
『だからこその無神術と【強化】の権能なんじゃないか。あらゆるものを創造する力を強化すればいいのさ』
「ああ、なるほどな」
確かに先ほどの戦いでは黒炎に力を変換させた。つまりあれをもっと別の力に転じさせるということだ。炎では足止めは出来ても、倒すには至らないことは既に実証済みだ。
『それじゃあ期待しているよジン君。そろそろ起きる時間だ』
ジンは頷くと徐々にラグナの体が薄れ始め、周囲の白い空間が崩壊を始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
『それにしても、【領域】に閉じこもっていたカムイ君の血統が次々に中から出てきた上に、そのうちの一人が不完全ながらカムイ君の力を引き継いでいるとは。しかも完成品と同じ時期に現れるなんて、これから物語が加速していきそうだよね。そう思わないかい父さん?』
ラグナは結界を維持し続けているために弱り切っているオルフェにそう呼びかけた。オルフェは疲労から青ざめた顔でラグナを見た。
『何を考えているのだ?』
『もちろんフィリアおばさんを倒すことだけど?』
飄々と言いながら、無邪気に笑うラグナを見て言葉にオルフェは言葉を飲み込んだ。今のオルフェには彼を信じる以外に道がない。それほどまでに力を失い、弱っているのだ。そうこうしている内にラグナが歩き出す。
『どこに行くのだ?』
『ちょっと下界にね。こんなショーは最前列で見ないと、もったいないじゃん』
オルフェの咎める様な目をラグナは受け流し、天界から人間界へと降りていく。それをオルフェは目を細めながら見ていた。
『本当に一体何を考えているのだ』
オルフェのつぶやきを聴くものは誰もいなかった。
~~~~~~~~~~~~~
目覚めると街はあちらこちらで炎が舞っていた。ジンが横になっていたベッドから起きると、近くにあったテーブルにメモが置かれている事に気がついた。それには簡潔な状況の説明と、行われている作戦等の詳細が書かれていた。それから体の隅々に意識を集中させてみる。ラグナが言っていた通り、体の奥に何か力が溢れでるのを抑える枷がある様に感じられた。ラグナの言う通りならこれで肉体にくるダメージをある程度防ぐ事が出来るはずだ。
体の様子をチェックし、違和感が無いか、何か体に問題が起こっていないかを隅々まで確認する。
「よし、行けるな」
数分かけて全ての確認を終えるとジンは近くに置かれていた自分の荷物を確認する。失った短剣の替わりに新しいものをハンゾーか誰かが置いていってくれたらしい。ただし、敵の性質上あまり効果はないかもしれないのだが。念のためにジンはそれを装備した。
ジンが宿を出ると辺り一面焼け焦げた人間が転がっていた。近くに武器などが落ちていたことからおそらく冒険者か兵士であるということを、ジンは推察した。遠くの方ではいくつもの悲鳴が聞こえる。噎せ返る様な血臭と肉の焼け焦げた匂いに、吐きそうになるのをなんとか堪えて戦闘音のする方へと向かって駆け始めた。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
移転した俺は欲しい物が思えば手に入る能力でスローライフするという計画を立てる
みなと劉
ファンタジー
「世界広しといえども転移そうそう池にポチャンと落ちるのは俺くらいなもんよ!」
濡れた身体を池から出してこれからどうしようと思い
「あー、薪があればな」
と思ったら
薪が出てきた。
「はい?……火があればな」
薪に火がついた。
「うわ!?」
どういうことだ?
どうやら俺の能力は欲しいと思った事や願ったことが叶う能力の様だった。
これはいいと思い俺はこの能力を使ってスローライフを送る計画を立てるのであった。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる