122 / 273
第5章:ファレス武闘祭
開始
しおりを挟む
バチりと目を開けると、周囲の気配を感じ、すぐさま起き上がって構えをとった。
「うお!?もう起きたのか!まだ2分も経ってねえぞ」
完全に警戒を解除しているアスランと、その横に立って彼の右腕を高く上げている審判を見てジンは理解した。
「俺、負けたんですね」
「ああ、俺の勝ちだ。しっかし、お前のおかげで久しぶりに楽しめたぜ」
アスランが差し伸べてきた手を握り、しっかりと握手を交わす。急に体から力が抜けていき、どさりと舞台の上に座り込んだ。
「すっげぇ疲れました」
「はは、俺もだ」
「次は負けません」
「ああ、そん時は全力で返り討ちにしてやるよ」
「そんならその先輩を上回ってやりますよ」
お互いに見合い、そして笑った。おそらくもう彼らが本気で戦うことなどないだろう。だがそれでもいつか、どこかでまた戦えることをジンもアスランも心から願った。
「よ、っと」
駆け寄ってきた救護班の手を払い、ジンはなんとか起き上がると、舞台からよろよろと歩き始めた。
「おいおい大丈夫かよ?」
「敗者はただ去るのみってね」
「ああそうかい」
アスランは肩をすくめてそんな彼の背中を見守った。これ以上敗者にかける言葉など勝者にはない。
~~~~~~~~~~~
入場口まで荒い息を吐きながら彼は僕の目の前までやってくる。
「悪いな。負けちまったよ」
申し訳なさそうな顔を浮かべる彼の体は、そこかしこから血が流れ、普段の僕なら痛々しくて顔を背けてしまいそうだ。だけど何故だか今はそんな彼がひどく美しかった。
「お、おい!」
だからきっと彼を抱きしめたのは無意識だったんだろう。
「……血、つくぞ」
僕を見て少々戸惑いながらぼやく彼の声を聞いて、やっぱり思ってしまう。
僕はこいつのことが……ジンのことが好きだ。
そう思ってはいけないのはわかっている。僕には立場があり、こいつにはない。こいつには何かはわからないが強い覚悟があり、僕にはない。ただ好きだという思いだけでは、きっとジンのそばにいることはできない。いつか僕は僕を許せなくなり、ジンも傷つくだけだろう。それでも、それが分かっていても、この心のうちから溢れ出る思いは止められない。
そっと彼から離れるとその胸に右手を置いて、少しだけ撫でた。よく見れば古い傷がいくつもある。きっと僕が想像もできないような壁を乗り越え続けてきたのだろう。そう思うとやっぱりジンのことが愛おしくてたまらない。
「さっさと治療してもらえよ」
名残惜しいけどゆっくりと離れる。顔を上げるとボロボロになった彼が少し顔を赤らめている気がした。
~~~~~~~~~~~
唐突なシオンの行動にジンは混乱していた。ここは抱きしめ返すべきかどうか悩み、手が彼女の背中あたりでウロウロする。いつも勝気な彼女が妙にしおらしい。しかしそんなことを考えたのも束の間で、脳内麻薬が切れたのか抱きしめられただけで身体中に痛みが走る。だが彼女の様子を見て、『痛い』という言葉を飲み込んだ。
「……血、つくぞ」
彼女はその言葉に反応してゆっくりと体を離した。だがジンの胸に手を当ててそっと撫でてきたのを見て、流石に彼も顔が赤くなる。幸いなことに顔が血だらけであるため、そんな彼の感情は彼女には伝わらない。
「さっさと治療してもらえよ」
シオンはそう言うと小さな声で肩を貸すと言って、ジンの右脇に潜り込んだ。ゆっくりとジンの歩調に彼女は合わせてくれる。少し彼が辛そうな時は足を止めてくれる。そんな些細な気遣いが、ジンにとっては無性に嬉しい。
『やっべぇなぁ』
うっすら自覚はしていたが改めて思う。
『俺、やっぱこいつのことが好きだ』
自分の立場は分かっている。誰かを好きになれば、自分は判断が鈍るだろう。もう守りたいと思った者を守れない辛さは味わいたくない。自分がそばにいればきっと彼女も死ぬような目に合うだろう。それが分かっていて、それでも蓋をしようと何度も繰り返しても、この思いは抑えきることができない。きっとこの気持ちが恋なんだろう。
~~~~~~~~~~~
無言のまま歩き続けた二人はやがて医務室にたどり着いた。先生にジンを引き渡すと、シオンはそのまま出口に向かう。そんな彼女に後ろから声をかけた。
「試合、勝てよ」
「当然」
ジンの言葉にシオンはとびきりの笑顔を浮かべた。
~~~~~~~~~~~
観客席はいまだに騒然としている。あまりにも前の試合が印象深すぎたからだ。あの試合こそまさに原初の闘争を象徴しているだろう。ただただ純粋な暴力に憧れない男などなかなかいない。一方女性たちはアスランの顔がボロボロになっていることを嘆き、怨嗟の声をジンに向けている。ここにも一人。
「ジンくんめジンくんめジンくんめ……」
光を失った暗い瞳を虚空に向けてつぶやいている彼女を見て、ボロボロになったルースがかなり引いている。
「……こええよ、お前」
その言葉にアルトワールとテレサも頷く。アスランの熱烈な追っかけであることは知っていたが、まさかここまでとは二人も知らなかったのだ。ちなみにテレサが以前、マルシェにアスランへの恋愛感情はあるのかと聞いた時、
『恋愛感情?無い無い、アスラン様は神であって、私たち下々の者とは違う存在なの』
と言っていたことを思い出す。あの言葉はこういうことだったのだろうか。
「ま、まあそろそろシオンの試合が始まるんじゃない?」
空気を切り替えるためにテレサがいつもの柔和な笑み少し引きつらせながらパンと手を叩いた。
「お、おう、そうだな!」
「え、ええ、そうね!」
普段はやる気のない様子を全力で見せつけるアルトワールも今回は声を出して、空気を変える手伝いをした。
「……シオンくんの試合?」
「おう、もうすぐのはずだぜ!ほら舞台の補修も終わってるし!」
先ほどまでの試合で舞台はボロボロになっていた。そのためシオンの試合は少し遅れていたのだ。そうこうしているうちにシオンが入場口から現れた。
「シオンくんの試合……シオンくんの試合!」
ようやくマルシェの瞳に光が戻った。バッと勢いよく眼下に目を向けると、シオンとその対戦相手が舞台に立っていた。
審判がルールの確認を双方にし終えると、二人は距離をとった。相手が剣を構えているのに対し、シオンは腰に差している獲物すら抜いていない。
「シオンくんの相手って誰だっけ?」
「あー、確か元テレサさんのストーカーだった……」
「ストーカーだなんて言っちゃダメよぉ。彼は……えっと」
「……アンなんとか」
「ああ! そうそう、アンブラくんよ!」
テレサが思い出したというように手をパチンと叩いた。
「でも、シオンくんてばやる気なさそうだね」
「ああ、そんだけ実力が離れてるってことじゃねえか?」
「うーん、確かに今のシオンとアンブラくんじゃちょっと釣り合わないかもね」
「そうなの? じゃあ寝てようかな」
「ここにいたのか」
そんなことを話しているとジンが近づいてきた。医務室で簡単な治療を行ったらしい、顔はまだ少し腫れているが先ほどまでの血だらけな様子が嘘のようだ。
「キシャーーー!」
「うおっ!」「あっ、こら!」
突如襲いかかろうとしてきたマルシェにジンは面食らった。その行動を予期していたルースがボロボロになりながらマルシェを抱きとめている。
「わ、悪いなジン。痛ってえ、噛みつくな! こいつアスラン先輩の顔面をお前が殴ったってんで、引っ掻くな! ブチ切れてんだよ。俺が抑えとくから、痛たたた、髪の毛引っぱんな! 気にすんな」
「お、おう。その……悪かったなマルシェ」
素直に頭を下げるが、マルシェはグルグルとと怒った獣のような唸り声をあげながらジンを睨みつけてくる。
「いい加減にしろ!」
アルトワールが突如マルシェの頭にゲンコツを落とした。
「ふぎゃっ!」
その突然の行動に皆が驚いていると、マルシェが正気に戻ったのか痛みで涙を溜めた瞳を浮かべて恨めしそうにアルトワールの方を見つめた。
「痛いよアルるん~」
「あんたが悪い」
それを聞いてようやくマルシェの様子も少しずつ落ち着いてきたところで審判が試合開始を宣言し、
絶望が始まった。
「うお!?もう起きたのか!まだ2分も経ってねえぞ」
完全に警戒を解除しているアスランと、その横に立って彼の右腕を高く上げている審判を見てジンは理解した。
「俺、負けたんですね」
「ああ、俺の勝ちだ。しっかし、お前のおかげで久しぶりに楽しめたぜ」
アスランが差し伸べてきた手を握り、しっかりと握手を交わす。急に体から力が抜けていき、どさりと舞台の上に座り込んだ。
「すっげぇ疲れました」
「はは、俺もだ」
「次は負けません」
「ああ、そん時は全力で返り討ちにしてやるよ」
「そんならその先輩を上回ってやりますよ」
お互いに見合い、そして笑った。おそらくもう彼らが本気で戦うことなどないだろう。だがそれでもいつか、どこかでまた戦えることをジンもアスランも心から願った。
「よ、っと」
駆け寄ってきた救護班の手を払い、ジンはなんとか起き上がると、舞台からよろよろと歩き始めた。
「おいおい大丈夫かよ?」
「敗者はただ去るのみってね」
「ああそうかい」
アスランは肩をすくめてそんな彼の背中を見守った。これ以上敗者にかける言葉など勝者にはない。
~~~~~~~~~~~
入場口まで荒い息を吐きながら彼は僕の目の前までやってくる。
「悪いな。負けちまったよ」
申し訳なさそうな顔を浮かべる彼の体は、そこかしこから血が流れ、普段の僕なら痛々しくて顔を背けてしまいそうだ。だけど何故だか今はそんな彼がひどく美しかった。
「お、おい!」
だからきっと彼を抱きしめたのは無意識だったんだろう。
「……血、つくぞ」
僕を見て少々戸惑いながらぼやく彼の声を聞いて、やっぱり思ってしまう。
僕はこいつのことが……ジンのことが好きだ。
そう思ってはいけないのはわかっている。僕には立場があり、こいつにはない。こいつには何かはわからないが強い覚悟があり、僕にはない。ただ好きだという思いだけでは、きっとジンのそばにいることはできない。いつか僕は僕を許せなくなり、ジンも傷つくだけだろう。それでも、それが分かっていても、この心のうちから溢れ出る思いは止められない。
そっと彼から離れるとその胸に右手を置いて、少しだけ撫でた。よく見れば古い傷がいくつもある。きっと僕が想像もできないような壁を乗り越え続けてきたのだろう。そう思うとやっぱりジンのことが愛おしくてたまらない。
「さっさと治療してもらえよ」
名残惜しいけどゆっくりと離れる。顔を上げるとボロボロになった彼が少し顔を赤らめている気がした。
~~~~~~~~~~~
唐突なシオンの行動にジンは混乱していた。ここは抱きしめ返すべきかどうか悩み、手が彼女の背中あたりでウロウロする。いつも勝気な彼女が妙にしおらしい。しかしそんなことを考えたのも束の間で、脳内麻薬が切れたのか抱きしめられただけで身体中に痛みが走る。だが彼女の様子を見て、『痛い』という言葉を飲み込んだ。
「……血、つくぞ」
彼女はその言葉に反応してゆっくりと体を離した。だがジンの胸に手を当ててそっと撫でてきたのを見て、流石に彼も顔が赤くなる。幸いなことに顔が血だらけであるため、そんな彼の感情は彼女には伝わらない。
「さっさと治療してもらえよ」
シオンはそう言うと小さな声で肩を貸すと言って、ジンの右脇に潜り込んだ。ゆっくりとジンの歩調に彼女は合わせてくれる。少し彼が辛そうな時は足を止めてくれる。そんな些細な気遣いが、ジンにとっては無性に嬉しい。
『やっべぇなぁ』
うっすら自覚はしていたが改めて思う。
『俺、やっぱこいつのことが好きだ』
自分の立場は分かっている。誰かを好きになれば、自分は判断が鈍るだろう。もう守りたいと思った者を守れない辛さは味わいたくない。自分がそばにいればきっと彼女も死ぬような目に合うだろう。それが分かっていて、それでも蓋をしようと何度も繰り返しても、この思いは抑えきることができない。きっとこの気持ちが恋なんだろう。
~~~~~~~~~~~
無言のまま歩き続けた二人はやがて医務室にたどり着いた。先生にジンを引き渡すと、シオンはそのまま出口に向かう。そんな彼女に後ろから声をかけた。
「試合、勝てよ」
「当然」
ジンの言葉にシオンはとびきりの笑顔を浮かべた。
~~~~~~~~~~~
観客席はいまだに騒然としている。あまりにも前の試合が印象深すぎたからだ。あの試合こそまさに原初の闘争を象徴しているだろう。ただただ純粋な暴力に憧れない男などなかなかいない。一方女性たちはアスランの顔がボロボロになっていることを嘆き、怨嗟の声をジンに向けている。ここにも一人。
「ジンくんめジンくんめジンくんめ……」
光を失った暗い瞳を虚空に向けてつぶやいている彼女を見て、ボロボロになったルースがかなり引いている。
「……こええよ、お前」
その言葉にアルトワールとテレサも頷く。アスランの熱烈な追っかけであることは知っていたが、まさかここまでとは二人も知らなかったのだ。ちなみにテレサが以前、マルシェにアスランへの恋愛感情はあるのかと聞いた時、
『恋愛感情?無い無い、アスラン様は神であって、私たち下々の者とは違う存在なの』
と言っていたことを思い出す。あの言葉はこういうことだったのだろうか。
「ま、まあそろそろシオンの試合が始まるんじゃない?」
空気を切り替えるためにテレサがいつもの柔和な笑み少し引きつらせながらパンと手を叩いた。
「お、おう、そうだな!」
「え、ええ、そうね!」
普段はやる気のない様子を全力で見せつけるアルトワールも今回は声を出して、空気を変える手伝いをした。
「……シオンくんの試合?」
「おう、もうすぐのはずだぜ!ほら舞台の補修も終わってるし!」
先ほどまでの試合で舞台はボロボロになっていた。そのためシオンの試合は少し遅れていたのだ。そうこうしているうちにシオンが入場口から現れた。
「シオンくんの試合……シオンくんの試合!」
ようやくマルシェの瞳に光が戻った。バッと勢いよく眼下に目を向けると、シオンとその対戦相手が舞台に立っていた。
審判がルールの確認を双方にし終えると、二人は距離をとった。相手が剣を構えているのに対し、シオンは腰に差している獲物すら抜いていない。
「シオンくんの相手って誰だっけ?」
「あー、確か元テレサさんのストーカーだった……」
「ストーカーだなんて言っちゃダメよぉ。彼は……えっと」
「……アンなんとか」
「ああ! そうそう、アンブラくんよ!」
テレサが思い出したというように手をパチンと叩いた。
「でも、シオンくんてばやる気なさそうだね」
「ああ、そんだけ実力が離れてるってことじゃねえか?」
「うーん、確かに今のシオンとアンブラくんじゃちょっと釣り合わないかもね」
「そうなの? じゃあ寝てようかな」
「ここにいたのか」
そんなことを話しているとジンが近づいてきた。医務室で簡単な治療を行ったらしい、顔はまだ少し腫れているが先ほどまでの血だらけな様子が嘘のようだ。
「キシャーーー!」
「うおっ!」「あっ、こら!」
突如襲いかかろうとしてきたマルシェにジンは面食らった。その行動を予期していたルースがボロボロになりながらマルシェを抱きとめている。
「わ、悪いなジン。痛ってえ、噛みつくな! こいつアスラン先輩の顔面をお前が殴ったってんで、引っ掻くな! ブチ切れてんだよ。俺が抑えとくから、痛たたた、髪の毛引っぱんな! 気にすんな」
「お、おう。その……悪かったなマルシェ」
素直に頭を下げるが、マルシェはグルグルとと怒った獣のような唸り声をあげながらジンを睨みつけてくる。
「いい加減にしろ!」
アルトワールが突如マルシェの頭にゲンコツを落とした。
「ふぎゃっ!」
その突然の行動に皆が驚いていると、マルシェが正気に戻ったのか痛みで涙を溜めた瞳を浮かべて恨めしそうにアルトワールの方を見つめた。
「痛いよアルるん~」
「あんたが悪い」
それを聞いてようやくマルシェの様子も少しずつ落ち着いてきたところで審判が試合開始を宣言し、
絶望が始まった。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる