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第4章:学園編
模擬戦闘訓練
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「それでは前回組んだ相手とは違う者で二人一組になって柔軟体操をしたのち、稽古を始めてください」
学校が始まってから一週間経った。今日は模擬戦闘訓練の2回目の授業である。訓練場の一角できつい目をした女教師が腰に細剣を携えていた。彼女は学校の戦闘訓練を担当する教師の一人でハイラ・タルディという。年齢はおそらくウィルたちよりも少し下ぐらいだろう。40代後半ぐらいに見える。後ろを一つに束ねた茶髪で、身長はジンと同じくらいだろうか。少なくとも170センチは確実に超えている。鍛えられたしなやかな体は服の上からでも推測することが容易だ。
キビキビとした動きで生徒たちに指示し、訓練場に広がった生徒たちの間を歩き回る。そしてその都度その都度気になった点を発見すれば生徒たちに指導する。
そんな中でジンは目の前にいる少年と対峙していた。先日マルシェが言っていたエルマーという少年だ。身長も低く150センチあるかないかだ。鈍色の髪を伸ばし、パッと見ただけでは少年とは思えない。全体的に筋肉質であるわけでもなく、むしろ子供特有のぷよぷよとした肉体と表現できる。確かに『可愛らしい』という表現は的確だ。そんな少年となぜ木剣を持って向かい合っているかというと、彼の方から誘ってきたからだ。
「ジンくんよかったら僕と組んでくれないかな?」
ルースと組めないことになって誰と組もうかと考えていたジンにちょうど話しかけてきた。まるで何か強大なものに立ち向かおうとしているかのような覚悟の篭った瞳で彼を見つめてきたのだった。今まで接点が特になかったのでジンは驚く。するとエルマーはそんな様子を見て少しはにかんだ。
「前々からジンくんとは一度話して見たかったんだ。せっかくだからこの機会にと思ってさ」
そんなこんなでジンは彼と模擬訓練をすることになった。
「そんじゃあ、いつでもかかってこいよ」
ジンは体を闘気で覆うとエルマーに投げかける。彼の方を見ていると全体的に拙いのが一瞬でわかった。何せ闘気で包んでいる箇所にムラがあるのだ。これはひとえに実戦経験の少なさを示していると言える。
「う、うん行くよ!たぁぁ!」
気迫の篭っていない掛け声にジンは思わず力が抜けそうになる。しかしすぐに気合を入れ直し相手に集中した。
振りかぶった攻撃をジンはたやすく半身になってかわす。続けてくる攻撃に備え、素早く体勢を整える。躱した時点で攻撃を打ち込めたのだが、一応訓練であるため、ある程度相手に攻撃させてあげるべきだと思い、避けるだけにした。
「いたっ!」
空を切った木剣はそのまま地面を思い切り叩く。そのせいで手が痺れたのか、すぐさま追撃はしてこなかった。
「あれ?」
ジンはエルマーを見て目を疑う。一体どうやってこんなレベルの少年が学校に入れたというのか疑問に思う。クラスの特性上、彼も何らかの分野において秀でているのは分かるが、少なくとも武術系ではないだろう。
「うぅ…」
「だ、大丈夫か?」
「あ、うん、平気平気!」
ブンブンと手を振りながらエルマーは顔を赤らめる。
「たはは、かっこ悪いところ見せちゃったね。僕あんまりこういうの得意じゃなくて…」
「いや、別に…」
何を言えばいいかジンは口ごもる。苦手というレベルの話ではない。
「そ、それよりもジンくんの番だよ!ほら、いつでもいいよ!」
エルマーは木剣を拾い上げると再びジンに向き合った。
「お、おう」
ジンは気を引き締めて木剣を構えた。
「それじゃあ行くぞ!」
一気に加速して接近する。そして自分の間合いに入ったところで剣を振るった。
「ひっ!」
その動きを見てエルマーの体は硬直し、木剣を抱きかかえるように身を縮こませ、ぎゅっと目を瞑った。それを見たジンは剣をギリギリのところで止める。
一向に待っても訪れない攻撃に恐る恐る目を開けると顔の前にジンの木剣が止まっていた。
「ひゃっ」
ペタンという擬音が聞こえるように尻を落としたエルマーを見てジンは頭を片手で掻いた。それからその手をエルマーの方へと伸ばす。
「立てるか?」
「あ、うん、ありがと、うわっ!」
エルマーは人の手を掴むと強引に立たされた。
「あー、まだ続けるか?」
ジンは目の前の少年を眺める。このままでは彼の訓練にはならない。可能ならば他の生徒とやりたいところだ。ただ武術においてのみならこのクラスで自分に通用する者はいないというのは何となく感じ取っていた。というよりもこの学校でもほとんどいないだろう。法術を加味すれば別の話だろうが。
「ご、ごめん…でももしよかったら色々教えてもらえないかな?」
「…まあ別にいいけど」
断ろうかと考えたが真剣な目をしたエルマーに気圧された。
「本当!?ありがとう!」
「そんで、どんなことが知りたいんだ?」
「えっと、まずは…」
それから授業が終わるまでジンはエルマーに体の動かし方やら、闘気の扱い方やら、様々な指導をすることになった。
「なあ、何でお前はこの学校に進学したんだ?悪いけどとてもじゃねえが、向いてないだろ?」
授業後、更衣室でエルマーにジンは尋ねる。
「たはは、随分はっきり言うね…」
頭を掻き、苦笑しながらエルマーはジンに顔を向けた。
「悪い、気に障ったなら謝るけど…」
「ううん、大丈夫、そんなことないよ。そうだね、僕にはこの学校の3年にお姉ちゃんがいるんだけど、お姉ちゃんを守れる男になりたいから、かな」
その言葉にジンは目を丸くする。かつての自分にエルマーの姿が重なった。
「な、何でそう思ったんだ?」
「何でって…お姉ちゃんは小さい頃から僕のことを守ってくれたんだ。いじめっ子に泣かされた時も、親に怒られた時も。他にも色々、だから今度は僕がお姉ちゃんのために何かしてあげたいんだ」
「そう、か…」
エルマーの瞳には強い意志が灯っている。その目はかつて自分が抱いていたものと同じだった。だからこそジンはエルマーのことを好ましく感じた。そして同時に羨ましくも。もう彼にはその瞳を持つことはできない。
「だから…もしよかったらこれからも色々と教えてもらったりとかできないかな?」
上目遣いで尋ねてくるその姿は、確かに小動物に見える。
「あ、ああ俺にできることなら」
思わずジンは頷いていた。
「やった!ありがとう!これからよろしくね!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながらジンの手を掴むとブンブンと上下に振った。
「いやー、断られたらどうしようかと思ったよ」
どうやら見た目に反して強からしい。
「ところでジンくんには兄弟とかいるの?」
「何でそう思ったんだ?」
「だって僕がお姉ちゃんの話をした時に一瞬驚いた顔してたから」
なかなか鋭く観察をしていることに驚いた。
「まあ、居たっちゃ、居た…かな」
もう朧げな彼女の顔を思い出そうとする。記憶は風化し、もはやその声も、温もりも思い出すことはできない。彼女のことを考えるたびに胸が痛む。それだけは何年経っても変わることはなかった。その空気を察したのかエルマーは顔を暗くして謝る。
「ご、ごめん、立ち入ったこと聞いちゃって…」
「いや…いいよ、もう随分前のことだし、それよりもお前の姉ちゃんのこと教えてくれよ、どんな人なんだ?」
ジンはエルマーに暗くなった空気を変えるために話をふった。
「う、うん…えっと、僕のお姉ちゃんはサラっていうんだけどね…」
姉の話をしているうちに徐々にエルマーの様子も明るくなってきた。サラという少女はエルマーに似た容姿をしているが、実力は彼よりも圧倒的に上らしく、Aクラスでも上位の成績なのだそうだ。
また人望もなかなかのようで1、2年次はクラス委員長も務めたのだという。真面目な性格で誰にでも平等ではあるがエルマーに対しては過保護なほどまでに優しいのだそうだ。
だからこそ彼は姉を守れるぐらいの男になりたいのだと言う。しかしエルマー曰く、彼は運動系の能力がほぼ皆無に等しく、それこそナザルといい勝負なのだと言う。ただその代わりに彼は風法術を得意としており、その点だけなら姉以上なのだそうだ。姉のことをたいそう大切にしているらしいことが話の端々から見て取れた。
そんな話を聞いているとルースが近寄ってきたので、着替えを終えてから彼も交えてジンは食堂へと向かうことにした。
学校が始まってから一週間経った。今日は模擬戦闘訓練の2回目の授業である。訓練場の一角できつい目をした女教師が腰に細剣を携えていた。彼女は学校の戦闘訓練を担当する教師の一人でハイラ・タルディという。年齢はおそらくウィルたちよりも少し下ぐらいだろう。40代後半ぐらいに見える。後ろを一つに束ねた茶髪で、身長はジンと同じくらいだろうか。少なくとも170センチは確実に超えている。鍛えられたしなやかな体は服の上からでも推測することが容易だ。
キビキビとした動きで生徒たちに指示し、訓練場に広がった生徒たちの間を歩き回る。そしてその都度その都度気になった点を発見すれば生徒たちに指導する。
そんな中でジンは目の前にいる少年と対峙していた。先日マルシェが言っていたエルマーという少年だ。身長も低く150センチあるかないかだ。鈍色の髪を伸ばし、パッと見ただけでは少年とは思えない。全体的に筋肉質であるわけでもなく、むしろ子供特有のぷよぷよとした肉体と表現できる。確かに『可愛らしい』という表現は的確だ。そんな少年となぜ木剣を持って向かい合っているかというと、彼の方から誘ってきたからだ。
「ジンくんよかったら僕と組んでくれないかな?」
ルースと組めないことになって誰と組もうかと考えていたジンにちょうど話しかけてきた。まるで何か強大なものに立ち向かおうとしているかのような覚悟の篭った瞳で彼を見つめてきたのだった。今まで接点が特になかったのでジンは驚く。するとエルマーはそんな様子を見て少しはにかんだ。
「前々からジンくんとは一度話して見たかったんだ。せっかくだからこの機会にと思ってさ」
そんなこんなでジンは彼と模擬訓練をすることになった。
「そんじゃあ、いつでもかかってこいよ」
ジンは体を闘気で覆うとエルマーに投げかける。彼の方を見ていると全体的に拙いのが一瞬でわかった。何せ闘気で包んでいる箇所にムラがあるのだ。これはひとえに実戦経験の少なさを示していると言える。
「う、うん行くよ!たぁぁ!」
気迫の篭っていない掛け声にジンは思わず力が抜けそうになる。しかしすぐに気合を入れ直し相手に集中した。
振りかぶった攻撃をジンはたやすく半身になってかわす。続けてくる攻撃に備え、素早く体勢を整える。躱した時点で攻撃を打ち込めたのだが、一応訓練であるため、ある程度相手に攻撃させてあげるべきだと思い、避けるだけにした。
「いたっ!」
空を切った木剣はそのまま地面を思い切り叩く。そのせいで手が痺れたのか、すぐさま追撃はしてこなかった。
「あれ?」
ジンはエルマーを見て目を疑う。一体どうやってこんなレベルの少年が学校に入れたというのか疑問に思う。クラスの特性上、彼も何らかの分野において秀でているのは分かるが、少なくとも武術系ではないだろう。
「うぅ…」
「だ、大丈夫か?」
「あ、うん、平気平気!」
ブンブンと手を振りながらエルマーは顔を赤らめる。
「たはは、かっこ悪いところ見せちゃったね。僕あんまりこういうの得意じゃなくて…」
「いや、別に…」
何を言えばいいかジンは口ごもる。苦手というレベルの話ではない。
「そ、それよりもジンくんの番だよ!ほら、いつでもいいよ!」
エルマーは木剣を拾い上げると再びジンに向き合った。
「お、おう」
ジンは気を引き締めて木剣を構えた。
「それじゃあ行くぞ!」
一気に加速して接近する。そして自分の間合いに入ったところで剣を振るった。
「ひっ!」
その動きを見てエルマーの体は硬直し、木剣を抱きかかえるように身を縮こませ、ぎゅっと目を瞑った。それを見たジンは剣をギリギリのところで止める。
一向に待っても訪れない攻撃に恐る恐る目を開けると顔の前にジンの木剣が止まっていた。
「ひゃっ」
ペタンという擬音が聞こえるように尻を落としたエルマーを見てジンは頭を片手で掻いた。それからその手をエルマーの方へと伸ばす。
「立てるか?」
「あ、うん、ありがと、うわっ!」
エルマーは人の手を掴むと強引に立たされた。
「あー、まだ続けるか?」
ジンは目の前の少年を眺める。このままでは彼の訓練にはならない。可能ならば他の生徒とやりたいところだ。ただ武術においてのみならこのクラスで自分に通用する者はいないというのは何となく感じ取っていた。というよりもこの学校でもほとんどいないだろう。法術を加味すれば別の話だろうが。
「ご、ごめん…でももしよかったら色々教えてもらえないかな?」
「…まあ別にいいけど」
断ろうかと考えたが真剣な目をしたエルマーに気圧された。
「本当!?ありがとう!」
「そんで、どんなことが知りたいんだ?」
「えっと、まずは…」
それから授業が終わるまでジンはエルマーに体の動かし方やら、闘気の扱い方やら、様々な指導をすることになった。
「なあ、何でお前はこの学校に進学したんだ?悪いけどとてもじゃねえが、向いてないだろ?」
授業後、更衣室でエルマーにジンは尋ねる。
「たはは、随分はっきり言うね…」
頭を掻き、苦笑しながらエルマーはジンに顔を向けた。
「悪い、気に障ったなら謝るけど…」
「ううん、大丈夫、そんなことないよ。そうだね、僕にはこの学校の3年にお姉ちゃんがいるんだけど、お姉ちゃんを守れる男になりたいから、かな」
その言葉にジンは目を丸くする。かつての自分にエルマーの姿が重なった。
「な、何でそう思ったんだ?」
「何でって…お姉ちゃんは小さい頃から僕のことを守ってくれたんだ。いじめっ子に泣かされた時も、親に怒られた時も。他にも色々、だから今度は僕がお姉ちゃんのために何かしてあげたいんだ」
「そう、か…」
エルマーの瞳には強い意志が灯っている。その目はかつて自分が抱いていたものと同じだった。だからこそジンはエルマーのことを好ましく感じた。そして同時に羨ましくも。もう彼にはその瞳を持つことはできない。
「だから…もしよかったらこれからも色々と教えてもらったりとかできないかな?」
上目遣いで尋ねてくるその姿は、確かに小動物に見える。
「あ、ああ俺にできることなら」
思わずジンは頷いていた。
「やった!ありがとう!これからよろしくね!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながらジンの手を掴むとブンブンと上下に振った。
「いやー、断られたらどうしようかと思ったよ」
どうやら見た目に反して強からしい。
「ところでジンくんには兄弟とかいるの?」
「何でそう思ったんだ?」
「だって僕がお姉ちゃんの話をした時に一瞬驚いた顔してたから」
なかなか鋭く観察をしていることに驚いた。
「まあ、居たっちゃ、居た…かな」
もう朧げな彼女の顔を思い出そうとする。記憶は風化し、もはやその声も、温もりも思い出すことはできない。彼女のことを考えるたびに胸が痛む。それだけは何年経っても変わることはなかった。その空気を察したのかエルマーは顔を暗くして謝る。
「ご、ごめん、立ち入ったこと聞いちゃって…」
「いや…いいよ、もう随分前のことだし、それよりもお前の姉ちゃんのこと教えてくれよ、どんな人なんだ?」
ジンはエルマーに暗くなった空気を変えるために話をふった。
「う、うん…えっと、僕のお姉ちゃんはサラっていうんだけどね…」
姉の話をしているうちに徐々にエルマーの様子も明るくなってきた。サラという少女はエルマーに似た容姿をしているが、実力は彼よりも圧倒的に上らしく、Aクラスでも上位の成績なのだそうだ。
また人望もなかなかのようで1、2年次はクラス委員長も務めたのだという。真面目な性格で誰にでも平等ではあるがエルマーに対しては過保護なほどまでに優しいのだそうだ。
だからこそ彼は姉を守れるぐらいの男になりたいのだと言う。しかしエルマー曰く、彼は運動系の能力がほぼ皆無に等しく、それこそナザルといい勝負なのだと言う。ただその代わりに彼は風法術を得意としており、その点だけなら姉以上なのだそうだ。姉のことをたいそう大切にしているらしいことが話の端々から見て取れた。
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