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第4章:学園編
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なんとか教室に戻ったジンを待ち受けていたのは質問責めの嵐だった。
「お前シオンさんとどういう関係なんだよ?」
「シオンくんってどんな人なの?」
「私にも紹介してよ!」
彼らの関心は概ねシオンとジンがどのような関係であるかにあった。大勢に囲まれてジンは困惑する。答えに困っていると救いの手は教卓の方から伸びてきた。
「あーうるせえぞてめえら、さっさと席つけ。明日からの予定について話すぞ」
気だるそうな声でベインが頭をボリボリと掻きながらジンの周囲に集まっていた生徒たちに呼びかけた。その声を聞いた生徒たちは名残惜しそうな顔をしながらもジンから離れて、席に戻っていった。
「よーし、席ついたな。そんじゃあまずクラス委員長を決めるらしいんだが…男は…よしお前やれ。そんで女は…お前な」
ベインは生徒たちを一瞥してから、二人の生徒を指差した。
「はあ!?」「えっ!?」
二つの席から困惑の声が上がる。少年の方は入寮式の日に会ったナザルだ。相変わらず神経質そうな顔を黒縁メガネの下に浮かべている。少女の方も同様にメガネを掛けており、赤茶色の髪を一つに束ねて、長い三つ編みのお下げにしている。見るからに勉強が得意そうな風体だ。
「そんじゃあ次はっと…」
そんな二人の反応を無視してベインは手元の紙に目を落とす。
「ちょ、ちょっと待ってください!なんで俺が!?」
「そ、そうです!私には無理です!どうして!?」
勝手に話を進めようとするベインに二人が声を上げる。
「ん?いや別に、このクラスでメガネかけているのお前らだけだろ?」
その言葉に他の面々も呆気にとられる。二人に至っては口を開けて驚いている。
「他に何か言いたいことはないか?ないな…よーしそんじゃあ委員長たちに後は任せる。内容はこの紙に書いてあるからよろしく、なんかあったら起こせ…」
ベインはそう言いながら教卓の上に紙を置くと、席をズルズルと教室の隅へと運ぶと眠り始めた。何を言っても聞かなそうな雰囲気に、二人は肩を落とし黒板の前に立った。ナザルが紙を手に取り、書かれた内容に目を向ける。
「えー、まず自己紹介やるみたいだな。それじゃあまずは俺たちから。俺はナザル、ナザル・スイズだ。得意科目は法術理論で、得意系統は地と火だ。よろしく」
簡単な自己紹介を済ませるとナザルは顎で隣の少女にやるように促す。
「わ、私はリュネ・フルースです。えっと私もナザルくんと同じで法術理論が得意です。あと得意系統は風で、趣味はお菓子づくりです。その…気軽に声をかけてくれると嬉しいです」
リュネがおどおどとしながら自己紹介を終えると、ナザルが右端の生徒から順々に自己紹介をするように促す。
「なあ、このクラスって入試で成績悪かった奴が入るんだよな?ならなんで二重属性保持者のナザルがここにいるんだよ?」
他の生徒たちが自己紹介を続ける中で、ジンは隣に座るマルシェに小声で話しかける。
「あー、あいつね。あいつも下からの上がりなんだけど、見た目で分かるようにどうしようもないレベルで貧弱なのよ。頭は滅茶苦茶良いんだけどね、眼鏡だし」
「はあ?そんなら普通上のクラスには入れないのか?少なくても貧弱ってだけでEクラスはねえだろ」
「んー、そういうレベルじゃないんだよね。そもそも二重属性保持者ではあるけど、術の発動も遅いし、威力も低い。その上体力がないから近接戦もまともにできないし法術を用いても長時間戦えない。要は頭でっかちなだけ」
「あー、そういうことか。それにしてもこのクラスってなんか極端な奴が揃ってねえか?」
「あ、そっかジンくんは外部からだから知らないのか。Eクラスっていうのはね、ある特定の能力においては秀でているけど、それ以外は全くダメっていう生徒が集められたクラスなの。私の場合はさっきも言ったけど、治癒はいいけどそれ以外はダメだし」
ジンはそれを聞いて納得する。確かに自分が試験で合格できたのはおそらく剣術と体術のおかげだろう。
「じゃあ、ルースもそんな感じなのか。そういえば術の威力はすごいって言ってたな」
「おい、お前、早く自己紹介しろ、後がつっかえてるんだよ!」
マルシェと話しているといつの間にかジンの番が来ていたらしい。イライラした声でナザルがジンに呼びかけて来た。
「ああ、悪い。俺はジン・アカツキだ。特技は闘気のコントロールで、趣味は体を鍛えることかな。1年間よろしく」
当たり障りのない自己紹介を終えると、ひそひそと周囲から話し声が上がった。どうやらまだ先ほどのシオンとのことが気になっているらしい。それを無視して他の自己紹介に耳を傾けた。
ようやく全員の自己紹介が終わると委員長の二人が今後の予定について紙に書いてあることを読み上げる。明日1日具体的な能力測定を行ったのち、明後日から通常授業が始まるらしい。測定内容は入学試験の内容と概ね同じだが、動く的を狙うなどより実戦的な能力を測るのだそうだ。一通り説明したのちナザルがベインを起こす。
「ふぁぁ…そんじゃあ今日は解散だ。もう帰っていいぞ…」
その声を聞いて各々帰りの支度をする。ジンは素早くそれをすませるとカバンを持ち上げてマルシェに別れを告げ、ドアに急いで向かった。ゆっくりしているとまた囲まれる可能性があるからだ。
「じゃあね~」
後ろから聞こえるマルシェの声に片手を上げて寮へと向かった。
寮に着いてからジンは早速制服を脱ぎ、トレーニング用の衣服に着替える。腰には木の長剣と短剣を差し、昨日見つけた寮の裏手にある空き地で訓練を始める。まずは筋トレやランニングなどの基礎的なものから、ダッシュの訓練など様々のものを行う。長時間の戦闘に耐えられる持久力と瞬発力を鍛える。
それが終わると今度は剣を用いた訓練だ。まずは長剣を振るい体の動きを確認する。それから短剣に持ち替え、最終的には両方を同時に振るうトレーニングをする。そのあとは体術的な体の動きを何度も反復させる。さらにそれらの訓練を闘気で強化した状態で行う。
身体的な訓練が終わると周囲に気を配りつつ今度は無神術を扱う訓練を始める。身体強化に加えて、他の生徒たちのように属性術をそれらしく素早く発動させるためのトレーニングである。さすがにあの、空間を歪曲させる力はここでは訓練できない。そんなことをすれば注目の的になるのは確実だ。この力を扱える様になってから、数年になるが未だに完全に物にできていなかった。ウィルに話したところ、当然だと言われた。
『お前はそもそも他の奴らが当然扱える術を数年前まで使えなかったんだから、いきなり扱える様になる方がおかしいんだよ。それにこの術がどんな術かもまだ完全に分かってねえからな。完璧に使える様になるまで訓練して、実戦で経験を積むしかねえよ』
確かに彼の言う通りである。ウィルの言葉通りならノヴァの様に無から有に物体を生み出すことすら可能だそうだ。しかし5年訓練を積んでも未だに彼にはその力を発動させることはできなかった。
「経験ね…」
ぼそりとジンが呟く。あれから5年、多くの魔獣と戦い、時には魔物とすらも戦った。今ではある程度の敵なら、よっぽど油断しない限り簡単に倒す自信がある。しかしながら依然としてレヴィには勝てる気がしなかった。事実実際に戦ったウィルに聞いても同じ答えが返って来た。ティターニアを出る前、最後に会った時の会話を思い出す。
『確かにお前は強くなった。強化した状態なら、体術だけは俺が蒼気を使った状態にも付いていけるかもしれねえ。でもな、レヴィはその上を行く。あれからさらに強くなっているはずだ。とてもじゃねえがまだ到底勝てねえよ』
ジンはその言葉を思い出して歯噛みする。結局この5年間でジンは遥か高みにいるレヴィに少し近づいただけだった。
気がつくと日が沈みかけていた。彼は一つ伸びをする。
「おし、戻るか」
それから軽いストレッチをして、部屋へと戻った。部屋の中ではルースがいびきをかいて眠っていた。
「お前シオンさんとどういう関係なんだよ?」
「シオンくんってどんな人なの?」
「私にも紹介してよ!」
彼らの関心は概ねシオンとジンがどのような関係であるかにあった。大勢に囲まれてジンは困惑する。答えに困っていると救いの手は教卓の方から伸びてきた。
「あーうるせえぞてめえら、さっさと席つけ。明日からの予定について話すぞ」
気だるそうな声でベインが頭をボリボリと掻きながらジンの周囲に集まっていた生徒たちに呼びかけた。その声を聞いた生徒たちは名残惜しそうな顔をしながらもジンから離れて、席に戻っていった。
「よーし、席ついたな。そんじゃあまずクラス委員長を決めるらしいんだが…男は…よしお前やれ。そんで女は…お前な」
ベインは生徒たちを一瞥してから、二人の生徒を指差した。
「はあ!?」「えっ!?」
二つの席から困惑の声が上がる。少年の方は入寮式の日に会ったナザルだ。相変わらず神経質そうな顔を黒縁メガネの下に浮かべている。少女の方も同様にメガネを掛けており、赤茶色の髪を一つに束ねて、長い三つ編みのお下げにしている。見るからに勉強が得意そうな風体だ。
「そんじゃあ次はっと…」
そんな二人の反応を無視してベインは手元の紙に目を落とす。
「ちょ、ちょっと待ってください!なんで俺が!?」
「そ、そうです!私には無理です!どうして!?」
勝手に話を進めようとするベインに二人が声を上げる。
「ん?いや別に、このクラスでメガネかけているのお前らだけだろ?」
その言葉に他の面々も呆気にとられる。二人に至っては口を開けて驚いている。
「他に何か言いたいことはないか?ないな…よーしそんじゃあ委員長たちに後は任せる。内容はこの紙に書いてあるからよろしく、なんかあったら起こせ…」
ベインはそう言いながら教卓の上に紙を置くと、席をズルズルと教室の隅へと運ぶと眠り始めた。何を言っても聞かなそうな雰囲気に、二人は肩を落とし黒板の前に立った。ナザルが紙を手に取り、書かれた内容に目を向ける。
「えー、まず自己紹介やるみたいだな。それじゃあまずは俺たちから。俺はナザル、ナザル・スイズだ。得意科目は法術理論で、得意系統は地と火だ。よろしく」
簡単な自己紹介を済ませるとナザルは顎で隣の少女にやるように促す。
「わ、私はリュネ・フルースです。えっと私もナザルくんと同じで法術理論が得意です。あと得意系統は風で、趣味はお菓子づくりです。その…気軽に声をかけてくれると嬉しいです」
リュネがおどおどとしながら自己紹介を終えると、ナザルが右端の生徒から順々に自己紹介をするように促す。
「なあ、このクラスって入試で成績悪かった奴が入るんだよな?ならなんで二重属性保持者のナザルがここにいるんだよ?」
他の生徒たちが自己紹介を続ける中で、ジンは隣に座るマルシェに小声で話しかける。
「あー、あいつね。あいつも下からの上がりなんだけど、見た目で分かるようにどうしようもないレベルで貧弱なのよ。頭は滅茶苦茶良いんだけどね、眼鏡だし」
「はあ?そんなら普通上のクラスには入れないのか?少なくても貧弱ってだけでEクラスはねえだろ」
「んー、そういうレベルじゃないんだよね。そもそも二重属性保持者ではあるけど、術の発動も遅いし、威力も低い。その上体力がないから近接戦もまともにできないし法術を用いても長時間戦えない。要は頭でっかちなだけ」
「あー、そういうことか。それにしてもこのクラスってなんか極端な奴が揃ってねえか?」
「あ、そっかジンくんは外部からだから知らないのか。Eクラスっていうのはね、ある特定の能力においては秀でているけど、それ以外は全くダメっていう生徒が集められたクラスなの。私の場合はさっきも言ったけど、治癒はいいけどそれ以外はダメだし」
ジンはそれを聞いて納得する。確かに自分が試験で合格できたのはおそらく剣術と体術のおかげだろう。
「じゃあ、ルースもそんな感じなのか。そういえば術の威力はすごいって言ってたな」
「おい、お前、早く自己紹介しろ、後がつっかえてるんだよ!」
マルシェと話しているといつの間にかジンの番が来ていたらしい。イライラした声でナザルがジンに呼びかけて来た。
「ああ、悪い。俺はジン・アカツキだ。特技は闘気のコントロールで、趣味は体を鍛えることかな。1年間よろしく」
当たり障りのない自己紹介を終えると、ひそひそと周囲から話し声が上がった。どうやらまだ先ほどのシオンとのことが気になっているらしい。それを無視して他の自己紹介に耳を傾けた。
ようやく全員の自己紹介が終わると委員長の二人が今後の予定について紙に書いてあることを読み上げる。明日1日具体的な能力測定を行ったのち、明後日から通常授業が始まるらしい。測定内容は入学試験の内容と概ね同じだが、動く的を狙うなどより実戦的な能力を測るのだそうだ。一通り説明したのちナザルがベインを起こす。
「ふぁぁ…そんじゃあ今日は解散だ。もう帰っていいぞ…」
その声を聞いて各々帰りの支度をする。ジンは素早くそれをすませるとカバンを持ち上げてマルシェに別れを告げ、ドアに急いで向かった。ゆっくりしているとまた囲まれる可能性があるからだ。
「じゃあね~」
後ろから聞こえるマルシェの声に片手を上げて寮へと向かった。
寮に着いてからジンは早速制服を脱ぎ、トレーニング用の衣服に着替える。腰には木の長剣と短剣を差し、昨日見つけた寮の裏手にある空き地で訓練を始める。まずは筋トレやランニングなどの基礎的なものから、ダッシュの訓練など様々のものを行う。長時間の戦闘に耐えられる持久力と瞬発力を鍛える。
それが終わると今度は剣を用いた訓練だ。まずは長剣を振るい体の動きを確認する。それから短剣に持ち替え、最終的には両方を同時に振るうトレーニングをする。そのあとは体術的な体の動きを何度も反復させる。さらにそれらの訓練を闘気で強化した状態で行う。
身体的な訓練が終わると周囲に気を配りつつ今度は無神術を扱う訓練を始める。身体強化に加えて、他の生徒たちのように属性術をそれらしく素早く発動させるためのトレーニングである。さすがにあの、空間を歪曲させる力はここでは訓練できない。そんなことをすれば注目の的になるのは確実だ。この力を扱える様になってから、数年になるが未だに完全に物にできていなかった。ウィルに話したところ、当然だと言われた。
『お前はそもそも他の奴らが当然扱える術を数年前まで使えなかったんだから、いきなり扱える様になる方がおかしいんだよ。それにこの術がどんな術かもまだ完全に分かってねえからな。完璧に使える様になるまで訓練して、実戦で経験を積むしかねえよ』
確かに彼の言う通りである。ウィルの言葉通りならノヴァの様に無から有に物体を生み出すことすら可能だそうだ。しかし5年訓練を積んでも未だに彼にはその力を発動させることはできなかった。
「経験ね…」
ぼそりとジンが呟く。あれから5年、多くの魔獣と戦い、時には魔物とすらも戦った。今ではある程度の敵なら、よっぽど油断しない限り簡単に倒す自信がある。しかしながら依然としてレヴィには勝てる気がしなかった。事実実際に戦ったウィルに聞いても同じ答えが返って来た。ティターニアを出る前、最後に会った時の会話を思い出す。
『確かにお前は強くなった。強化した状態なら、体術だけは俺が蒼気を使った状態にも付いていけるかもしれねえ。でもな、レヴィはその上を行く。あれからさらに強くなっているはずだ。とてもじゃねえがまだ到底勝てねえよ』
ジンはその言葉を思い出して歯噛みする。結局この5年間でジンは遥か高みにいるレヴィに少し近づいただけだった。
気がつくと日が沈みかけていた。彼は一つ伸びをする。
「おし、戻るか」
それから軽いストレッチをして、部屋へと戻った。部屋の中ではルースがいびきをかいて眠っていた。
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