53 / 273
第3章:魔人襲来
魔2
しおりを挟む
ミリエルの剣がレヴィに迫る。鬼のような形相で放つ上段からの斬り降ろしは、しかしレヴィの体には届かなかった。
「危ない危ない。まさか急に攻撃してくるとは思わなかったよ。危うく死んじゃうところだった、あはは!」
馬鹿にしたように笑う彼は、右手の親指と人差し指で剣をつまんでいた。
「くっ!」
ミリエルが掴まれた剣をどうにかして引き戻そうとする。しかしレヴィの指先からは一ミリたりとも動く気配がなかった。
「あは!」
残虐な笑みを浮かべながら、彼は左腕を引きしぼる。そして先ほどマリアに行ったように、ミリエルの心臓を目掛けて鋭い突きを放った。
その行動を読んでいたミリエルは剣を奪い返すことを諦めて後方に飛び退く。何とかその攻撃を交わしたために体勢が崩れたが、追撃を恐れてすぐさま構え、そして相手を見据える。だがレヴィは先ほどから一歩も動いてはいなかった。ニコニコと小馬鹿にしたような笑みを浮かべながら佇んでいる。
「あはは、すごいすごい。よく今のが避けられたね」
圧倒的なまでの実力差を前にミリエルは恐怖した。彼女の全力の攻撃は、少年にとって指二本分の価値しかなく、また彼女を赤ん坊か何かのように見なしているのだ。ミリエルは唇から血が流れるほどの噛みしめる。
「さあ、僕と父さんの殺し合いを邪魔したんだ。もっと僕を楽しませてよ。じゃないと…」
レヴィの光に初めて侮蔑以外の感情が込められる。
「殺しちゃうよ?」
それは純然なる殺意であった。
ミリエルはただ条件反射的に神術を発動する。彼女は雷、木、そして金の3属性を操ることができる。得意技である金神術『金雨』を放つ。周囲に金属塊の雨が降り注ぐ。それはウィルが以前使っていたものよりもはるかに強大であった。そしてそれが着弾するかしないかの段階ですぐに雷神術の『雷砲』を放つ。巨大な雷の砲弾がレヴィにぶつかる。
さらに木神術の相手を束縛する『木縛』によってレヴィの手足を動かせないようにした。その上、自身の体を雷神術で『雷化』させて、相手の動きに対応できるようにして、自分の手元に金神術の『剣製』を使って作り出した剣を握りしめた。一度に5つまで同時に神術を発動することができるのが彼女の秘技であった。だが…
「あはは、驚いたよ。お姉さん意外と強いんだね」
全くの無傷であるレヴィを前に、彼女は警戒を強め、さらに距離を取る。
「まったく、さっきから話しかけてるのに無視するなんてひどいよ。大人としてそれはどうなのさ、ねえ?」
その声は彼女の耳元で聞こえて来た。彼女は反射的に飛び退りながら右手に持った剣を振り回す。
「おっと、危ないなあ」
だが彼女の攻撃は容易く躱される。
「…はぁ、はぁ、一体どうやって…」
緊張と恐怖のためかすでに肩で息をしているミリエルを眺めながらレヴィは笑う。
「どうやってって、ただ歩いて近寄っただけだよ?まだまだできるんだよね?あんまり僕を失望させないでよ」
「クソがっ!」
普段のミリエルからは聞けないような言葉に、ジンは彼女の心理的な状況を推察できた。
「ジン、今すぐバジットに行って、ヴォルクを呼んで来てくれ」
ウィルが小声でジンに話しかける。
「わ、わかった」
ジンも小声でそれに返す。先ほどは取り乱してしまったが、今は自分のできることを全力でやらなければならない。正直まだ割り切れてはいない。だがそうしなければ今ここで全滅するだろう。だから彼はすぐに決断した。しかしながらそれはすでに遅い決断であった。
「父さんと、それからジン君?勝手に動いたら今すぐこのお姉さんを殺すからね?」
その言葉にジンの動きが止まる。ウィルはそれを感じ取って舌打ちをする。人の命は、ジンにとってそう単純に割り切れる問題ではない。この状況ではおそらく彼はもう動けないだろう。その上さらにミリエルを失えば、こちらの戦力も低下し、レヴィに勝てる見込みは限りなくゼロに近くなるはずだ。
だから彼は動いた。ミリエルがまだ動けるうちに、挟撃してしまおうと考えたのだ。それにレヴィは油断しているのか隙だらけだった。
一気に闘気を全身に充実させると、地面を蹴って相手に一瞬にして相手に肉薄する。レヴィはそのことに気づいていなかったのか驚きの表情を浮かべる。そして、ウィルの持つ大剣がレヴィの肩口から入り込み、止まった。
「痛ったいなぁ、もぉ」
ウィルたちはその光景に息を飲む。ミリエルよりも圧倒的に速度も物量も違う攻撃はレヴィの肩を二センチほどしか切り裂けなかったのだ。
「ば、馬鹿な!」
その光景にウィルは思わず叫ぶ。
「耳元で騒がないでよ、鬱陶しい」
そう言ってレヴィがウィルの胸を殴りつける。それによってウィルはボールのように吹き飛ばされ、地面を転がっていった。
「まさか、父さんが攻めてくるなんて。この状況ならそこの子みたいに攻撃しないかと思ってたよ」
肩の傷口を押さえ、痛むのか顔をしかめながらレヴィは言った。
「でも、約束を破ったんだ、このお姉さんは殺させてもらうよ。まあどのみち全員殺すつもりだったけどね」
肩をすくめると、次の瞬間レヴィはミリエルの横に立っていた。
「本当なら優しく殺してあげるつもりだったんだけど…ゴメンね、僕の父さんが勝手なことして」
悲しげな表情で、優しくそう告げるとレヴィはミリエルの右腕を肩口から引きちぎった。
「え?」
ミリエルはいつのまにか横に立っていた少年が自分に何をしたのかすぐには理解できなかった。ただ肩口から溢れ出る夥しい量の血液を見て脳が働き始める。次の瞬間、強烈な痛みが彼女の頭を支配した。
「あ、ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
もぎりとった腕をかじりながら、レヴィは笑う。
「あはは、良かったねお姉さん。これで君の相方と一緒だよ?」
血を啜り、口を真っ赤にした彼を前にミリエルは目に涙を浮かべ、右肩を押さえながらよろよろと離れようとする。あっという間に食べ終えたレヴィはそれをにやけた表情で眺めながら再び彼女に近づく。
「ダメだよ、逃げちゃ」
右手の爪を伸ばす。鋭利な刃物のようになったそれをミリエルのヨタつく左太ももに突き立てる。
「ほら、もう一本」
そう言って彼女の左足を体から切り離した。
「—————————————————!!!」
声にならない叫び声をあげながらミリエルは地面に倒れ臥す。
くちゃくちゃという咀嚼音が周囲に響く。
「…お姉さん結構美味しいね。あの虎のおじさんより僕はお姉さんの方が好きだよ」
その言葉はミリエルには届かない。脳内が警鐘を鳴らす。痛みに意識が朦朧とする。それでもなんとか逃れようと、残った手足で地面を這う。
「あはは、惨めな格好だね」
そう言いながらレヴィはゆっくりと近づいていく。
「やだ、やだやだやだやだやだやだ…」
恐怖と痛みにミリエルの顔が歪む。美しかったその顔は今では老婆のようにしわくちゃになっていた。そして駄々っ子のようにただ地面を進みながら『やだ』と言い続けた。
「あはは、そんなこと言っても無意味だよ?君はどうせ今から僕に食われて死ぬんだから。まあ恨むなら父さんを恨んでよ。本当ならもっと優しく殺してあげるつもりだったのにね」
その言葉にミリエルは絶望した。そして憎しみのこもった瞳を、大剣を支えに立ち上がろうとしていたウィルに向けた。
「さてと、それじゃあ父さんも起きたみたいだし、殺してあげるよ」
「いや、い…」
次の瞬間、ミリエルの首は胴体を離れ、吹き飛び、ジンの目の前に飛び落ちた。首があったところからは大量の血が零れ落ちる。彼女が通った箇所には真っ赤な絨毯が広がっていた。
「危ない危ない。まさか急に攻撃してくるとは思わなかったよ。危うく死んじゃうところだった、あはは!」
馬鹿にしたように笑う彼は、右手の親指と人差し指で剣をつまんでいた。
「くっ!」
ミリエルが掴まれた剣をどうにかして引き戻そうとする。しかしレヴィの指先からは一ミリたりとも動く気配がなかった。
「あは!」
残虐な笑みを浮かべながら、彼は左腕を引きしぼる。そして先ほどマリアに行ったように、ミリエルの心臓を目掛けて鋭い突きを放った。
その行動を読んでいたミリエルは剣を奪い返すことを諦めて後方に飛び退く。何とかその攻撃を交わしたために体勢が崩れたが、追撃を恐れてすぐさま構え、そして相手を見据える。だがレヴィは先ほどから一歩も動いてはいなかった。ニコニコと小馬鹿にしたような笑みを浮かべながら佇んでいる。
「あはは、すごいすごい。よく今のが避けられたね」
圧倒的なまでの実力差を前にミリエルは恐怖した。彼女の全力の攻撃は、少年にとって指二本分の価値しかなく、また彼女を赤ん坊か何かのように見なしているのだ。ミリエルは唇から血が流れるほどの噛みしめる。
「さあ、僕と父さんの殺し合いを邪魔したんだ。もっと僕を楽しませてよ。じゃないと…」
レヴィの光に初めて侮蔑以外の感情が込められる。
「殺しちゃうよ?」
それは純然なる殺意であった。
ミリエルはただ条件反射的に神術を発動する。彼女は雷、木、そして金の3属性を操ることができる。得意技である金神術『金雨』を放つ。周囲に金属塊の雨が降り注ぐ。それはウィルが以前使っていたものよりもはるかに強大であった。そしてそれが着弾するかしないかの段階ですぐに雷神術の『雷砲』を放つ。巨大な雷の砲弾がレヴィにぶつかる。
さらに木神術の相手を束縛する『木縛』によってレヴィの手足を動かせないようにした。その上、自身の体を雷神術で『雷化』させて、相手の動きに対応できるようにして、自分の手元に金神術の『剣製』を使って作り出した剣を握りしめた。一度に5つまで同時に神術を発動することができるのが彼女の秘技であった。だが…
「あはは、驚いたよ。お姉さん意外と強いんだね」
全くの無傷であるレヴィを前に、彼女は警戒を強め、さらに距離を取る。
「まったく、さっきから話しかけてるのに無視するなんてひどいよ。大人としてそれはどうなのさ、ねえ?」
その声は彼女の耳元で聞こえて来た。彼女は反射的に飛び退りながら右手に持った剣を振り回す。
「おっと、危ないなあ」
だが彼女の攻撃は容易く躱される。
「…はぁ、はぁ、一体どうやって…」
緊張と恐怖のためかすでに肩で息をしているミリエルを眺めながらレヴィは笑う。
「どうやってって、ただ歩いて近寄っただけだよ?まだまだできるんだよね?あんまり僕を失望させないでよ」
「クソがっ!」
普段のミリエルからは聞けないような言葉に、ジンは彼女の心理的な状況を推察できた。
「ジン、今すぐバジットに行って、ヴォルクを呼んで来てくれ」
ウィルが小声でジンに話しかける。
「わ、わかった」
ジンも小声でそれに返す。先ほどは取り乱してしまったが、今は自分のできることを全力でやらなければならない。正直まだ割り切れてはいない。だがそうしなければ今ここで全滅するだろう。だから彼はすぐに決断した。しかしながらそれはすでに遅い決断であった。
「父さんと、それからジン君?勝手に動いたら今すぐこのお姉さんを殺すからね?」
その言葉にジンの動きが止まる。ウィルはそれを感じ取って舌打ちをする。人の命は、ジンにとってそう単純に割り切れる問題ではない。この状況ではおそらく彼はもう動けないだろう。その上さらにミリエルを失えば、こちらの戦力も低下し、レヴィに勝てる見込みは限りなくゼロに近くなるはずだ。
だから彼は動いた。ミリエルがまだ動けるうちに、挟撃してしまおうと考えたのだ。それにレヴィは油断しているのか隙だらけだった。
一気に闘気を全身に充実させると、地面を蹴って相手に一瞬にして相手に肉薄する。レヴィはそのことに気づいていなかったのか驚きの表情を浮かべる。そして、ウィルの持つ大剣がレヴィの肩口から入り込み、止まった。
「痛ったいなぁ、もぉ」
ウィルたちはその光景に息を飲む。ミリエルよりも圧倒的に速度も物量も違う攻撃はレヴィの肩を二センチほどしか切り裂けなかったのだ。
「ば、馬鹿な!」
その光景にウィルは思わず叫ぶ。
「耳元で騒がないでよ、鬱陶しい」
そう言ってレヴィがウィルの胸を殴りつける。それによってウィルはボールのように吹き飛ばされ、地面を転がっていった。
「まさか、父さんが攻めてくるなんて。この状況ならそこの子みたいに攻撃しないかと思ってたよ」
肩の傷口を押さえ、痛むのか顔をしかめながらレヴィは言った。
「でも、約束を破ったんだ、このお姉さんは殺させてもらうよ。まあどのみち全員殺すつもりだったけどね」
肩をすくめると、次の瞬間レヴィはミリエルの横に立っていた。
「本当なら優しく殺してあげるつもりだったんだけど…ゴメンね、僕の父さんが勝手なことして」
悲しげな表情で、優しくそう告げるとレヴィはミリエルの右腕を肩口から引きちぎった。
「え?」
ミリエルはいつのまにか横に立っていた少年が自分に何をしたのかすぐには理解できなかった。ただ肩口から溢れ出る夥しい量の血液を見て脳が働き始める。次の瞬間、強烈な痛みが彼女の頭を支配した。
「あ、ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
もぎりとった腕をかじりながら、レヴィは笑う。
「あはは、良かったねお姉さん。これで君の相方と一緒だよ?」
血を啜り、口を真っ赤にした彼を前にミリエルは目に涙を浮かべ、右肩を押さえながらよろよろと離れようとする。あっという間に食べ終えたレヴィはそれをにやけた表情で眺めながら再び彼女に近づく。
「ダメだよ、逃げちゃ」
右手の爪を伸ばす。鋭利な刃物のようになったそれをミリエルのヨタつく左太ももに突き立てる。
「ほら、もう一本」
そう言って彼女の左足を体から切り離した。
「—————————————————!!!」
声にならない叫び声をあげながらミリエルは地面に倒れ臥す。
くちゃくちゃという咀嚼音が周囲に響く。
「…お姉さん結構美味しいね。あの虎のおじさんより僕はお姉さんの方が好きだよ」
その言葉はミリエルには届かない。脳内が警鐘を鳴らす。痛みに意識が朦朧とする。それでもなんとか逃れようと、残った手足で地面を這う。
「あはは、惨めな格好だね」
そう言いながらレヴィはゆっくりと近づいていく。
「やだ、やだやだやだやだやだやだ…」
恐怖と痛みにミリエルの顔が歪む。美しかったその顔は今では老婆のようにしわくちゃになっていた。そして駄々っ子のようにただ地面を進みながら『やだ』と言い続けた。
「あはは、そんなこと言っても無意味だよ?君はどうせ今から僕に食われて死ぬんだから。まあ恨むなら父さんを恨んでよ。本当ならもっと優しく殺してあげるつもりだったのにね」
その言葉にミリエルは絶望した。そして憎しみのこもった瞳を、大剣を支えに立ち上がろうとしていたウィルに向けた。
「さてと、それじゃあ父さんも起きたみたいだし、殺してあげるよ」
「いや、い…」
次の瞬間、ミリエルの首は胴体を離れ、吹き飛び、ジンの目の前に飛び落ちた。首があったところからは大量の血が零れ落ちる。彼女が通った箇所には真っ赤な絨毯が広がっていた。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
アルケディア・オンライン ~のんびりしたいけど好奇心が勝ってしまうのです~
志位斗 茂家波
ファンタジー
新入社員として社会の波にもまれていた「青葉 春」。
社会人としての苦労を味わいつつ、のんびりと過ごしたいと思い、VRMMOなるものに手を出し、ゆったりとした生活をゲームの中に「ハル」としてのプレイヤーになって求めてみることにした。
‥‥‥でも、その想いとは裏腹に、日常生活では出てこないであろう才能が開花しまくり、何かと注目されるようになってきてしまう…‥‥のんびりはどこへいった!?
――
作者が初めて挑むVRMMOもの。初めての分野ゆえに稚拙な部分もあるかもしれないし、投稿頻度は遅めだけど、読者の皆様はのんびりと待てるようにしたいと思います。
コメントや誤字報告に指摘、アドバイスなどもしっかりと受け付けますのでお楽しみください。
小説家になろう様でも掲載しています。
一話あたり1500~6000字を目途に頑張ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる