40 / 273
第3章:魔人襲来
救援要請
しおりを挟む
『ん?おおお、レックスじゃねえか!久しぶりだなあ、どうしたんだ一体!?なんだ、なんか面白いことでもあったんか?』
緊迫した空気に全く気づかない、陽気で呑気な声がレンズ越しに聞こえてくる。
「いや、やべえことになっててな。お前今どこにいる?ティターニアか?」
『ん?ああ今ティターニアさ。今からカトレアちゃんとデートに行くところだったんだよ。そんでやべえことってなんだよ?』
「また違う女かよ!ってそんなこと話してる場合じゃねえんだ。今バジットが魔獣どもの暴走で襲われてんだ。ティファニア様に連絡取れるか?」
『えぇ~、これから俺デートなんだけど。どうせ魔獣どもとか言ったって20匹ぐらいだろ?そんなんお前たちでやれよ』
鼻くそをほじりながら言ってくるピッピを腹立たしく思いながらもレックスは我慢した。
「そんなレベルじゃねえんだよ!とりあえずこいつを見ろ」
そう言って彼はピッピに見えるようにレンズを砦の方に向けた。
『…ふぁ?…ふひゃぁぁぁぁぁ!?』
眼前に広がる光景を見てピッピが奇声をあげる。ことの重大さをようやく理解したようだった。
『えっ、なにこれ、えっ、え、やばくねおい、やべぇってこれマジで!』
「だからやべえっつてんだろ。早くティファニア様んとこに行ってくれ、そんでこのことを伝えてくれ!」
『お、おうわかったすぐ行く。すぐ行くからちょっと待ってろ!ま、まずカトレアちゃんにドタキャンすることになったって謝りに行くから!』
「馬鹿野郎!早く行け、羽根毟ってからぶっ殺すぞ!」
レックスがグルグルと低いうなり声をあげながら牙を見せて凄む。
『ひっ!い、嫌だなあ、冗談だよ冗談。今すぐティファニア様のところ行くから、そう怖い顔すんなよぉ、ちびんだろ。全くやっとカトレアちゃんと…』
ブツブツと小さく恨み言を言いながらタキシードを着たピッピはレンズの前から姿を消した。
「とりあえずこれでティファニア様にも話が通るだろう。あの方が来てくれたら少しはこの状況も改善されるはずだ」
「ティファニア様ってゴデック渓谷にあるティターニアの女王様だよね?使徒の一人の。」
「ああ、今いる使徒の中で最強クラスの人だからな。マリアとあの人とそれと砦の兵士たちがいればきっと…」
「レックス、それならウィルは呼ばないのか?こんな時こそあのおっさんの出番だろ」
「そうだよ。おっさんならこのモンスターの囲いも余裕で突破できるはずじゃん」
「いや、多分無理だ」
「なんで!?」
「ジンの話を聞いてなかったのか?おっさんは昨日大怪我したって言ってたじゃねえか。まともに動けるかわかんねえだろ」
「でも一応連絡を取って見てもいいんじゃないかな。おじさんならもう普通に動けるかもしれないよ、なんてったって使徒の一人なんだから」
「そうそう」
「だがよ…」
「ラルフの言った通りもしかしたら大丈夫かもしれないじゃん。一応連絡だけでもしてみようぜ」
「…わかった、ちょっと待ってろ」
レックスは再びレンズを覗き込む。
「ウィルのおっさん、いるか?」
しかし反応はなかった。
「おっさん、おっさん、おっさんいるか?いたら返事してくれ」
何度かレンズに向かって話しかけていると向こう側から人の動く気配が伝わって来た。
『うるせえな、人が気持ちよく寝てたのにどこのどいつだ、ってレックスじゃねえか、どうしたんだ急に?』
頭をぼりぼりと掻いているコングのような体躯の、緑髪と緑髭の男ウィルがレンズに映った。
「おっさん、体の調子はどうだ?すぐ動けそうか?」
『ん?なんだジンから聞いたのか?まあぼちぼちってところかな。そんで急にどうしたんだよ?』
「とにかくこいつを見てくれ」
そう言ってレンズをバジット砦の方に向けて、辺り一面に群がる魔獣の大群をウィルに見せる。
その光景にウィルは言葉を失う。
『…な、なんだこいつは?お前ら一体今どこにいるんだ!?ジンとマリアはどうした!』
「今俺たちは街の外にいる。そんでジンは襲って来たキマイラから俺たちを守るために一人で残って別の場所にいる。マリアは多分あの中だ」
『…街の様子は?まだ持ちこたえているか?』
そうウィルが尋ねたところで砦の方からボゥッと巨大な火柱が立ち上った。
「うわっ!」「うひゃあ!」「ひ!」「うきゃ!」「——!」
その爆音に各々が戦々恐々とする。
『こいつは…マリアだな』
「マリアさんが?」
『ああ、あいつの範囲魔法だ』
レックスが爆発のあった地点に目を向けてみると、半径数百メートルはあるだろうクレーターができていた。まだ延焼し続けており、多くの魔獣を巻き込んで燃え上がっている。
「すげぇ…」
レックスの後ろにいた四人も目の前の光景に息を呑んでいた。
「これなら勝てるじゃん!」
「うん!さすがマリアおばさんだよ!」
彼らの目には希望が宿っていた。だが、
『いや、あの魔法はそう何度も放てるもんじゃねえ。あいつの調子がいい時でもせいぜい4発ぐらいが限界だ。それを一発放ったってことはあん中で何かあって早く動かなきゃいけないってことかもしんねえ。レックス街の様子はどうなっている?」
レックスは自分が実際に見ている光景をウィルに伝える。それを聞いていたウィルは、
『もうティファニア様には連絡したか?』
「ああ、もうしてある」
『わかった。俺も今すぐ行くからよ。一旦切るぞ』
「どれぐらいかかりそうだ?」
『全力で行って1時間ぐらいだな』
「わかった」
『レックス、わかってると思うが無理はするなよ?』
「わかってる」
その言葉を聞くと、ウィルはすぐに準備に取り掛かり始めた。武器、防具を保管庫から取り出し、装備する。薬類を詰めたウエストバッグを腰に巻きつける。それらの準備が終えてから家を出る。
「『雷化』」
と呟くと身体中から稲妻が迸る。肉体を一時的に雷と同化させる神術である。肉体にかかる負荷は大きいが、その分スピード、攻撃力は闘気を纏っている時と比較できないほど跳ね上がる。
「っ!」
雷化した彼の体を鋭い痛みが襲う。昨日、ジンの攻撃を食らったところだ。しかし彼は一つ大きく深呼吸すると、その痛みを無視して走り始めた。
「よっしゃ!ウィルが来てくれるならきっといけるぜ!」
「マジでよかった!」
ウィルが来ることに思わず喜びの声をあげたヨークとザルクを横目に、レックスは目をつぶって思案していた。これ以上自分に何ができるか、自分たちが生き残るにはどうすればいいか。そんなことを考えていると、レンズの向こう側からピッピが声をかけて来た。
『おーい、レックス、聞いているかぁ~』
間の抜けたような声がしてレックスの意識は戻る。
「ピッピか、ティファニア様に連絡は取れたのか?」
『おうよ、つーより今替わるから』
そう言ってピッピが画面から離れると、幼さを残しつつも、どことなく妖艶な美少女が現れた。
『久しいですね、レックス』
「お久しぶりです、ティファニア様。失礼ですが早速本題に入らせてもらってもいいですか?」
『ええ、構いませんよ。それであなたの望みというのは私たちのところからの援軍ということでいいのですね?』
「はい、しばらくは保つと思いますけど、いつ決壊するかわからない状況です。魔獣の数もまだどれぐらいいるかわかっていないし…」
『…わかりました。それではこちらからは精鋭300人をそちらに送りましょう』
「300人ですか…」
『ごめんなさいね。こっちでも最近魔獣たちの様子がおかしくて、そんなに大部隊を動かすことはできないの』
「いえ大丈夫です、送っていただけるだけでありがたいです。それで、到着までにどれぐらいの時間がかかりそうですか?」
『そうですね…部隊を編成して、装備を整えて…だいたい3時間以内にはそちらにいけると思います』
「3時間!そんなに早く、どうやってくるんですか?」
『ふふ、私たちの国にはね、エルミア様がお創りになった転移門というものがあるんですよ。これを使えばどこにでも転移することができるのです。それと今の話はマリアにしてますか?』
「あ!」
『その様子だと忘れていたみたいね。それじゃあこっちから連絡しておくわね』
「あ、ありがとうございます」
レックスはなんだかんだで自分も平静を保てていなかったことに気がついた。今この時に到るまで、マリアに連絡を取ることを忘れていたのだ。
『それじゃあ3時間後に』
「は、はい!よろしくお願いします!」
思わず氷鏡の前で頭を下げた。ティファニアはそれを見てクスクス笑いながら鏡の前から去って行った。
「…それで、これから僕たちどうするの?」
ラルフが再度レックスに尋ねてきた。
「隠れる、そんでジンを待つ」
「え?」
「今んところ俺たちにできるのはこれ以上何もねえ。下手に動けばこん中の誰かは確実に死ぬ。そんなら少しでも助かる可能性にかけるしかねえだろ」
「で、でもよ、ジンが来るかわかんねえじゃん?それにあいつが来る前に街が攻め落とされるかもしれねえし…」
「そんなら他に何か案があるのかよ?」
「い、いやねえけどよぅ」
「そんなら黙って俺に従え。それにあいつは絶対に戻って来る。なにせ使徒の一人で、森の主を倒して、しかも無神術の使い手なんだからな」
そう言ってレックスは不敵に笑った。
緊迫した空気に全く気づかない、陽気で呑気な声がレンズ越しに聞こえてくる。
「いや、やべえことになっててな。お前今どこにいる?ティターニアか?」
『ん?ああ今ティターニアさ。今からカトレアちゃんとデートに行くところだったんだよ。そんでやべえことってなんだよ?』
「また違う女かよ!ってそんなこと話してる場合じゃねえんだ。今バジットが魔獣どもの暴走で襲われてんだ。ティファニア様に連絡取れるか?」
『えぇ~、これから俺デートなんだけど。どうせ魔獣どもとか言ったって20匹ぐらいだろ?そんなんお前たちでやれよ』
鼻くそをほじりながら言ってくるピッピを腹立たしく思いながらもレックスは我慢した。
「そんなレベルじゃねえんだよ!とりあえずこいつを見ろ」
そう言って彼はピッピに見えるようにレンズを砦の方に向けた。
『…ふぁ?…ふひゃぁぁぁぁぁ!?』
眼前に広がる光景を見てピッピが奇声をあげる。ことの重大さをようやく理解したようだった。
『えっ、なにこれ、えっ、え、やばくねおい、やべぇってこれマジで!』
「だからやべえっつてんだろ。早くティファニア様んとこに行ってくれ、そんでこのことを伝えてくれ!」
『お、おうわかったすぐ行く。すぐ行くからちょっと待ってろ!ま、まずカトレアちゃんにドタキャンすることになったって謝りに行くから!』
「馬鹿野郎!早く行け、羽根毟ってからぶっ殺すぞ!」
レックスがグルグルと低いうなり声をあげながら牙を見せて凄む。
『ひっ!い、嫌だなあ、冗談だよ冗談。今すぐティファニア様のところ行くから、そう怖い顔すんなよぉ、ちびんだろ。全くやっとカトレアちゃんと…』
ブツブツと小さく恨み言を言いながらタキシードを着たピッピはレンズの前から姿を消した。
「とりあえずこれでティファニア様にも話が通るだろう。あの方が来てくれたら少しはこの状況も改善されるはずだ」
「ティファニア様ってゴデック渓谷にあるティターニアの女王様だよね?使徒の一人の。」
「ああ、今いる使徒の中で最強クラスの人だからな。マリアとあの人とそれと砦の兵士たちがいればきっと…」
「レックス、それならウィルは呼ばないのか?こんな時こそあのおっさんの出番だろ」
「そうだよ。おっさんならこのモンスターの囲いも余裕で突破できるはずじゃん」
「いや、多分無理だ」
「なんで!?」
「ジンの話を聞いてなかったのか?おっさんは昨日大怪我したって言ってたじゃねえか。まともに動けるかわかんねえだろ」
「でも一応連絡を取って見てもいいんじゃないかな。おじさんならもう普通に動けるかもしれないよ、なんてったって使徒の一人なんだから」
「そうそう」
「だがよ…」
「ラルフの言った通りもしかしたら大丈夫かもしれないじゃん。一応連絡だけでもしてみようぜ」
「…わかった、ちょっと待ってろ」
レックスは再びレンズを覗き込む。
「ウィルのおっさん、いるか?」
しかし反応はなかった。
「おっさん、おっさん、おっさんいるか?いたら返事してくれ」
何度かレンズに向かって話しかけていると向こう側から人の動く気配が伝わって来た。
『うるせえな、人が気持ちよく寝てたのにどこのどいつだ、ってレックスじゃねえか、どうしたんだ急に?』
頭をぼりぼりと掻いているコングのような体躯の、緑髪と緑髭の男ウィルがレンズに映った。
「おっさん、体の調子はどうだ?すぐ動けそうか?」
『ん?なんだジンから聞いたのか?まあぼちぼちってところかな。そんで急にどうしたんだよ?』
「とにかくこいつを見てくれ」
そう言ってレンズをバジット砦の方に向けて、辺り一面に群がる魔獣の大群をウィルに見せる。
その光景にウィルは言葉を失う。
『…な、なんだこいつは?お前ら一体今どこにいるんだ!?ジンとマリアはどうした!』
「今俺たちは街の外にいる。そんでジンは襲って来たキマイラから俺たちを守るために一人で残って別の場所にいる。マリアは多分あの中だ」
『…街の様子は?まだ持ちこたえているか?』
そうウィルが尋ねたところで砦の方からボゥッと巨大な火柱が立ち上った。
「うわっ!」「うひゃあ!」「ひ!」「うきゃ!」「——!」
その爆音に各々が戦々恐々とする。
『こいつは…マリアだな』
「マリアさんが?」
『ああ、あいつの範囲魔法だ』
レックスが爆発のあった地点に目を向けてみると、半径数百メートルはあるだろうクレーターができていた。まだ延焼し続けており、多くの魔獣を巻き込んで燃え上がっている。
「すげぇ…」
レックスの後ろにいた四人も目の前の光景に息を呑んでいた。
「これなら勝てるじゃん!」
「うん!さすがマリアおばさんだよ!」
彼らの目には希望が宿っていた。だが、
『いや、あの魔法はそう何度も放てるもんじゃねえ。あいつの調子がいい時でもせいぜい4発ぐらいが限界だ。それを一発放ったってことはあん中で何かあって早く動かなきゃいけないってことかもしんねえ。レックス街の様子はどうなっている?」
レックスは自分が実際に見ている光景をウィルに伝える。それを聞いていたウィルは、
『もうティファニア様には連絡したか?』
「ああ、もうしてある」
『わかった。俺も今すぐ行くからよ。一旦切るぞ』
「どれぐらいかかりそうだ?」
『全力で行って1時間ぐらいだな』
「わかった」
『レックス、わかってると思うが無理はするなよ?』
「わかってる」
その言葉を聞くと、ウィルはすぐに準備に取り掛かり始めた。武器、防具を保管庫から取り出し、装備する。薬類を詰めたウエストバッグを腰に巻きつける。それらの準備が終えてから家を出る。
「『雷化』」
と呟くと身体中から稲妻が迸る。肉体を一時的に雷と同化させる神術である。肉体にかかる負荷は大きいが、その分スピード、攻撃力は闘気を纏っている時と比較できないほど跳ね上がる。
「っ!」
雷化した彼の体を鋭い痛みが襲う。昨日、ジンの攻撃を食らったところだ。しかし彼は一つ大きく深呼吸すると、その痛みを無視して走り始めた。
「よっしゃ!ウィルが来てくれるならきっといけるぜ!」
「マジでよかった!」
ウィルが来ることに思わず喜びの声をあげたヨークとザルクを横目に、レックスは目をつぶって思案していた。これ以上自分に何ができるか、自分たちが生き残るにはどうすればいいか。そんなことを考えていると、レンズの向こう側からピッピが声をかけて来た。
『おーい、レックス、聞いているかぁ~』
間の抜けたような声がしてレックスの意識は戻る。
「ピッピか、ティファニア様に連絡は取れたのか?」
『おうよ、つーより今替わるから』
そう言ってピッピが画面から離れると、幼さを残しつつも、どことなく妖艶な美少女が現れた。
『久しいですね、レックス』
「お久しぶりです、ティファニア様。失礼ですが早速本題に入らせてもらってもいいですか?」
『ええ、構いませんよ。それであなたの望みというのは私たちのところからの援軍ということでいいのですね?』
「はい、しばらくは保つと思いますけど、いつ決壊するかわからない状況です。魔獣の数もまだどれぐらいいるかわかっていないし…」
『…わかりました。それではこちらからは精鋭300人をそちらに送りましょう』
「300人ですか…」
『ごめんなさいね。こっちでも最近魔獣たちの様子がおかしくて、そんなに大部隊を動かすことはできないの』
「いえ大丈夫です、送っていただけるだけでありがたいです。それで、到着までにどれぐらいの時間がかかりそうですか?」
『そうですね…部隊を編成して、装備を整えて…だいたい3時間以内にはそちらにいけると思います』
「3時間!そんなに早く、どうやってくるんですか?」
『ふふ、私たちの国にはね、エルミア様がお創りになった転移門というものがあるんですよ。これを使えばどこにでも転移することができるのです。それと今の話はマリアにしてますか?』
「あ!」
『その様子だと忘れていたみたいね。それじゃあこっちから連絡しておくわね』
「あ、ありがとうございます」
レックスはなんだかんだで自分も平静を保てていなかったことに気がついた。今この時に到るまで、マリアに連絡を取ることを忘れていたのだ。
『それじゃあ3時間後に』
「は、はい!よろしくお願いします!」
思わず氷鏡の前で頭を下げた。ティファニアはそれを見てクスクス笑いながら鏡の前から去って行った。
「…それで、これから僕たちどうするの?」
ラルフが再度レックスに尋ねてきた。
「隠れる、そんでジンを待つ」
「え?」
「今んところ俺たちにできるのはこれ以上何もねえ。下手に動けばこん中の誰かは確実に死ぬ。そんなら少しでも助かる可能性にかけるしかねえだろ」
「で、でもよ、ジンが来るかわかんねえじゃん?それにあいつが来る前に街が攻め落とされるかもしれねえし…」
「そんなら他に何か案があるのかよ?」
「い、いやねえけどよぅ」
「そんなら黙って俺に従え。それにあいつは絶対に戻って来る。なにせ使徒の一人で、森の主を倒して、しかも無神術の使い手なんだからな」
そう言ってレックスは不敵に笑った。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説

【 完 結 】言祝ぎの聖女
しずもり
ファンタジー
聖女ミーシェは断罪された。
『言祝ぎの聖女』の座を聖女ラヴィーナから不当に奪ったとして、聖女の資格を剥奪され国外追放の罰を受けたのだ。
だが、隣国との国境へ向かう馬車は、同乗していた聖騎士ウィルと共に崖から落ちた。
誤字脱字があると思います。見つけ次第、修正を入れています。
恋愛要素は完結までほぼありませんが、ハッピーエンド予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる