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その後

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 倒れ込むように寝台にダイブした僕に、ユージーン様がすぐに覆い被さる。
 性急に口を塞がれて、いつもより少し荒々しい口付けに、胸のドキドキが止まらない。

 口付けたまま胸の飾りを可愛がられて、ピンと尖っていく。
 それを指先で弾かれて、びくびくと反応すると、切れ長の目がすっと細くなる。
 色香を放つユージーン様を見ていられなくて目を閉じるけど、じゅっと舌を吸われた。


 「んあッ……ふ、ぁっ……ぁ、んっ」


 そのまま胸の飾りをくりくりと可愛がられて、喘ぐ声が出てしまう僕の口の端から、涎が垂れる。
 
 だらしない顔を晒してしまう。
 けど、気持ちいいのだから仕方がないんだ……。

 火照る体を撫で回されて、力が抜ける。

 小瓶をさっと手にしたユージーン様が、手のひらに中身をぶちまけて、僕の後蕾に塗りつけた。
 つぷっと指が入って来て、背筋がぞくぞくする。


 「っ、んっ……んぁ……」
 「可愛い声が出てるね、ノエル」
 「っ…………んぅぅ……」


 唇を啄まれながら囁かれて、ぶわっと頬が熱くなった。
 恥ずかしくて涙目になるけど、意地悪スイッチが入っているユージーン様は、恍惚とした表情で僕を見下ろしている。

 たじたじになる僕は、必死に声を我慢する。
 それでもしこりの部分を刺激されて、僕は甘えた声を漏らしてしまう。


 「ぁっ……だめっ、ぁあッ……ン」
 「我慢しなくて大丈夫だよ。私しか聞いていないからね」
 「っ、」


 ユージーン様に聞かれるのが恥ずかしいっていうのに、もっと声を聞かせてほしいとばかりに、目で訴えられる。
 ぶんぶんと首を横に振ると、指の動きが激しくなって、結局僕は甘えた声を漏らす。
 咄嗟に口を手で押さえたけど、気持ちいいところばかりをぐにぐにとされて、全く我慢できない。


 「んっ……んんぅ……っ、」


 ぐちゅぐちゅといやらしい水音が響いて、快感の波が迫って来る。
 きゅっと指を締め付けると、どうしてかゆっくりと抜けていった。

 ……もう、果ててしまいそうだったのに。

 すごく気持ちよかったから、ちょっとだけ残念な顔をしてしまう僕。
 そんな僕の顔中に口付けを落とすユージーン様は、口許が緩んでいた。


 「そんな残念そうな顔しないで? もっと気持ちよくするから」


 そう言って、僕の右足を肩に担いだユージーン様に、流し目を送られる。
 ぴとりと後蕾に熱を押し当てられて、言いたいことがわかってしまった僕は、顔から火が出そうになった。

 色っぽい表情に、これでもかってくらいに心拍数が上がっている。
 そんな僕から視線を逸らさないユージーン様が、僕の足に優しくキスをした。


 「ノエル、愛してるよ」
 「~~っ」


 すっごく甘い声で囁かれて、ぐぷりと熱が入って来る。
 恥ずかしくなって、無意識のうちに身を捩ると、すぐに動きが止まった。


 「嫌だった?」
 「っ…………は、ぁっ……ぁ、ンッ……」


 欲情した瞳で見下ろされて、蜜でとろとろになった僕の熱を握られる。
 ゆっくりと可愛がられてしまい、気持ちよすぎてガクガクと震えてしまっていた。


 「んんぅ……んっ……やぁっ……」
 「やめる?」
 「っ…………い、ゃ……」


 はふはふ言いながらなんとか返答すると、満足そうに口角があがり、僕の好きな意地悪王子様が降臨する。

 お尻をすりっと撫でられる。
 受け入れやすいように腰が浮いてしまっている僕は、ユージーン様には逆らえない。


 「いい子だね、ノエル」
 「っ、んんんんぅぅ~~ッ!!」


 ずぷずぷと入って来た熱にしこりの部分を抉られて、我慢する暇もなく、僕は呆気なく果てる。

 奥まで貫かれただけで、ぴゅっと白濁を漏らしてしまった……。

 恥ずかしすぎて死にかけていたけど、小さく唸った声が降って来る。


 「ハァ……。ごめんね、ノエル……。今日は我慢出来そうにない」


 とろんとした目のまま見上げると、ユージーン様が苦しげに笑った。







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