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その後
43 お泊まり会
しおりを挟む大好きな恋人からプロポーズを受けた僕は、幸せすぎて何をするにも口許が緩み、無駄に指輪を見て触れて、またデレッとする。
そんな中、今日はお祝いにお泊まり会をしようとユーリに嬉しい提案をされて、一も二もなく頷いた。
そして僕の部屋で一緒に夕飯を食べるのだけど、ユーリが食べさせ合いっこしたいと可愛いことを言い始めて、僕を膝の上に抱っこしてせっせと食べ物を口に運ぶ。
食べさせられる一方の僕は、すごく嬉しいけど餌付けされている気分だ。
最後のデザートの苺は口移しだし、恥ずかしくて仕方がない。
イヤイヤと言いつつも、簡単に勃起している僕はやはり変態だった。
生理現象なのだから仕方がないのだ。と自分に言い聞かせる僕は、なんとか下半身を落ち着かせて一緒に湯浴みをすることにした。
その際、初めてユーリの全裸を見たけど、腹筋が見事に割れていて、無駄な脂肪がなく、彫刻のような美しい裸体だった。
そこでも下半身が反応しないように目を逸らしたかったけど、ユーリは普通にビン勃ちだった。
それを隠そうともしない堂々とした態度に、僕は尊敬の眼差しを向ける。
身体も洗いっこしたいと言うユーリは、もう僕に対しての遠慮が微塵も感じられない。
後ろから抱きしめられて、ただ優しく身体を洗ってもらっているだけなのに興奮してしまう僕は、ひょろい身体を隠しながら、快楽を拾わないように必死に深呼吸を繰り返していた。
「ヴィー、下も洗わないと」
「んっ……そ、そこは、自分で……」
「分かった。じゃあ、後ろは俺が洗うね?」
「あっ、ひゃんッ!!」
ユーリの指先が僕の後蕾を掠めて、その場で思いっきり飛び跳ねた。
「クククッ……可愛いよ、ヴィー。綺麗に洗ってあげるから、大人しくね?」
「や、やだよ、そんなところっ……んんっ」
「ヴィー? 途中までして良いんでしょ? それならここも綺麗にしないと。あとで舐めたいし」
「っ、はいっ?!」
目を白黒させる僕にユーリは特上の笑みを浮かべて、後蕾をクニクニと弄り始める。
「や、やんっ……やだぁ……っ」
「ヴィー、嘘は良くないよ?」
にやりと笑うユーリの視線の先には、僕の手で隠している持ち上がる陰茎が。
そんなところで僅かでも気持ち良く感じてしまう僕は、ど変態だったみたいだ。
喘ぎ声を止めたくて、口と陰茎を手で押さえつける僕に、背後から耳を喰むユーリは、低く甘い声で僕を誘惑する。
「うぅぅっ、……ぁっ……ぁぁっ、」
「声が出ちゃうのが恥ずかしい? 塞いであげようか?」
「ふぅ……ぁぅっ……んっ……ゆーりぃ、もう、やめてぇ……ぁあんッ!」
「っ、なんて淫らな身体なんだっ! 普段は天使のような顔しているくせに、トロトロに感じた顔は俺を誑かす淫魔みたいだ」
「んふぅ……いんま?」
「そう、エッチで淫らな悪魔だよ。ヴィーは」
甘く囁いて、後蕾を触りながら背中に吸い付くユーリに、ゾクゾクとして全身に鳥肌が立つ。
「昼間は純粋な天使で、夜は妖艶な悪魔だなんて……。最っっ高にエロいよ?」
言葉攻めするユーリにたじたじになる僕は、もう喋って欲しくなくて、顔だけ振り返ってお願いする。
「も、もう、お口、塞いでっ!」
「っ……」
カッと目を見開き、僕の体を反転させて正面から抱きしめたユーリは、すぐさま濃厚な口付けをしてくれる。
ユーリの首に腕を回した僕は、必死に熱い舌を絡ませ合う。
するとユーリが僕の片足を持ち上げて、猫足の可愛いバスタブの縁に立たせる。
唇を離して僕の口内に溜まる唾液に指を絡ませたユーリは、その手を後蕾に持っていき、ぬるぬると塗り込み始めた。
「んぁっ……や、やぁ……だめぇっ……」
「駄目じゃないでしょ? ほら、ヴィーの可愛いペニスから厭らしい汁が溢れてるよ?」
「ぁっ、ぁんっ……そんなとこっ……指っ、入れちゃだめっ……んんんっ」
「いずれは俺のものをぶち込むんだから、慣れておかないと」
ヒェッと情けない声を出す僕は、目をまん丸にさせて絶句する。
「むむむ、無理だよぉ、ユーリの、すごくおっきいもん……」
「っ、煽らないでくれる? もうぶち込みたいんだけど……」
「えぇ?! 事実を言っただけなのにぃ~っ、ぁっ、あぁっ…………ひあっ?!」
浅めの内壁を指で擦られて、強烈な刺激が僕を襲う。
ガクッと腰を揺らした瞬間、僕の王子様はニタァと口許を緩ませて悪魔のような笑みを浮かべる。
「ヴィーの良いところ、見つけた」
「あっ、あっ、や、そこ、やだっ、んぁっ、や、ゆーり、ゆーりっ、ぁあんッ、」
「っはぁ…………可愛い。もっと名前呼んで、ヴィー」
「んっ、ゆーりっ、ゆーりぃっ……もぅ、なんか、変だよぉ……ゆーりっ、あっ、ぁあっ、僕、やっぱり、変態なのぉ? んんぅっ!」
僕のだらしない顔を見て可愛いと連呼するユーリは、深く口付けて激しく舌を絡ませる。
今までに感じたことのない強い快感に腰を揺らす僕は、クニクニと押し潰されるように擦られて、絶頂を迎えていた。
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