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167 そういう意味じゃない! ※

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 まず、先に言わせてくれ。

 脳内お花畑だった俺をトロトロにさせて、欲棒をぶちこもうとしているリュカへ……。
 くっついて寝たいと言ったけど、そういう意味じゃないッ!!



 つい一時間前まで、リュカの子守唄を聞きながらうとうとしていた俺は、現在、寝台の上で素っ裸で横たわり、リュカに背後から襲われていた。

 リュカの膨れる陰茎が俺の太腿の間を行き来し、たまらず声が漏れる。

 「んんぅッ」
 「次はリオンが歌ってくださいますか? 日本の子守唄を聞いてみたいです」
 「っ……ぁ、ね、ねーんねん、ころり、よ……んぁあッ!」

 俺の胸の飾りを優しく撫でていた手が、急に弾くように触れられて、歌どころではない。
 むしろこの状況で歌える奴がいるなら、今すぐ俺の目の前に連れてきて欲しい。

 「ィャッ! む、むりだよっ……りゅかぁ」
 「可愛らしい歌ですね? 続きが聞きたいです」
 「っ、」

 無理だと言っているのに、リュカは俺の話を聞いちゃいない。
 俺の太腿に挟まれているリュカの陰茎が、ずるずると動き出す。
 香油なのか溢れた蜜なのかはわからないが、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴る。
 
 ……この男は、俺をトロトロにさせておいて、一体なにがしたいんだ!

 「リオン?」
 「っ、お、俺が本気で歌うと、リュカは寝ちゃうと思うよ……?」
 「安心してください。目は冴えています」
 「~~っ。もう、寝ていいよっ、んんッ!」

 俺の中に亀頭がぬぷりと入ったのだが、すぐに抜けていく。
 入り口をぐりぐりとされているだけで、俺は背筋がぞくりとしていた。
 はあっと艶かしい息を吐くと、耳朶を喰まれた。

 「本当にこのまま寝てもよろしいのですか?」
 「っ……」

 リュカの美声にぞくぞくとして、肌が粟立つ。
 右足の膝裏を持たれて足が広げられ、俺は慌てて閉じようとしたが、後蕾に熱を感じて力が抜ける。

 「ん、ぁ……」
 「リオンの嫌がることはしたくありませんので、どうして欲しいのか言葉にしてもらえませんか?」
 「っ……ぁ、ぁあッ……ゃ、りゅかっ……」

 焦らされすぎて死にかけている俺は、リュカが背後にいることをいいことに、だらしない顔で枕に涎を垂らしていた。

 亀頭がぬぷっと入っては抜けていく。
 その繰り返しで、元々悪い俺の頭はさらに馬鹿になりそうだ。
 また少しだけ入ってきた瞬間に、俺の体は出て行かないで欲しいとばかりに、勝手にきゅっと締め付けていた。
 
 「ンッ」
 「はぁ、すごく吸い付いてきます」
 「っ、そ、そんなこと……してないっ」
 「ふふっ。そうですか」

 ぬぽっと抜けて行き、俺は自然と落胆するような息を吐いていた。
 そんな俺の顔を覗き込んだリュカは、どうしてか悲しげな表情を浮かべていた。

 「私は、愛するリオンとくっついて寝たいと思っていたのですが……。リオンは違ったのですね」
 「っ、」

 耳朶を喰まれながら告げられて、ぶわっと頬が熱くなった。
 ぬぷぬぷと出し入れを繰り返された俺は、快感に全身が痺れる。
 
 「ンンンぅッ!」
 「リオン? もう待ちきれないのですが」

 色っぽい声が俺の耳を擽り、膨れ上がる陰茎は、ぐっと中に入ってくる。
 とろとろの液体を手に馴染ませたリュカに、じゅくじゅくと音を鳴らしながら陰茎を扱かれ、どこもかしこも気持ち良すぎて、俺は腰が揺れていた。

 「あッ! ああァッ、ぁっ……りゅかっ、だめっ……でちゃうッ、んんぅッ!」
 「では、挿れてと、可愛らしくおねだりを」
 「っ、ンぁッ、い……挿れてっ、りゅかぁ……ひ、ぁっ、あァッ、ぁぁああ──ッ!!」
 
 気付けば甘えた声でおねだりをしていた俺は、ぐぷぷぷと大きな陰茎を受け入れていた。

 凄まじい快感に白濁を漏らし、中のものをぎゅうぎゅうと締め付ける。
 リュカの漏らした色っぽい声に耳を犯され、ガクガクと体を震わせた。

 「っ……なんて愛らしいのでしょう……もう達してしまわれたのですか?」
 「は、ぁっ……ぁぁッ……」

 胸の飾りを優しくくりくりとされているだけなのに、俺の体はびくんびくんと大きく反応する。
 気持ち良すぎてなにも考えられない。

 意識が飛びそうになると、リュカがゆっくりと動き始めた。
 
 「やっ! だめっ、りゅかぁッ! ぁああッ!」

 ゴリゴリといいところを抉られたと思ったら、奥を突かれる。
 同時に胸の飾りも可愛がられて、俺は馬鹿みたいに喘いでいた。

 「ンンンぁッ……イクッ、もうだめっ、ぁッ……ああァッ!」
 「はぁっ……リオンのダメは、もっとしてですよね?」
 「っ、いゃぁッ!」

 ダメだって言ってるのに、リュカの動きはどんどん大胆になる。
 パンパンと激しく肌を打ち付ける音が響き、俺は気持ち良すぎて、イヤイヤと首を振ることしか出来ない。

 「っ、出しますよ」
 「ひぁあッ! んぁッ、イクッ、激しぃのっ、んんんぅッ、イクッ、ぁっ、あッ、ダメッ、だめぇっ、ひぁあああ────ッ!!!!」

 ぐっと奥を突かれて、熱が爆ぜる。
 絶頂した後にドクンドクンと中に射精されて、俺は目の前に火花が散っていた。
 余韻に浸っていると、リュカが俺の足を優しく下ろした。

 「背後からなら、もっとリオンを愛せる予定だったのですが……。申し訳ありません」

 なんの謝罪だよ、と言いたかったが、気付けば俺は夢の世界へと旅立っていた。



 







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