32 / 86
第二章
フェリーネ侯爵家
しおりを挟む
「すまない!カパローニ卿!」
「な、どうしたんだ?ディ…ズラタノフ卿」
突然床に頭を付け、謝罪を述べるディーノにレオナルドは驚き、腕を掴んで立ち上がらせる。
「カパローニ嬢…お前の上の妹の件…と言えばわかるだろう」
「!」
レオナルドはディーノの胸倉を掴み、問い詰める。
「何か知っているのか!?」
「第二王子がやらかした。俺が付いていながらすまん…!」
第二王子という言葉に今度はエミリオが反応する。
「やはり、イヴァンが関係しているのか!?ズラタノフ卿!」
「…仰る通りです。この度のカパローニ嬢誘拐事件はイヴァン第二王子殿下が関わっております。私はその件で情報提供と協力の申し出に参りました」
「協力?自ら誘拐に関わっておきながら?信じられると思うか!?」
誘拐しておいて協力するとはどういう事かとレオナルドはディーノの胸倉をさらに強く掴み、切れ長の紫水晶できつく睨みつけた。
「この件に関しては手引きをしたのは間違いなくイヴァン王子だが、実行犯は別だ。最近勢力を増している新興宗教団体で、イヴァン王子に水面下で接触していたらしい。気付くことが出来ず、こんな事になってしまった!本当に申し訳ない!」
ディーノは再び床に頭をつけ、レオナルドに土下座する。
「では何故今更協力など?」
エミリオの問いかけにディーノはバツが悪そうに姿勢を正す。
「実は…ーーー」
「と言うわけで、カパローニ侯爵家とやりあうのは第二王子派としても本意ではないんだ。なので、この件に関しては全面的に謝罪し、協力も惜しまないことを約束する」
イヴァンとのやり取りを全て話したディーノは土下座を再開するが、レオナルドによって止められる。
「わかった。わかったから伯爵家の次男ともあろう者がそう簡単に地に頭を付けるな!」
レオナルドがディーノの腕を掴み、立つの立たないので揉めていると、テラスからその様子を眺めていたヴァレリアがツカツカとやって来て、長身の三人の男たちを見上げる。
「話は終わった?ぼんくら三人衆」
ニッコリと微笑んでいるその顔はまるで人形師がその生涯の全てを捧げて作った美しい人形の様だが、猛獣をも退けそうな有無を言わさぬオーラを放っていた。
いや、実際に猛獣をも従える力を持っているからこそ魔境から侵入してくる魔獣と、元々生息している猛獣とが入り乱れる深淵の樹海での生活がなりたっているのだ。
二十歳前後の青年三人が束になったところで敵うわけもない。
「「「は、はい」」」
「よろしい。それじゃあ、そこの新参者」
ディーノがキョロキョロしながら自分を指差し、エミリオとレオナルドはウンウンと首肯した。
「そう。あんたよ。件の新興宗教団体とやらについて知ってることを洗いざらい話しなさい」
「お、仰せのままにっす…」
戸惑いの余り言葉遣いを気にしなくなったディーノをテラスの円卓に招くと(連行とも言う)、早速話を促す。
「まず、イヴァン殿下に直接接触してきた者がいるっす」
「それは何者だ?」
「白銀の髪で金の瞳をした青年だったと。名前は“ジル”とだけ名乗っていたらしいっすね」
「なるほどねぇ。他には?」
「誘拐の計画はイヴァンが考えたのか?」
「いや、全部ジルってやつの指示だったそうっす。カパローニ嬢の友人に珍しい茶葉が渡るように細工し、親しい友人で茶会を開かせる。そして帰路で現場の森を通るように仕向けたんすよ」
「なるほど、後はリアが覗いた記憶の通りと言うことか」
(白銀の髪に金の瞳…かなり珍しい組み合わせよね。昔どこかでそんな一族に会った気が)
“ジル”の特徴がどうにもひっかかるヴァレリアは額に指を当て考え込む。
(御者の男の記憶をもっと思い出すのよ。最初に転移した時、何か見えなかった?赤いローブの他は花、とにかく沢山の…花?)
「御者の記憶を覗いた時、すごい量の花が見えたわ」
「花?花畑みたいなってことぉ?」
(花畑…?ううん違うわね。もっと計算されて作られた…庭園?)
ベアトリーチェの言葉に一瞬考え込んだらヴァレリアは首を横に振る。
「違うわね。もっと整備されてる庭園のようなところ…。待って!白銀の髪、金の瞳、…花園の邸…フェリーネ侯爵家?」
ヴァレリアから発せられた家名に一同は眉を顰める。フェリーネ侯爵家はかつてカパローニ侯爵家と並び栄華を誇っていたが、今はすでに没落していた。
「フェリーネ侯爵家か…。没落して久しいが確かにあの一族は稀に聖なる竜と似た特徴を持つ人間が生まれていたな。白銀の髪に…金の瞳!」
「聖なる竜を祀っていた一族よねぇ。800年前の当主は、聖なる竜の血を取り込んだ私たちのことを最後まで認めなかったのよねぇ」
魔女たちの会話を聞きながらフェリーネ侯爵家について思い出そうとしていたディーノは、昨日舐めるように見た貴族年鑑にフェリーネの名前がまだあった事を思い出した。
「あの、俺昨日所用で貴族年鑑を調べてたんすけど、没落したって言うフェリーネ家。まだあったっすよ。ほそぼそと続いてはいたようっす。ただ、もう侯爵ではなかったっす。子爵か伯爵だったかな?」
「ああ、確か3~4代前に何かやらかして降格したんだ。エミル何だったか覚えているか?」
「“救国の魔女排除運動”だ。自分たちこそ救国神たる聖なる竜の末裔だと主張して、聖なる竜の血を取り込んだ救国の魔女こそが悪と謳っていた…待てよ?救国神?」
「俺、フェリーネ家に“ジル”って奴がいないかもう一回貴族年鑑見てくるっす!」
急いで書庫に走り去ったディーノを見送り、再び一同はテラスの円卓に着く。
「フェリーネ家と【真・救国神教】が関係あるってこと?」
「そうねぇ。可能性はあるかもぉ?」
「フェリーネ家の花園の邸と言えば、100年程前だったか、病弱な娘の為に王都の外れに邸を建てていたものだな。邸のどこにいても花が娘の心を慰めるようにと」
「“救国の魔女排除運動”はその娘が早くに亡くなって、それを救国の魔女が聖なる竜の血を取り込んでしまったからと言い出したのが始まりだったのよね。聖なる竜を害してしまったから、その末裔たる我が一族に呪いがって。とんでも理論ね」
半刻ほどすると、貴族年鑑の写しを片手に息を切らせながらディーノが戻ってきた。
「いた!いたっすよ!こいつじゃないっすかね?」
ディーノが広げた写しを覗き込む。
「“ジルベルト・ダッラ・ディ・フェリーネ”、“ジル”ね…!」
「な、どうしたんだ?ディ…ズラタノフ卿」
突然床に頭を付け、謝罪を述べるディーノにレオナルドは驚き、腕を掴んで立ち上がらせる。
「カパローニ嬢…お前の上の妹の件…と言えばわかるだろう」
「!」
レオナルドはディーノの胸倉を掴み、問い詰める。
「何か知っているのか!?」
「第二王子がやらかした。俺が付いていながらすまん…!」
第二王子という言葉に今度はエミリオが反応する。
「やはり、イヴァンが関係しているのか!?ズラタノフ卿!」
「…仰る通りです。この度のカパローニ嬢誘拐事件はイヴァン第二王子殿下が関わっております。私はその件で情報提供と協力の申し出に参りました」
「協力?自ら誘拐に関わっておきながら?信じられると思うか!?」
誘拐しておいて協力するとはどういう事かとレオナルドはディーノの胸倉をさらに強く掴み、切れ長の紫水晶できつく睨みつけた。
「この件に関しては手引きをしたのは間違いなくイヴァン王子だが、実行犯は別だ。最近勢力を増している新興宗教団体で、イヴァン王子に水面下で接触していたらしい。気付くことが出来ず、こんな事になってしまった!本当に申し訳ない!」
ディーノは再び床に頭をつけ、レオナルドに土下座する。
「では何故今更協力など?」
エミリオの問いかけにディーノはバツが悪そうに姿勢を正す。
「実は…ーーー」
「と言うわけで、カパローニ侯爵家とやりあうのは第二王子派としても本意ではないんだ。なので、この件に関しては全面的に謝罪し、協力も惜しまないことを約束する」
イヴァンとのやり取りを全て話したディーノは土下座を再開するが、レオナルドによって止められる。
「わかった。わかったから伯爵家の次男ともあろう者がそう簡単に地に頭を付けるな!」
レオナルドがディーノの腕を掴み、立つの立たないので揉めていると、テラスからその様子を眺めていたヴァレリアがツカツカとやって来て、長身の三人の男たちを見上げる。
「話は終わった?ぼんくら三人衆」
ニッコリと微笑んでいるその顔はまるで人形師がその生涯の全てを捧げて作った美しい人形の様だが、猛獣をも退けそうな有無を言わさぬオーラを放っていた。
いや、実際に猛獣をも従える力を持っているからこそ魔境から侵入してくる魔獣と、元々生息している猛獣とが入り乱れる深淵の樹海での生活がなりたっているのだ。
二十歳前後の青年三人が束になったところで敵うわけもない。
「「「は、はい」」」
「よろしい。それじゃあ、そこの新参者」
ディーノがキョロキョロしながら自分を指差し、エミリオとレオナルドはウンウンと首肯した。
「そう。あんたよ。件の新興宗教団体とやらについて知ってることを洗いざらい話しなさい」
「お、仰せのままにっす…」
戸惑いの余り言葉遣いを気にしなくなったディーノをテラスの円卓に招くと(連行とも言う)、早速話を促す。
「まず、イヴァン殿下に直接接触してきた者がいるっす」
「それは何者だ?」
「白銀の髪で金の瞳をした青年だったと。名前は“ジル”とだけ名乗っていたらしいっすね」
「なるほどねぇ。他には?」
「誘拐の計画はイヴァンが考えたのか?」
「いや、全部ジルってやつの指示だったそうっす。カパローニ嬢の友人に珍しい茶葉が渡るように細工し、親しい友人で茶会を開かせる。そして帰路で現場の森を通るように仕向けたんすよ」
「なるほど、後はリアが覗いた記憶の通りと言うことか」
(白銀の髪に金の瞳…かなり珍しい組み合わせよね。昔どこかでそんな一族に会った気が)
“ジル”の特徴がどうにもひっかかるヴァレリアは額に指を当て考え込む。
(御者の男の記憶をもっと思い出すのよ。最初に転移した時、何か見えなかった?赤いローブの他は花、とにかく沢山の…花?)
「御者の記憶を覗いた時、すごい量の花が見えたわ」
「花?花畑みたいなってことぉ?」
(花畑…?ううん違うわね。もっと計算されて作られた…庭園?)
ベアトリーチェの言葉に一瞬考え込んだらヴァレリアは首を横に振る。
「違うわね。もっと整備されてる庭園のようなところ…。待って!白銀の髪、金の瞳、…花園の邸…フェリーネ侯爵家?」
ヴァレリアから発せられた家名に一同は眉を顰める。フェリーネ侯爵家はかつてカパローニ侯爵家と並び栄華を誇っていたが、今はすでに没落していた。
「フェリーネ侯爵家か…。没落して久しいが確かにあの一族は稀に聖なる竜と似た特徴を持つ人間が生まれていたな。白銀の髪に…金の瞳!」
「聖なる竜を祀っていた一族よねぇ。800年前の当主は、聖なる竜の血を取り込んだ私たちのことを最後まで認めなかったのよねぇ」
魔女たちの会話を聞きながらフェリーネ侯爵家について思い出そうとしていたディーノは、昨日舐めるように見た貴族年鑑にフェリーネの名前がまだあった事を思い出した。
「あの、俺昨日所用で貴族年鑑を調べてたんすけど、没落したって言うフェリーネ家。まだあったっすよ。ほそぼそと続いてはいたようっす。ただ、もう侯爵ではなかったっす。子爵か伯爵だったかな?」
「ああ、確か3~4代前に何かやらかして降格したんだ。エミル何だったか覚えているか?」
「“救国の魔女排除運動”だ。自分たちこそ救国神たる聖なる竜の末裔だと主張して、聖なる竜の血を取り込んだ救国の魔女こそが悪と謳っていた…待てよ?救国神?」
「俺、フェリーネ家に“ジル”って奴がいないかもう一回貴族年鑑見てくるっす!」
急いで書庫に走り去ったディーノを見送り、再び一同はテラスの円卓に着く。
「フェリーネ家と【真・救国神教】が関係あるってこと?」
「そうねぇ。可能性はあるかもぉ?」
「フェリーネ家の花園の邸と言えば、100年程前だったか、病弱な娘の為に王都の外れに邸を建てていたものだな。邸のどこにいても花が娘の心を慰めるようにと」
「“救国の魔女排除運動”はその娘が早くに亡くなって、それを救国の魔女が聖なる竜の血を取り込んでしまったからと言い出したのが始まりだったのよね。聖なる竜を害してしまったから、その末裔たる我が一族に呪いがって。とんでも理論ね」
半刻ほどすると、貴族年鑑の写しを片手に息を切らせながらディーノが戻ってきた。
「いた!いたっすよ!こいつじゃないっすかね?」
ディーノが広げた写しを覗き込む。
「“ジルベルト・ダッラ・ディ・フェリーネ”、“ジル”ね…!」
0
お気に入りに追加
285
あなたにおすすめの小説
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】記憶を失くした貴方には、わたし達家族は要らないようです
たろ
恋愛
騎士であった夫が突然川に落ちて死んだと聞かされたラフェ。
お腹には赤ちゃんがいることが分かったばかりなのに。
これからどうやって暮らしていけばいいのか……
子供と二人で何とか頑張って暮らし始めたのに……
そして………
婚約者が実は私を嫌っていたので、全て忘れる事にしました
Kouei
恋愛
私セイシェル・メルハーフェンは、
あこがれていたルパート・プレトリア伯爵令息と婚約できて幸せだった。
ルパート様も私に歩み寄ろうとして下さっている。
けれど私は聞いてしまった。ルパート様の本音を。
『我慢するしかない』
『彼女といると疲れる』
私はルパート様に嫌われていたの?
本当は厭わしく思っていたの?
だから私は決めました。
あなたを忘れようと…
※この作品は、他投稿サイトにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる