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第一章
7 ラッシュブルック公爵家にて2
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「いいかい。まず普通の令嬢は自ら仔馬から馬を育てたりしないし、裸馬にも乗らない。と言うか俺も乗れない」
「ええ!?人馬一体となるには信頼関係が大切でしょう!?仔馬から手をかけて育てるのが一番じゃない!?」
「ついでに言うとクロスボウを担いで狩りに出かける令嬢など会ったこともない」
「えええ!?じゃあ、領地に出た害獣の駆除はどうしているの!?」
「いやいや、普通に男性の仕事だよね?どうなってるの。パスカリーノ辺境伯家」
ひょんな話題からロザリンドが鞍を装着していない馬を操れる事や、領地では父親と共に山や森へクロスボウを担いで狩りに出ていた事が発覚し、ウォーレンは戸惑いを隠せずにいた。
「僭越ながら、わたくしからご説明いたします」
「君は、ロザリンド嬢の侍女の…」
「ルーシーと申します」
見かねたルーシーは出過ぎた真似かと思いつつ、説明を始める。
「パスカリーノ辺境伯家は男児の出生率が何故かとても高く、以前に女児が誕生してからロザリンドお嬢様がお産まれになるまで50年程開きがございました。また、領地であるアランドルベルムは王都から馬車で2週間程かかる辺境の地。王都に比べると獣や盗賊なども多く、治安維持の為に男所帯の上、お父君である旦那様の寡黙な性格も手伝って、令嬢の教育に関する情報が入りづらく、それ故、旦那様は普通のご令嬢の教育というものがよくわからないまま、兄君のブラッドリー様と同じ様に教育を始めてしまったのです」
「それは、つまり…?」
「お嬢様には幼少の頃より、辺境伯自ら次期辺境伯と同様の馬術、武術などが仕込まれております…」
「えーと、ごめん、令嬢にはどれも必要ないよね?辺境伯夫人は何も言わないの??侍女とかメイドとかは何も疑問に思わなかったの?」
「奥様は当時、社交と王都での仕事を旦那様の代理で務める為に、タウンハウスを拠点としておりました…。お嬢様には領地で伸び伸びと育ってほしいとお二人は考えられ、お嬢様が5歳の頃から、ブラッドリー様が代理の仕事を始められる年齢になるまで離れ離れで生活をされていたのです。わたくしたち使用人が旦那様の決められた教育方針に物申すなど、できることではございません。せめて身嗜みや最低限のマナーをお教えする事が精一杯でございます」
「で、でもさ、夫人も年に何度かは会う機会があるだろう?」
「そうなのですが、奥様は大変鷹揚なご性格でいらっしゃいまして、偶にお会いになるお嬢様のご様子に『あれ?』と思いつつも『ま、いいか☆』と流され、ブラッドリー様と入れ替わりで辺境に拠点を移されてから事態に気付き、取り急ぎ淑女教育を始められた次第で御座います」
ルーシーは話し終わると、無言でウォーレンと共に遠くを見つめた。
長くなりそうなルーシーの話に全く興味がなかったのか、その間お菓子とお茶に夢中になっていたロザリンドは、話が終わった事に気付くと手に持っていたカップをソーサーに戻した。
「ねえ、じゃあ都会のご令嬢は普段何をして過ごされているの?」
「えーと、お茶会とか刺繍とか買い物とか…かな?」
「お茶会、刺繍、買い物だけ?……それって面白いの?退屈しない?」
「ブフッ!」
一連のやり取りに、アリソンが遂に吹き出す。
「あー、おかしい!ごもっともね。本当に退屈。最新のドレスに宝石、流行りの歌劇、将来有望な貴族令息、社交界の噂話…みんな何処かで聞いたようなつまらない話題ばかりで欠伸が出るもの。邸で本でも読んでた方がよほど有意義よ。女性が馬術に武術、とてもいいじゃない。これからの女性は多様な活動をしていくのも良いと思うわ」
珍しくお腹を抱えて笑うアリソンに、ウォーレンは『おや?』と片眉を上げた。
思えばここ数年、造られたような笑顔ばかりを浮かべて、常に気を張って完璧な令嬢を演じている従妹の姿ばかり見ていた。昔はもっとコロコロ表情を変えて楽しそうに笑っていた彼女を心配して度々様子を見に訪れていたのだ。立場上、気軽に動けない従兄に頼まれていたのもあるが。
「まあ!アリーも本を読むのね!わたくしも読書は好きなのよ!義理の姉が小説好きでね、面白いものが見つかると教えてくれるの!今はセンシィノス探偵物語シリーズが特にお気に入りなの!」
「ああ、それならわたくしも読んだ事があるわ。第2巻の歌劇場のシーンは一気に読んでしまったわ」
「あのシーン!わたくしも大好きなの!手に汗握る展開よね!まさかあそこで主人公の幼なじみの少女が実は少年で黒幕だったとわかるなんて…ハッ!ごめんなさい!ウォーレン様がまだ読んでいないかもしれないのに、重要なシーンのネタばらしをしてしまったわ!」
突然顔を青くしてオロオロとしだしたロザリンドにウォーレンは慌てて声をかける。
「いや、俺は読んでないから構わないよ」
「ええ!もったいない!恋愛あり、アクションあり、友情、裏切り、推理ありのミステリーでファンタジーな大作なのに!」
「それ何かいろいろ盛り込みすぎてて、お腹いっぱいになりそうだね…」
センシィノス探偵物語シリーズの話題で盛り上がり始めた二人を横目に「まあ、アリーに気が合う友達が見つかって良かったか…かなりズレてるけど」とウォーレンは小さく呟いた。
「ええ!?人馬一体となるには信頼関係が大切でしょう!?仔馬から手をかけて育てるのが一番じゃない!?」
「ついでに言うとクロスボウを担いで狩りに出かける令嬢など会ったこともない」
「えええ!?じゃあ、領地に出た害獣の駆除はどうしているの!?」
「いやいや、普通に男性の仕事だよね?どうなってるの。パスカリーノ辺境伯家」
ひょんな話題からロザリンドが鞍を装着していない馬を操れる事や、領地では父親と共に山や森へクロスボウを担いで狩りに出ていた事が発覚し、ウォーレンは戸惑いを隠せずにいた。
「僭越ながら、わたくしからご説明いたします」
「君は、ロザリンド嬢の侍女の…」
「ルーシーと申します」
見かねたルーシーは出過ぎた真似かと思いつつ、説明を始める。
「パスカリーノ辺境伯家は男児の出生率が何故かとても高く、以前に女児が誕生してからロザリンドお嬢様がお産まれになるまで50年程開きがございました。また、領地であるアランドルベルムは王都から馬車で2週間程かかる辺境の地。王都に比べると獣や盗賊なども多く、治安維持の為に男所帯の上、お父君である旦那様の寡黙な性格も手伝って、令嬢の教育に関する情報が入りづらく、それ故、旦那様は普通のご令嬢の教育というものがよくわからないまま、兄君のブラッドリー様と同じ様に教育を始めてしまったのです」
「それは、つまり…?」
「お嬢様には幼少の頃より、辺境伯自ら次期辺境伯と同様の馬術、武術などが仕込まれております…」
「えーと、ごめん、令嬢にはどれも必要ないよね?辺境伯夫人は何も言わないの??侍女とかメイドとかは何も疑問に思わなかったの?」
「奥様は当時、社交と王都での仕事を旦那様の代理で務める為に、タウンハウスを拠点としておりました…。お嬢様には領地で伸び伸びと育ってほしいとお二人は考えられ、お嬢様が5歳の頃から、ブラッドリー様が代理の仕事を始められる年齢になるまで離れ離れで生活をされていたのです。わたくしたち使用人が旦那様の決められた教育方針に物申すなど、できることではございません。せめて身嗜みや最低限のマナーをお教えする事が精一杯でございます」
「で、でもさ、夫人も年に何度かは会う機会があるだろう?」
「そうなのですが、奥様は大変鷹揚なご性格でいらっしゃいまして、偶にお会いになるお嬢様のご様子に『あれ?』と思いつつも『ま、いいか☆』と流され、ブラッドリー様と入れ替わりで辺境に拠点を移されてから事態に気付き、取り急ぎ淑女教育を始められた次第で御座います」
ルーシーは話し終わると、無言でウォーレンと共に遠くを見つめた。
長くなりそうなルーシーの話に全く興味がなかったのか、その間お菓子とお茶に夢中になっていたロザリンドは、話が終わった事に気付くと手に持っていたカップをソーサーに戻した。
「ねえ、じゃあ都会のご令嬢は普段何をして過ごされているの?」
「えーと、お茶会とか刺繍とか買い物とか…かな?」
「お茶会、刺繍、買い物だけ?……それって面白いの?退屈しない?」
「ブフッ!」
一連のやり取りに、アリソンが遂に吹き出す。
「あー、おかしい!ごもっともね。本当に退屈。最新のドレスに宝石、流行りの歌劇、将来有望な貴族令息、社交界の噂話…みんな何処かで聞いたようなつまらない話題ばかりで欠伸が出るもの。邸で本でも読んでた方がよほど有意義よ。女性が馬術に武術、とてもいいじゃない。これからの女性は多様な活動をしていくのも良いと思うわ」
珍しくお腹を抱えて笑うアリソンに、ウォーレンは『おや?』と片眉を上げた。
思えばここ数年、造られたような笑顔ばかりを浮かべて、常に気を張って完璧な令嬢を演じている従妹の姿ばかり見ていた。昔はもっとコロコロ表情を変えて楽しそうに笑っていた彼女を心配して度々様子を見に訪れていたのだ。立場上、気軽に動けない従兄に頼まれていたのもあるが。
「まあ!アリーも本を読むのね!わたくしも読書は好きなのよ!義理の姉が小説好きでね、面白いものが見つかると教えてくれるの!今はセンシィノス探偵物語シリーズが特にお気に入りなの!」
「ああ、それならわたくしも読んだ事があるわ。第2巻の歌劇場のシーンは一気に読んでしまったわ」
「あのシーン!わたくしも大好きなの!手に汗握る展開よね!まさかあそこで主人公の幼なじみの少女が実は少年で黒幕だったとわかるなんて…ハッ!ごめんなさい!ウォーレン様がまだ読んでいないかもしれないのに、重要なシーンのネタばらしをしてしまったわ!」
突然顔を青くしてオロオロとしだしたロザリンドにウォーレンは慌てて声をかける。
「いや、俺は読んでないから構わないよ」
「ええ!もったいない!恋愛あり、アクションあり、友情、裏切り、推理ありのミステリーでファンタジーな大作なのに!」
「それ何かいろいろ盛り込みすぎてて、お腹いっぱいになりそうだね…」
センシィノス探偵物語シリーズの話題で盛り上がり始めた二人を横目に「まあ、アリーに気が合う友達が見つかって良かったか…かなりズレてるけど」とウォーレンは小さく呟いた。
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