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第五章 呉月娘の物語 おやこどんぶり
スカートの中は絶対に見せない
しおりを挟む呉月娘は二人の娘と香港にいた。
「東アジアの女たちが、他の地域の女に負けるわけにはいきません、やはりミコ様のお気に召す女を育てなければ……」
「どうするの?」と志玲が聞くと、
「小さいときから、ミコ様の女奴隷であると教育すればいい、ミコ様好みの女になるように努力させるのよ」
?
「白人系は大柄な女が多いでしょう、私たちは清楚な女になるのよ、恥じらいを前面に出し、優美でおとしやかな女、基本的にそのような女を育成するのよ」
「私の見るところ、ミコ様はロリータはお嫌いではない、世の中では、ミコ様は巨乳がお好きといわれているが、そうでもないように思うわ」
「それにね、御馳走も続けば口直しも欲しくなる、芙蓉、そう思わない?」
「一理あるわ、ママの意見に同意するわ」
「女は隠すことによって、禁断の場所を作り、そこを見られることに羞恥を感じ、そして征服されたと思うと、屈服したことによるエクスタシーを感じる、例にあげれば私たちの足よ」
「私は最低でも、東アジアの女たちは、肌を見せないような習慣に持っていくわ」
「見せるのは自分を支配する相手だけ、つまり貞操強固な、東アジアの女たちというわけよ」
「そして大足は恥ずかしい、形の良い小さい脚がよい、スカートの中は絶対に見せない、もちろん乳房も他人には絶対に見せない、そんな風習を確立していく」
「その上で、技芸学校の女たちには、支配者であるミコ様の前では、どのような事でも従うように教育するの」
「でも、そうなったら、ミコ様の前で、一対一なら裸にもなるでしょうけど、他の女と一緒になれば、躊躇する者が出るでしょう、そこはどう考えているの?」
「そこよ、ミコ様のご命令は絶対、たとえ自身の羞恥にもだえようとも、ご命令が優先すると、徹底的に教育するのよ」
そして呉月娘の言葉は実行されることになる。
技芸学校も幾つか設立された。
後日、この地の技芸学校の女たちは、ほとんどの者が小柄な女たちで、足もすこし小さく少女のようで、優美でおしとやか、体育授業のおかげで引き締まった容姿、胸もお尻も小さく小ぶりである。
外出する時は長いスカートをはき、脚を必ず閉じている。
その頃忍は、セレスティアと話をしていた。
「東アジアも案外に上手くいったわね、オセアニアはパシフィックに入れればいいでしょうから……後はヨーロッパとアフリカだけだけど、問題はヨーロッパね」
「難問ね、ミコ様、西アジアの件で相当なご立腹なのでしょう?」
頷く忍であった。
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