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第四章 ローズマリー・ロッシチルドの物語 狩猟

パープル・ウィドウ・クラブ

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 南アジアナーキッド領域は、西アジアのペルシャ領域を併合しここに成立、ローズマリーの仕事はここに終わったことになる。
 ローズマリーは目出度く側女となり、先ごろ鈴木駒子とともにニライカナイに呼ばれ、同時に夜に侍ってきた。

「やっと終わりましたね」
 忍の言葉にローズマリーは頷いたが、
「ヨーロッパは……残れるのでしょうか……」
「何とか努力してみます、お力を貸して下さいね」
「それはもう……」

 ディエゴガルシア島のパープル・ウィドウ・クラブの事務所に、各地の管理官が集まり、今後の方針を決める会議が開かれた。
 メンバーはセレスティア・デヴィッドソン、長谷川倫子、鈴木駒子、ローズマリー・ロッシチルド、そして上杉忍の五人。 

「パープル・ウィドウ・クラブが設立されて、一級と三級は固まったようです、あとは二級ですか」
「問題はヨーロッパだけです、もうヨーロッパは救えない、テラの問題は基本的には解決されている」

「ミコ様のお考えは固まっておられる、でも……なんとか、北米のようにならないかと、知恵を絞るばかりです」
「もし突破口が見つかり、よりベターになる可能性がある時は、パープル・ウィドウ・クラブの皆さまのお力を、お借りしようと考えています」

「お力とは私たちの夜の事?」
 セレスティア・デヴィッドソンが聞きますと、忍が、「多分そうなります、ミコ様にお願いするには、それしかないという事です」

「私は構わない、私と忍さんはオムツ奴隷でもありますし、もう何だってやって見せますよ、二人で嘆願致しましょう」
 と、セレスティアが続ける。

「私も参加致しますわ」
 と、ローズマリー・ロッシチルドが口を開く。
「いまさら小娘のように、恥ずかしがる年でもありませんし、それにミコ様の夜に侍るのに、羞恥など無用の長物、私もオムツを履いて見せましょう」

「お二人にそのようにいわれれば、私も嫌とは言えませんね、三大財閥の女が、そろって足を拡げればミコ様もお考え下さりましょう」

「ミコ様はポニープレイが御好きと聞きます、皆で全裸になり、カートを引いて見せましょう、私たちの覚悟をお見せいたしましょう」
 鈴木駒子も同意したように云った。

 最後に長谷川倫子が、
「皆さまが、そこまで覚悟を固めておられるなら、私もお仲間に入れていただきます」
「私は元々東京新橋の芸者、ミコ様を奥の手でたぶらかした女です」

「オムツとかポニープレイとかが聞こえましたが、どうですか、四人そろって水芸などすれば、ミコ様も妥当な提案なら乗ってこられるでしょう」
「四人そろって、はしたなくお漏らしなどすれば、私たちの覚悟も通じるでしょう」
 
 セレスティアが、
「確かに倫子さんの言うとおり、四人そろってお漏らしの水芸、ミコ様も嫌は有りませんね」
 さすがに未亡人、なかなかの内容である。

「いや、五人ですよ、私も当然参加するのですから」
 と、上杉忍も未亡人クラブの熱気に毒されたようだ。

「でも五人そろってお漏らしすれば、ミコ様……」
 と、鈴木駒子が上気した顔でいいますと……

「そうね、すごいことになるかも……」
 とセレスティアが言う。

 上杉忍がもじもじしながら、
「今日はこの辺で……私すこし部屋に戻りますから……」
 と、会議を切り上げてしまった。

「あら、忍さん、まだまだ『うぶ』なのですね」
 と、鈴木駒子が笑うと、
「でも私もね、今日はこの辺で終いとしましょう、私も部屋に戻りますわ」

「そうですね、私も身体を何とかしなくてはね」
「私もご同様、こうなるとミコ様の前で、皆でお漏らしの水芸が待ちどおしいですわ」

 パープル・ウィドウ・クラブは、ミコにとってなかなか手ごわい相手となるようだ。

     FIN

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