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第四十六章 暫しの休日
02 ハレムと女官が増殖中
しおりを挟むモルダウ王国はもしもの場合、アリアドーネ女官長がいますが、アムリア王国とジャバはどうしましょう。
そもそもジャバに居なかったのが、おかしいのですが……アンリエッタさんに任せっぱなしでしたね……
とにかく三人の女官長に話をしましょう、サリーさんとマリーさんも呼びますか。
三人の女官長、それにサリーさんに来てもらって、アムリアとジャバの女官長の話しで、近々会議をすることにし、各自考えをまとめておくようにお願いしました。
サリーさんが、アムリアの女官長はアナスタシアさんとクリスティーナさんとで、相談してみましょうといいますのでお願いしました。
ジャバの場合、まず、あの方になると思います……
そろそろ時間がないので、私はカルシュに帰らなければなりません。
女官長が帰って行ったあと、マリーさんとサリーさんのお尻と胸を、散々なでて帰りましたよ。
「お嬢様、おいたがすきですね。」
なんていわれました。
二人ともまんざらではないようです。
マリーさんが、「私の番までもう少しです」と、いってくれました。
カルシュに帰ると、フランク代表とアンジェリーナ女官長とエリーゼさんが待っていました。
フランク代表が、
「今日はありがとうございました、これでカルシュの復興は確実です。」
「またアンジェリーナ女官長から聞きましたが、このカルシュの学問の府を、黒の巫女様の女官たちの、留学先に選んでいただけるなんて、政府として黒の巫女様へ感謝いたします。」
「長い話しでしたね、アポロさんは手ごわかったでしょう?」
「たしかに、しかし腹を割った話しのできる相手でした。」
「イシュタル女王は、よくあれだけの者を心服させていらっしゃると感嘆しました。」
「このフランク、改めて女王陛下に仕えられることに、幸運を感じます。」
「また女王陛下の我儘と、その操縦法もしっかり伝授していただきましたし……」
と笑いながらいわれました。
「とにかく明日は大事な日です。」
「後はアンジェリーナ女官長とエリーゼ妃に任せます、男はこの後は用済みです。」
というだけいって、さよならしてくれました。
アンジェリーナさんが、
「明日の即位式に合わせて、このカルシュ自治同盟の三カ国から、女官を選抜購入しました。」
「これらの方は、王宮が建設された時点で、決定していたそうです。」
購入ってなんですか、また私の所有なのですか?
この同盟を構成する、シビウ、ホレズ、そしてカルシュで、それぞれに女性を献上する。
といった方が分かり良いのでは、なんて思いますね。
とにかく女官さんたちが、ずらずらと入ってきました。
「ウェヌス女王におかれましては、私たちをご購入くださり感謝いたします、どうかご存分にお使いください。」
といいましたが、アンジェリーナ女官長が、
「女王陛下は、いつ貴女たちを所望されるかわかりません。」
「皆、エリーゼ妃を見習い、女王陛下にご検分してもらいなさい、エリーゼ妃からどうぞ。」
何をいっているのですか?
エリーゼさんが衣服を脱ぎだしました、すると皆さんも同じようにします。
エリーゼさんが、
「私は縁あって、女王陛下にお情けをいただきました。」
「皆さんも努力してお情けをいただき、共に女王陛下に仕え奉仕いたしましょう。」
二十人ほどの極上の美少女や美人が、私の前で衣服を脱いで整列します。
なにか頭がパニックを起こしそうです。
そして一人づつ目の前にやってきて、くるりとひと廻りして名前と歳をいいます。
「貴女たちはすべて購入されたとか、親兄弟は?」
と聞きますと、中の一人が、たしかヘレンさんでしたか、
「皆、親兄弟はおりません、先の動乱で一人身になった者ばかりです。」
「私を含めて半数ばかりは、申し訳ありませんが、処女ではありません、主人がいた者たちです。」
「女王陛下はその様な者でも、お気になされないとお聞きし、わらをも掴む気持ちで、志願して奴隷になった者です。」
「残りの半数は、奴隷市場に並んでいたのを、政府が買い取った者たちです。」
ここでも拒否出来ぬ身の上の女性ばかりが、だれかのたくらみかと邪念してしまいそうです。
とにかくこうして、ウェヌス女王のハレムというか、女官さんたちに囲まれて、私は明日のために散々磨かれました。
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