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第四十三章 戦勝記念

07 麗しの女騎士団を閲兵

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 この後、私は各地の代表団など、色々な方の挨拶を受けました。
 なかでもカルシュの代表団から、ヴィーナス・セリムの公演を嘆願されました。

 カルシュ復興のため、私からセリムさんへ、声をかけてほしいとの陳情です。
 私は伝えておくと返事しておきました。

 ジャバの元王族で、新しく夫人になった方の挨拶を受けました。
 サリーさんたちとはお風呂で会っていますが、正式な儀式を通して、モニカ、サンドラ、ペネロペの三人を私は夜の相手に加えました。
 どうして、こうなるのか……

 徐々に雰囲気が盛り上がってきます、お昼前には、だれも彼も舞踏会で頭が一杯です。
 その中で、私は麗しの女騎士団を閲兵することになっています。

 今回の動乱でエレンさんが活躍して、神聖守護騎士団あたりも、戦力として認めたということです。
 でも彼らに言わせると補助戦力、ロキさんなどは、「ヴィーナス様の飾り物」などといいますが、エレンさん、頑張ったのですよ。

 その時、ロキさんに「私も女、補助戦力にしてくれませんか?」などと言うと、
「御冗談でしょ、ヴィーナス様とビクトリアさん、アテネさん、小雪さんは見てくれはお綺麗ですが、いわゆる狂戦士(ベルセルク)、補助戦力にあたりません。」

 狂戦士(ベルセルク)といわれるとは心外ですね。
 北欧神話のように、私は野獣になって戦うわけではありません。
 まして陶酔状態で、だれにでも襲い掛かるわけでもありません、失礼ですね。
 その時はそう思いましたが、動乱を振り返ると、いわれても仕方ないかもしれません。

 そんなことを思い出しましたが、いまは閲兵です。
 ここで麗しの女騎士団にも、初めて軍服が支給されたのです。

 奉仕の魔女団と、ナイチンゲール看護婦人会には制服がありましたが、麗しの女騎士団にはなかったのです。
 正式に軍人さんになったのですから、皆さんにもかっこいい制服をと、私がいったので、何とか調達してもらいました。
 デザインは良くある警備服です。

 ダークグリーンのジャケットに、モスグリーンのカッター、パンツスタイル、ついでにジャバなどで行動するときのためにキャロットも付けています。
 帽子は私の趣味で、ドゴール帽です。

 エレンさん以下、皆さん大柄な方が多いので、このようなミリタリースタイルは、良く似合います。
 胸には短剣、腰には長剣を差しています。

 これを礼服とし、作業服としてデニムのツナギを支給しました。
 戦闘は騎士団ですから甲冑ですが、なにか考えなくてはいけませんね。

 私もアリスさんもアテネさんも、この制服に身を固めて閲兵です。
 いまやこの騎士団は、団員が増加しています。

 エレン団長が「捧げ刀(ささげとう)」と掛け声をかけます。
 全員、シビルの女官さんですから、結構綺麗な方たちです。
 この方たち、制服が似合いますね。
 このような方たちに敬礼されると、なんかスケベなイシュタルさんになりそうです。

「エレンさん、制服はどうですか?」
「これで奉仕の魔女団と張り合えます、この服で舞踏会に出ようと思います。」
「それから……寵妃候補生に選んでいただきまして……」
「必ず御満足してもらえる、ご奉仕をいたします……」

「ヴィーナス様、少しお願いがあるのですが?」
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