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第七章 宇賀真琴の物語 年を越し新たに年を迎える
お餅つきは大変です。
しおりを挟む三十日の朝に神戸を出港し、明石海峡大橋など見ながら小豆島の坂手港へ。
小豆島観光ののち、船上で餅つき、三十一日の朝に坂手港を出港し、瀬戸内をクルージングしながら愛媛の今治港へ入港して、港に係留したまま、ここでニューイヤーのパーティーを開きます。
翌朝、観光バスでしまなみ海道を通り、大三島の大山祗神社に、初もうでをすることになっています。
そのまま、しまなみ海道を通り、元日の夕刻、尾道糸崎港で船と合流、翌日朝に瀬戸大橋を眺めながら、午後遅くに神戸に着く予定だそうです。
この船、喫水が4メートルなので可能なのです。
そして翌日、宇賀ビルには、ゼブル騎士団のコシャル・ハシス、アナト、ラシャプの三人が待っていました。
予定どおり、バスが到着しています。
山野家、浮田家、宇賀さんにクリームヒルトたちと茜さんが乗り込んで神戸に出発、年末ですがまぁ逆ですから、なんとか夕刻には神戸港へ、そして純白の『エオス号』が待っていました。
稲田さんも先に乗っているようです。
人数に余裕があるので、年末に帰省出来ない東京聖女女学校の生徒たちも、呼ばれているようです。
それでもヴァランちゃんと明子ちゃんが一番年下のようですね。
ヴァランちゃんとフランソワーズさんは二人部屋、明子ちゃんも母親と二人で二人部屋、かなりいい部屋ですよ。
クリームヒルト達は隣合わせの三人部屋二室でクリームヒルト、お京ちゃん、乙女ちゃん、マチちゃん、シズちゃん、ミチちゃんとなっています。
「ねぇクリちゃん、この浴室、人工温泉になっている♪」
いうが早いか、ミチちゃんが入っています。
「早く出ないと……ウェルカムパーティーまで時間がないわよ!」
「忘れていた!大変!」
「もぅミチちゃんったら!」
ウェルカムパーティーは、それなりになったのは、いうまでもありません。
翌日、船は出港し小豆島の坂手港、そして坂手港で夕刻から餅つき大会が行われます。
茜さんが杵を持っています。
「茜姉様、がんばって!」
ズドン!ズドン!すごい迫力です。
次に宇賀真琴さんが杵を持ちますが、へっびり腰ですね。
ヴァランちゃんと明子ちゃんは、杵を持つのも危ない感じでした。
次々と一人ずつお餅つき、クリームヒルトの番になると、
ズドン!ズドン!臼が壊れそうです。
山野五十鈴さんたち、それなりのご婦人がたは、お餅を丸めています。
わいわいがやがや、かなりのお餅がつきあがります。
つきたてのお餅を皆で食べますが、やはり女性が多いのか、餡子で食べている方が多いですね。
当然クリームヒルトも、餡子まみれのお餅を食べています。
茜さんやコシャル・ハシスさんたちも、美味しそうに食べていましたね。
大量に作られたお餅は、お正月の雑煮に使われ、さらに皆に、均等にくばられる事になっています。
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