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第五十三章 黒の巫女は戦い続ける
11 女はプレゼントが大好き
しおりを挟むそういえば女官さんには、何にも私からの贈り物はありませんね。
女官になった日に、なにかあげたいですね。
やはりオルゴールにしましょう。
18弁なら、小さい木製の小物入れあたりに組み込めたはず、800曲はあるでしょうから、かなりバラエティーに富むと思います。
それにBOXはこちらで作れます、見本があれば良い物をつくれるでしょう。
中のムーブメントだけなら、私の魔法で出せそうですし……
BOXはハレムごとに独自に作れば良い話……
そういえば男にもなにか必要ですが……
そうですね、騎士団総長クラスには……やはりナイフあたりですね……
女はプレゼントが大好き……なんか楽しいですね。
私が一人で笑いますと、「どうされました?」と聞かれましたので、
「皆さんは、夫人さんたちのオルゴールを聞きましたか?」
「聞いたことがあります、とても美しい調べが鳴り、ほっとしました。」
楽しみにしていてくださいね……
そんなやり取りの後、私はキリーのナイチンゲール看護婦人会病院に転院しました。
転院で、少しは変化があるかとおもいましたが、結局、夫人さんたちの、愛情たっぷりの看護は変わりません。
どうやら特権乱用で、奉仕の魔女団を動員している模様です。
たしかに奉仕の魔女団なら、夫人さんをこのキリーに運べます。
で、今日はパリス夫人の登場です。
デボラ、アメリア、シャーリーンの三人です。
「アウセクリス女王陛下、おトイレを我慢してはいけませんよ。」
と、お約束のように云われました。
だからもう動けるのですが……
「でも、この前に看護させていただいた時より、お顔の色が良くなりましたね。」
「この前の時は真っ青なお顔で、まだ意識がお戻りになられなくて、私たち、心配したのです。」
「こうして『夫人』の位と、チョーカーをつける名誉をいただき、暮らしていけるのも、アウセクリス様のおかげです。」
「アウセクリス様に購入していただかなければ、どうなっていたか。」
「三人とも惨いことになっていたのは確実です。」
「正直、初めて抱かれると覚悟を決めた時は悲しくて、敗戦とは辛い物と思っていました。」
「アウセクリス様の浸みいるような優しさに触れ、幸せを感じ始めた矢先に、このたびのお怪我、心臓が止まるかと思いました。」
「アウセクリス様、こういっては失礼かもしれませんが、アウセクリス様には、私たち夫人に多少の責任がございます。」
「なにとぞ御慈悲とおもわれ、無茶はお慎みください。」
そうデボラさんがいいました。
アメリアさんも、
「本当に酷いお怪我でした、私たちはタリンの女、戦の傷は分かります。」
「あれほどのお怪我を負われるとは、激しく戦われたのですね、それよりすこしお身体を拭きましょう。」
皆さんが私の身体を拭いてくれます、三人の真心を感じました、でも……
そんなところを拭かないで……
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