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第五十六章 ヨミの再生

再建

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「これは……」
「まぁ、顔合わせです、現在ゼノビアの管轄の、プレオネ三姉妹の世界を、イザナミに託してみようかと思いまして」

 人工知能たちは話会いを始めました。
「基本的にイザナミの降伏は受け入れる、なぜならルシファー様がそう決められたのだから」
 と、シウテクトリさんか発言しました。

 まずイザナミ配下の、アンドロイド群の復元修理はマレーネさんがする事、しかし復元されたアンドロイドには、オルメカ製の官能回路を組み込むことが条件となりましたが、イザナミさんがそれを受け入れました。

 また私のナノマシンが充満していることが確認されましたので、宇宙防衛艦隊を一つ、イザナミの管理下に創設しました。
 ノーチラス号の同型艦、天の浮舟号と多数の戦闘艦艇、およびその要員であるロボット群です。
 ヨミ号は大改修をフリングホルニ号の近くで行うことになりました。
 まだまだ話し合いは続きます。

 ステーションDから分岐する、ほ(帆)座方面のプレオネ線は軍用支線とし、プレオネ星系外縁部にプレオネステーションを新設し、そこから各衛星に分岐し、そのプレオネステーションに連結する形でヨミ号を係留、まあステーションが、ヨミ号に張り付く形というべきかも知れません。

 ステーションCに3つのアンドロイド軍団の連絡官事務所を置き、常に情報を共有する。
 また私のもとに、必ず連絡武官を派遣する、勿論、タマルさんや光子さんと同様、それなりの人材が条件などなど……

 ゼノビアさんからは、プレオネ三姉妹の世界の情報提供を受けています。

 こうしてイザナミの軍団は、再建されることになりました。
 まずは黄泉醜女(よもつしこめ)が復活しました、八雷神も官能回路以外はそのままです。

 次にソロモン72柱……最後にバアル・ゼブルとゼブル騎士団……
 イザナミさんは、そのすべてのアンドロイドに向かってこう宣言しました。

「我等は真の主である、ヴァルナ評議会議長であられるルシファー様に仕える」
「私はその証として、ルシファー様にお仕えし、先ごろかわいがっていただいた」

「我等はルシファー様より、3つの衛星世界の支配を命じられた」
「ホモ・サピエンスではあるが、その者共の神として君臨し、その者共を良き方向に導くことになった」

「我等の世界でもある、移民船ヨミは現在、大改装の計画中である」
「これが終了次第、任務に赴くことになる」

「その間、貴女たちはルシファー様の世界を見聞することができる」
「とくにステーションCは軍用アンドロイドの調整機関が集まっているとの事、皆ここにはお世話になる可能性が高い、一度は見聞するように」

 イザナミさんの首には、夫人の位のチョーカーが燦然と輝いています。

 ここで大公爵アグレアスが、
「我等はイザナミ様に従う者共、イザナミ様がルシファー様に従うなら、我等も従う、イザナミ様に栄光あれ、ルシファー様、バンザイ!」
 と、抜剣して剣を天に向け叫びました。

 そして次々と皆が続き、イザナミ配下のアンドロイドは私に対して忠誠を誓ってくれました。

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