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第四十九章 虫
次はなしと心得ること
しおりを挟む天然美女集団ということですね……これは非常に困ったことになりました……本当にどう対処しましょうか?
しかも桃娘(トウニャン)ですか……それも理想的な……
――桃娘(トウニャン)、桃ばかりを食べさせて育てた女のこと、全身から良い香りがするが、まず成人までは育たない、その尿は不老長寿の妙薬とまことしやかな都市伝説があるようです、BY作者――
これって……この惑星の人種を他の人種と交流させると……これはまずいですね……しかし自立して自ら生計をたてさせなければならないし……
「マレーネさん、来てくれませんか?」
「御用ですか?」
「虫の話ですが惑星893を制圧したのですが……」
「お話は伺っていました、対処方法ですか?」
「いや、そのことは考えがあります、ステーションCのゼノビアさんと、オルメカのシウテクトリさんと話がしたいので、ここに立体映像でよろしいので、呼んでもらえませんか?」
「貴女にも参加してもらいます、また姉も呼んで下さい」
メンバーが召集され、虫への対応を協議します。
「基本的には虫の星系に対しては、オルメカにお願いしたい」
「私の本心は殲滅したいのですが、自分の星系に全面撤退、その中での肉食で我慢するなら仕方ない……」
「この方針は変わりませんが、しかし今回はそれが破られています」
「ナノマシンで本星は壊滅できますが、末端の組織はそうも行かないでしょう」
「むしろ本星に対して命令違反を起こしているのかもしれません」
シウテクトリさんが、
「命令を受領いたします、末端組織などご懸念には及びません、しかし本星の取り扱いは如何いたします?」
「虫の最高指導者と通信できますか?」
「可能ですが、彼らは個体ではありません、超個体での意思決定ですので、かなり悠長な事になります」
虫ですからね……まあ、アリさんというところ?でも獰猛な肉食の軍隊アリでしょうね……
「まぁこの超個体と話してみましょうか?」
「ルシファー様が?おやめになったほうが……ゴキブリがお嫌いと伺っていますが、そっくりですよ」
ちょっと怯む話ですね、でっかいゴキブリの集団との対面ですか……
「仕方ないでしょう、嫌なこともしなくてはね」
で、通信したのですが、当分うなされそうです。
でも話した結果、虫の本星、およびその星系に限れば違反はしていない、肉食はやめられないが、それは星系内で何とかしている。
それは認められていること、けっして約束を破っていない、星系外のことは別の虫の種族、それについての責任は取れない、どのようにしても結構……
なるほどね……
虫の本星は、星系外の者は切り捨てたと、私は取りました。
そこで何をしても良い以上、持っている情報を全て提出せよと要求しますと、どうぞそちらでお調べ下さいと、抜かしましたよ……
星系中をナノマシンで探すと、隠してあった資料が大量に出てきました。
突きつけて責任者の超個体を、処罰させて頂きました。
見せしめで事を済ましてあげましたが、はっきりと通告しておきました。
「次はなしと心得ること、問答無用で星系ごと消し去ります、いいですね、私には二言はないですよ」
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