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第十六章 続・お菓子は誰が食べるのかしらね
フリーズドライ防災食品枠
しおりを挟む翌朝、エマさんは早くおきました。
特別のジョスリーヌ・サロンが、本日の3時から開かれるからです。
……間違いなしに、糧秣の話になるわ……取り寄せるのは来週かもしれないけど、少なくともサンプルは取り寄せておかねば……
エマさん、フリーズドライ防災食品枠を午前中に検証しようとしているのです。
……この間、喫茶・軽食コーナー用に取り寄せたもの以外に、フリーズドライのメーカー商品のサイトを覗いてみましょう……
●●●フーズ、永●園、尾●食品、とりあえず、このあたりかしらね……
●●●フーズなら、おかずが沢山あるわね♪
『牛しぐれ煮』、『ピリ辛牛煮込み』、こんなものもあるのですね。
えっ!『みそかつ』?こんなものも?
あれ、生産中止みたいだけど、『コールスローサラダ』が検索にかかったわ♪
さらには『スパイシーポテサラ』も……
いいじゃないの♪フリーズドライのサラダよね♪初めて見たわ♪
『豆のトマトカレー』、このままカレースープにしてもよさそうだけど、やはりご飯が必要よね……
尾●食品の『白飯』でいいでしょう、ご飯関係はこれで決まり♪
ここには『チキンライス』や『ドライカレー』なんて、洋風のモノもありますので、今回の目的には合うでしょうね。
『カレーライス』もありますよ、これなら一発ですが、ひと手間増えますね。
なんといても、ここの商品には『おにぎり』もあるのですね♪
アルファ米を戻して、袋の上から押さえると、はい、出来上がり♪
容器はダメと聞いていたのですが、このあたりは良いようです……どうも意味不明です……
さて『ドライカレー』なら永●園にもあります、『ガーリックチャーハン味』とかいうものもありますね。
●●●フーズの親会社である●●●食品のサイトには、『ビーフシチュー』とか、『野菜のクリームシチュー』とかがありましたね。
リゾットもね♪
●●●フーズの『つけ麺の素』、結構おいしそうですが、麺がね……
!
●●●味噌のフォーがありますよ!
麺と言えば●●食品、有名な『チ●ンラーメン』以外にも、『お椀で食べる』シリーズがあります。
その他、100円以下なら缶詰も対象ですね。
焼き鳥ぐらいならありそうです。
パンもロングライフのパンなら2ヶ月は保存可能です。
「エマ様、今日はお早いですね、どうされたのですか?」
クロエさんが、声をかけてきました。
エマさん、喫茶室であれこれ、物思いにふけっていたようですね。
「いえね、今日のジョスリーヌ・サロン、間違いなしに糧秣の話になるから、試供品の用意をしようかな、と思いまして」
「あぁ、王妃様のお話ですよね……戦争なのでしょうか?」
「分かりませんが、とにかくカペーは大変そうね……」
「王家だけがひどい目に合えばいいのですよ!」
「まぁ、その話は置いといて、簡単な朝食でも食べましょう、これ、試供品なのですが、皆で味見をしてみない?」
皆で、フォーをお湯で戻して、大皿に盛り、『つけ麺の素』をお湯で溶かして出来上がり。
朝ですから、『つけ麺の素』はさすがに『和風牛肉』、牛肉、たまご、ねぎの具材入り。
皆さん、お肉がお好きですからね。
お昼は、これも試供品ですが、●●●フーズの『野菜と鶏肉のカレー』、『スパイシーポテサラ』、そして尾●食品の『白飯』……
さすがに皆さん、あまりに簡単なので、驚いておられました。
「戦地でこれが食べられるとは驚きです、お湯があれば食べられるわけですから♪」
フレイヤさんですね。
「これ、とても軽いですよね、助かりますね」
「でもね、よく考えると水はどうしようかと、考えていたのです」
「ご主人様、給水や給湯は魔法で何とかするものですよ、軍にはそのような専属の魔法使いがいるものです」
そして午後3時、昨日と同じメンバーがやってこられました。
「エマさん、陛下から、直ぐにカンパンを提供してほしいとの事です、詳しくは言えませんが北方軍司令部には王家の通信魔法士が派遣されています、昨日のうちに話は通してあります」
「兵団の兵糧保管庫、3ケ所にそれぞれ、1万名分、1,095万袋を取り寄せ送っていただきたい、とのことです」
「分かりました、いますぐ、送りましょう」
この後、色々な食品を指定の場所に送る話を煮詰めました。
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