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第十六章 続・お菓子は誰が食べるのかしらね

喫茶・軽食コーナーは好評です

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 ジョスリーヌ・サロンが始まりました。

 今日はオムライスのご予約をいただいております。

 『チキンライス』300グラムで150円、『たまご』1個で17円、『サラダチキン プレーン』30グラムで50円、『玉ねぎみじん切り』50グラムで25円、『バター』7グラム25円、以上で作った薄焼き卵のオムライスは267円。

 スープは『ポタージュ』1袋、150mlは34円。
 『メンチカツ』1ケで20円、『ミックスサラダ』35グラムで25円。
 合計で346円。
 
 今日はお付きのメイドさんは、私のメイドさんになっていますが、そのまま旧主の担当になっていただいております。

 8人分を用意すればよいはずなのですが……皆さん、お一人ずつお連れですが……慌てて『認識偽装』を発動……

「今日はマリアンヌも一緒よ♪皆さんも一族の娘さんを連れてこられているわ♪」
 ジョスリーヌ様、お気楽におっしゃいますが、8人分しか作っていないのですよ……

「急遽、集まると決まったのよ、メニューを予約していないのは承知しているわ、直ぐに出せるものでいいわよ♪」
 そんな事云われても……もうお弁当で何とかするしかないではありませんか!

 ●●まる弁当さんの『オムライス』287円、2番のオムライス本体は267円、その差20円……
 
 後は同じものをつけます。
 スープは『ポタージュ』1袋、150mlは34円。
 『メンチカツ』半分にして10円、『ミックスサラダ』35グラムで25円。

 メンバーのものが、336円、追加分は356円、2つで692円。
 つまり4×4円なので16円の黒字となります。
 売り上げは2,800円ですけどね。
 
「こちらは、お嬢様方のものになります、少し違いますがどちらもオムライスです」
「えっ、本当にすぐなのね♪」
 
 和気あいあいに食事は進み、

 ニナさんが、
「ジョスリーヌ様、マリアンヌ様、お飲み物はいかがされますか?」
「『イングリッシュブレックファスト』を入れてくれるかしら?」
 ジョスリーヌ様は紅茶です。

「私はコーヒーにしてくださらない?何にするかはニナに任せます」
 ニナさん、『●●●スペシャルブレンド ドリップコーヒー7g』をチョイスしています。

「このコーヒー、美味しいわね♪そうだ、お母さまがおしゃっていたけど、本当は自分で作るのでしょう?」
「この喫茶・軽食コーナーのものは、基本全てセルフですが、サロンの皆様方には、私どもがお作りすることになっております」

「私にも作れるかしら?」
「飲み物は少しコツがありますが、直ぐに覚えられます」
「試してみてもいいかしら?」
「構いませんが、お嬢様がされなくても、私が致しますが?」

「この館に住むと、セルフなのでしょう?なら、私は覚えなくてはね、ニナなら分かるでしょう?」
「あっ、そういう事でしたか、なら試していただけますか?」
「教えてね♪」
「はい」

「マリアンヌ、抜け駆けはいけないわ!ロミーナ、私に教えてくれる?王妃様、席を立つことをお許しください!」
 国王陛下の一番下の弟殿下、アストーリ公爵殿下の一番下の娘さん、ネレーアさんです。
 王妃様が連れてきた娘さんですね。

 こうなると、皆さん、席をたって、お茶を作りに喫茶・軽食コーナーへ。
 近頃は別室に専用の喫茶室が設置していますが、当初の喫茶・軽食コーナーはジョスリーヌ・サロンの為にそのまま置いているのです。

 結局、皆さんが淹れたものは、サロンのメンバーが飲むことになりましたが……
 渋い顔で飲まれているのですね。

「つまらないものですが、お口直しにいかがですか?」
 50円までのケーキを大皿にのせて、運んできたエマさん。
 まず王妃様に、差し出しています。

「あら、ありがとう、種類が多いのね♪」
「12種類、持ってきました、お好きなものをお選びください」

 ●イソーさんの2個100円ケーキです。
 これね、某最大手パンメーカーが作っているもので、レモンケーキなんて有名ですよね。

「この丸っぽい物は、ケーキ生地にそれぞれの風味を加えたチョコレートでコーティングしたもので、こちらの角型のものはパウンドケーキみたいなものですね」

「丸と角、1つずついただいても良いかしら♪」
「いいですよ」

 まあね、気持ちはわかりますね♪

 皆さん、指さされたものを担当のメイドさんが、中身を取り出し切り分け小皿にのせ、お皿の横に『●ャンドゥ フルーツミックス』と、『●●●●クリームゴールド』という給食用のミルククリームの小袋などを添えていました。
 たいしたものですね……

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