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第十二章 開店騒動

食後の後は温泉ね♪

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「ところで、ここには温泉もあるようですしね、エマさん、お風呂、お借りしても良いでしょう♪」
 ジョスリーヌ様が、突然にエマさんに話をふります。

「それは構いませんよ、シャンプーとか石鹸も潤沢にあります、ご予定がないなら、帰りにお入りになりますか?」
「メイドもいるから、髪とかも任せられるし、いいですね♪」
 皆さん、入る気満々のようです。
 
 オリエッタ王妃様が、残念そうな口ぶりで、
「いいわね、私はこの後、ロミーナさんと一緒に、慰問があるのよ、うーん、何処だったかしら?」

 すかさず、控えていたメイドさんが、
「午後2時にシルミ孤児院でございます、午後の1時には離宮にお戻り願います」
「そういえば、子供さんたちと『おやつ』を一緒に取るのでしたね、今は12時半、入浴はやはり無理ね」
「今度からは、ニヌルタの日は予定を入れないようにするわ♪」

 ここで、しぶしぶ王妃様とロミーナさんはお帰りに、お付きのメイドさんは、なんとか食事はとられたようです……

「あちらのメイドたちの食べていた物は何なの?」
 ジルダ・フォンターナ銀行頭取が聞いてこられました。

「『3種のよくばりロール』と呼ばれる惣菜パンです、とんかつ、コロッケ、メンチカツがはさんであります」
「コーヒー紅茶はセルフですが、いくらでもどうぞ」
「あら、セルフなの?」
「一応、皆さま付きのメイドさんに、作っていただけるように頼んであります」
「じゃあ私、コーヒーをお願いするわ♪」

 アメリータ・バッジョ侯爵夫人が、
「ライネーリ辺境伯夫人から聞いたのですが、『プリンセス・ベーカリー』の商品の試食会をするとか?」
「はい、物凄く種類がありまして、どれを売るか考えていたところです」

 ジョスリーヌ様が、
「じゃあ1ランドで売る物を、4等分にしていただける?そのまえに、お風呂にでも入りませんか?」

「いいですわね、私、いささか飲み過ぎましたし……」
「アメリータ、好きですものね♪」
「あら、人の事、云えなくてよ、サンドラも変わらないじゃないの♪」
「否定しないわよ」

 で、4人の貴婦人を浴室にご案内、4人のメイドさんもね……
 このぐらいの方々になると、自分では身体なんて洗わないのですかね……
 メイドさんまで裸になられるのですから……

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