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第十章 隠匿の大聖女様
朝から中華♪
しおりを挟む翌朝、8時に起きました。
やはりふかふかベッドの快適な事♪ぐっすり睡眠でしたね。
クロエさんに起されなかったら、いつまで寝ていたことか……
洗顔を済ませ、手早くクロエさんが化粧をしてくれます。
1人10分あたり……
王宮メイドさんの真価発揮!
私なんて、『認識偽装』してても、その『認識偽装』の上にお化粧したわけです?
15歳ですが、大人の女性のような……別人ですね。
フレイヤさんなんて、大化けですよ♪
着たきり雀の神官服は毎日収納し取り出して、常にまっさらの服を着ている私たち。
で、8時50分にメイドさんがやってきました。
「陛下と王妃様がご一緒に朝食をとのお言葉です」
「分かりました」
「ご案内いたします」
朝食には陛下と王妃様、私たち3人のほか、王国宰相ピネー侯爵と、女性が1人……この方、どこかで会ったような……
「お久しぶりです、エマ様」
「えっ、ジュリアさん?なぜここに?」
「私、実家がロンバルなのですよ」
「バンベルク大主教殿からの紹介状に、ジュリアさんがエマ様と仲が良かったとありましたので、今朝、来ていただいたのです」
「云いませんでしたが、私はこのロンバルの出で、駆け落ちして父に勘当されていました」
「仕事を探していると、昨夜ピネー侯爵様からお声がかかって、なぜか王宮から迎えの馬車が来て……」
王妃様が、
「実はね、こちらのエマさん、カペーの王太子の元婚約者なの、亡命なされてきたのよ」
「そこでベネット王家として、エマさんたちを庇護することにしたのよ」
「王家の所有する館に住んでいただくことになったのですが、お手伝いの女性が必要となったのよ」
「ただね、このような理由なので、この仕事を希望される場合、見たこと聞いたことは、口外されると困ることになる場合もあり、『守秘』魔法をかけることになるの」
「勿論、奴隷にかけるような『守秘の拘束』魔法ではなく、商人などが採用条件にする『守秘』魔法ですよ」
「この後の話はジュリアさんのお気持ち次第、私付きの女官として採用し、職場は先ほどの館の管理人、待遇は新任の女官と同じだけど、館の管理人として手当をつけるわ、どうします?」
「お受けします」
ジュリアさん、即答ですね。
「ジュリアさん、エマさんは、昼にはその館に向かうから、それまでに契約書を交わして、『守秘』魔法を受け、荷物をまとめてね、手配はクレマン宰相がしてくれるでしょう、クレマンさん、説明もお願いね」
「分かりました、ジュリアさん、ついてきてください」
2人が出ていくと、
「さて、朝食にしようか」
黙って聞いていた国王陛下が、声を掛けました。
「陛下、お礼にささやかですが、私が用意したいと思いますが?」
「それは嬉しいがよいのか?」
「先日、神様から、取り寄せる力を上げていただきました、ちょっとした食事も出せるのです」
「あまり突っ込まないでくださいね、神様は一切合切御覧なのですから」
指定外食チェーン枠の中から、●子の王●さんのメニューです。
容器を用意してと……
『生姜餃子』、『春巻』、
『鶏の唐揚』、『海老の天ぷら』、『回鍋肉』、『麻婆豆腐』、
『焼飯』、『天津飯』、
『とんこつラーメン』、『揚げそば』
『ごまだんご』
の11種類。
ナイフとフォークを添えて♪
朝から中華料理です♪
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