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第七章 国境越え

スープカレー

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「代金は1,500ランドですが、入国税支払い済みなので100ランド、代表の方がバンベルク大主教領発行の身分証をお持ちですので50ランド、150ランド減額し、全部で1,350ランドです」

 代金を支払うと、『ベネット王国全街道休憩広場専用他国発行商業許可証』の上に、担当者のサイン、そしてさらにサインにかかるるように、『バンベルク・ロンバル街道 国境検問所』という朱印を押してくれました。

 この朱印、日付印も兼ねているようです。

「ここは管理者がいますので、この許可証では商売はできません、もし商売をなされたいなら、村役場に申し出てください、3ランドかかります」
「つかぬ事を聞きますが、たとえば教会などに、無償で商品を提供したりした場合、商売とはなりませんよね」

「無償という以上、商売とはなりません、ただ後日の為に、『誓詞』にその旨を記載、両者の署名をしておかれることをお勧めします」
「この村には牧師様がおられますので、『誓詞』は牧師館に申し出れば、購入できます」

 これ、突っ込んで聞きますと、一応私たちは商人ですが、大規模に商品を無償譲渡するとき、このことが必要になります。
 ただ、念のために大概の旅商人は馬車の駐車代と割り切って支払うようです。

「それと、たとえばですが、雇用されて働かれた場合は、商売とはなりませんが、商業許可証を所持の方が、誰かを雇用した場合は、商売になりますので、留意しておいてください」
「毎年、それで嵌められ廃業を余儀なくされる方がおられます」

 商売敵に気をつけるように、との忠告ですね。

「いろいろとありがとうございます、ここでは商売はいたしません、小麦粉がありませんので、パンが焼けないのです」
「でも、いまから村役場に3ランド支払ってきます」
「その方が賢明と思いますよ、なんでも良いから商売をして、回収される方が良いと思いますよ」
「そうですね……なにか考えます」

 これで、あと一月は休憩場所で、露天で商品が売れる事になりました。

 事務所をでて、村役場にいき、3ランド支払って、営業許可をもらってきました。
 別に何を売ってもよいらしいですよ。

 この後、休憩場所に移動、野営の準備にかかります。
 3ランド支払ったので、井戸の近くの、村役場の専用駐車場があてがわれました。
 近くに、これも3ランド支払ったのでしょうね、紋章をつけた立派な馬車が3台止まっていました。

 向こうの方に、パラパラと私たちのような幌馬車が止まっています。 

「なるほど……たしかに事務所の方が勧められるわけですね……このあたりになると、寒さもマシですが、それでも夜の水汲みなんて、嫌なものですからね」

「ご主人様、テントはどうされますか?」
「一応、公衆トイレが設置してあるようですが、お風呂のテントを設置しましょう、中に湯船と簡易トイレを入れれば良いわ♪」
「そうですね、まあトイレは女性用は無いようですから、そういたしましょう」

 ということで、馬車の横にいつものお風呂テントを設置、のんびりと夕食の準備にかかったようです。

 前に取り寄せていた、『フ●●ルドストーブ』、アルミライトテーブル、アームチェア3つ。
 ●ァミマさんで購入できると判明している薪をドンドンくべて、この上に●イソーさんの20センチのステンレス鍋をストーブの上にのせています。

「さて、なにを作りましょうね♪」

 ここは人の眼がありますので、レトルトとはいきませんが、まあ料理をすればいいでしょう。

 固いパンを食べたほうが良さそうなので、具沢山のスープカレー♪
 早速レシピを読んで……

 先にトッピング用の野菜などを素揚げしておきましょう♪

 人参、ピーマン、ジャガイモ、しめじ、なす……私、玉ねぎ好きなので、これもね♪

 ●イソーさんの1人用土鍋に取り分けておきましょう♪
 あれ、揚げ過ぎた?余りましたよ……

 さて100円●ーソンの、玉ねぎみじん切りをよく炒めて……
 そこへ、●ブンさんの炭火焼鳥、ネットで『スマートスパイス ガラムマサラ』が99円でありましたのでチョイス!
 ニンニクも加えましょうね♪さらにお鍋で軽く炒めて……

 水と100円●ーソンの洋風ミックス野菜、ネットスーパーの完熟あらごしトマトの缶詰、コンソメ投入!
 そうそう、ソーセージも忘れずに投入! 
 洋風ミックス野菜はブロッコリー、カリフラワー、にんじんがはいっており、電子レンジでチンですよ。

 カレールーを投入。
 某ネットスーパーなら辛口が88円であります、あとは100円を超えているので、選択の余地がないのです。

 ルーを使いましたので簡単にできました、時短料理ですね♪
 いいにおい♪

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