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第六章 帝国領を南下
3人だけの雨降り屋外キャンプ
しおりを挟むこの日のお昼は、朝の厚切りにした食パンの残り1斤を、サンドイッチ用の12枚切りにして、各種のスプレッド類を塗っています。
フレイヤさんが、馬車を動かしている間に、作っていますね。
12枚ですから6種類のサンドイッチ、そして耳を落として3等分。
スプレッド類は●ブンさんの、いちごジャム、ママレード、ブルーベリージャム、チョコレートクリーム、ピーナッツクリーム、あんバター。
耳はどうするのか?
ガーリックラスクなんて作っていました。
●ブンさんではドライパセリのチップなんて売っていますので、パラパラッとね。
オリーブオイル、ガーリック、パルメザンチーズなど、コンビニで調達できます。
私、男の時はあまり知らなかったのですが、コンビニってお値段さえ問わなければ、大概のものは調達できるのですね♪
「お昼出来たわよ♪簡単なもので悪いけどね」
「ご主人様、ここから休憩広場が見えるのですが、一杯のようですよ、このまま通過してもよろしいですか?」
「任せるわ、今日はどこまでいくの?」
「次の水飲み場までと思っていますが、どうもまずい気がしますね……向こうの空模様が……」
たしかに進路前方の空は、雨雲がのさばっているような気がします。
「とにかく止められる場所についたら、止まった方がよさそうね……皆さん、それで止まっているのね……」
前に進むのは私たちだけ、皆さん、ここで止まっているのです。
入れない馬車も、路肩に止まっているのですね。
「まあ、大丈夫よ、私の危険予知が警告をださないもの♪」
という事で、前に進む私たちの幌馬車、そして午後の2時前に次の水飲み場……かなり空いているのですが、あれ、危険予知が、ここはダメなんて知らせています。
「ここはダメよ、なぜかはわからないけど」
雨がしとしと降り始めてきましたが、さらに先に、次の休憩広場へ……だれもいません。
「今は午後4時過ぎ、そろそろ日も暮れるし、雨もひどくなりそうですし、誰もいないのですから、テントも設営しましょう♪」
「急に寒くなってきましたね……」
エマさん、テントを取り出し設営、といっても取り出したら、設置場所をイメージすれば、そこへ完璧に設置できるのですから便利です。
雨の中、あっという間に終わるわけですね。
空恐ろしいのは、テントの設置場所は地ならしされ、乾いているのですよ。
お風呂トイレ用のテント……雨ですからね、幌馬車の中で寝ることにしました。
「そういえば、止まる場所を探していて、ランチ、食べていなかったわよね、この後することもないし、食べましょうよ♪」
「夕食は遅くすればいい事ですしね♪」
「なにか暖かい飲み物を出すわね、それにカセットガスストーブもね♪」
●ーソンさんのホットミルクココアを出していましたね。
昼に作ったサンドイッチにココアをね♪
「モグモグ、ゴクゴク、寒いと甘いものが、モグモグ」
「モグモグ、ゴクゴク、そうですね、モグモグ」
「モグモグ、ゴクゴク、生き返りますね、モグモグ」
やはり女性は甘いものがお好きなようです、ココアは大うけです。
「この塗ってるもの、コッペパンとかロールパンなんかにでもあいますね♪半分に切って売ってもいいですね♪」
「ジャムなんて、高価ですから、売れますよ」
「2人とも甘いものが好きなのね♪こちらのガーリックラスクはどうかしら?」
「お酒のお友達には最適です♪」
「あとで、のみますか?」
「いいですね♪」
「エマ様、その前にお風呂に入りませんか?」
「そうよね、寒いから温まらなくてはね」
お風呂トイレ用のテントに3人で……お湯は熱めに調整してと……
折りたたみ式 バスタブ、100×60×50センチ をもう一つ取り寄せ、支払いは現地通貨口座で支払いました。
テントのインナーは270センチ角ですから、2つ並べてもOK♪
簡易トイレもなんとか置けますしね。
今更ですからスッポンポンです。
なんとか脱衣スペースぐらいはあります。
●ャンドゥさんの薬用炭酸タブレット入浴剤を投入……
長々と入っていた3人です。
「エマ様、こちらにどうぞ♪」
とクロエさんがいえば、
「ご主人様、私とご一緒に♪」
フレイヤさんもね……
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