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第三章 お住まいとお仕事
のんびりとした午後
しおりを挟むその後、お庭に、先頃まで使っていたテントを取り寄せ、のんびりすることにしました。
メインテントと同じ、●ーク●ンさんの『ワイドミシック●●●テント エアロガード』、残り920円なので、ルームシューズの代わりに、『フェルト風インナーソックス』を2足。
新しいテントはお風呂とおトイレテントに、中で着替えなんてできます。
「快適よね、このバンベルクはそんなに寒くないし、この設備があれば文句ない生活よね」
「そうですね、別に食べ物も飲み物も困らないし、面倒な事も無いし、考えれば気楽でしたね」
「まだ出会って1週間よ、そんな昔のことではないのよ」
「云われればそうですね、でも、あまりに濃い日々で……」
「そうよね……王国の話しなんか、何処の世界かと思うわ」
「午後はゆっくりしましょう……」
テントの中で、例の『湯たんぽこたつ』に入りながら、まったりとしている2人です。
「なんか暇ね……」
「私はそうは思いませんが?」
「ゲームでもする?」
「ゲーム?」
「ボードゲーム」
「簡単なものですか?」
「ルールは簡単、でも勝つためには知恵が要るわよ」
「頭脳戦というわけですか?」
「そうよ♪私に勝てるかしらね♪」
「云いましたね、負けませんよ!」
ということで、100均で売っているボードゲーム、『オストル』を……
ルールを説明して、さあ開始!
「くっ!これなら!」
「エマ様、押し返すのはルール違反ですよ♪」
「よし、これで1枚落としたわ!」
「そうくると思いました♪餌に釣られましたね♪これで2枚目を落として、エマ様の負け♪」
「くそ!もう1回!」
「全くエマ様ったら、『頭脳戦』に弱いのですから♪」
5回ほどして、2勝3敗で負けたエマさんです。
「悔しいわね……次はこれよ!」
『●●●●●のハト・エサババトル』……
今度は3勝2敗でなんとか勝ったエマさん。
そして最後は王道のゲーム、『リバーシ』500円のマグネット式のちょっぴりいいものです。
白熱しましたが、これも2勝3敗で負けたエマさんです。
「勝った!」
「悔しい……まあ、時の運ですね……」
「エマ様、それを負け惜しみと云うのですよ♪」
「くっ!」
いつの間にか外は薄暗くなり始めています。
「お昼、結構食べたので、簡単な物で良いかしら?」
強引に話題を変えるエマさん。
「ふふ、そうですね、お任せします」
で、●ァミマさんの『濃厚味噌ラーメン』税抜482円と、おにぎりタイプの『●●●チャーハン』税抜121円。
「お風呂は試しに温泉にしてみませんか?」
井戸の水を収納して、調理の力のオプション、グリル鍋で湧かしたのです。
信じられない暴挙なのですが、これがチャンとお湯になったのです、39度ぐらいですね。
折りたたみ式バスタブは、100×60×50センチの大きさ、いささか窮屈ではありますが、2人で仲良く入っています。
その夜、2人はポカポカの身体で、熟睡したようです。
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