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第二章 森を抜けました♪

祝勝会

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 村の広場に、兵士さんが役場からテーブルを持ち出し、その上に焼き上がったパンを大皿にのせて、どーん!
 その横に、でっかい寸胴がどーん!
 村の人々が食器を貸し出してくれて、皆さん、お椀と平皿を持って並んでいます。

 クロエさんが、
「大主教様、お口に会わないかも知れませんが、お召し上がりください」
「スープは正真正銘、エマ様の手作りなのですよ♪カペー王宮の物より美味しいですよ♪」

 大主教様にまずお出しして、その後、皆さんにスープを注いでいます。
「村の方々もどうぞ!大主教様のお気持ちです!」

 パンは各自、自由に取っていただいているのです。

 厨房ではエマさんと、牧師さんの未亡人ジュリアさんが、追加料理のために奮闘中……
 どこからか借りてきた寸胴が、2個もコンロの上に、パンもドンドン焼かれています。

「エマさん、お料理、お上手なのね♪このスープ、帝都の料理屋並のお味よ♪何処で習われたの?」
「私、もう1人の方と、先日、カペーから追放されたので、大主教様の保護をお願いしたの、だからこれはカペーの料理なの」

「じゃ、この先、どうするつもりなの?」
 ジュリアさんが聞くので、
「大主教様がバンベルクに来ないかと、お声をかけていただいたので、バンベルクにいくつもり、その後は考えていないですね」

「残念ですね、でも私もこの後、牧師館を新任の牧師様にお渡しして、故郷に戻るつもりです、時々は来て下さいね」
「連絡したいと思ったら、バンベルクの大主教館に問い合わせすれば、良いでしょうか?」
「そうですね、多分連絡がつくと思いますよ」

 スープもできあがり、テーブルロールも最後の物を持って行って頂きました。

「そろそろ、おやつ代わりのパンでも焼きましょうか♪」

 りんごのデニッシュ、税込単価54円、ミニチョコペストリー、税込単価22円、レーズンパン、税込単価33円、粒あんデニッシュ、税込単価45円、濃厚キャラメルデニッシュ、税込単価45円、スコーン(プレーン)、税込単価46円、スコーン(紅茶)、税込単価52円、ミニ パン オ レザン、税込単価40円、などなど……
 1個あたりの単価が表示してあるので、問題無く取り寄せられます。 

「パン屋さんでもやろうかしらね♪」

「エマさんがお店を出されれば、必ず繁盛しますよ♪」

 ジュリアさんと2人でパンを抱えて、広場に。
 まだまだ盛り上がっています。

 皆さん、それぞれ、ワインなど持ち出して、ワイワイガヤガヤ……
 パンとスープだけなのにね……

「さて、子供さんたち、お菓子パンが焼き上がりましたよ♪もうこれが最後ですよ♪」

「おいしい♪」
「甘い♪」

 子供さんたちには大好評です。

 バウナハの警備隊の隊長さんが、
「悪いのだが、家族にも、このパンを持ち帰っても良いだろうか?」

「構いませんよ、最後と云いましたが、そうですね、もう少し焼いてきましょう」

 あれ、歓声が聞こえたような……

 大主教様、ニコニコしながら、村人や兵士さんたちを眺めておられます。
 手にはグラス、中は村人さんたちが作ったであろう、自家製ワインでしょうね。

 なにか私もワインなんてね……コンビニは500円までの縛りですが、ボトルワインがその値段で売っていますかね。
 ありました!

 ●ァミマさんに結構あります、『クルール ド シュッドカベルネ』、『クルール ド シュッドシャルドネ』どちらも税抜464円、これをチョイス、ハーフボトルなら500円以下でもかなりの種類がありますよ♪
 
「大主教様、ワインはお好きのようですね、カジュアルですが、これも飲んでみませんか?」
「それは嬉しい、頂こうかな♪」
 
 この世界、15歳でもお酒を飲んでも、別にとがめられないのですね♪
 おっさんの生まれ変わりとしては、これは嬉しいですよ♪♪
  
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