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第二章 森を抜けました♪
走破!
しおりを挟むクロエさんとは翌日も、この場所に留まりました。
そして、クロエさん用に、私と同じ服を取り寄せました。
サイズもほとんど一緒ですが、一応色違いです。
7,800円の『TCミシックペンタゴンタープ』を取り寄せ、ブルーシートの代わりにしました。
『ABSツバ有りヘルメット スチロール入り』を2つ、1,342円也。
656円残りましたので、備蓄カンパン缶が4つ増えましたね。
これで初期特典を3回使いました、あとは何かのために取っておかねば……
出来るだけ●ーク●ンさんの枠は通常の3,000円枠を使用しましょう。
次の日、朝からテントなどを収納、1番近いゴトーネース帝国の集落『ルホバ』村に向かいます。
安全なルートを行けば、南西に68キロですから、2日ほどですかね。
1日30キロ、女と云えど荷物は私の収納、手ぶらですからね。
それに安全なルートなので、平坦なのです。
さらに云えば、邪魔な草や低木は、収納!
時々クロエさんが薬草を見つけますので、それも収納!
36キロ進んだ時点で、テントで1泊、宿営地から20キロ進んだら、突然森が終わり、視界が開け、道に行き当たりました!
「エマ様!道です!『還らずの森』を抜けました!」
丁度お昼ですが、その前に現地の服に着替えなくてはね。
「森を抜ける前に、この服では目立ちますので、下女の服に着替えましょう」
「あの服、薄汚れているのですが……サンダルもすり減っているし……」
「大丈夫ですよ、私の収納は取り出すとき、指定すれば新品にして出せるのですよ」
「えっ、凄いですね♪」
「下女の服なら、このあたりを歩いてもおかしくはないでしょう?」
「そうですね、でも、あれは王宮のメイドの作業着、午前服ですから……ゴトーネース帝国のとは違うのですが……」
グレーの生地のワンピース、太い肩紐エプロン、ナースキャップ、何故か素足にサンダル……
「でも、この服よりはマシでしょう?どのみち私たちは、王国から追放されたメイド、ステータスを調べられたら称号でバレるわよ」
そういうわけで、ステータス表示で確認したのです。
※※※※※
名前 エマ
年齢 15歳
性別 女
称号 元カペー王国マルタン侯爵家養女(元カペー王国ルルー子爵家長女)、元カペー王国王太子婚約者、『還らずの森』踏破者
※※※※※
※※※※※
名前 クロエ
年齢 17歳
性別 女
称号 元カペー王国王妃付き女官、元アレグロ王国ノールズ準男爵家長女、『還らずの森』踏破者
※※※※※
「これを見られたら納得ですね……」
「どこから来たのかと聞かれたら、正直に、神様のご加護をいただき、何とか『還らずの森』を抜けたというしかないわね」
とにかく、いまは素早く着替えて……
もうこの頃にはクロエさん、私の前では恥じらいなど無くなっておられる様で……むしろ誘惑してくるのですね。
「そういえば、私、もうすぐ『あの日』が来るのです、それまでに抜けられて良かった♪」
「えっ、クロエさん、その時はいってね、あそこにボロ布を詰めることはないのよ、もっと良い物を取り寄せられるから」
「分りました♪エマ様は大丈夫なのですか?」
「それよね、知っての通り、私、元は男だったわけで、『あの日』の経験がないのよね……まぁ知識はあるから、何とかなるでしょうけど……」
「そんなときは、このクロエに任せてください、何かの時はエマ様の『下のお世話』もさせていただきます♪」
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