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第六十四章 資産減少大作戦?
給与と賞与 其の2
しおりを挟む青鞜会顧問は、労働時間一日4時間!時間給なら圧勝!
まあ、この計算は少なからず手前味噌ですけど、まあ、それほど悪いわけではないようです。
陸軍兵士は官給品の支給ありですが、一部個人負担の物があります。
青鞜会は必要なものは全て支給、嗜好品もチケットみたいなものが支給、はっきり言えば生理用品から石鹸など、婦人の下着まで潤沢に支給されます。
ちなみに婦人事務員はサラリーマンの30パーセントですが、ほぼ独身……えっ、職業婦人は日給制?賞与もないの?
新任青鞜会補助職員と比較すると、職業婦人はお米にすると46.736キロ、ここから65パーセントを引くと、お米16.358キロ。
2等兵は13.24キロ……新任青鞜会補助職員の給与は陸軍兵士の半分なので6.62キロ。
青鞜会補助職員にも賞与があり、月給の1.125倍を年2回、つまり月あたり0.1875倍加算されます。
これを考慮すると、7.861キロ。
いけませんね……
あっ、昇給率が考慮されていませんね。
職業婦人の平均が五年の方として、年率1.8パーセントとすると、4年目の前年は15.085キロ。
3年目は14.818キロ、2年目は14.556キロ、初年度は14.299キロ……
いけませんね……
こんなことを考えていると、愛様が、
「雪乃様、会社の婦人事務員なんてのは、経営者の『私的な愛人』という事ですよ、特殊技能を持っていない限り働き口などありません」
「女工さんならありますが、もっと安いですよ」
「えっ、女工さんの給与って陸軍伍長ぐらいなのでは?」
「もっと安いですよ、最も優遇されると云われる、陸軍被服支廠の女工さんで、大体上等兵の上、たしか下士官勤務の上等兵と同じと云われています」
「基本女工さんは寄宿舎なので、そこから食費とか家賃とか光熱費が引かれます、ほとんど官給品支給の陸軍さんとは雲泥の差ですよ」
下士官勤務の上等兵ってお米が17.647キロ、65パーセント減で6.177キロ……
あれ、新任青鞜会補助職員の給与はお米換算で6.62キロ。
待遇を考えると圧勝じゃないの?おまけに青鞜会は賞与があり、女工さんはあっても『お餅代』として給与1月分……
「青鞜会の給与ってそんなに安くないのね!よかったわ♪」
「なにを心配なされておられるのですか!青鞜会は女性を虐げるアコギな組織ではないのですよ!」
愛様、妙にプリプリしていましたが、『帝都婦人宿泊施設計画概要』は実行されることになりました。
勿論、青鞜会雇員の賞与についても、『聖女青鞜局』は承認、これを公告したのです。
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