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第六十一章 年始は帝国で慰問に精を出す 前編
婚約のお話
しおりを挟むお母様がお帰りになり、皆さん、聞きたそうにしています。
そう、私の婚約の話です。
代表して、愛様が、
「雪乃様、皇太子殿下とご婚約、4月1日に正式に発表となるのですか?ご承諾、なされたのですか?」
「昨日、承諾いたしました、国王陛下に申し上げました」
「王都で、あんな恥ずかしい会見をしてしまいました以上、もう逃げられないでしょう?」
「婚約の儀で、お尻を差し出すのは怖いのですが、約束通り、高女の3年までお待ちいただいたのですから、殿下のモノを受け入れるつもりです」
「常々言っていましたが、皆さんも4月以降、お尻の件は覚悟していてください」
この年末の『カウントダウンパーティー』が、殿下と私の初めての共同のお仕事……
略式も略式ではありますが、直会も済ませた事ですから、皇太子殿下との逢瀬について、考えてもいいでしょう♪
八重様が、
「殿下のモノって大きくて固いですよね、お尻、入るかしら?」
良子様が、
「前の主人より格段に大きいわ、私も不安よね、これはワセリンが必要ね」
何をいっているのですかね……
アナベル様が、
「王都での『恋心事件』、あっという間に広がりましたね、皇太子殿下とご婚約はすぐと、王国の皆は思っています」
「4月1日に正式に発表なのですか?」
「皇太子殿下、王国の殿方の『嫉妬』を、ますます浴びることになりますね」
和様が、
「あの新聞の社説よね、『お二人の行く末を祝福するが、正直、男としては『この野郎』と思ってしまった……』あれね、帝国でも間違いなしに『この野郎』でしょうね、雪乃様、罪ですね♪」
「そんなこと、云われても……私、殿下、大好きだし……」
清子様が、
「殿下がお可哀そうと思いましたよ、共和国の殿方も、『この野郎』と思ったでしょうね」
「しかし凄かったですね♪あれだけ『おのろけ』をおっしゃっても、雪乃様は嫌われないというか、好感度が爆上がりですから」
カトリーナ様が、
「公の場で、あんなに堂々と愛を口にされるなんて、初めてではありませんか?」
ローラ様まで、
「王国中の女が会見を知り、憧れたと思いますね、『私も愛する方に』とね」
ポピーさんとリリーさんが、口々に、
「私も告白したいと思います♪聞かれたら、大きな声でこう答えます♪雪乃様を愛しております♪」
「ありがとう、これからも仲良くしてね」
「ところでそろそろお正月の準備よね、今日は餅つきには日が悪いけど、明日ね、去年、使った餅つき機があるから、問題ないでしょう、30日につきましょう」
愛様が、
「去年は6人でしたが、今年は15人、たくさん増えましたね、たくさん必要ですよ」
「何かと大変な一年でしたが、何とか乗り越えてきました、皆さんのお力のおかげです」
「新しい方も増えましたし、皆で鍋でもつつきましょうか?」
「いいですね、なんの鍋にしますか♪」
突然、和様がね、お鍋好きなの?
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