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第五十四章 ついに女御さんがやって来た!
公爵令嬢は才女の誉れ高く
しおりを挟む衣笠俔子(ちかこ)さん。
武子様の姪、十三歳、衣笠公爵の娘、華族高女の一年。
いろいろ噂は耳に入っています。
才色兼備のお嬢様、とくに『才』の方は素晴らしく、それがネックで、男は誰も近づかない……
勉強があまりにできると、男にとっては魅力的な女にならない……その典型のような少女。
つまり利発すぎるのです。
「雪乃さんが相手なら、ちょうど良いと思うのよ、貰ってね♪」
武子様、そんな、犬の子を渡すように云わないでください!
「雪乃様、おば様は帝国の将来をお考えとは思いますが、この話は私の望みなのです!お慕いしております!」
「春江さんや小百合さんから、色々とお聞きしました、私もぜひ、愛人の端に加えてください、お願いします!」
「俔子(ちかこ)さんを女御にする話は、私は了承しております、初めてお会いしましたが、お美しくて聡明、私のような者がお相手でよろしいのですか?」
「はい♪俔子(ちかこ)はいつでもご奉仕いたします♪」
「小百合さん、俔子(ちかこ)を貴女の部屋に泊めてあげてくれない?」
えっ、今夜泊まるの?
「俔子(ちかこ)、小百合さんに閨の事、良く教えてもらうのよ♪」
「はい、おば様♪」
ここでお母様が爆弾発言をしてくれます。
「私たち、『おやつ』もいただきますから、それまで俔子(ちかこ)さんは、雪乃と汗をかかれたら♪」
「文子さんも真希子さんも、構わないでしょう?」
「『女御』様のお話は決まったことですから、私どもがとやかく言うことではありません」
ですか……
「では俔子(ちかこ)さんのお相手を雪乃にお願いするとして、俔子(ちかこ)さん、遠慮なく声を出すのよ」
「閨では大胆にね、愛され続けるためには女は何でもしなければならないのよ」
「分かりました、皇后陛下」
「よろしい」
「では雪乃、頼みましたわよ♪」
「ところで『青鞜佐瑠女(せいとうさるめ)』の感想、ぜひ聞かせてほしいわ♪」
「9銭までのお菓子って、興味あるわ♪」
「雪乃様がおつくりになったリストがありますので、ご覧になりますか?」
「ぜひ♪」
もう雪乃さんのことなどより、お菓子のリストなんて見て、盛り上がっているお母様……
「雪乃様……」
そっと、手を握ってきたのは俔子(ちかこ)さん。
物凄く緊張しているのでしょうね、手が震えて、汗をかいています。
それでも顔はにっこりと……この娘、大したものですね……
「では、行きましょうか?」
「はい♪」
ちょっと、その気になってきた雪乃さんです……
この後、神女の力……凄いということを、自ら思い知ることになります。
なんせ……『解析』が起動しちゃって……俔子(ちかこ)さんのウィークポイントを散々に責めたので……
彼女、『ポル●オ』という部分が、特に敏感のようなのですね……場所が場所ですので、本人も知らなかったようですが……
十三歳とはとても思えない乱れ方だったのですよ……
俔子(ちかこ)さん、十三歳というのに、一時間で悲鳴が嬌声に……
最後は足を絡ませてきて……
大事なところからは、お漏らしかというほど濡れていました。
事が終わり、ベッドから私を見る俔子(ちかこ)さんは、高貴な容貌のなかに、隠しきれない色っぽさがにじみ出ている、身体から女が覗きだしている、そんな雰囲気がまといついています。
あれ、メールが来ている。
なになに、こんなことが書かれていましたよ♪
……汝、よく励んでいるので、少しばかり褒美をやろう……
取り寄せの物の中で、冷凍商品については、解凍を指定出来るようにした、今後も宜しく励むべし……
いいではありませんか♪もの凄く便利なのでは♪いままで解凍は邪魔くさかったですからね♪
それに冷凍のままでもいい場合もあります、任意で解凍指定はグッジョブです!
神様、この頃、反応が早いような……
武子様が、
「よかったようね、女の声が響いていたわよ♪」
「はい、俔子(ちかこ)は雪乃様の物となりました♪」
「じゃあ、今日の『おやつ』でお祝いね♪」
テーブルの上には、例の『青鞜会販売所』の取り扱うお菓子の山……
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